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福田村事件の町山智浩さんの解説レビュー

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2023年09月22日更新
今こそ本当に怖い事になってるんで、まぁ本当にこういう問題を繰り返さないように、是非この『福田村事件』見ていただきたいなと思います。(TBSラジオ「こねくと」より)

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『こねくと』(https://www.tbsradio.jp/cnt/)で、『福田村事件』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。

町山さん『福田村事件』解説レビューの概要

①水道橋博士も出演する映画『福田村事件』
②実際に関東大震災の後にあった事件をもとにしている
③森達也監督は今までにオウムや佐村河内さんのドキュメンタリーを撮ってきた
④朝鮮人が暴動しているというデマに○○も加担してしまう
⑤香川の方言が、千葉の人は聞き取れなかった
⑥行商人の一団を朝鮮人だと思い込み子供を含む9人が犠牲に

※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。

『福田村事件』町山さんの評価とは

(町山智浩)今日はですね、今週の金曜日、9月1日になるんですけども、関東大震災からちょうど100年目なんですね。それで、ちょうどその9月1日に日本公開になる日本映画なんですが、『福田村事件』という関東大震災についてのちょっと映画を紹介します。これはね、僕の知り合いも出てまして、あの水道橋博士が。

(でか美ちゃん)お、博士。

(石山蓮華)俳優として?

(町山智浩)はい。参議院に、当選した後に撮影してるんですけど。

(でか美ちゃん)あぁそうなんですか、へぇ〜。

(町山智浩)そうなんですよ。で、彼の俳優としては・・今まで何本かやってきてるんですけど、今回は1番いいですね!はい。

(でか美ちゃん)お〜!YouTubeもね、町山さんのに出られたりしてましたよね、水道橋博士。

(町山智浩)はい。今なんか、だんだんリハビリしてますから。で、この映画はね実際にその関東大震災の後にあった事件をもとにしてるんですけれども、監督はですね、森達也さんという人で、この人ずっとドキュメンタリーを撮ってきた人なんですね。オウムとか、佐村河内さんについてのドキュメンタリーとかそういうのを撮ってきた人なんですけど、今回初めて劇映画の演出をしました。で、この福田村というのは実際にあった村で、もう現在はないんですが、千葉県の野田市のあたりにあったちっちゃな村なんですけれども、そこで本当に凄惨な事件が起こりまして。それをちゃんと記録しておこうという事で作られました。はい。

関東大震災後に起こった凄惨な事件

で、時系列順にまぁ話をしますと、あそっか。それより前に、関東大震災というのは1923年の9月1日、お昼頃に、ちょうどお昼頃に起こったんですよね。で、この話はそのちょっと前から始まるんですけど、主人公にあたるのが井浦新さんですね。彼と、その奥さんの田中麗奈さんが、朝鮮にいたんですけども、そこから千葉の井浦さんの実家のある福田村に帰ってくるんですね。で、韓国というのはですね、1910年。だからこの関東大震災の13年前に日本に占領されるという形で、まぁ占領というと怒る人がいるんですが実際は占領なんですが、植民地化されたんですね。

(でか美ちゃん)うん。

(町山智浩)で、そこに、井村さんは韓国と朝鮮と日本の人達の架け橋になろうという事で行ったインテリで、韓国語を教えたりしてた人なんですけども。で、田中麗奈さんはその韓国でビジネスをしていた大金持ちの娘さんなんですね。で、その夫婦が帰ってくるんですが、非常にその打ちひしがれて帰ってくるんですよ。それは何があったかっていうと、その3年ぐらい前にですね、韓国で独立運動があったんですね。で、特にキリスト教徒の人達が日本に対して独立運動をしたんですが単なるデモで別に暴力とか何もなかったんですが、1919年か。三・一運動という運動だったんですが。それに対してですね、そのデモの参加者キリスト教徒達をですね、23人を日本の軍隊は教会に監禁して、火をつけて教会ごと焼き殺したんですよ。

(石山蓮華)ひどい・・。

(町山智浩)これ実際にあった事件なんですけども。それに関わっていた井浦さんは挫折して日本に帰ってくるんですね。で、その村にはですね、東出さんがいるんですよ。

(石山蓮華)はい。

東出さんも出演、豪華キャスト

(町山智浩)色々あって。ね!色々ありましたね!彼はその村で、村外れに暮らす船の船頭さんなんですね。で、彼がまぁ村で色々、村八分みたいになってるのは、その・・まぁ人妻とエッチしてるからなんですよ。

(でか美ちゃん)あ、なんかちょっとリンクするって言ったらアレだけど。(笑)

(町山智浩)なんかすげぇなっていう、ギリギリの事やってる訳ですけど。

(石山蓮華)でもね、なんかやっぱ魅力のある方ですからね、すごく。

(町山智浩)そう。すっごくセクシーだからね。俺ね、100年前のね千葉の田舎にあんなのいないだろうと思いましたよ。(笑)

(でか美ちゃん)いたかもしんないですよ!ああいうようなそのなんか、いわゆるねセクシーな男性ってのはいつの時代もね。

(石山蓮華)いる!

(町山智浩)あんなのいたら大変な事になっちゃうんじゃないの?もう。(笑)

(石山蓮華)どこにいても、ねぇ。

(でか美ちゃん)そうそう、どの時代にいてもモテちゃうのよ、ああいう人は。

(町山智浩)もうとんでもない危険な男がいる訳ですよ。で、そこにですね。讃岐の方から、だから香川県の方から薬の行商に来たその人達がいて、それが永山瑛太さん率いる薬売りなんですね。で、その頃薬屋さんっていうのはそんなになくて、薬とかは行商してたんですけどね。で、この人達がどう絡んでいくかって事なんですけども。あ、そうそう。あともう1人ね忘れちゃいけないのはコムアイさん。

(石山蓮華)ああ、あの元水曜日のカンパネラ。

(町山智浩)カンパネラの。彼女が福田村の奥さんなんですけれども。旦那さんが軍隊に行ってて、その間に東出さんとできてしまうんですね。

(石山蓮華)ふんふん。

(町山智浩)で、それがバレて村にいづらくなっているというね。そういう人間模様があって。あとピエール瀧さんも出てます!

(石山蓮華)お〜〜瀧さんも!いや〜。

(でか美ちゃん)すごいですね、なんか出演者のラインナップが。

(石山蓮華)素晴らしい。

(町山智浩)色々と問題のあるラインナップですが素晴らしいですよ。(笑)

(でか美ちゃん)素敵な俳優さん。

(石山蓮華)柄本明さんも出てらっしゃいますね。

(町山智浩)そう。瀧くんは地元の新聞社の編集主幹なんですが部長なんですが。過去にですね、自由民権運動に関わっていて挫折して、もう政府の言いなりになって記事を載せているまぁ挫折組なんですね。そういった人達がいる中で、関東大震災が起こるんですよ。そうすると都心の方でですね、その頃、韓国、朝鮮の人達が労働者として働いてたんですね。仕事を求めてこっちに来てて。で、その人達が、暴動してるという噂が流れるんですよ。それはまぁ、その前に独立運動がね、あったから4年前に。それで彼らがその関東大震災の災害に乗じて、何かをするんじゃないかっていう恐怖で、そういう噂が起こっちゃうんですね。で、それが、千葉の方にも流れてくるんですが、さらにひどいのは、新聞がそれに加担しちゃうんですよ当時。

(石山蓮華)えっ、メディアがデマを広めちゃうって事なんですか?

(町山智浩)そうなんですよ。

(石山蓮華)えーー。

朝鮮人が暴動しているというデマに新聞も加担してしまう

(町山智浩)で、これ瀧さん扮する新聞記者の所にもそれが来るんですけども、それは内務省という今はない機関なんですが、政府の方が、やはりその独立運動があったんで、政治的な意図で、そのデマを広めちゃうんですよ。

(石山蓮華)うわ〜。

(町山智浩)これは大変な事で、日本の新聞はみんなそれに関わったんですよ。で、その福田村というのは田舎なんで、野田市っていうのは結構、なんていうか大きい産業があるんで醤油とかね。なのでそこには朝鮮の人もいたんですけど、福田村には全然いない訳ですよ。彼らは全く朝鮮人、韓国人っていうものを知らないんですよ。

(でか美ちゃん)そっか。そもそもわかってないんだ。

(町山智浩)そう。見た事もないんですよ、ほとんど。でも、そういう恐怖だけが来て、しかも通達がある訳だから。そこで水道橋博士扮する在郷軍人が、軍人だって事で自警団の団長をやらされて。で、またあんまり気の強い男ではなくて、虚勢ばかり張っている男なんで、その重責でパニックを起こしてくんですよ。水道橋博士が。

(でか美ちゃん)軍人て言うだけでちょっと大きな役を押し付けられちゃったんですね。

(町山智浩)押し付けられて。でもまぁあんまり自分に自信のない人でね。非常に焦ってパニックになって、朝鮮人が来たらどうしよう!みたいになるんですけど。でも、誰だかわからない、どういう人だかわからない、朝鮮語なんか聞いた事もないんですよ彼らは。で、そこに香川県から来た行商人が出くわしちゃうんですよ。その頃の日本っていうのは、東京だといろんな地方の人が来てたんですけど、田舎の人達は香川どころか関西弁も聞いた事がないんですよ千葉の田舎の人は。

(石山蓮華)すごく閉鎖的な環境でずっとやってきたって事ですね。

(町山智浩)そうなんです。今、関西弁ってテレビやラジオで芸人さんがいっぱいしゃべってるから聞くでしょ?

(石山蓮華)はい。聞きます、聞きます。

(町山智浩)その頃ラジオないんですよ。

香川の方言が、千葉の人は聞き取れなかった

(でか美ちゃん)そうか。なんか本当に自分の生活圏内の事しか、文化として入ってこないから。

(町山智浩)入ってこないですよ。当時は。だからもう関西弁だろうが、香川弁だろうが、朝鮮語だろうが、とにかく自分達も聞いた事もない言葉なんですよ。

(でか美ちゃん)そっか。なまってると日本語じゃないかも?みたいな。

(石山蓮華)自分が知ってる事のすべてが日本になってるって事ですもんね。

(町山智浩)そうそう。自分達の近所のものしか日本じゃないから。で、その行商人の一団を朝鮮人だと思い込んで、まぁみんなで取り囲むんですね、武器を持って。農具とか竹槍とか、そういった物を持って。クワとかね。で、どうしようって事になるんですね今度ね。日本人だったら、こういう言葉がしゃべれるはずだって言うんですけど、なまってるからこれは違うんじゃないかってなる訳ですけど。で、それで囲まれた・・100人以上のその村人に囲まれた瑛太さん達は、9人なんですが。そのうち女の人が3人かな?それでちっちゃい子が3人。で、しかも女の人の1人は瑛太さんのお子さんを妊娠してるんですね。しかも乳飲み子も抱えてるんです1歳ぐらいの。それを村人が囲むんですけども、もう、何だかわからない訳ですよ村人は。パニックになっちゃってて。で、大変な事が起こっていくという、まぁ悲惨な悲惨な事件ですね。

(石山蓮華)しかもこう、実際の事件なんですもんね。

行商人の一団を朝鮮人だと思い込み子供を含む9人が犠牲に

(町山智浩)そうなんですよ。そこでね1番大きいのは、彼らが何人だかわからない、日本人なのか、朝鮮人なのかわからない。で、もし日本人だったら殺したら大変な事になるぞ!って言ってるんですけど、そこで、ねぇ。じゃぁ朝鮮人なら殺してもいいのか?っていう。

(でか美ちゃん)そう!そもそも。

(石山蓮華)そうなんですよ。その自分と文化が違う、言葉が違うからと言ったって、やっぱり人は人、人間で、やっぱり私とあるいはあなたとこう同じような、まぁ別の言葉とか文化を持っている。けれど。。同じ生き物だから、相手を尊重しなきゃいけないけれども、パニックとかデマとかって本当に・・。

(でか美ちゃん)冷静じゃなくなっちゃうというか。ねぇ。

(石山蓮華)メディアがそこに加担してるんだ〜っていうのもなんかすごく、色々考えちゃいますね。

(町山智浩)新聞社はね、そのくらいの頃からだんだんだんだん政府の言う通りの記事を書くようになってっちゃうんですよね日本はね。で、関東大震災が起こるまでっていうのは実は日本ってすごく自由な国だったんですよ。大正デモクラシーっていうのがあって、本当にもう色んな政治的な意見が飛び交っていて。で、もう文化的にもね、非常に自由な本当に花が開いた時期があったんですけど、この関東大震災から一気に日本は、非常にもう政府の下での全体主義的な国が始まるんですけど、これがキッカケなんですよね。で、この映画を撮るという事はすごく重要な事で。というのは、今でも、関東大震災の時の朝鮮人虐殺はなかったって言ってる人達がいっぱいいるんですよ。

(でか美ちゃん)うん。いますよね。

(石山蓮華)Webとかだとねぇ。

(町山智浩)そうなんですよ。で、実は1980年代ぐらいまでは、あんまりその事は語られなくて。この福田村事件も、1980年代に徹底的な調査が進んで、全部事実関係がはっきりしたんですけど。で、東京のあちこちにそういう虐殺事件があった所に慰霊碑とかが建てられたんですね。でも今、それを否定して、その慰霊碑を撤廃しようとする右翼の人達もいるし。

(石山蓮華)えっ。えぇ。。

(町山智浩)あとはずっと東京都の都知事は、そういう事を二度と繰り返さないようにっていう事で追悼してたんですね。あの関東大震災の時に。ところが今現在の小池百合子都知事は、いくら言われても、虐殺の被害者に対する追悼を個別に行わないと。

小池百合子都知事は虐殺の被害者に対する追悼を個別に行わないと判断

(石山蓮華)これ本当に毎年ニュースになってますけど、どうして?って思いますね。

(でか美ちゃん)ね。どうしてっていうのも思うし、私はすごい言葉を選ばなきゃいけないとは思うんですけど。どの層に支持されたくて、頑なに送らないんだろうとは思いますね。

(町山智浩)やっぱりそういう層に支持されたいんだと思うんですけど。そういう事をやっぱり否定したいっていう人達がいるんですよね。

(でか美ちゃん)でも確かに、信じたくない事件ではありますよ。100年前とはいえ、こんな事が起きたんだっていうのは。でもねぇ。

(町山智浩)それはやっぱり、日本人はこういう事をしないんだっていう風に思い込みたいんでしょうけど。どんな人達でもします!

(でか美ちゃん)いや、そうなんですよね。一度パニックに陥ったら。

(町山智浩)どんな人達にも差別意識があるし、パニックになると自分達と違う人達を敵視するんですよ。別に何人だっていう問題じゃないんですよ。誰でもやる事なんで。だから、何人だからしないとかそれはないです。

(でか美ちゃん)そうなんですよね、うん。

(町山智浩)そんな事は絶対にない。だから、絶対に防がなきゃいけないんで、この映画が作られる必要があるのと、あと、否定をしてる人達がね。こんなものはなかった!デマだ!とか言ってる人がいるんですけど、ここで殺された日本人達9人はいったいじゃぁ何だったんだっていう事になるんですよ。

(でか美ちゃん)ね。その、日本というそのなんか、ものを守りたいっていう一心でそういう風に思いたいのかもしれないですけど。でも実際に日本の人も亡くなってる訳だから。ねぇ。

(町山智浩)そうなんですよ。60人ぐらい亡くなってるんですよ日本人が。で、またね、60人が亡くなってるっていう事は、それよりももっと遥かに多い何百人もの人達が朝鮮人だろって言われて殺されそうになってるんですよ。これは有名な話で、千田是也さんという俳優さんは、本当に殺される寸前までいったんですよ。それ以外にも、例えば沖縄の人ね。も、言葉が違うって殺されてますねかなり。で、中国の人も殺されてます。だからもうめちゃくちゃな事があって、ただね。実際に、200人以上まぁ300人近くの人達が殺された件は、その後ね、ちゃんと起訴されています。

(石山蓮華)そうなんだ、はい。

起訴され刑事事件になっている

(町山智浩)で、逮捕されて、罪・・ちゃんと刑に服したりしてるんですけど、その後ね、昭和天皇が天皇になる時に、まぁなんというか恩赦されてはいるんですが。だから警察に全部資料がある訳ですよ。で、起訴されてる刑事事件に関わらずなかったって言う人達がいるんで。

(石山蓮華)それって、その自分自身がその信じる国家であったり、政府だったりっていうのを、すごくこうまぁ恣意的な所で区切ってしまうっていうのは、自分自身の、その、なんだろうな。その、地面。踏んでいる地面とか、その、えっと思想的な地面についても、やっぱりなんか関わってくる所なのかなと思う部分がありますね。

(町山智浩)やっぱりね、怖いのはこれ100年前なんですけど、当時ラジオもない時代ですよ。じゃぁもう二度とこれをしないのかって言うと、今はもっと怖い事になってる。ネットがあるから。

(でか美ちゃん)デマも広まりやすいですよね。そう、ネットで。

(町山智浩)広まりやすいデマが。

(石山蓮華)最近になっても、何かがね、起こる時に、私はWebでデマを見かける事があって。その通報の機能とかがあったら出すようにしてるんですけど・・。えっ!今も!?って思うようなものがすごく、ね。

(町山智浩)今怖いですよ。だって、AIとかでいくらでも作れちゃうから。

(でか美ちゃん)確かにそうなんだよな。証拠的なものがね、作りやすかったり。

(石山蓮華)写真とかその動画であっても、やっぱりね。怖いですよね

(町山智浩)全部作れちゃうんで。

(でか美ちゃん)なんか、すごいちっちゃな話とかでも、なんか例えばテレビ出させてもらったりして、自分が思った感じの発言の放送内容になってなかったみたいな時に、私がこういうニュアンスで喋ったんです〜みたいなのを、なんかSNSに書いたりするじゃないですか。訂正。デマほどじゃないけど、まぁこういうニュアンスでしたっていう訂正は、本当に広まらないんですよ。

(町山智浩)広まらない、訂正は広まらない。

(でか美ちゃん)訂正ってマジで広まらないなっていうのは身をもって感じてたりしたんで、もうガッツリデマとかこんだけ社会的影響力ある話だと、余計その差はあるでしょうね。

(町山智浩)そうなんです。だから今こそ本当に怖い事になってるんで、まぁ本当にこういう問題を繰り返さないように、是非この『福田村事件』見ていただきたいなと思います。

(石山蓮華)えぇ今日は今週、9月1日金曜日に公開される映画、『福田村事件』をご紹介いただきました。町山さんありがとうございました。

(でか美ちゃん)ありがとうございました。

(町山智浩)どうもでした!

後日談

■2023年9月5日放送のこねくとにて

(でか美ちゃん)先週町山さんに紹介していただいた映画『福田村事件』見てきました。はい。わたくしでか美。

(町山智浩)あっいかがでしたか?

(でか美ちゃん)ちょっと、なんかその率直な感想を言うと、そりゃそうなんですけどすごく重たくて。なんか、とても考えるキッカケにもなったし、考えるキッカケになったわで終わらないようにしようとこう決意が固まりました。個人的には。

(町山智浩)あぁ。ちょっとね、まぁ子供2人とね、赤ちゃんと、それとまぁお母さん、お腹に赤ちゃんがいるお母さんまで殺してしまうというね。それがまぁ殺人犯とかそういうんじゃなくて、普通の村人なんですよね。

(でか美ちゃん)そうなんですよね。

(町山智浩)そのすごさがね、まぁ100年前って言ってもね、僕が子供の頃はだってまだ、言っちゃ悪いですけどアレですけど、50年前の事だったんですよ。

(でか美ちゃん)なんか最近起きた事っていう感覚ですよね、町山さんからしたら。

(町山智浩)そうなんです。やった事がある人がいっぱいおじいちゃんとかでいたんですよね。

(でか美ちゃん)そっかそっか、まだ存命の時というか。

(町山智浩)そうです。関東大震災からわずか50年しか経ってなかったので、僕が子供の頃は。だからやっぱりね、僕自身がやっぱり父親が韓国人なんで、そういう話を聞いた時は本当に恐ろしかったですね。

(でか美ちゃん)なんかもう森達也監督の描き方がすごい秀逸だなって思ったのが、私町山さんから紹介されて、関東大震災からその後に起きてしまう虐殺事件の話だっていう風に聞いてたんですけど、関東大震災が起きるまでの、その人それぞれの日常をたっぷり描いてから、震災が起きて。その事件、虐殺に繋がっていくっていう描き方だったんで、なんかより悲しみが深くて。1人1人生きてるだけなんですよね、加害者も被害者も、一生懸命。

(町山智浩)そうなんですよね。名前も顔もわからない誰かで、その死んだ人の数字だけが語られるんじゃなくて、1人1人の人生がちゃんと描かれていくんでね。もうね僕はね、あの映画で1番つらかったのは、ちっちゃい子がね。映画だって事がわかってなくてずっとはしゃいでるでしょう?

(でか美ちゃん)そう。はしゃいでます。すごくちっちゃい役者というかね、出演者が。

(町山智浩)2、3歳の子がね、俳優として出てて。でも映画だっていう事がわかってないからすごく無邪気にはしゃいでて。もうあれが見てられなくてね。この子もどうなるんだろうと思うとね。すごくつらかったですけどね。

(でか美ちゃん)是非見て頂きたいし、私が見に行ったのテアトル新宿だったんですけど、もう満席でした。

(町山智浩)それはいい事ですね。素晴らしい事だなと思いますね。関東大震災のね、100年目に公開されて、しかもそれに対してね、日本政府の松野内閣官房長官が、関東大震災の時の在日朝鮮人虐殺の記録は政府にないって、嘘をついたんですね。

(でか美ちゃん)ねぇ。なんかその色んな、『福田村事件』に対しては色んな意見とか、私とはちょっと違う意見かなと思う方の色んな言葉も見る中で、官房長官という立場の人が、そういう反対側の意見の人でも言ってこなかったような事を言ってしまうっていう、ちょっとなんか、怒りを通り越してキョトンとしちゃいました、正直私は。何言ってんだろうって思って。

(町山智浩)何を言ってるんだろうってね。だって内閣府が、出してる書類があるんですよ。内閣官房長官の内閣府がね。中央防災会議という所が出した、その災害教訓の継承に関する専門調査会っていう。これ2009年にまとめた報告書なんですけど。それの中ではっきりと、朝鮮人に関するデマがあって関東大震災で虐殺されたという事が書いてあって、内閣府の書類があるのに。(笑)

(でか美ちゃん)ね、史実にしっかりと。

(町山智浩)ねぇ。あと警視庁とかも大正大震火災誌というまぁ事件当時に作成したものの中で、全部そのデマを検証して、殆ど実際に朝鮮人の犯罪はなかったと。でも、確認された虐殺数だけでも500人とかですごい数になっちゃうんですよ。それも全部確認されてるのに政府に記録がないって。。それは虚偽答弁だよと思いましたね。

(でか美ちゃん)ね。私も色んな事を思いましたけど、色んな方に見てほしいけど、その本当に見てほしい人のところにまで届くといいなとも思いましたし。あと町山さんもおっしゃってましたけど、水道橋博士のお芝居がめっちゃ良くて!グッと来ました!役どころはアレですが。

(町山智浩)ははは。ね!あの上がってる感じがちょうどいいんですね。上がってま〜す!っていう感じがね。

(でか美ちゃん)なんか日本人、韓国人、朝鮮人とかの、どっちが悪だとかじゃなくて誰しも加害の種がある、自分の中にも、でか美の中にもあるっていう事にすごい向き合いましたね。

(町山智浩)そうですね。あの中で、または虐殺のリーダーシップを取っちゃうね博士、水道橋博士がね。別に悪い人でも何でもないんですよね。

(でか美ちゃん)そうですよね。ちょっと今日は感想を多めにという事で話してきましたが。町山さん、森達也監督にインタビューされたんですよね?

(町山智浩)はい。インタビューしたんですよ。そしたらやっぱり、あまりにもヘビーだったんで。もうこういう路線はちょっと一旦休みたいと、いう事で、森達也監督ね。次は何を撮りたいんですかって聞いたら、イ・チャンドン監督の『オアシス』みたいなラブストーリーを撮りたいって言ったんですよ。

(でか美ちゃん)おぉ!ラブストーリーなんですね次。

(町山智浩)はい。そしたらね、ちょうどその『オアシス』っていう映画が、これは2002年の映画でもう20年前の映画なんですけども、8月25日から、そのイ・チャンドン監督の懐古上映としてですね、4Kリマスターしたんで、今ちょうどね、東京で上映してるんですよ。『オアシス』。

映画「」のポスター

(でか美ちゃん)あ、本当だ。ヒューマントラストシネマ有楽町で東京は上映してまして、全国順次っていう事みたいですね。

(町山智浩)で、まぁ森達也監督がやりたいラブストーリーだから、この『オアシス』っていうのは普通のラブストーリーじゃないんですよ。これがまたね、強烈な映画で。

→『オアシス』町山さんの解説書き起こし

※書き起こし終わり

○○に入る言葉のこたえ

④朝鮮人が暴動しているというデマに新聞も加担してしまう

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