期待を裏切らない作品
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月15日 08時18分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
“インセプション”を作り出したクリストファー・ノーラン監督の最新作。
彼の作品はひねりが多く一度観ただけでは理解が100%できない難解なものが多い。
現実と過去が入り混じるストーリーに頭が痛くなってくる。結局ストーリーを深く理解するには何度か鑑賞する必要があると感じてしまう。
そしてネットの誰かの解説を読んでみたくなる。
しかしアクションはある意味非常に分かりやすく観ているものを引きつける魅力がある。
色のチョイスも面白い。時間が通常に進む赤い部屋と逆行する青い部屋の存在と色を通して観ている人を不思議な世界へ誘う。
この部屋を通して現実で起ころうとしている世界滅亡を防ぐため過去へと向かう。
逆再生されていく爆発や銃弾をくぐり抜けストーリーの核となるプルトニウムを巡り現在と過去の主人公が戦うシーンは非常にアツい。
最後にこの映画のタイトルTENET前後どちらから読んでも同じ単語になるあたり視聴者に映画を観る前からネタバレしているところも彼らしいユーモアだと感じた。