映像センスがたまらなくいい
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月22日 09時48分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
前から気にはなっていたのですが、なぜかみていませんでした。
原作がスティーブン・キング、監督がキューブリックと知り、それなら面白いだろうと視聴。
やはり面白かったです。
冬季閉鎖するホテルに仕事を求めて管理人として住み込むジャック。
タイトルの「シャイニング」は、特別な能力のことを指しています。
息子のダニーはシャイニングを持っており、ジャックもまた持っています。
「きらきらする」とかいう意味。
しかし、ストーリーの中では不気味なものを見るなど、とてもじゃないですが「きらめき」を感じるものではないのが面白いです。
ジャックがアルコール依存症なのは明白で、彼がみる幻想の表現がよかったです。
普通にしていたと思ったら、なぜか冬季閉鎖中のホテルに大勢の人がいて、そこに当たり前のように接していくジャック。
正気と狂気の境目があいまいなのが怖かったです。
するっと「あちら側」にいくジャックの様子の描き方がいいと感じました。
また、ダニーが時折見る「幻想」の映像もとても美しいです。
この辺りの映像センスがとても好み。
原作者と監督に惹かれて観た作品ですが、実はこの作品をめぐって両者が揉めた、ということを知り驚きました。
原作通りではないようですが、作品単体としては面白かったです。