キル・ボクスンの町山智浩さんの解説レビュー
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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『こねくと』(https://www.tbsradio.jp/cnt/)で、『キル・ボクスン』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。
町山さん『キル・ボクスン』解説レビューの概要
①Netflixで人気1位
②韓国のナンバーワン殺し屋に韓国中の殺し屋が挑んでくる
③ナンバーワン殺し屋のキル・ボクスンは○○○○
④殺しはね、簡単よ。殺すか殺されるかだから。
⑤芸能プロを隠れ蓑にして殺し屋をしている
⑥キル・ボクスンを尊敬している殺し屋が襲いかかる
※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。
『キル・ボクスン』町山さんの評価とは
(町山智浩)でね、今現在ね。それ(『ジョン・ウィック4:コンセクエンス』町山さん評価書き起こし)に対して韓国がねぶつけてきた、『ジョン・ウィック』にぶつけてきた『キル・ボクスン』というタイトルの映画で、これはねNetflixで3月31日から配信してて今、トップなんですよ。1位なんですよ。人気が。
(でか美ちゃん)おお!1位!
(町山智浩)これはやっぱり全く話が同じで、韓国のナンバーワンの殺し屋に、韓国中の殺し屋が挑んでくるっていう話なんですけど。(笑)
(石山蓮華)あぁ、似てますね。
(町山智浩)同じですよ、殆ど。(笑)ただちょっと違うのは、そのキル・ボクスンというナンバーワンの殺し屋が、お母さんなんですよ。
(でか美ちゃん)あっ、女性。うんうん。
(町山智浩)で15歳の1人娘を育ててて、その娘が思春期なんでね、色々苦労して、そのキル・ボクスンさんがね、殺しはね、簡単よ。殺すか殺されるかだから。でも子育てはそうじゃないから大変だわ〜っていう、なんというか子育ての苦労話です。はい。
(石山蓮華)これ見たいなぁ。
殺しはね、簡単よ。殺すか殺されるかだから。
(でか美ちゃん)なんかちょっと、哀愁あるセリフですね、すごく。
(町山智浩)ただ、彼女はものすごい大金持ちですよ。
(石山蓮華)これ、どういう仕事をしてる人なんですか?
(町山智浩)殺しです。
(石山蓮華)メインの仕事が殺し?
(町山智浩)殺し屋です。
(でか美ちゃん)でも、そのなんだろうな。世で生きていく上で、私殺し屋ですとは言えない訳じゃないですか。
(町山智浩)言えないんですよ。だから娘は、お母さん何してるのかしらって探りをかけていくんですよ。
(石山蓮華)あっ、知らないんだ。
芸能プロを隠れ蓑にして殺し屋をしている
(町山智浩)知らないんです。なんかね、一応芸能プロで働いてる事になってんだ。MKエンターテイメントっていう、なんかK-POPの会社みたいな所に働いてるんですけど、そこに所属しているタレントはみんな殺し屋なんですよ。
(石山蓮華)かっこいい!じゃぁ、歌って踊れる殺し屋とかがたくさんいるって事ですか?
(町山智浩)歌って踊れる人もいればよかったんですけどね。(笑)そこまではいないんですよ。
(でか美ちゃん)設定としてはそういう事なのか。
(町山智浩)まぁ芸能プロの隠れ蓑で殺しをしてるという話でね。
(石山蓮華)うわ、面白そう。
(町山智浩)今日の放送では何回”殺し”と言うかね、ちょっとね、記録なんですけど。もうかなり20回ぐらい言ったと思いますけど。(笑)これね、すごいのはね、キル・ボクスンさんを演じている女優さんなんですよ。現在50歳でこの方もね。チョン・ドヨンさんって人なんですけど。この人アクション映画たぶん初めてなんですよ。
(石山蓮華)えー!
(町山智浩)この人ね、『シークレット・サンシャイン』っていう映画で、カンヌ映画祭で主演女優賞を取った世界的な演技派女優なんです。その方に50歳で初めて、すさまじい格闘アクションをやらせてるんですよ。
(でか美ちゃん)なんかアクションとかをされる俳優さんって、結構もう若い頃から舞台でバリバリ殺陣をやっててって方とか。若い頃からそういう感じじゃないですか。50歳で始めるってたぶん相当の苦労とかがありますよね。
(町山智浩)はい。撮影中大怪我してます、やっぱり。
(でか美ちゃん)ちょっとなかなか美談にはしづらいですけど。でも。そういうプロ意識があったんだ。
(町山智浩)ちょっとしづらいんですけど。まぁやった事がない人にいきなりやらせてるんでね、すごい事になってますけど。でもね、結構楽しくてね映画としてはね。その殺し屋たちが次々と襲ってくるんですけど、みんなナンバーワンのキル・ボクスンを尊敬してるんですよ。
(でか美ちゃん)ほ〜。なるほど。
キル・ボクスンを尊敬している殺し屋が襲いかかる
(町山智浩)だから、ボクスンさんお願いします!って言いながら襲ってくるんですよ。殺し屋が、次々と。ファンです!とか言いながら。(笑)
(でか美ちゃん)なんかアレですね、道場破りみたいなノリなのかな。
(町山智浩)そうですね。みんなファンなんですよ。
(石山蓮華)うわでも、向かってくる相手との人間関係、キュンとしそうな所、色々とありそうですね。
(町山智浩)これもね、たぶん『ジョン・ウィック3』がヒントになってるんですよ。『ジョン・ウィック3』で最大の敵が、ジョン・ウィックの大大ファンの、追っかけの人が殺し屋として来るんですね、マーク・ダカスコスが。で、ファンです!とか言いながら襲ってくるんで、キアヌ・リーブスがしょうがないから刺したりするんですけどナイフで。刺したりする度に、あぁいいなぁ!ウィックさんいいっ!いいっ!最高だ!って言うんで、ものすごく気持ちが悪い殺し屋なんですよ。(笑)
(でか美ちゃん)なんか愛ゆえに、追いかけたい追い越したい存在だけど、やられたらやられたで、こうやってやってたんだ!みたいな。
(町山智浩)そう。それも嬉しいというね。さすがにその時だけはね、いつも無表情のキアヌ・リーブスも、うわっ気持ち悪い!って顔していましたけど。(笑)
(でか美ちゃん)そうなんだ!見どころですね。
(町山智浩)だからコメディがちょっと入ってるんですね。それがね『キル・ボクスン』で。これが韓国映画なんで制作費が結構あって、10億円ですね。8.8ミリオンドルなんで。まぁすごいんですけど。で、3本目がですね、今日紹介する殺し屋映画で、日本映画です。これ『ベイビーわるきゅーれ』というタイトルで、これ既に2021年に公開かな?なんですけども、これアメリカでやっと最近見れるようになったから僕見たんですよ。で、すごい面白かったんですよ!
(でか美ちゃん)今ね、2がね、公開されてるんですよ日本だと。その1作目って事ですよね?
(町山智浩)1作目です。はい。
※書き起こし終わり
○○に入る言葉のこたえ
③ナンバーワン殺し屋のキル・ボクスンはお母さん