ヘレディタリー/継承
ある日、グラハム家の家長エレンがこの世を去る。娘のアニーは、母に複雑な感情を抱きつつも、残された家族と一緒に葬儀を行う。エレンが亡くなった悲しみを乗り越えようとするグラハム家では、不思議な光が部屋を走ったり、暗闇に誰かの気配がしたりするなど不可解な現象が起こる。
このレビューにはネタバレが含まれています
本作は人間の恐怖と、オカルト的な恐怖の2つの角度から攻めてくるホラー作品です。 監督のアリ・アスターはミッドサマーで知ったというかたも多いのではないでしょうか。 まず主人公は誰で、誰(何)が原因で、誰が狙われているのか?ということがなかなかわからない。 主人公だと思った人が次々と退場してしまいますし、そもそも信頼できる語り部があまりにも少ないです。 そしてなかなかにグロテスク。 ミッドサマーほどではないものの、途中なかなかにグロテスクなものが飛び出してくるため苦手な方は注意です。 でもこれすらもきちんと伏線をはってあって、ただのびっくりで終わらせないのがこの監督の手腕ですね! 最終的には人間の想い、信仰というのはどこまでも深く恐ろしく純粋なものだと感じました。 ラストのシーンは禍々しいのに、どこか天国のようで、澄んでいる印象を受け、ミッドサマーのときも感じた監督アリ・アスター特有の空気感に満足しました。 タイトルのヘレディタリー/継承というのも、全てを見終わった後だとこれほどまでにこの映画を端的に言い表した言葉はないのではないかというくらいぴったりなタイトルです。
あまりにも怖いと話題だったのでなかなか見ることができなかったが、なんとか勇気をふり絞って家で一人で鑑賞。結果、鑑賞中は何度も中断して部屋の明かりをつけ、鑑賞後は夜中3時まで恐怖で眠れなくなるという結果に…。 母親の死、ミニチュア、動く光、奇妙な行動をする妹、突然の事故、部屋の壁に書かれた謎の言葉、親身に話を聞いてくれる女性、遺伝する精神病… 偶然に思えた出来事がすべて最初から仕組まれたことだったと知った時にはもう遅く、そして最後の15分間は「考えうる最悪の出来事」が次々と起こり、恐怖はピークに。 一回の鑑賞では到底気づかないところに伏線や暗示が隠されており、怖くて仕方がないのにまた見返したくなってしまうのもポイント。 そして何と言ってもこの映画のトニ・コレットの怪演ぶりは見もの。おかげでこれ以降何の映画でトニ・コレットを見ても、うっすらと恐怖を感じてしまう。 お化け屋敷やびっくり箱のような、ジャンプスケア系のホラー映画に飽きてしまった!という人にこそぜひ見てほしい。
ホラーというジャンルの中で、「アリ・アスター」というジャンルが出来たんじゃないか?と衝撃だった。 しかも、監督が詳しく語りたがらない、といういわくつき。 継承という邦題が付いているように、見えない、おどろおどろしい物を「継承」してしまう、という…。 始めから、もう嫌な予感しかしない文章が続く。 オープニングのミニチュアハウス、お葬式、気味が悪い。 初めて観た時、観終えてから、凄い怖い体験をしたのに、また観た。 こんな感覚を持ったのは、初めてだった。 怖いのに観たい、観たくないのに観たい、という体験。 それは、あのシーンの意味は?とか、何か映ってたような気がするけど…という好奇心。 そこから、色んな点が繫がって線になるのを知る、あの恐怖心。 始めの方は、何が怖いのか?と思ったけど、あるシーンから、とんでもなく嫌なものを「見せられて」もうこの世界から引き返せないことを知り、愕然とする恐怖。 でも、それは、まだまだ始め。 最後まで観ると、心折れるか、感動すら覚える作品になるか…。 あらすじなど読んでも、ふ~ん、ぐらいな程度に思っている人は、是非観て欲しい。 ミッドサマーのあの異常な盛り上がりとかを遠巻きに見ていた人、もし、ホラーが嫌いじゃなかったら、是非、観て欲しい。
『ミッドサマー』で有名な監督、アリアスターの長編映画デビュー作です。登場人物全員まともな人がおらず感情移入はしにくいのですが、家庭全体に流れる不穏な空気がたまらなく不快で精神的に追い詰められます。 ミニチュア模型アーティストのアニーは夢遊病に悩まされており、母、父、兄も精神病を患っていたことから、いずれ自分の息子ピーターと娘チャーリーにも精神疾患を発現することを心配していました。とある事故でチャーリーが亡くなってしまったことをきっかけに一家はどんどん破滅に向かって転がり落ちていきます。 よくあるホラーは分かりやすい謎の存在がいるのですが、本作は日々生活している中で、謎の存在が徐々に家庭の中に侵食していき、気づいたときにはもう後戻りができない状態となっています。それは自分の生活の延長線上に繋がっているような気がして、いつ自分がその世界に行ってしまってもおかしくないような気持になり不快感を倍増させます。 俳優陣のやりすぎともとれる顔の演技も、さらに恐怖を煽られて見物です。
かなり評判が高い本作、実際に見て「確かに面白い」と感じました。 びっくり系の怖さともジャパニーズホラーとも違う独特の雰囲気です。 主人公のアニーは精神疾患が原因で父母や兄を亡くしています。 さらに自分も夢遊病で苦しんでいます。 それが子供たちに遺伝することを怖れています。 映画だと嘘をついてグループ・カウンセリングに行くほどです。 しかし、話はそれだけではなく予想外の方向に進んでいくのです。 夫からも子供からも理解されずに追い詰められていくアニーの姿が非常に印象的。 子供を守ろうとするのに、それも理解されないのです。 でも、娘の遺体をあんな形で見つけたら、誰だって取り乱すのではないでしょうか。 前半から不気味ですが、後半になると超常現象的要素も登場します。 すべてが明らかになるわけでもありませんが、ストーリー自体には納得です。 リアルで、薄気味悪く、見終わった後も後味は悪めです。 すっきりするオチではありません。 まだ1回しか見ていないので改めて見返してみようと考えています。
怖いとホラーと名前が挙がっていたので、気になっていました。DVDを借りて見ましたが結構後味が悪い。息子も娘も何かかわいそうなうえに、お母さんの変わり様が見ていてツラい、そして最後もスッキリしない!
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