ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦の町山智浩さんの解説レビュー
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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』(https://www.tbsradio.jp/tama954/)で、『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。
町山さん『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』解説レビューの概要
①今年のアカデミー賞”長編ノミネート賞”にノミネートされるだろう作品3本
②1本目は『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』
③フランスの火山研究科○○のすごい○○生活の記録映画
④CGじゃないかと思うほどの映像
⑤危険なため、○○を作らない覚悟をした
※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。
『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』町山さんの解説書き起こし
(町山智浩)という事で映画の紹介をしたいんですが、今回はもうそろそろアカデミー賞になりますんでノミネートが発表されていくんですね。それで今年の長編ドキュメンタリー賞に絶対ノミネートされるであろうと思われる3本を紹介します。」
(赤江珠緒)はい。
(町山智浩)というのはこれね、3本とも今日本で既に配信されてて見る事ができるので。で、たぶんね殆ど宣伝されていません、どの映画も。
(赤江珠緒)うん!
(町山智浩)だから、僕がここで紹介しないと一生見ない人がいっぱい多いんで。(笑)
(赤江珠緒)あぁ、そうですか。
今年のアカデミー賞”長編ノミネート賞”にノミネートされるだろう作品3本
(町山智浩)でも、ドキュメンタリーってめったに映画館に行って見るような物じゃないじゃないですか。
(赤江珠緒)まぁ確かにねぇ、うん。
(町山智浩)ね、スターとか出てこないしね。でも、あの、配信だったら結構見ると思うんですよ。
(赤江珠緒)あ〜!
(町山智浩)まぁね、タダだしね!
(赤江珠緒)配信、それはそういう意味で敷居がグッと低くなりますね。
(町山智浩)だから是非見て頂きたいんですが、その3本を紹介します!
(町山智浩)で、1本目はディズニープラスで配信中の、『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』という映画なんですが。これ”ファイヤーオブラブ”って言うのはフランスの火山研究科のクラフト夫妻の、すごい結婚生活の記録映画なんですね。で、この夫婦はですね、カティアさんという奥さんと、モーリスという旦那さんですが、火山研究科って言っても学術書を読んだりするんじゃなくて、火山の現場に行く人達なんですよ。
(赤江珠緒)うん!
フランスの火山研究科夫婦のすごい結婚生活の記録映画
(町山智浩)だから僕と同じで、噴火があると聞くと、そこに行って火口の所で撮影する夫婦なんですね。で、まぁ溶岩の上にですね歩いたりですね、してんですよ。まぁ防護服着てるんですけどね。あと溶岩と遊んだりですね、火山岩投げたりとかね、フザけてる夫婦なんですけど。
(赤江珠緒)へぇ〜!
(町山智浩)ただものすごく危険なんですよこれは。
(山里亮太)そうですよね。
(赤江珠緒)確かにこれ、手元に写真ありますけど、なんかドキュメンタリーだからCGじゃないのはわかってるけどCGじゃないかっていうような写真・・がありますね、映像が。
(町山智浩)溶岩がブシュブシュ吹き出してる所の中にまぁ防護服は着てるんですけど、その中に突っ込んだりしてるんでね。
(赤江珠緒)すごい溶岩のすっごい湧き出てる所にすごい近くにいたりしますね。
CGじゃないかと思うほどの映像
(町山智浩)すごい近くにいるんですよ。他の誰も来ないんで、この夫婦がカメラを持ってそこに行ってるんですよね。だから絶対に誰も撮影しない物を撮影してるんですけど。これによってですね、非常に火山の研究が進んでですね。特に火砕流とかが起こって大量に人が亡くなったりするじゃないですか。その為のデータを、映像的なデータを取ってるんで、この夫婦の撮った記録フィルムのおかげで多くの人の命が救われてるんですよ。中にも出てきます、実際に避難させて救った例が。
(赤江珠緒)ふーん!あぁそうですか。
(山里亮太)へぇ〜。
(町山智浩)はい。ただこういう事やってるから、いつ死ぬかわからないと。いきなり爆発するかもわからないし、上から降って来るかもしんないですしね。火山岩とかが。だから子供を作らないんですよこの夫婦は。
(赤江珠緒)あ、そこまでの覚悟で。
子供を作らない覚悟
(町山智浩)覚悟で。子供が残されちゃうからって事で。でまぁ命がけの撮影を世のため人のために続けていきながらですね、1991年に・・あの日本のね、雲仙普賢岳 (ウンゼンフゲンダケ)で、火砕流に巻き込まれて、この夫妻は亡くなるんですけども。
(赤江珠緒)えーーっ。。
(町山智浩)はい。あの時も日本で報道されましたね、フランスから来てる火山撮影家夫妻が亡くなったって。
(赤江珠緒)あ〜・・はい。えー!
(町山智浩)あの夫妻なんですよ。あれからもう30年以上経ってるんですけども、彼らが一体どんなフィルムを撮ってたのかって知らない人が多いと思うんですね。
(赤江珠緒)そうですね。
(町山智浩)で、その現物が見られると。
(山里亮太)うわ、すごそうだな。
(町山智浩)はい。すごいんですけど、なおかつラブストーリーになっていて、この夫婦の愛と火山愛というですね、三角関係のラブストーリーになってるんですよ。
(山里亮太)ほぉ〜。
(町山智浩)火山と夫婦というね、珍しい関係ですけどね。
(赤江珠緒)本当ですよね。
(町山智浩)アツイと思いますけど、まさにファイヤーオブラブな映画なんで、科学ドキュメンタリーでありながら一種のラブストーリーなんですね。
(赤江珠緒)ご夫婦で魅せられていた、火山に。
(町山智浩)そうなんですよ、それで結婚するんですよ火山好きな同士、「あんたも火山好き?」みたいな事で結婚するんですけど。でまぁ、もう1本の方はですね、もうどんどんいきます。(笑)次はアマゾンプライムで配信中の、『おやすみ オポチュニティ』というね、ドキュメンタリーなんですが。
※書き起こし終わり
○○に入る言葉のこたえ
③フランスの火山研究科夫婦のすごい結婚生活の記録映画
⑤危険なため、子供を作らない覚悟をした