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ビヨンド・ユートピア 脱北の町山智浩さんの解説レビュー

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2024年02月15日更新
キム・ソンウンさんという牧師さんがいてね韓国に。その人が今まで1000人以上の人を北朝鮮から脱出させて、韓国で助けてきた人なんですよ。で、その人の事を知った監督、マドレーヌ・ギャビンさんが、なんとか今度助ける時に撮影してくれないかと。いう事でですね撮影が始まるんですけども。(TBSラジオ「こねくと」より)

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『こねくと』(https://www.tbsradio.jp/cnt/)で、『ビヨンド・ユートピア 脱北』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。

町山さん『ビヨンド・ユートピア 脱北』解説レビューの概要

①脱北者を撮影したアメリカのドキュメンタリー映画
②北朝鮮を脱出する人をどう撮影したか
③韓国にいるキム・ソンウン牧師が今まで1000人以上の人を北朝鮮から脱出させてきた
④家族に脱北者がいると、北朝鮮に残された家族はみな追放者リストに入れられる
⑤北朝鮮の山奥に追放され素手で石炭を掘らされる
⑥脱北者ブローカーが送ってくる○○の映像が使われている
⑦想像を絶する回り道で北朝鮮から韓国へ向かう
⑧北朝鮮人の奥さんがキム牧師を好きになった理由は○○○○○

※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。

町山さん『ビヨンド・ユートピア 脱北』評価とは

(町山智浩)で、今日はですね紹介するのは、世界で1番酷い国の話ですね。北朝鮮ですよ。

(でか美ちゃん)うーん。

(町山智浩)『ビヨンド・ユートピア 脱北』というドキュメンタリー映画です。これアメリカ映画です。アメリカのスタッフが、女性監督なんですけれども、マドレーヌ・ギャビンさんという人が北朝鮮から逃げてくる人はいっぱいいるんですけど、それを全部、どうやって逃げるかっていうのを撮った映像は存在しないんですよね。それを撮ろうって事になった映画がこの『ビヨンド・ユートピア』です。

(でか美ちゃん)撮れるの・・?

(町山智浩)”脱北”というのは北朝鮮を脱出する人の事ですね。脱北者。で、どうやって撮影するかっていう事が大変なんですけど、これね。キム・ソンウンさんという牧師さんがいてね韓国に。その人が今まで1000人以上の人を北朝鮮から脱出させて、韓国で助けてきた人なんですよ。で、その人の事を知った監督、マドレーヌ・ギャビンさんが、なんとか今度助ける時に撮影してくれないかと。いう事でですね撮影が始まるんですけども。まず最初にですね、北朝鮮から韓国に逃げる時にはどうしたらいいかっていう事なんですが、北朝鮮と韓国って隣同士ですよね、南北。38度線っていう、緯度38度の所に軍事境界線があるんですけども。昔はそこを抜ける事ができたんですよ。今は抜ける事が殆ど不可能なんですよ。ものすごい両軍の、軍事的なですね拠点なんで。2000万個以上の地雷が埋まってるのかな?200万だっけ、忘れた、1ケタ違うけども。とにかく地雷の数が多すぎて、もうそこを通り抜ける事はできないんですね。じゃぁどうするかっていうと、北朝鮮の上は中国なんで。その中国と北朝鮮の国境って川なんですよ、豆満江っていう。その川を渡って中国に抜けるっていう方法しかないんですね現在。で、まずこれね。脱出させる家族が出てくるんですけど。北朝鮮に住んでたロウさんという一家が中国に脱出するんですね。で、実はこの牧師さんのところに突然かかってくるんですよ電話が。で、この家族をね中国で保護したぞと。中国人からかかってくるんですよ。で、もし彼らを生かしたいんだったら金をよこせ。

(でか美ちゃん)うわー!

(石山蓮華)もう、それはまた人質みたいな状態って事ですか。

(町山智浩)人質なんですよ。で、もし金をよこさないんだったら、彼らは中国政府の警察に売ると。そうすると北朝鮮に送り返されちゃうんですね。で、中国政府に渡すと、1万5000人民元をもらえるらしいんですよ。

(石山蓮華)1万5000人民元。

(町山智浩)これね、映画の中でね、その地方の、北朝鮮との国境地帯の中国の平均年収の半分ぐらいらしいんですよ。

(石山蓮華)うわー、大金ですね。

(町山智浩)だからそれ以上渡さないとなんない。で、まずそのロウ一家というのは一体誰だろうっていう事になるんですよ、牧師さんの方で。そうして探すと、北朝鮮から逃げてきた人達のグループの中に、その一家のお兄さんがいたんですね。で、そのお兄さんが、前に北朝鮮を脱出したんで。北朝鮮に残された親戚はみんな、追放者リストというのに入れられるらしいんですよ。

(石山蓮華)は〜。

家族に脱北者がいると、北朝鮮に残された家族はみな追放者リストに入れられる

(町山智浩)で、追放っていうのはどこに追放するのかっていうと、北朝鮮の山奥に追放されるんですね。

(石山蓮華)え〜。

(町山智浩)収容所があって、そこで強制労働させられるんですけども、それがまたどういう強制労働かっていうと、例えば炭鉱での強制労働だと、最初はつるはしとかを持って石炭を掘らされるんだと思って行ってみると、北朝鮮はお金がないんでつるはしもないんですよ。

(でか美ちゃん)えっ。じゃ何でやるんですか?

(町山智浩)素手で凍った石炭を掘らされるんですよ。

(でか美ちゃん)ええー!

(町山智浩)そういうすごいとこなんで。

(石山蓮華)想像できない。

(町山智浩)まぁ殆ど死んじゃうんですね。

(でか美ちゃん)そうですよね。もう労働っていうか、拷問に近いですよね。

(町山智浩)拷問に近いんですよ。で、元々最初にそのロウさんとかが脱出してきた経過っていうのは、北朝鮮ではちょっとでも政府の悪口を言ったりすると、それが密告されて点数になるんで密告するやつがいるんですよ。で、密告をされて、例えば新聞紙をね、丸めてタバコにしたりしてると、その新聞紙に金正恩さんの写真が印刷されてると不敬罪っていう事で逮捕されちゃうんですよ。で、ちょっとでも「最近生活大変だよね」って言ってると、もう逮捕なんですよ。

(石山蓮華)えー・・。

(でか美ちゃん)愚痴も許されない。

(町山智浩)されないんです。で逮捕されると今度は「お前スパイだろ?」って言われるんですよ。で、拷問されて痛いから「はいスパイです」って言うと、もう今度スパイになっちゃうんですよ。だから、もう脱出するしかないんですよ。一旦、そういう風に疑われ始めたら。だから脱出したんですけども。そうすると家族が今度は向こうで人質に取られる形で収容所に送られちゃうんで。で、そのロウさん一家が脱出して、中国で中国のそういうのを見つける人間狩りをしている連中がいるんで。で、それに捕まって、で、彼らは牧師さんを知ってるんですね。そのもう1000人も逃してますから。あいつに言えばお金をくれるって事で電話をしてきたんです。

(石山蓮華)え〜。。

(町山智浩)で、この映画はね。最初から最後までこのロウ一家が脱出する過程を撮ってるんですけど、撮影してるんですが。最初の方はその中国の脱北者ブローカーの映像なんですよ。要するに証拠品として、人質の映像を送ってくるんでそれが使われてるんですよ。すごい怖いんですよ。

(でか美ちゃん)うわ〜すごい作品ですね。

(石山蓮華)そうですね。

脱北者ブローカーが送ってくる人質の映像が使われている

(町山智浩)すごい作品なんですよこれ。結構ギリギリのとこを攻めてるんで。で、まずどうしようって事になって。お金を渡しても、まぁ大抵持ってかれちゃうんですって。詐欺みたいなものだから。で彼らも売られちゃうと。じゃぁどうするかって事で、このお兄さん、先に脱北したお兄さんを送り込むんですよ中国に。

(石山蓮華)えっ、結構危険ですよね?

(町山智浩)ものすごい危険なんですよ。でもそれ以外、できないんですね、その逃がし屋と言われるブローカーは大抵信用できないんですよ。で特に問題なのは、娘さんがいるんですよ。ちっちゃい子が。3歳の女の子と5歳ぐらいの女の子。2人いるんですが。人身売買される可能性がある。

(石山蓮華)うわぁ、いやだぁ。

(町山智浩)女の子だから。特に中国の奥地の方で一人っ子政策をずっとしてたんで男しかいない村がいっぱいあるんですね。そこに嫁として売られるだろうと。だからもう、そのお兄さんが行って、彼らを守るしかないんですね。お金をすごい持たされるんですよそれで。そのお金は牧師さんがみんなから集めてるんですよ寄付で。で、そのお兄さんが、彼らロウ一家に同行して中国を抜けるんですが、その後ベトナムに入ってくんですね。これね、中国からベトナム。ベトナムから、その隣の国ラオス。で、そのラオスをさらに越えてタイまで行かないと、韓国には来れないんですよ。

(石山蓮華)わっ。グルーッと回ってくるんですね。

(町山智浩)12000キロだって。

(でか美ちゃん)想像を絶する回り道だ。

想像を絶する回り道で北朝鮮から韓国へ向かう

(町山智浩)想像を絶する。1番近いのに韓国が。で、それはとにかく中国政府が北朝鮮に全部見つけた脱北者を送るって事になってるんで。それと、ベトナムとラオスも一応、社会主義国なんで。北朝鮮と国交があるんで、そこでも見つかったら送られちゃうんですよ。で、中国からの飛行機に乗っても、韓国には行けないんですよ。すごく厳しいんで、そういう脱北者がいるんじゃないかっていうチェックが入るんで。だから陸路で移動しなきゃなんないんですね。

(石山蓮華)ずっと?えー!

(町山智浩)飛行機に乗れるとこもあるんですけど、そのへんも微妙で。このお兄さんが行って飛行機に乗せるんですけども韓国には来れないんですよ。で、ベトナムに入るんですよ。で、ベトナムで、リレー形式で、今度はそのアメリカの監督ね、この女性の監督と牧師さんがそこで彼らをキャッチするんですけど。どうしてかって言うと、中国から行けばいいじゃんって思うんですけど、この牧師さん中国で指名手配されてるんですよ。

(でか美ちゃん)手伝っているからですか、手助けしてるから。

(町山智浩)そうなんです。仲間の1人がね、北朝鮮政府に捕まって拷問されて、彼の名前を言っちゃったんですね。で、中国にはもう入国できないんですよ。でね、なぜこの牧師さんがずっと、こういう1000人以上の人を北朝鮮から脱出させてるかというとですね、初めて脱出させた人は奥さんなんですよ。

(石山蓮華)ほぉ〜。じゃぁ元々、北朝鮮にいらした方なんですか?

(町山智浩)違うんですよ。これね、キム牧師は、元々布教の為に中国を回ってたんですよキリスト教の。で、北朝鮮と中国の国境地帯に行って、布教をしてたら、そこに北朝鮮の政府の軍人の奥さんがいて。偶然会ったんですね。そして、恋に落ちちゃったんですよ2人が。

(石山蓮華)ほぉ〜。

北朝鮮人の奥さんがキム牧師を好きになった理由

(町山智浩)で、どうして?って聞くんですね、このカメラの人が。監督がね奥さんに。どうしてこの牧師さん好きになったんですかって聞いたら、太ってたからって。ぽっちゃりしてたから。どうして?北朝鮮は食べ物がないから、ぽっちゃりした人を見た事がなかった。ぽっちゃりしてる人は、金親子だけだったと。金正日と金正恩の親子以外の男性で、太ってる人を見た事がなかったんですよ彼女は。で、その2人を尊敬しろって言われて、その2人は神だって言われて育ったから、この牧師さんを見て神だと思っちゃったんですよ。

(でか美ちゃん)かっこいい〜!って、なっちゃうのか。

(石山蓮華)そういう事か。

(でか美ちゃん)なんか脱北をする状況に、追いやるというか、そういう国を作った人を尊敬して、素敵だという風に刷り込まれて。それでキム牧師と出会ってるっていうのがなんかすごくこう、複雑な気持ちになりますよね。

(町山智浩)複雑なね。ここ笑うとこかなって思いましたよ。僕見てて。

(でか美ちゃん)確かに。なんか最初聞いてたら本当に韓国の映画みたいな話だなぁみたいな。国境を越えた愛みたいな。ロマンチックな話かなと思ったら、全然現実でしたね。

(町山智浩)そうでもないんですよ。(笑)

(石山蓮華)なんか、どう捉えていいのかわからないけれど、これが本当の事かっていう感じがしました。

(町山智浩)ねぇ。で、この奥さんを韓国に連れてこようって事で、どうしようって色々考えて、それが最初の体験なんですよ。この牧師さんにとっての。

(でか美ちゃん)でもそこからね、自分の愛する人だけにとどまらず、ここまで1000人に協力してきたってすごいですね。

(町山智浩)はい。それさっき言ったみたいに脱北者がいると、脱北者の家族が北朝鮮で迫害されるから、またその人も助けなきゃなんないと。いう事で芋づる式に助けていくっていう形らしいんですよね。

(石山蓮華)なるほどなるほど。

(町山智浩)で今までにね1000人以上助けたんですけども。この牧師さんにはキリスト教徒としてのですね、信念があってやってるんですが。その2人の間に息子さんが生まれて、息子さんもまだ若いのに、この脱出作戦に参加するんですよ。ところが息子さんは脱出作戦中に事故で亡くなっちゃうんですよ。

(でか美ちゃん)わぁ、そうか。

息子を失ってもやめないキム牧師

(町山智浩)本当につらそうでしたね。でもそれでもやめないんですよ。このキム牧師は。今も、もう命がけでやってるんですけど。で、またベトナムに行くとベトナムとラオスの間って実は、ラオスってものすごい山岳地帯なんですよ。でジャングルなんですけど。そこを越えるしかないんですね。国境を正式に超える事はできないから。で、それも10時間以上山の中を歩かなきゃなんないんですけど。このね、ロウ一家ってね、1人80過ぎのおばあちゃんがいるんですよ。

(石山蓮華)え。おばあちゃんに山登りを?

(町山智浩)そう。道ないんですよジャングルで。しかも、ものすごい山でね、険しい。しかも3歳の女の子と5歳の女の子がいるんですよ。殆ど不可能に近いんですよ。しかもそれを案内するブローカーね。この北朝鮮から脱出する人達をね案内するブローカーのね殆どがね金目当てなんですよ。人道的にやってる訳じゃなくて儲かるからやってるんで。全然信用ができなくて。ジャングルの途中で、もっと金出さないと本当の道を教えないよとかやってくるんですよ。

(石山蓮華)えー・・!頭痛くなりますね。

(でか美ちゃん)えぇ。。なんか人の心あるのって思っちゃいますけどね。だって目の前で見てる訳じゃないですか、その家族を。

(町山智浩)そうなんですよ。子供とか泣いてんですよ。でも全く信用できないんですよ。だから本当に怖いの。どこに連れて行かれるのかわからないんですよ。で、また今度ラオスに入るじゃないですか。ラオスに入ると今度、タイに抜ければ何とかなると。ところが、タイとラオスの間はメコン川という川があるんですよ。ものすごい大きい川ですね。タイは一応アメリカ側の国なんですね。韓国とか日本とかと同じ。ただ、メコン川とラオスの国境線っていうのは、あの有名な黄金の三角地帯というですね、アヘンの密売をしてる山岳民族がいっぱいいるとこで。そこの川は麻薬を運んでるとこなんですよ。だから国境警備隊は、怪しい船は撃ってくるんですよ。ものすごい危険なの。

(でか美ちゃん)でももうそこしかないんですもんね。

(町山智浩)そこしかない、そこ以外にないんですよ。というね、冒険映画みたいな感じの内容なんですね。もう次から次に、まだあんの試練が。みたいな。すさまじいんですけど、ただね、これ逃げてる間ずっと、おばあちゃんとその子供達は逃げたくないって言うんですよ。

(石山蓮華)えっ。北朝鮮帰ろうって言うんですか?

(町山智浩)そういう風に教えられてるからなんですね。

(でか美ちゃん)そうか。いい国だぞって教えられてますもんね。

(町山智浩)世界一のいい国なんだと。で、他の国がいいっていう噂とか写真とかも出回ったりするんですけど、それはフェイクなんだって言われてるんですね。北朝鮮ほどいい国は他にないんだから逃げてもしょうがないと。いうのと、逃げると殺すっていう風に言われてるから。要するに近所の人とかが次々と消えてく世界なんで。ちょっとでも政府に逆らうと、殺されると思ってるから。逃げてる間も、逃げたくない逃げたくないって言ってるんですよ。でね、ベトナムのホテルでね、水道の蛇口をひねると、お湯が出てくるんですよ。びっくりするんですよ、それで家族全員で。北朝鮮、水とか出ないんですよ。大変なんですよ。お米を研いだとぎ汁なんかも全部飲んでるんで北朝鮮の人は。水が貴重なんで。雪降ってない時、水全然ないんですね、非常に乾燥してて。あと子供にお菓子をあげるんですけど、なんだかわかんないんですよ、ちっちゃい子。お菓子食べた事がない、見た事がない。

(でか美ちゃん)お菓子だ!ともならないんですね。

お菓子を知らない子供

(町山智浩)ならない。喜ばないの。何これ?何?ってなって。これすごいんですよ。で、おばあちゃんにね。本当の事を言って。北朝鮮ってどういうとこ?北朝鮮政府って、どう?って聞くと、素晴らしいです!って言うんですよ。いや本当の事を言っていいんだよって言っても、素晴らしいです!としか言わないんですよ。そういう風に、もう完全に洗脳されてるから。ただおばあちゃんが言うのは、あなた達撮影してくれる人はアメリカ人ですよねと。すごく優しいですねと。でもずっと私はアメリカ人は人殺しの鬼だと教わってきたんで、何が何だかわからないですって言うんですよ。

(でか美ちゃん)ん〜切ないな。

(石山蓮華)ね。

(町山智浩)ものすごいきついんですけど。で、学校では何を教えられてたの?って聞くと、北朝鮮は学校で勉強なんかろくに教えないで、ずっとマスゲームの練習ばっかさせられてるとかね。その金親子を称えるためのマスゲーム以外の勉強はなんにも教わってないんで、子供達は。生産性も何もないですよ。何もできない人ばっかりが次々と生み出されるんですよ。踊り以外に。まぁすごいんでね。とにかくこれは凄まじい映画でもうすぐ公開なんですが、今週公開かな?

(石山蓮華)先週の1月12日より公開中です。

(町山智浩)あっ、公開中ですか。とにかくね、何が大事かっていうと、政府を批判する事が自由にできる事が1番大事なんですね。それができないとこうなっちゃうんですよ。

(石山蓮華)そうですね。ちょっと他人事じゃないような気がして怖いですし、まぁしっかりちょっと心して見ようと思います。

■後日談

(石山蓮華)脱北って、その言葉で何度も聞いてたんですが、実際こんな事が起こってるのかって言うのを初めて知って。これもやっぱりアメリカの政治とこう結びついてる。物だなぁと思うので、なんか大統領選っていうのもちゃんと見なきゃなって思いました。

(町山智浩)トランプさんはね、金正恩と仲良しなんですけどね。(笑)握手してね、かわいいやっちゃとかやってる人なんですけど。

(でか美ちゃん)でか美も見たんですけど、ちょっとあまりにもムゴいシーンがあるので、この作品に触れて興味があって見るっていう人は社会問題とかに比較的興味のある方々だと思うんですけど、なんか覚悟を持って見る方がもちろん多いと思うんだけど、それでもちょっとなお、注意して見てねって言いたくなるくらい実態があまりにひどくて。なんかその、今の町山さんの熱気もそうですけど、リアルっていうのは本当にその場にいる人しかわからない事なんだなっていうふうにすごく思いましたね。

(町山智浩)そうですね。北朝鮮から出るっていうのは単に韓国に渡るのかと思ってるととんでもない話で、中国、ベトナム、ラオス、タイまで行かなきゃなんなくて。その間中国、ベトナム、ラオスは北朝鮮側なんで見つかると通報されちゃうんですよね。で、通報されたら収容所に送られて、収容所に送られたら大抵死ぬっていうすごい世界ですからね。

(でか美ちゃん)でも見てほしい。

(町山智浩)はい。というね、ビヨンド・ユートピア。ユートピアっていうのは本当に皮肉でね、北朝鮮の事を言ってるんですけどね。僕それをね脱出させる牧師さんがすごいいいですね。

(石山蓮華)すごいいい人でしたね。でもなんかこの牧師さんもすごい方でしたね。

(でか美ちゃん)そうなんですよね、牧師さんは牧師さんで壮絶なものをね。。

(町山智浩)そう。救出する過程で息子さん亡くしてるんですよね。もうすごいですね人生かけてね。というのが今公開中の『ビヨンド・ユートピア 脱北』ですね。はい。

※書き起こし終わり

○○に入る言葉のこたえ

⑥脱北者ブローカーが送ってくる人質の映像が使われている

⑧北朝鮮人の奥さんがキム牧師を好きになった理由はぽっちゃり

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