Mank/マンク
社会を鋭く風刺するのが持ち味の脚本家・マンク(ゲイリー・オールドマン)は、アルコール依存症に苦しみながらも新たな脚本と格闘していた。それはオーソン・ウェルズが監督と主演などを務める新作映画『市民ケーン』の脚本だった。しかし彼の筆は思うように進まず、マンクは苦悩する。
このレビューにはネタバレが含まれています
全編モノクロのネットフリックス制作の映画です。モノクロに抵抗がある方は見づらさを感じるかもしれませんが、画素は粗くないので、イメージとしては現代の映像技術でそのまま白黒にした感じです。わざとつけたフィルム傷のようなものはありますが。シーンの切り替えも昔の映画のようでクラシックでよかったです。白黒だからか、女優陣の美しさやパーティーシーンの豪華さが際立っていました。細かいですが、衣装や小物などが素敵です。 肝心のストーリーは市民ケーンの脚本家である主人公がいかにして脚本を書き上げたか、という内容ですが、市民ケーンを見ていないと理解しにくい部分は多々あったかもしれません。本作を見たあとに市民ケーンを見たらまた本作の感想が変わるかもしれません。本作に出てきたオーソンウェルズがそっくりで驚きました。動く映像、つまり映画がこの時代いかに影響力のあるものであったかがよく伝わってきました。 レトロ好きな方でしたら、かなりはまる映画なのではないかな?と感じました。
Netflixのオリジナル映画。 「市民ケーン」の「共同脚本家」とされている、 「マンク」ことハーマン・J・マンキーウィッツを描いた物語、 ということだったので、同作創作の葛藤や、苦労を描いているのかと 思いきや、そういうことよりもマンクの人物像にフォーカスを当てて、 彼をとりまく映画会社や妻とのやりとり、政治的な内幕等、 過去と現在を織り交ぜて複合的にエピソードを構築している。 各シーンをかなりテンポよく描いており、 主演のゲイリー・オールドマンの熱演もあって それなりに面白く観れるのだが、個人的には時間軸は一本化した方が 物語としての達成感は高くなったのではないかと感じた。 それ以上に気になったのが、画面の暗さだ。 というよりも役者の「顔」への光量の少なさと言うべきなのか。 自分の視聴環境が良くなかったのか分からないが、 とにかく人物の顔、表情が分かりにくくてストレスを感じた。 昔の白黒映画を観ていると、役者の顔への照明には とても気を使っていることが分かる。 もし自然な陰影を生かした画面にしたかったということであれば、 普通にカラー映画にすればよかったのではないかと感じた。 とはいえ、第78回ゴールデン・グローブ賞最多6部門で ノミネートされており、評価を受けているということを考えると、 あまり文句をいう訳にもいかないか。
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