冷酷でない人情味のあるヒトラーを垣間見れます
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月23日 18時54分
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総合評価:
5.0
ナチスドイツが降参、つまりヒトラーが自殺する直前をリアルに描画されている映画です。この映画では、世間がイメージする冷酷である恐怖のヒトラー像とは多少異なる気がします。
ヒトラーは側近のアルバイト女性や子供に対しては優しく接していました。とてもユダヤ人に対して大量殺害をした人物とは思えないくらい、初老の優しい男性というイメージで描かれていました。もちろん戦争の指示にそぐわない者に対しては厳しく接していますが、戦争ということから離れると怖いイメージはないのかなと印象が変わりました。
しかし印象がいくら変わっても大犯罪者であることには変わりありませんし、映画の影響を受けてヒトラーに対して好印象を持ってはいけないと思います。
ヒトラーが自決する直前、身内の者も自決します。その際に幼い子供達には恐怖心を与えないために睡眠薬を飲ませて殺すというシーンは、とても切なく感じられ、ナチスドイツの者も非情なだけでないということは伝わってきました。