ファーストラヴ
アナウンサー志望の女子大生、聖山環菜が父親を刺殺する事件が発生。環菜のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀(北川景子)は、面会や手紙のやり取りを重ね、環菜の周囲の人々を取材する。環菜に自身の過去を重ね合わせた由紀はやがて、心の奥底にしまっていた記憶と向き合うことになる。
何らかの理由で父親を包丁で刺し殺した女子大学生を、健康的な芳根京子さんが演じていますが、その事もあり、それほど暗い感じを受けない見やすい映画になっていました。 本作の中で扱うようなことは、多くの方にあることのようです。 何かと過去のトラウマというと、特別に大変な体験をした人のことが取り上げられがちですが、本作では、周囲にとってはそれほど気にしていなかった事がその後にずっと影響し続けて、結果的に大きな影響を与えるというものになっています。 大人にとってはちょっとしたことでも、子供がずっとその影響を受け続け、後の様々なことに繋がるというのは、周囲からは見えにくいことのようです。 北川景子さん演ずる心理士が、容疑者に面会を重ね、彼女のことを調べているうちに、自分の過去のことも思い出していくという展開です。 様々な子役タレントや子供モデルなどを、仕事や将来のためにという保護者や関係者から、いかに守ればいいのかを考えさせる内容でもありました。
監督が堤幸彦先生・公認心理士というキーワードにひかれて、鑑賞しました。 殺人容疑をかけられた女子大生とその公認心理士のお互いのトラウマと向き合い、事件の真相を知っていくと言うストーリーです。 見ていて、子供の小さいときのトラウマが大人になって、どんな心の病を引き起こす のか・・・ 子供の時に、辛いことがあって、その助けの手を、拒否された子供は、後々まで、引きずる。 「大人が子供を助けてあげないと救われない!」 真壁由紀が放ったこのセリフ。 大人になった自分が聞くと、耳が痛いです。 知らず知らずに、誰かを傷つけて、トラウマの引き金になってないかなとか、 自分と重ねて見てしまい、辛いなぁっと感じる場面もありましたが、北川景子さん演じる真壁由紀が、トラウマと向き合ったり、そして人と向き合うシーンは、それだけ、 引き込まれるものがありました。 この映画は、北川景子さんの泣きの場面が、すごく、感情に訴えるものがあり、そんなに演技とかを気にしたことは、なかったのですが、今回この映画をみて、 北川景子さんのすごさを目の当たりにしました。 また、女子大生役の芳根京子の最初と最後の顔つきが全然違い、少しずつ変わっていく様が上手に描かれていました。 「自分のつらい気持ちを、言葉にしてみる。」 何かに傷ついて、苦しんでいる人に対して、 ほんの、少しの一歩で、何かかわるかもしれない。 この映画は、そんなメッセージを送ってくれているようでした。
このレビューにはネタバレが含まれています
私の好きな木村佳乃さん目当てで映画館に行きました。木村佳乃さんは流石というしか言葉が出てきませんが芳根京子さんにただ圧倒された二時間でした。主演の北川景子さんを食う勢いで、完全に目が死んでいる表情で人格が変わり暴れたと思えば、子供のように泣くシーン、どのシーンを切り取っても息を呑む迫力でした。あと、一瞬だけでも強烈な印象だった高岡早紀さんが忘れられません。 名前を出した女優さんは共通して目で演技が出来る方だなと思いました。 兄弟役の中村倫也さんと窪塚洋介さんの声が似ててナイスキャスティング。 Uruさんの音楽も、重い映画の雰囲気にぴったり。 環菜、由紀のファーストラヴ、初恋が描かれてたけど本当に重すぎるトラウマの記憶だった。けれど確実に環菜、由紀にとっては本気の恋で。本気で人を愛したことがない環菜よりも3歳歳下の自分から見てはちょっと羨ましくもあった。もう一度観にいきたい、世界観に浸りたいって思えるくらい素晴らしい映画だった。
窪塚洋介のキャスティングが秀逸、下手をすれば噓くさくなりがちな役柄をドンピシャで納得感のある人物に仕立て上げることに成功している。 中村倫也の女優と見紛うほどの横顔を見せる場面に驚愕、また、木村佳乃が非常に上手く自分本位な母親役を演じていて見応えがある。 痴情のもつれによるドロドロした展開かと思いきや、センシティブの密林をかき分けて進むかのごとくな、ある種の迷宮探索になっていくのは、流石「ケイゾク」や「トリック」などの演出で鳴らした堤幸彦作品であるなと感じさせる。 東京の見渡す限り広がる無機質なビルやタワーと対比するかのように、その地表の、まるで深海のような地表面で静かに繰り広げられる血生臭い人間の澱のような「不快感」がじわじわと描写されていくのが、決して派手ではないが、深く心に刺さってくる。 近頃、予告編が興味をそそらない残念な作品が多い中で、予告で上手に吊り上げ、本編で更に良い意味でひっくり返すという、まっとうなコンビネーションが見られたのも良かったです。
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