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引用:IMDb.com

デッドプールの町山智浩さんの解説レビュー

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2020年05月06日更新
ちょっと大人のエッチなラブストーリー。大人のカップルだったら見られる映画デッドプールでした。(TBSラジオ「たまむすび」より)

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』(https://www.youtube.com/watch?v=MehHjWfX3rw) で、
ティム・ミラー監督の、アメリカで大ヒットした「デッドプール deadpool」のネタバレなし解説レビューを紹介されていましたので書き起こしします。 

映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。 


町山さん「デッドプール deadpool」解説レビューの概要

1.デッドプールの意味は博打
2.マーベルコミックスシリーズのキャラクターで、日本ではデップーと呼ばれている。
3.真っ赤なコスチュームで背中に二本の刀、二丁拳銃のスーパーヒーロー
4.今までのヒーローとは違う!?戦闘中に必殺技○○○の連発!!
5.漫画原作なのにR18指定映画
6.第四の壁の演出をふんだんに使った画期的なカメラワーク
7.笑いだけじゃない、ちょっとエッチな大人のラブストーリー


※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。 TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。 

(赤江珠緒)
それでは映画評論家町山智浩さん、今週もアメリカカリフォルニア州バークレーからお電話です。
もしもし町山さーん。

(山里亮太)
もしもーし!

(町山智浩)
はい町山です、よろしくお願いしまーす。
どうもです。えっ・・

(山里亮太)
もしもし?

(赤江珠緒)
あら?町山さーん?
あら?あら?ちょっと音声が途絶えてしまいましたか?

(山里亮太)
そうですねぇ

(赤江珠緒)
あら?途絶えてしまいましたね。あとでもう一度お電話かけ直そうと思います。
アメリカカリフォルニア州バークレーから・・お時間がね!
向こうは夜中の確か11時ぐらいっていうことでしたもんね。
だから町山さんのテンションがね、違うんだよいつも。たまむすびの中で。

(山里亮太)
そうですね。
また今日もね町山さんのね、たぶんいろいろ危ない単語とか出てきそうな映画なんでしょ?

(赤江珠緒)
そうなんです。

(山里亮太)
今日は裸の情報はなさそうだね。あるのかな?

(赤江珠緒)
今日はなさそうですね。全体的にマスクとかで覆っている方なんで今日の主人公は。

(山里亮太)
どの映画でも結局、裸情報はなんかミッションのようにしてるんでしょ?町山さん。

(赤江珠緒)
向こうは深夜だからなんかそういう感じになってるんでしょうね。

(山里亮太)
だからか!僕らの目線にはさ、綺麗な青い空が見えてて、それのもと聞く?やっぱあのネギトロトーク・・

(赤江珠緒)
そうなんですよ。こちら3時なんですよねぇお昼のねぇ。

(山里亮太。)
そこの温度差ありますけどね。

(赤江珠緒)
まぁその辺は、ご了承ながら聞いていただきたい。

(山里亮太)
さ、一生懸命繋いでいるところですけど。

(赤江珠緒)
あら?繋がりましたでしょうか?
はい!繋がりました。

(町山智浩)
もしもし?

(赤江珠緒)
もしもーし!町山さーん?

(町山智浩)
電話落ちましたね!

(町山智浩)
何が起こったかわからないんですけど‥聞こえます?

(山里亮太)
聞こえまーす。

大ヒットしているアメリカ映画、デッドプール!

(町山智浩)
すみませんちょっと急いでやります。

はい、今日はですね【デッドプール】という、大ヒットしているアメリカ映画を紹介します。

これですね、【マーベル・コミックス】という、スパイダーマンとかX-MANを出している漫画のシリーズのキャラクターなんですが、
デットプールというのは、日本では【デップー】と呼ばれて漫画ファンから愛されてるんですけど、これ写真ありますよね?

(山里亮太)
はい!手元にありまーす。

(町山智浩)
この真っ赤なコスチュームを着てて、この背中に刀を二本背負ってますけど。

(赤江珠緒)
あ、これ刀だ。はいはい。

(町山智浩)
刀なんですよ。
あと2丁拳銃持っててですね、この2丁拳銃と背中に背負ったその刀で敵をガンガン殺していく、赤い忍者のようなキャラクターがデッドプールなんですね。
で、ただスーパーヒーローって呼ばれるとこのデップーさん本人はですね、「確かにスーパーだけど俺そんなにヒーローじゃないよ」って言うんですよ。

(山里亮太)
ほお
(赤江珠緒)
ふーん

(町山智浩)
で、どうヒーローじゃないかって今日話をしたいんですけど。

まずこのデッドプールの映画のメインテーマ聴いてください。
ジュースニュートンの夜明け天使です。


《音楽》


(赤江珠緒)
美しい曲です。

(町山智浩)
すごい爽やかな歌でしょ?
これね、日曜日の朝みたいに爽やかでキラキラした曲なんですけど。

(山里亮太)
これがテーマ‥?

(町山智浩)
これがそのデッドプールで一番オープニングでかかるんですね。
でも画面に映ってるのは、もう強烈に血みどろで、すけべでですね、下品で、もうゲスの極みとしか言いようのない映像なんですよ!

(山里亮太)
あ、なんか面白そうその時点で。

(町山智浩)
いや僕の大好物なんですけど。

(山里亮太・赤江珠緒)
はははは(笑)

(町山智浩)
で、あまりにもゲスいんで、アメリカではR指定で、18歳未満は見ちゃいけない映画なんですよ。マンガが原作にもかかわらず。

(山里亮太)
うえーそんなに。

引用:IMDb.com

デッドプールがR指定になった3つの理由

(町山智浩)
それだけ大ヒットしてるんですけど、このデッドプールがR指定になった理由が3つあるんですけど・・

一つはね、アクションが血みどろで、残酷で、バイオレントなんですよ。徹底的に。
要するに刀を使うんで、敵の腕とか足とか首とかバンバン切り落とすんですね。
で、それだけじゃなくて、このデップー本人も、ゴリゴリ身体を色々切断されちゃうんですよ。

(赤江珠緒)
え?主人公が?

(町山智浩)
そう。このデップーって人はね、この主人公は、改造手術で不死身になってるんですね。

(山里亮太)
ほお!

(町山智浩)
それで、こう腕とか足とか切られても、トカゲの尻尾みたいに新しいのが生えてくるんですよ。
だから容赦なくガンガン切ったりするんですね。

(山里亮太)
ほお!あーなるほど。

(町山智浩)
それがすごくリアルにゴリゴリ切るんで、ちょっとこれは子供には見せられないってことになってるんですよ。

(山里亮太・赤江珠緒)
ふーん。

(町山智浩)
その辺でも容赦ない映画なんですけど・・
あ!そうそう、ちなみにこのデッドプールっていうこのキャラクターの名前はねぇ、何かって言うと、
これね、博打のことなんですよ

(赤江珠緒)
博打?

(町山智浩)
うん。
これギャンブルのことでやっちゃいけないんですけど、要するに、誰が一番先に死ぬかダービーって奴で、
知り合いとか有名人のリストを作って、この中から誰が先に死ぬかって順位をつけてく、
オッズをくっつけていくっていう遊びがあるんですよ。

(山里亮太)
すっげぇ・・攻めた遊びだな(笑)

デッドプールの名前の意味とは

(町山智浩)
その死にそう番付のことをデッドプールっていうんです。

(赤江珠緒)
そういうことがあるんですねー、へぇー。

(町山智浩)
あるんですよ。ネットをみるとデッドプールっていっぱい出てきますよ。
デットプールの芸能人とか、誰が一番最初に死ぬかロックスターとかがあるんですよ。
みんなでお金かけるんですよ。倍率つけて。

ものすごい不謹慎なんでやっちゃいけませんよ!?

(山里亮太)
もちろんやりませんそんなのは!

(町山智浩)
デッドプールって名前で殺し屋の主人公が自分で呼んでいるのは、要するに、「俺に目をつけられたらお前は死ぬぜ」って意味なんですけどね、
こういう博打は良くないんで真似しちゃいけないんですけど・・
まあ色々ありますよね。有名人カップル破局ダービーとかね、似たようなもんだよね。

(山里亮太)
ほぉ・・それはいいな。

(町山智浩)
有名人逮捕ダービーとかね、誰が最初に逮捕されるかとかね。そういうのはやんないようにと。

(山里亮太)
そうですよやりませんよ!やらない例としてだしてますからね、今。はい。

(町山智浩)
とにかく不謹慎な映画なんですよ、このデッドプールっていうのは。

(赤江珠緒)
どうもそうですね!

(町山智浩)
でね、R指定になった二つ目の理由はね、エロ描写なんですよ。

(山里亮太)
ありがとうございます。

引用:IMDb.com

デッドプールのR指定の理由その2、エロ描写!

(町山智浩)
でね、大人なんですよこの映画すごくね。

これ、デップーっていう主人公にはヴァネッサってすごいね、強くてね、美人の恋人がいるんですけども。
そのエッチ描写がね、かなりモロですねこの映画は。
あの・・ビーーチクとかも見えますからへへへはい。

でね、このヴァネッサっていう非常に素敵なヒロインのテーマソングあるんで、ちょっと聞いてもらえますか?
ニール・セダカのカレンダー・ガールです。


《音楽》


(山里亮太)
なんか聞いたことある!

(町山智浩)
はい。
この歌はオールディーズのヒット曲なんですけど、この歌詞はね、僕の彼女は一年中最高だよって歌詞なんですね。
で、クリスマスも最高だしハロウィンも最高だしって歌詞なんですけど、このデップーの彼女のヴァネッサてのはすごくノリが良くてですね、1年間の年中行事にちなんだプレイをしてくれるんですよ。
ハロウィンプレイとかクリスマスプレイとかね。

例えば、先週国際女性デーでしたよね?まぁ、男女平等の日だったんですけど。
その日に、このデップーとヴァネッサがどんなエッチをするかが出てきますけど・・
色々想像するといいと思うんですけどね、映画見る前にね(笑)

(山里亮太)
ちょっとごめんなさい、どえらいこと想像してしまいますよ?
(赤江珠緒)
はぁーなるほど。

(町山智浩)
そう、あと一年中いろんな日があるでしょ?
それにちなんだエッチをするってことで、カレンダーガールってことになってるんですよ。

(山里亮太)
あっはははは!
(赤江珠緒)
オールディーズが・・

(町山智浩)
あと、毎月23日は文の日だってことになってるじゃないですか?そういう時は踏んでもらったりそういう話ですけど。

(山里亮太)
いやそっちの踏みなんですか?手紙じゃないってこと・・

(町山智浩)
でね、R指定になった3つ目の理由ってのがね、言葉、なんですね。

日本だとちょっとアレなんですけど、アメリカだと絶対に、
エフユーシーケーって言葉が映画に2回以上出てきたら、これ全部R指定になっちゃうんですよ。
厳しいんで。
それが何十回も出てくる、とんでもない映画なんですね。マザーファッカーとかバンバン出てくるんですけど。

で、しかもですね、このデップーっていう主人公はものすごくおしゃべりなんですよ。
普通のおしゃべりじゃなくて、戦っている最中、戦闘中もずーーっとジョークを言い続けてるんですよ。
舌噛むぞって思うんですけど(笑)

(赤江珠緒)
へぇー戦闘中も?珍しい。

(町山智浩)
戦闘中もですよ?人を切ったり撃ったりしながらベラベラ喋ってるんですよ、ずっと。

(山里亮太)
なんか面白そう。

(町山智浩)
で、こう、なんていうかねぇ・・今そっち午後3時ですよね?

(赤江珠緒)
はい、そうです。

(町山智浩)
だから。ラジオなんでデップーのセリフの引用はちょっとね、自粛するんですが・・

(山里亮太)
そんなこと言うんですか!?どんなこと・・

(町山智浩)
深夜だったら言ってもいいんですけどねぇ。

あ、関係ないけど僕、深夜のTBSラジオの宇多丸くんの番組に出て下ネタばっかり言ったら、めちゃくちゃYouTubeとかで、下ネタうるさいうるさいってバンバンコメントしてる奴がいて。
「深夜のラジオで下ネタ言えなかったらいつ言うんだよバカヤロー!」と思いましたけど。

それは置いといてですね・・

(山里亮太)
ありがとうございます。

(町山智浩)
今は言いませんが。

(赤江珠緒)
そうそうですね。ちゃんとTPOを分けていらっしゃる。

お昼でも言える、デップーのセリフの引用

(町山智浩)
どういうジョークが出てくるかっていうと、ジョークそのものは問題ないから言いますよ?
ごっくん!フィスト!顔面騎乗!っていうこの三つのネタが出てきますが。

(山里亮太)
あははははは!(爆笑)

(町山智浩)
まあそれ以上は言いませんが。

(赤江珠緒)
とりあえず単語で言うぶんには問題ありませんが。なるほど、はい。

(町山智浩)
単語で言うぶんには問題ありませんよね。
ちょっとおしゃれなね、大人のジョークの映画ですけどね。

でね、このデッドプールって映画は画期的でものすごいのはね、
下品で、エッチで、暴力的っていうことじゃないんですよね、ポイントは。

第4の壁を破るって言うのをずーっとやる映画なんですよ

(山里亮太)
第4の壁・・

(町山智浩)
第4の壁という演劇用語があるんですけど。

例えばね、ディカプリオの映画で僕も紹介した【ウルフ・オブ・ウォールストリート】ってありましたね。
あそこでディカプリオが赤いフェラーリを運転しながら観客の方を見てですね、
「僕の乗ってたフェラーリは赤じゃなくて白だったよ」っとか言うんですよ。

観客の方を見る、具体的にはカメラの方を見てるんですけど、観客に話しかけることを、第四の壁を破るって言うんですよ。

(山里亮太)
【ハウス・オブ・カード】とかも、よく

(町山智浩)
ハウス・オブ・カード、ハウス・オブ・カード!そう!その通り!
ハウス・オブ・カードで最後ケヴィン・スペイシーが、「ねぇ、今のシーン見た?」とか観客に言ったりするんですよね。

(赤江珠緒)
急に観客に向かってね。

(町山智浩)
そう、あと【マネー・ショート】でもね、登場人物が突然観客に向かって、「今の場面は実際の場面とは違うんだけど分かりやすいように脚色したからね」とか言ったりするんですけど。

それをね、第四の壁を破るって言うんですよ。

ていうのはね、舞台で背景が第一の壁で、右と左側が第二第三の壁というように考えるんですね。
で、第四の壁ってのは客席側なんですよ。でもそこには何にもないものとして、要するに観客はいないものとして、お芝居するんですね普通ね。
でもこれを時々破って観客に話しかけちゃう、ていう演出方法があるんですね。
で、これ結構昔からあって歌舞伎とかでもありますし、シェイクスピアでもありますけど、
「突然ちょっと自己紹介させてもらいます」って自己紹介したりね、キャラクターが。

昔ね、不良番長って映画で、お客さんに、「あ!みんなどうしたんだよ!きてくれてありがと!」とか言ったりするんですよ、梅宮辰夫さんが。

(赤江珠緒)
不良番長が(笑)

(赤江珠緒)
そういうことがあるんですけど、それをこのデッドプールはずーっとやってるんですよ。

(山里亮太)
ずっと?

引用:IMDb.com

デッドプールのめちゃくちゃな世界

(町山智浩)
ずっとなんですよ。
戦って敵を倒した時、「ちょっと今の見た?かっこよかったでしょ?」とか言ったりするんですよ。めちゃくちゃなんですよ。
「話がちょっとわからなくなったよね」とか言うんですね。「だからちょっと順を追って最初から説明するとね」とか言いながら言って、映画を巻き戻したりするんです。

で、もっとひどいのは、カメラが要するに撮ってるわけじゃないですか、デッドプールを実際は。実際っていうか、映画の中ではカメラは存在しないんだけど、実際は現場では撮影してるわけですよねカメラを。
デッドプールはそのカメラに触っちゃうんですよ。んで、アングル変えちゃうんですよ無理やり。

無茶苦茶ですよこの映画。もうなんでもありですねこれね。

(赤江珠緒)
もっとこっち撮ってーみたいな?

(町山智浩)
あと面白いのは、カメラを触っちゃうってことは要するに、
これが映画なんだってことを中に出てる登場人物が知ってるわけですよね。

その、X-MENシリーズっていう別のアメコミの映画シリーズがあって、X-MENからお呼びがかかるっていうシーンがあるんですよ、デッドプールにね。
X-MENのリーダーのプロフェッサーXに会いなさい、みたいなことを言われるとデッドプールが、
「マカヴォイとスチュワートどっち?」って聞くんですね。
それは、映画版X-MENでプロフェッサーXというキャラクターの、
若い頃を演じている俳優がジェームズ・マカヴォイっていう俳優で、
年取ってからのプロフェッサーXを演じているのが、パトリック・スチュアートっていう俳優なんですよ。

だから、「どっちのエックスに会うの?」って聞くんですけどデップーは。

(赤江珠緒)
そこで言っちゃうんだ!

(町山智浩)
そもそも、俳優名を言ってしまうのは禁じ手じゃないですか、映画では絶対。
ね、だって別のキャラクターみんな演じてるわけだから。
そういうこと言っちゃうんですよこの映画。

(赤江珠緒)
踏み込んだ映画ですね確かに。

(町山智浩)
かなりめちゃくちゃなんですね。
こういうことを昔日本ではね、TBSのテレビがよくやってましたね、テレビドラマで。

久世さんが演出してた【ムー】とか【寺内貫太郎一家】とかでは、もうやっちゃうんですよそういうことを。
観客に向かって話しかけたりとか、観客じゃない視聴者に向かってね。
で、樹木希林さんとかが俳優名を言っちゃったりね。
てのよくやってた。松田優作さんはやってましたよ、結構テレビドラマで。
その役を演じている俳優さんの主的な問題とかを、いきなりアドリブで言っちゃうんですよ。

っていうようなことをやってて、それをハリウッド映画でやってて大当たりしてるんでね、大変なことになってるんですけども。

あまりにもこれ当たったもんだからすごく心配してる人もいるんですよ。
同じ【マーベル・コミックス】で【ガーディアン・オブ・ギャラクシー】っていう映画ありましたが、あれを監督したジェームス・ガンっていう人はね、
デッドプールは確かに面白いんだけど、それがヒットしたからってそれを他のハリウッド映画、みんな真似したら困るって言ってるんですよ。めちゃくちゃになっちゃうから。

(赤江珠緒)
まあそうですねー。

(山里亮太)
そっか。映画の世界がね壊れちゃったりとか。

(町山智浩)
これはデッドプールだけにしておいてね、みたいなことを言っててね(笑)おかしいんですけどね。

で、このデットプールを演じている人はねライアン・レイノルズっていう俳優さんなんですけど・・この人あんまりご存じないでしょう?

(山里亮太)
そうですね、はい。

(町山智浩)
この人ね、やっとヒット作が出たんですよ、ここで。

ライアン・レイノルズの渾身のヒット作!

(山里亮太)
え!このデットプールで初めて!?

(町山智浩)
そうなんです。この人結構長くて、芸歴が。
で過去にですね、アメリカで一番売れている芸能誌でピープルっていう雑誌があって、それが毎年ですね世界で1番セクシーな男っていうのを選んでて、それに選ばれたこともあるイケメン俳優だったんですけど、なかなかなにやってもヒットしなかったんですね映画が。
で、もう本当に後がない感じになってて今回彼は自分でデッドプールをプロデュースして、要するに自分でこの映画を作って、この1作
に最後の賭けをしたんですけど、当たったんですね。

(山里亮太)
おぉまさにデットプール。

(町山智浩)
で、よかったなぁと思って。
この1年でデッドプールっていうキャラクターはね、2009年の【ウルヴァリン】ていうX−MEN ZERO っていう映画でもね同じキャラクター演じてるんですよ。

()
えーデッドプールで?

(町山智浩)
そうなんですよ。
ただそっちの方の最初のデッドプールは口がないデザインにされちゃったんですね、おしゃべりなのに。
そう、一番の必殺技が封じられてどうしようもなかったんですけど。

そのあともね、アメコミヒーローブームだからね【グリーン・ランタン】ていう、DCコミックスの方のスーパーヒーロー役にレイノルズさん抜擢されてですね大作だったんですけど、
そっち大コケしちゃったんですよ。

(赤江珠緒)
グリーン・・ランタン・・?

(町山智浩)
グリーンランタンきたことないですよね?
で、このグリーンランタンっていうのは全身緑のコスチュームを着ているんですよね。
それがねこのライアン・レイノルズのトラウマになっちゃってるんで(笑)このデッドプールっていう映画の中ではセリフの中でね、
「俺に緑の衣装だだけは着せないでくれー!」っていうセリフで(笑)

(赤江珠緒)
そういう自虐ネタも入ってるんですね。

(町山智浩)
そう、楽屋落ちやりまくりなんですよ。

そう聞くとただのコメディに聞こえるじゃないですか。めちゃくちゃコメディに聞こえますよね?
でもねちょっとね、この映画のメインテーマとしてかかる曲を聞いていただきたいんですが。
ワム! のケアレス・ウィスパーをお願いします。


《音楽》


(町山智浩)
主人公ずっとジョークばっかり言ってるんでちょっと分からないんですけど、実は彼は改造手術を受けた時に顔がぐちゃぐちゃになっちゃうんです。
で、愛した恋人ヴァネッサにもう一生会えないと思って顔を隠してマスクをしてるんですよ。
で、顔はぐちゃぐちゃで会えないんだけども、陰ながらずっと彼女を守り続けるっていう泣かせる話なんですよ。

(赤江珠緒)
あ、ちょっと切ないストーリーなんですね。

(町山智浩)
そうなんですよ。
これね昔ね、ジョージ秋山先生が描いた漫画でデロリンマンっていうヒーローものがあったんですね。
で、顔がぐちゃぐちゃになった男が、それでも自分の愛する妻と息子のために戦い続けるっていう話だったんですよ。

それだったですねぇ、デップーは・・

まさかこの映画で泣くとは思わなかったです。

引用:IMDb.com

実は、号泣シーンもあるデッドプール。

(赤江珠緒)
えーそうなんですか?!

(町山智浩)
そうなんですよ、ちょっとビックリで。
てかアメリカではバレンタインデーに公開されたんですよ、この内容で。この内容で!

・・すっごいバランタイン映画になってましたね。

ということで、大人のカップルだったら見られる映画デッドプールでした。

(赤江珠緒)
はーそうなんですね。
だからヒットしてるだけじゃなくて、ただ単にジョークがたくさんあるっていうんじゃなくて
(山里亮太)
ただのコメディじゃない!

(町山智浩)
ちょっと大人のエッチなラブストーリーになってます。

(山里亮太)
あといろいろ知ってたら、もっと面白がれるポイントがいっぱい散りばめられていそうですね、映画のこととかもね。

(赤江珠緒)
そうですね、パロディとかもいろいろ入ってそうですよね。

(町山智浩)
まぁ童貞が見てもわからないですけどね、ちょっとね。
そういうギャグが多いので。

(赤江珠緒)
すごいドーンと突き放しましたね町山さんね。
はい、ありがとうございました。

(町山智浩)
いえいえ。
大人になってから見ましょう、はい。

(赤江珠緒)
今日は、映画デッド・プールのお話でした。町山さん、ありがとうございました。

 


○○に入る言葉のこたえ

4.今までのヒーローとは違う!?戦闘中に必殺技“ジョーク”の連発!!
ジョークの内容3つを言った時の3人のテンションが面白いので是非聞いてみてください!
 

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