幽霊モノではない独特のホラー感
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月23日 14時07分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
ずっと気になっていたこの作品でアリ・アスター作品デビューしました。
ものすごく怖いと聞いていたので構えすぎていたせいか、正直そんなに恐怖は感じずでした。幽霊が出てくるかもというドキドキはありましたが、結局霊的なもんではなく、祖母から受け継いだ呪い(というか私は悪魔的な信仰に思えました)のせいで家族の精神が崩壊していく様が怖いということです。
祖母からしたら「それ」を継承していくことが全てで、孫が生まれたときから虎視眈々と狙っていたのです。
冒頭から暗く重い雰囲気が漂い、祖母の葬儀なのになんか違和感あるな、と今考えればいろいろと祖母の異常さとすでに引き込まれている孫娘のおかしさなど、伏線も多く散りばめられていますね。
でも伏線がたくさんあるよと聞いていたからか、観てるとなんかここが変だなと気づいてしまって、最後まで見てもさほど意外だとは感じられませんでした。ホラー映画だということくらいで、他には何も情報がないまま観たかったなと思ってしまいます。
ところどころ出てくるグロシーンはなかなかきついので苦手な人は注意が必要でしょう。
まさかあの子が早々に死んでしまうとは思っていなかったので、あの車のシーンもけっこう衝撃ですし、最後まで耳にまとわりつくコッという音もかなりじわじわと恐怖として襲ってきます。
あとはもうトニ・コレットの怪演がすごすぎの一言に尽きますね。
すごく長いですがもう一度見てみようかなと思案中です。