ウインド・リバー
アメリカ、ワイオミング州。先住民族が住む深い雪に囲まれたウインド・リバーで、地元のベテランハンターであるコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)が女性の遺体を発見する。FBIの新人捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)が派遣され、1人で捜査を開始するが雪山の厳しい自然環境や不安定な気候で難航する。ジェーンは、ウインド・リバー一帯に詳しいランバートの手を借りて調べを進めていく。
重い暗い、銃撃戦が最高な脚本家そして俳優テイラー・シェリダンの初監督作品。 ボーダーライン、ボーダーライン;ソルジャーディ、最後の追跡の脚本家と聞けば、納得。 ウインド・リバーは、先住民保留地。 そこに住むネイティブアメリカンの18歳の女性の遺体が見つかる。極寒の地、いつ吹雪が来て埋もれてしまうかわからないような土地で、彼女の遺体は裸足。 もうこれだけでも重いし、暗い。雪は白く眩しいくらいだからこそ、余計に暗さが際立ってくる。 主人公コリーは、ネイティブアメリカンの女性と結婚したことがあり、息子が居る。3年前は娘も居た。 そんな彼とバディを組むのが、新人のFBI捜査官ジェーン。極寒の地にやってくる服装ではないし、持って来てもいない。FBIが、18歳の少女の遺体を軽々しく思っている証拠。彼らも呼びたくはなかったが、土地勘のある子が裸足で亡くなり、その上履いていたスウェットパンツが血塗られていたから。 キツい内容だけど、目を背けたらいけないアメリカの大問題。それが、あるシーンで分かる時、重さがドンっと増してくる。 こちらも、物凄い銃撃戦。 ボーダーラインの国境の高速でのピリッピリした緊張感が蘇ってきた。 目を背けているアメリカに住んでいる人たち、知らない私達に、 「目を覚ませ!現実を見ろ!」 と言われているかのよう。 自動販売機が乱立する日本に住んでいて、何か申し訳なくなってくる。 日本のどこかでも、たくさんの悲鳴を上げても誰の耳にも届かない声が、あるはず、だと感じた。
映画の舞台は雄大な自然のワイオミング州ですが、冬はマイナス30度にもなるので、暮らすのは大変そうな場所です。広大な場所で人口密度も低く、さらに先住民居留地なので、貧しく警察なども十分にいない場所です。犯罪で死亡した女性の統計すら作られていないとのことですので、いかに州政府や連邦政府からも関心を持たれていない場所かがよく解ります。 米国は各州の主権が大きい分、様々なことに州独自に予算を出す必要があるので、州によって警察予算が少なかったり、教育予算や福祉予算が少なかったりするようです。海岸沿いの豊かな都市部では、リベラルな人たちがポリティカルコレクトネスというものに関して、様々なことで揉めていますが、貧しい州に住む人はそれどころではないのでしょう。 そのことも米国内での様々な分断の原因になっているのでしょう。 主人公は害獣駆除員なので、家畜を襲う狼などを待ち伏せして一発で倒す銃を持っていますが、それが最後の方で迫力満点に活躍していました。
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