ミッドサマーの町山智浩さんの解説レビュー
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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』(https://www.tbsradio.jp/tama954/)
で、アリ・アスター監督のこの夏アメリカで大ヒットした映画「ミッドサマー」のネタバレなし解説レビューを紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。
町山さんミッドサマー解説レビューの概要
①ミッドサマーは夏至の事。夏至祭が舞台になっている映画。
②祭で踊る意味は、○○だった!!
③舞台となるスウェーデンはバイキング(海賊)の国だった。
④お祭りでニコニコ踊っているのに、バイキング時代のワイルドな部分がだんだんと出てくる奇妙さ。
⑤監督アリ・アスターに実際に起きた事を主人公に投影している。
⑥ホラーで怖いのに笑える映画。
※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。
夏のホラー映画『ミッドサマー』
(町山智浩)
えっと今日はですね、ミッドサマーというアメリカでこの夏大ヒットしたホラー映画のお話をします。
(外山惠理)
はい。
(町山智浩)
これミッドサマーというのは、夏至のことですね。はい、あの一番長い日ですね、昼間が。
ミッドサマーってお祭りがね、イギリスとかで北欧とかドイツとか、
いわゆるゲルマン系の人達が住んでいる国ではあるんですよ。
(外山惠理)
夏至のお祭りがあるんですか。へー。
ミッドサマーとは、昼間が1番長い日、夏至のこと
(町山智浩)
そうなんですよ。5月にやる所もあって、夏至にやる所もあるんですけれども。
まあ冬は長いですから、だから夏にお祭りをいっぱいやるんですよ。
アメリカでもね、スウェーデン系の人がいっぱい住んでるミネソタとかではやっぱり夏至祭ってあるんですけど。
で、その夏至祭というのはね、殆ど日が落ちないんですよ。
(山里亮太)
そっかそっか。
(町山智浩)
白夜なんで。
一日中ずっと明るいんですけど、そこでずっと飲んで食ってですね、踊ってっていうのをやるのが、そのお祭りなんですね。
そこを舞台にしたホラー映画なんですよ。
(山里亮太)
ホラーにしにくそうな。。ずっと明るいんだもん。
(外山惠理)
ねぇ。
夏至の日のお祭りが舞台
(町山智浩)
ホラーにしにくい!1回も暗くならないんです、この映画。
もうずっと明るいんですよ
ずっとお日様が出てて、写真がそちらにあると思うんですけど、
お花がいっぱい咲いて、青空で。
(外山惠理)
お花畑に十字架が・・
(町山智浩)
そう。これはね、十字架じゃなくて、メイポールという柱なんですけど。
夏至祭とか五月祭では、それをまずお祭りの最初に立てるんですよ。
このポールを。そのポールの周りで踊ったりするんですね。
(外山惠理)
あ本当だ。よく見るとその周りに、女の子達かな、いっぱい踊ってる、白い服着た。
(町山智浩)
あっそうなんですよ。
で、その子達よく見ると髪の毛にお花をいっぱい付けてません?
(外山惠理)
ほうほう。遠いけど、お花付けてそうな格好してますよ。
白いふわふわした感じでね。
五月祭や夏至祭の決まりである服装と花かんむり
(町山智浩)
はい。白い服を着てて、お花で、野の花で冠をつくって、それをみんな髪に飾ってっていうのは、
その五月祭とか夏至祭の決まりなんですよね。
あんまり花が咲かないから、寒い所だと。
冬がすっごく長くて。
僕スウェーデンに1回行った時ね、11月かなんかだったんですけど。
お日様が出るのは2時ぐらいで、でね、午後の2時ぐらいにはもう暗くなっちゃうんです。
(外山惠理)
えぇ。明るい時間がない、ほぼ。
スウェーデンは冬、日照時間が少ない
(町山智浩)
ない。本当殆どない。
そういう所だから、夏になるともうずーっとお日様出ている間は寝ないで騒ぐっていう事らしいんですよ。
はい。夏至祭とかストックホルムとか都市部に行っちゃうと、そんな働いてる奴なんか誰もいないって言いますよね。
(外山惠理)
ふーん。
(町山智浩)
みんなあのお花が咲いているような山の方行って遊んでるから、ずっと。
(山里亮太)
そ、そうなんだ。そんなお祭りをテーマにホラーがどうやって繰り広げられるのか・・
(町山智浩)
そう。だから聞いてるとすごく楽しそうでしょう?
どうしてそれがホラーになるの?っていう。
(外山惠理)
踊ってるだけのような感じですけどね、陽気な感じの。。
なぜお祭りで踊るのか
(町山智浩)
ただ、これこうやって踊ってるのには意味がまたあるんですけど。
日本の盆踊りも同じなんですけど、なんで夏祭りとかそういうのでみんな踊るんだと思います?
(山里亮太)
だからその、ご先祖さんに捧ぐ、みたいな事ですよね。
(外山惠理)
盆踊りは亡くなった方への・・
(町山智浩)
SEXだよ、セックスー!
(山里亮太)
えーーーっ!
(外山惠理)
えっ?
(町山智浩)
セックスだろぉお!
祭りで踊る理由はセックス?
(山里亮太)
なんて真面目な答えをしちゃったの俺は・・
(町山智浩)
夏祭りの踊りはセックスだろ!!!
(山里亮太)
どういう事ですか?
(町山智浩)
そういうもんだよ!!
(山里亮太)
祭りっつーのは?(笑)
(町山智浩)
多いものですよ。
(山里亮太)
確かにね、お祭りベイビーっていっぱいいるっていうもんね。
昔は盆踊りは相手を見つけるためのものだった
(町山智浩)
豊穣のための儀式ですから。
そこで相手を見つけて、ね、秋に結婚して。っていうのが自然のサイクルなんですよ。
そう。昔は盆踊りっていうものはそういうもので、相手を見つけるためのものだったんですよね。
(外山惠理)
そうなんですか!
(町山智浩)
いまでもね。ああ、こういう文化も説明しないと伝わらないのか!
(山里亮太)
いや、なんか・・ご先祖さまの為だと思っていました。
祭りは結婚相手を見つける為のもの
(町山智浩)
もう世界中で春から夏にかけてのお祭りっていうのはまあ、結婚相手を見つけるためのものですよ。古代から。
で、まあそういう所なんですけど。
で、この話はねアメリカ人の話なんですよ。
主人公は女子大生でダニーちゃんって言う女の子で。
これはねフローレンス・ピューっていう前に紹介した「ファイティング・ファミリー」
プロレス家族の話の末の女の子なんですけど。
で、その子の一家がある不幸で全員死んでしまうんですよ。映画の一番最初で。
天涯孤独の主人公
で、彼女は天涯孤独の身になっちゃって。彼氏がいるんですけど、クリスチャンって言う。
彼氏が慰めなきゃいけない、守ってあげなきゃいけないのに、だんだん面倒くさくなっちゃうんですよ、彼が。
大学生だからね、そこまで真剣じゃないんですよ彼は。
で、男友達同士でスウェーデンに行って、その友達がスウェーデンの留学生なんで、
そのスウェーデンの山奥の村で行われる夏至祭に皆で行こうという計画をコソコソ立ててるんですよ。
そのダニーちゃん放っといてね。
それをまぁ察したダニーちゃんが、「あんた達ひどい」と。「私こんな一人ぼっちなのに」
って泣いたんで、しょうがないから連れて行くんですよ。
で、山奥の村まで行くと夏至祭をやっていて、そこでメイクイーンって言うんですけど、5月の女王(May Queen)という、そのお祭りの一番の女王を選ぶという踊りの大会みたいなのがあるんですね。
メイクイーンていうじゃがいもはそこから来てるんですよ。
(山里亮太)
あ、そうなんですね!いや、いまじゃがいものことなのかな?って思ったら・・!
5月の女王(May Queen)、祭りの女王を選ぶ踊りの大会
(町山智浩)
そこでお祭りに参加するんですけれども、そうやって楽しいお祭のように見えるんですけど、
スウェーデンという国は、あのヨーロッパでは最も文明が遅れた国だったんですよ。
これスウェーデンのイメージと言うとすごい先進国で福祉国家っていうイメージがあるんですよね。
(外山惠理)
そんな感じしますね
(町山智浩)
一番その欧州の中でキリスト教になるのは遅れた所なんですよ。
12世紀半ばぐらいまで、鎌倉時代ぐらいまで、そのバイキングの国だったんですね
(山里亮太)
はぁーっ!
スウェーデンにあるワイルドな文化
(町山智浩)
で土着の北欧神話に代表されるように、非常にその乱暴な、まあワイルドな文化がありまして。
これをペイガン(pagan)といいですね、ペイガンというのはキリスト教以前の宗教、土着の宗教の事ですね。
それが残っているのが夏至祭なんですよ。
(外山惠理)
ふーん!!
(町山智浩)
で、そのバイキングの文化というのはどういう文化かというと、例えばそこで行って夏至祭で、そのダニーちゃん達がなんか飲み物をもらうんですよ。
でもなんかおかしいんですね、その飲み物。
あの、「ベルセルク」(Berserk)って言葉ご存知ですか?
(山里亮太)
えっと、狂戦士みたいな事ですか?バーサーカー・・
「ベルセルク」(Berserk)
(町山智浩)
そうそうそう、漫画があるんですよ。
あれはバイキングたちが戦う時に魔法とか催眠術とか、あと薬物で痛みや恐怖を感じない状態にして、
敵に突っ込ませるっていうとんでもない話があったらしいんです昔。
まあイスラムでもそういう事やってましたけど。
で、そういう物を飲まされちゃうんですよ。
(外山惠理)
えええ大変。
(町山智浩)
でそのお祭りでやってる訳ですよ、さっき言ったみたいに、恋人を見つけるっていう、結婚相手を見つけるお祭りなんですけど。
あの、その村は、ものすごく山の奥で閉鎖された所で、他の村からものすごく遠いんですね。
だから近親相姦を防ぐために、村の外から来た人たちを受け入れて、子種をもらうという事をやってるんです。
(山里亮太)
ひえーっ!
(町山智浩)
だから彼らその大学生達は、「行きてぇなー」って言ってたんですよ。
(山里亮太)
ああー!なるほど!
(外山惠理)
えーっ!
村の外から来た人の子種をもらう
(町山智浩)
そう。で、それだけだったらまだいいんですけど、
バイキングの時代のワイルドな文化が残っている所なんで、そこは。
バイキングって言ったら、とんでもない人達だから。まぁ海賊だからねぇ。
例えばね、ブラッドイーグルっていう、なんていうんですかね、拷問方法があるんですよ、バイキングの。
これ辞書で引くと、ブラッドイーグルって「血まみれの鷲」っていう意味で、どんなものだろう?って思うと、
人を縛り付けて背中を割いてそこから肋骨をほじくり出してっていうとんでもない拷問なんですけど。。
(外山惠理)
うわーっ!
スウェーデン人が隠しているワイルドの部分が出てくる話
(町山智浩)
そういうような事を伝統的にやっている所なので、段々そのスウェーデン人がずっと隠している、でも昔、ついこの間まで持っていたワイルドの部分が段々出てくるっていう話が、このミッドサマーっていう映画なんですね。
(山里亮太)
またこれは怖いなぁ。
(外山惠理)
ねぇー。。
(町山智浩)
これね、非常に奇妙な映画なんですよ。
だから、実はその、アフリカとかそのアマゾンとかのジャングルに行って、その特にアマゾンで人を食べる人たちに探検隊が会って食べられるっていうホラーは山ほどあるんですね。
山ほど作られたんですけれども、まあひどい差別的なホラーですよ。
この場合、その人を食べるそういう人たちがスウェーデン人なんですよね。
金髪に青い目の白人たちなんですよ。
人は食べないんですけど、もっとめちゃくちゃなことをするんですよ。
姥捨て崖(うばすてがけ)
例えばね、「アッテスチューパ」っていう物が出てくるんですね。
「アッテスチューパ」というのは、姥捨て崖(うばすてがけ)という。。
その昔、村である程度お年寄りが、体が動かなくなると崖から捨てていたんですね。
という、すごい話がどんどん出てくるんですね。
でも基本的にはお祭りだから、皆ニコニコしているんですよ。それで皆踊って楽しそうにしてるんです。
(山里亮太)
それの裏でそういう事があるって1番怖いじゃないですか、なんかもう。。
(町山智浩)
そうなんです。空はもういつも青くて、お日様が輝いてて、白夜だから。
で、やってることはグチャグチャっていうすごい変な映画なんですよ。
(山里亮太)
わーっ。怖いな、これ。。
「へレディタリー 継承」の監督、アリ・アスター
(町山智浩)
これがね、非常に奇妙な映画でですね。アメリカでとにかく大ヒットしたんですけど、これ監督はですね、
アリ・アスターという人で、この人は去年もアメリカでナンバーワンのホラーヒットを、まあ放ってる人なんですね。
で、去年この人が大ヒットさせた映画は、「へレディタリー 継承」っていう映画なんですね。
これもたしか紹介したと思うんですけども。
(山里亮太)
はい。ご紹介頂きました。
(町山智浩)
これ見ました?
(山里亮太)
いや、僕はもうだって話を聞いて怖くて行けなかったです。
怖い、というか嫌な映画
(町山智浩)
確かに、怖い、というか嫌な映画なんですよ。
映画史上、最悪に嫌な気持ちになる映画で、でもそれがアメリカでも日本でもヒットしていますから、
人はお金を払って嫌になりに行くんだなっていうのがよくわかりました。
(外山惠理)
嫌になりに行く。(笑)
これもう、あれかな、貸し出してるのかな?
(町山智浩)
えぇ、もう借りられますよ。
(外山惠理)
えー、ちょっと見てみよう。。
へレディタリーはアリ・アスター監督が経験したトラウマの再現
(町山智浩)
で、これがどうして嫌になるかっていうと、もう公開して1年だから言っちゃいますけども、これ、アリ・アスターっていう監督自身の、まぁ、弟さんが亡くなったことを元にした話なんですよ。
「ヘレディタリー」っていうのは、主人公の高校生の妹さんが亡くなるシーンが、まぁ、ものすごいんですよ。
で、どうしてこんな映画を撮ったの?ってアリ・アスターさんに会って聞いたんですけど、彼はまだ32、3ぐらいの監督なんですね。
で、「これは僕自身があまりにも強烈なショックを受けて、トラウマになったから、それをそのまま自分の中に秘めておいたらおかしくなっちゃうから。だから映画にしたんだ。これは一種の僕の治療なんだ」って言っているんですよ。
(山里亮太)
なるほど、はーっ!
(町山智浩)
この今回のミッドサマーも、一番最初でこの主人公の女の子の家族が死んじゃうってのは彼自身の本当にあった事なんですよ、アリ・アスターの。
(外山惠理)
へーっ・・。
ミッドサマーも一部監督の実話
(町山智浩)
そうなんですよ。で、「この話は一体どうして思いついたのか?」って聞いたら、彼自身のその時の恋人が、彼が家族を失ったら助けてくれなかったですって。
めんどくさくなっちゃって、捨てられちゃったらしいんですよ。めそめそ泣いてたから。
(外山惠理)
そりゃ泣くでしょ。。
(町山智浩)
ねえ!最初は優しくしてくれたんだけど、形だけで、だんだん面倒くさくなってきたらしいんですよ、相手が。
で、その時の気持ちをそのまま映画にしたのが、今回のミッド・サマーだって言ってるんで。
ヒロインがアリ・アスター監督の投影で、彼女の恋人のクリスチャンっていう男が、アリ・アスターがその時付き合ってた、まぁ彼氏か彼女かわからないですけど(笑)その恋人らしいんですよ。
だからね、後半大変な事になってくるんですね、この2人の関係が。
だから一種の恋愛映画になってくるんです。このミッド・サマー。奇妙な事に。
(山里亮太)
ますますわかんない。。
スウェーデン政府は怒っている
(町山智浩)
非常に奇妙な映画ですね。
恋愛映画であって、ホラー映画であって、また文化人類学的な映画でもあるんですよ。
ただね、スウェーデン政府は、「こんなことやってねーよ」って怒ってますけどね。
(外山惠理)
まぁ、そうか。
(町山智浩)
こんな何百年も前の事、やってる訳ねーだろって怒ってますけど。
ただね、この映画もう1つポイントはね、”なんとなくおかしい”んですよ。
前の「へレディタリー」もそうだったんですけど、笑っちゃう所があるんですよ、何箇所か。
で、特にクライマックスがとんでもない展開になりますけども、お客さんみんな笑ってました。ゲラゲラ。
(山里亮太)
ええーっ!!笑う要素あったかなぁ?
なんとなくおかしい。怖いシーンで笑える。
(町山智浩)
ゲラゲラ笑っています。
苦笑としか言いよない笑いが漏れてましたけど、そのシーンは多分ね、日本では、ものすごく微妙に修正が色々入っていってると思うんですけど、僕はアメリカで見たので色んなものが見えました。
で、この監督はね、すごいのはね、笑わせるんですよ、毎回。アリ・アスターって人は。嫌なシーンで。
で、この人ね、まず世界的に注目されたのは自主映画というか、学生映画の短編を作ったからなんですけど、
どういう映画かというと、中学生くらいの男の子が、まあオナニーをしてるんですね、それお父さん見つけるんですよ。
いや、俺もまあ若い時はそういう事をした。誰にでもある事だから別に気にするな。って。
でも、自分の息子がオナニーをしていたネタをお父さんが見ると、自分の写真なんですよ。
(山里亮太)
えぇっ?
(町山智浩)
自分の息子が自分の写真でオナニーしているのを見て親が困るっていうとんでもない、どう見たらいいのか訳のわからない映画を作った人なんですよ。
(山里亮太)
なるほど。
(外山惠理)
すごいな。
アリ・アスターのユーモア感覚にはさすがの町山さんも付いていけない
(町山智浩)
すごいんです。だから、本当にアリ・アスターに会った時は、あなたのユーモア感覚には付いていけないよって言いましたけど。(笑)
(山里亮太)
はぁっ・・!向こうは・・?
(町山智浩)
彼としてはね、怖がらせたり笑わせたりしながら、自分自身に起こったトラウマをエンターテイメント化して、癒やすという風に言ってるんですね。
ヘンテコな人ですよその人は。
(外山惠理)
そうですね。。でもこうやって表現しなかったら、やっぱり変になっちゃうからっていうのがね、言えるようになったっていうのがね、彼にとって良かったですね。
(山里亮太)
映画という方法で表現できるから。
本当にとんでもない映画です
(町山智浩)
そうそうそう、これで人を怖がらせたり、笑わせたりする事でもって、自分の傷を客体にして、自分の中から外に出すことで治す。という風に本人は言っていましたけども。
まぁ、本当にとんでもない映画なんで。(笑)
これですね、2月に日本では公開になるんですが、その前にですね。
11月2日土曜日に東京で先行の公開があります。
東京国際ファンタスティック映画祭というのは昔からずっとあったんですけど、ずっと最近やってなかったんですが、それをそろそろ復活させるのでその前夜祭が行われます。
東京国際ファンタスティック映画祭、復活祭というのが11月2日土曜日に東京国際映画祭の一環で開かれます。
これもうチケットは売ってますので、日本で最初に、このヘンテコな映画「ミッド・サマー」が見れますんで、皆さんこぞってご来場下さい!はい。という所です。
(外山惠理)
ちょっと見てみたくなってきちゃったなぁ。
(山里亮太)
頑張って見てみようかな、怖いの苦手だけど・・。
(町山智浩)
怖いけど笑えますよ。
笑わせてきますから、監督は。
(外山惠理)
来年の2月公開、「ミッドサマー」ということで、町山さん、ありがとうございました!
※書き起こし終わり
○○に入る言葉のこたえ
②祭で踊る意味は、SEXだった!!
解説中の町山さんのテンションが楽しいので是非聞いてみて下さい!