ホラー映画の王道
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月10日 00時43分
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総合評価:
4.0
主な映画の舞台となる場所は、冬季に閉設されたホテル。
豪雪の中、閉ざされたホテルの管理をするというだけでも不気味だが、かつてホテルでは、精神異常者となった管理人が一家を惨殺した挙句、自殺するという事件が起こっていた。
冬の期間だけの管理ということで、小説家志望のジャックと妻のウェンディ―、息子のダニーがホテルに来る。
ホテルは広く、美味しい食べ物や飲み物もあるので、穏やかな日々を過ごしていくはずだった・・・。
ホテルの異様な雰囲気を感じるダニー。小さなトラブルが重なっていくことで、小説がうまく進まないと腹を立てるジャック。徐々に態度が変わるジャックに怯える様子のウェンディ―。
そんな中、息子ダニーが237号室で女に首を絞められたと話した。ウェンディ―はジャックにこのことを急いで報告。禁酒を破って酔っていたジャックは、フラフラとしながら確認に行く。
237号室のバスルームに居た美女と抱き合ったジャックは、鏡を見る美女がみるみる腐った遺体の老婆に変わり驚き部屋を後にする。
ジャックも異変に気付くが、仕事の邪魔をさせまいと何もなかったと嘘をつく。この出来事が引き金となり、歯車が一気に壊れていく。
仕事を邪魔されたくないジャックは、偽りのバーテンダーロイドにそそのかされ、h二人には強いしつけが必要だと話す。
糸が切れたように、狂気に満ちた表情になったジャックは、ウェンディ―とダニーを追っていく。
映画の前半は、穏やかな表情であった一家が、ホテルの本当の片鱗に触れていくことで、少しずつ恐怖に煽られていく様は、一言で幽霊だけのホラーではなく、人間の狂気性を含めたサイコの部分もあり、終了まで楽しめる作品であった。