ゾクゾク、ヒヤヒヤ
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月11日 11時43分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
韓国の半地下に暮らす貧困層の家族と、IT企業の経営者の裕福な家庭といった、韓国の格差社会を映し出しながら、互いの欲望がもたらす結末に目が離せない作品です。貧困家族の兄は、友人の勧めである裕福な家庭の長女の家庭教師として働くことに。それを機に、次は妹が、また父親は運転手、母親は家政婦として入り込むことになります。彼らが同じ家族だとは裕福な家庭は知りません。一方、長年働いていた家政婦は、このせいで追い出されますが、この後衝撃の事実が待ち受けます。なんと元家政婦の夫が裕福家庭の家の地下で孤独に暮らしていたのです。元家政婦は、家の世話をしながら食べ物をこっそり盗み、夫の食料として与えていたのでした。この事実を家政婦側と貧困家族側が知ってから事態は急展開。事実を裕福家庭に知られまいと、ゾクゾク・ヒヤヒヤの連続です。流血・殺人に至るなど、混乱を極めます。最終、貧困家庭の兄は将来裕福家庭の家を買い、地下に潜む自らの父親に恩返しする場面があります。果たしてこれは現実なのか幻想なのか、余韻を残す形で終わります。格差社会のあり方や人の欲望について考えさせられる作品です。
イメージワード
- ・悲しい
- ・笑える
- ・泣ける
- ・不気味
- ・恐怖
- ・パニック