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引用:IMDb.com

PIGGY ピギーの町山智浩さんの解説レビュー

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2023年09月22日更新
親に叱られたりね、学校で先生に叱られたりね、叱られたりばっかりしての人生だった訳ですけども、そのたんびにやっぱり怪獣が出てきて、ゴジラが出てきて。全部踏み潰せばいいんだと思ってたんですね。ちっちゃい頃にね。でも、その時に本当にゴジラが出て、街中火の海にしちゃう感じですよ、この映画。(TBSラジオ「こねくと」より)

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『こねくと』(https://www.tbsradio.jp/cnt/)で、『PIGGY ピギー』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。

町山さん『PIGGY ピギー』解説レビューの概要

①監督が女性なので、女性視点で描かれる
②主人公はサラという女の子で、あだながピギー(豚)
③いじめられ、○にも居場所がないサラ
④サラの願いを叶えてくれる人が現れる

※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。

引用:IMDb.com

『PIGGY ピギー』町山さんの評価とは

→『オアシス』町山さんの解説レビュー

(でか美ちゃん)そして今日は二本立てで、もう1本ご紹介して頂ける・・。

(町山智浩)結構その流れの映画なんですけど。(笑)

(でか美ちゃん)その流れ。

(町山智浩)ホラー映画です。

(でか美ちゃん)ええー!全然その流れではないです。(笑)

(町山智浩)いや結構その流れなんです、実は。ホラー映画お好きなんでしょ?眉村さん。

(眉村ちあき)はい。好きです。

(でか美ちゃん)さっきもあの、最近見た映画がね。

(眉村ちあき)はい。最近『エスター ファースト・キル』見て。

映画「」のポスター

(町山智浩)あ〜はいはい。

(眉村ちあき)ちょっと、人間の怖さみたいなのが好き。

(町山智浩)怖いです。エスター1作目びっくりしたね?

(眉村ちあき)びっくりした。ぎゃーって言いました。

(町山智浩)ね、言えないですけどね。(笑)

(でか美ちゃん)あ、そっかそっか。

(町山智浩)解説しにくいんだよなこの映画。(笑)

(でか美ちゃん)ネタバレになっちゃうんですね。

(町山智浩)ネタバレになっちゃうから。でか美さんは全然ホラー映画ダメなんでしょう?

(でか美ちゃん)私はね、ホラーがすごい苦手なんですけど、おばけが苦手なんですよ、とにかく。

(町山智浩)おばけなんだ。

(でか美ちゃん)だから、人間の恐ろしさとか、スプラッター的なのだったら、人と一緒にだったら見れます。

(町山智浩)そうなんだ。

(でか美ちゃん)おばけは誰と見ても無理です。(笑)

(町山智浩)あ、ほんと、じゃぁ『リング』とかだめ?全然。

映画「」のポスター

(でか美ちゃん)『リング』とかはもう、今タイトル聞いただけで、ハッ!ハッ!ってなる。(笑)

(町山智浩)じゃぁ夜その・・元気消さない感じ?寝る時。

(でか美ちゃん)もうめちゃめちゃコウコウとした光の中寝てます。(笑)

(眉村ちあき)意外ですね。

(町山智浩)部屋に暗がりとかあってそこになんか髪の長い女の人が座ってるとか・・。

(でか美ちゃん)だめですもう!例えばで言われるだけでも!

(町山智浩)お風呂行く時、お風呂入る時自分でお風呂持ってますよね?蓋あけるとき怖くない?

(でか美ちゃん)だから蓋ずっとあけてます。(笑)保温しない!頭洗う時も下向けてシャワーじゃなくて上向いてシャワー浴びてます。

(町山智浩)え、目をあけて?

(でか美ちゃん)目をあけて。

(町山智浩)あ〜そっか、髪の毛とかこう洗ってると、頭シャカシャカってやって、ねぇ。手が止まってるのに誰かがシャカシャカやってて・・。

(でか美ちゃん)やめてくださいー!でも今日は、実は予告編をね、2人で本番前に見たんですけど、どうやらおばけ系ではなさそう。

ホラー映画『PIGGY』を紹介

(町山智浩)違いますこれは。これはね、殺人鬼系ですね。『PIGGY ピギー』という映画。ただね、ちょっと普通のそういうスプラッター映画とちょっと違うんですよ。これね、スペイン映画なんですけども、監督は女性なんですね。

(でか美ちゃん)へぇ〜。

(町山智浩)だから女性的視点で描かれているという所が違うんですけれども、これね主人公はですね。サラという女の子で。高校生ぐらいなんですけども。”ピギー”というあだ名なんです。

(でか美ちゃん)んー。ビギー。悪口ですね、完全に。

(町山智浩)そう。ブタちゃんっていう意味なんですね。で、近所の美人のね、同級生達からブタちゃんとか呼ばれて、写メ撮られて、また意地悪なコメント書かれてね。子ブタの親子とか書かれてね、ネットでいじめとかされてるんですよ普段から。でもね、お父さんもお母さんもね、あんまり彼女にね優しくなくて。

(でか美ちゃん)あら。そうか、おうちでもちょっと居場所が。

引用:IMDb.com

居場所がない主人公

(町山智浩)そうね居場所がないんです。お母さんとかね、あんたが太ってるのはそうやって甘い物ばっかり食べてるからよってね、もう肉とか甘い物食べちゃダメって、強制ダイエットしようとしたりするんですねお母さんが。で、弟がまたね、こまっしゃくれた意地悪な弟でね。お姉ちゃんねデブだからいじめられてるんだよとかね、家でも言ったりして。居場所がどこにもないんですよ。で、また夏なのにプールとか行かないで家にずっと引きこもりしてて、ヘッドホンでずっとね。他なんて言うか他の物を遮断してるんで、そのサラがね。お母さんが、そういう事してないで早く外出て、みんな泳ぎに行ってんだからプールとか行きなさいとか言ったりしてるお母さんなんですよね。

(でか美ちゃん)そうか、あんま苦しみに気づけてもないというか。

(町山智浩)そう。このサラのつらさに誰も気付いてくれない、1人ぼっちなんですよ。その街でね。で、彼女はまぁこう思ってる訳ですよ。そういう状況の人が思うのは、みんな死んじまえばいいんだ!って思ってるんですよ。

(でか美ちゃん)そうですよね。思っちゃう、さすがにそんな状況だったら。

(町山智浩)そうなんですよ。で、その夢を叶えてくれる人が現れるんです。

(でか美ちゃん)ええっ!何?どんな事?

(町山智浩)あのね、誰もあんまいない田舎道を歩いてると、自分をいじめた子達がいる訳ですよそこに。で、その子達ね、サラが嫌々プールに行ったら、その彼女の事をいじめて溺れさせようとしてね。

(眉村ちあき)ひどい!

(町山智浩)ひどいの。それであとね、荷物とか服をね持って逃げちゃうんですよ。スマホとか全部持って。

(でか美ちゃん)ええっ!めちゃめちゃいじめというか、全然犯罪ですね、暴力。

(眉村ちあき)通報したい。

サラの願いを叶えてくれる人が現れる

(町山智浩)そう。めちゃめちゃひどい事をするんですが、その子達がね、いるんですよ。その田舎道に。で、バンがあって1つのね。そのバンに、彼女達が詰め込まれて拉致されるのを見ちゃうんですよ。で、そのバンに拉致されながらそのいじめっ子達がね、サラ助けて!って言うんですけど。

(でか美ちゃん)そうか。バンから見つけるんですね、サラの姿を。

(町山智浩)そうそうそう。助けようかなぁ〜?って感じですよね(笑)

(でか美ちゃん)そうですよね。ちょっと正直普通に、普段あんだけやっといてよく助けてって言えるな?とはまずは思いますよね。

(眉村ちあき)確かに。

(町山智浩)まぁね、でも殺されるかもしんないからね。で、うっどうしようって思ってると。でまぁその時スマホは彼女達が持ってっちゃってるしね。

(でか美ちゃん)そうか、持ち物も取られた後だから。

(町山智浩)そう通報できない状態なんですけど。それだけじゃなくて、その拉致犯人、殺人鬼が、サラの方を見ちゃうんですよ。

(眉村ちあき)怖。。目撃者なっちゃった。

(町山智浩)怖いんですけど、彼は何もしないで、サラを救って・・救ってというかそのままにして、その女の子3人を連れてバンで去っていくんですよ。で、そこからサラが悩む訳ですよ。

(でか美ちゃん)そっか〜。

(町山智浩)どうしようと。

(眉村ちあき)目撃したけどって。

(町山智浩)そう。まぁはっきり言ってザマアミロっていう気持ちもいっぱいある訳ですよ。ずーっといじめられてきた訳で。でも、犯人に顔見られてるっていうのがあって。あと携帯も犯人が持っていっちゃってる訳ですよ。

引用:IMDb.com

助けるか助けないか

(でか美ちゃん)そうか。うわ。なんか単純な、助けてあげようか助けてあげないかどうしようかなだけじゃないというか。

(町山智浩)だけじゃないんですよ。

(でか美ちゃん)自分にとってもデメリットがあるまま。

(町山智浩)そうなんです。で、さらに、街中でも騒ぎになってく訳ですよね。で死体も発見される訳ですよ。惨殺死体が。で、そしたら今度サラが責められ始める訳ですよ。あんた知ってるんじゃないかって。で、ますます言えなくなってくるんですよ。

(でか美ちゃん)あー。早めに言っとけばよかったとかもあるし。

(町山智浩)そうそう。そういうね、ホラーというかね、すごい複雑な心理を描いたねサスペンス映画でもあって。これはやっぱりね、アメリカからはなかなか出てこない、スペインから出てきたんだなぁというね、しかも女性監督なんでね。

(でか美ちゃん)なんか、面白そうですね、物語自体がめちゃめちゃ。

(眉村ちあき)ね。

(町山智浩)どっちに行くんだろうって感じですよ。

(眉村ちあき)えっ、どうなるんだろう。

(でか美ちゃん)えっ予告編を見て、ちあきちゃんはどんな印象だった?

(眉村ちあき)え、ワクワク!っていう感じでした。(笑)

(でか美ちゃん)結構刺激強い予告編で。なかなかこう見るのに覚悟がいりそうな描写もありそうだったんで。

(町山智浩)ありますね。

(でか美ちゃん)こういうのでこうしっかり人間の心とか、人間関係とか。描かれてるのってちょっと珍しいですよね?

(町山智浩)これね、またね、意外!もう言えないですけど。(笑)

(眉村ちあき)あっめっちゃ見たい!

(町山智浩)意外な事になっていくんですよね。

(でか美ちゃん)そっかでも女性監督だからそういうこう女性がウウッってなる気持ちとかも描いて。

(町山智浩)そう。僕ねすごくね見てて怪獣映画の事を考えてたんですよ。

(でか美ちゃん)へぇ怪獣映画。なんでですか?

(町山智浩)男の子だから、世代的にはゴジラとかウルトラマンの世代なんですけど。やっぱりこう親に叱られたりね、学校で先生に叱られたりね、叱られたりばっかりしての人生だった訳ですけども、そのたんびにやっぱり怪獣が出てきて、ゴジラが出てきて。全部踏み潰せばいいんだと思ってたんですね。ちっちゃい頃にね。でも、その時に本当にゴジラが出て、街中火の海にしちゃう感じですよ、この映画。

よくない妄想が現実になったらどうする

(でか美ちゃん)そっか。よくない妄想が自分に都合のいい妄想が現実になったらどうする?みたいな。

(町山智浩)そうなんですよ。どうしようっていうね。そういうね非常に奇妙な映画がこの『PIGGY ピギー』なんですけど。これもうすぐ公開ですね。9月22日に日本公開なんで、あんまり言えないので。これ以上は。ただ一言言っておきます。結構クライマックスはすごいんで。ちょっと覚悟して見てください。

(眉村ちあき)見たーい!

(でか美ちゃん)ありがとうございます。今日は韓国映画『オアシス』。そして9月22日に公開になるホラー映画『PIGGY ピギー』をご紹介いただきました。町山さん、ありがとうございました!

(眉村ちあき)ありがとうございました。

(町山智浩)どもでした!

※書き起こし終わり

○○に入る言葉のこたえ

③いじめられ、家にも居場所がないサラ

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