バーダー・マインホフ 理想の果てに
デモ行進に参加していたごく普通の学生が、問答無用で警察官に射殺される衝撃的な幕開けでした。リベラルな論調で知られる「コンクレート」の敏腕記者、ウルリケ・マインホフが憤りを露にするのも無理はありませんね。「ペンは剣よりも強し」をモットーとしながらも、大手メディアの同調圧力にはあっさりと屈してしまうのがほろ苦いです。 そんなウルリケと意気投合するのが、ベトナム戦争に反対するバーダーとエンスリンのカップル。使命感に燃えるジャーナリストと、行き場のない怒りを抱える若者たちの出会いには不穏なムードを感じてしまいます。資本主義のシンボルであるデパートへと放火、国家権力への挑戦のための脱獄、勢力拡大を目指してハイジャックに銀行強盗までと歯止めが掛かりません。 言葉と文章だけで世界を変えられるのかという、究極的な問いかけには息が詰まります。ウルリケたちが導き出したひとつの答えと、今なお続く社会の不条理とを重ね合わせてみてください。
ノッティングヒルの恋人
このレビューにはネタバレが含まれています
ベイウォッチ
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
私は原作漫画もアニメも見ていて、アニメの続編だったので楽しみでした。 一番感動したのは、煉獄さんの母の「なぜ自分が人よりも強く生まれたのか分かりますか?それは弱き人を助けるためです。」という言葉が胸に刺さりました。 煉獄さんが死ぬ間際に母が迎えに来た場面で「俺は、ちゃんとやれただろうか。やる べきことを、果たすべきことを全うできましたか?」との問いに対し、母が「立派に できましたよ」とにっこり微笑むシーンに感動し、涙を流しながら映画館を後にしま した。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
今話題のカ○ボーイ○バップ実写版は既に存在していた?!。 跳ねっかえりの訳あり女、過去をいつまでもウジウジ引きずるオッサン、高い知能と知性を兼ね備えたアライグマ、動いて喋る木、愉快な仲間たちと宇宙のお宝探しのついでに、余計な事件に巻き込まれる物語。←これどっかで見たことありません?。 極めつけに主役のあんちゃん、ピーター・クイルの吹き替えはあの山寺宏一氏ときてるから、何をかいわんや語らんやなのである。 しかも音楽がフィーチャーされているという共通点まである。 そして何より重要な点は、単なる○クリではなく、オリジナルとしてめちゃめちゃ面白いというところ。 アニメと同じ画を実写で再現したって、そんなものは単なる猿真似であり、面白くもなんともないですし、むしろ、冒涜的ですらある。 マーベルユニバースの一遍という縛りの多い枠のなかで、コッソリと大胆不敵な企みを実現させてしまう監督ジェームズ・ガンら製作陣の度量の大きさに感服せずにはいられないのである。
幸福の黄色いハンカチ
1977年公開の映画のため、流石に今見ると映像やプロット、演出等の古さが目につきますが、ストーリーはシンプルながらも非常に良いです。 当時の北海道を車で旅するというロードムービーの要素もあり、旅先での風景やトラブルも旅情を誘います。 そして、何と言っても主役の島勇作を演じる高倉健の演技力が素晴らしいです。 冒頭の出所後にビールを飲みラーメンをすするシーンはこれ以上ないほど美味しそうな食事シーンですし、長い刑期を終えて久々の食事という勇作の感動も伝わってきます。 他にも、温泉に入り布団に寝転ぶシーンは本当に気持ちよさそうでくつろぐ様子がよく分かりますし、逆に夜の旅館で騒ぐ鉄也を一喝する姿は恐ろしいまでの迫力です。 一方、夕張へ向かう車中で離婚した妻の光枝に会いに行くよう諭されても不安になったり、何度もやめようとしたり、心の迷いを捨てきれず葛藤する様子は彼の人間らしい弱さも見ることができます。 山田洋次監督はこの映画を「こじれた愛情の回復」と述べていますが、ラストシーンはその言葉を象徴するような構成で、何度もリメイクやリマスター版が作られるのも頷ける不朽の名作です。
スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
私はスターウォーズの大ファンなのですが、このep4を初めて見たとき本当にこんな世界が現実にもあったらいいのに、私もフォース使いたい!なんてよく思ったものでした。 ライトセーバーの起源となるのは日本の刀と聞きます。それもあり私は剣道を始めたりしました。 映画の作りも今と比べてしまうと劣るところはたくさんあるのですが、その当時の技術では最高峰ではないでしょうか。 話の内容もオリジナル感がありきちんと世界観が作られていて没頭できます。主人公はある日ドロイドを買いますが、そのドロイドがきっかけで冒険が始まります。ヒロインも脇役も全てが主演レベルにインパクトのある役所でキャラクターも全て覚えられるほどです。 今や有名な映画の一つではありますがこの映画に関してはSFファンタジーでは最高の映画です。ルーカスフィルムでは他にもたくさんの映画を出していますがこのメインとなるのがスターウォーズです。今ではCGなど当たり前にできる世の中になっていますが、一つ一つ手作業で人形を動かして作ったり、ドロイドの中に人間が入って動かしたり本当に人間の手で映画が作られている職人技がしっかり感じ取れます。 キャラクターにも魂がきちんと込められており、勇気と男気があるヒロイン、だらしがなくても面倒見の良いサブキャラ、そしてヒロインと同様勇気と行動力のある主人公、それを支えるドロイドたち・・・この映画は何時間語っても足りません。 大好きな映画です。
アラジン
アラジンはディズニーアニメでも大好きな作品でしたが、実写の映像美と音楽に感動! ジーニーを実写で演じられる人なんているのか!? と思っていましたがウィル・スミスの陽気な演技と歌声はピッタリ。 アニメ版での曲『フレンドライクミー』は歌詞に 「私はあなたの子分」と歌われていた歌詞が実写版では「友達」と変わっていたところも嬉しい変化でした。 「グレイテスト・ショーマン」のベンジ・パセックとジャスティン・ポールの新曲、ナオミ・スコット演じるジャスミンの『スピーチレス』は楽曲自体ももちろん良いのですが、フェミニズム的な歌詞からも良い意味でディズニーが時代に合わせ作品をアップデートしてきたように感じました。 アラジン役メナ・マスードはダンスはとても上手ですが、歌はあまり得意ではなかったのかな…(笑) でも素朴な雰囲気と歌声は私的には好感がとても持てました。 エンディングもアニメ版とは違うオリジナルのストーリーでしたが違和感なく素直に感動。 終始音楽に引き込まれるとても良い作品でした。
ニンジャバットマン
一見するとバットマンのキャラクターを使った時代劇のようですが、実際には「時代劇」という枠を無視したようなカッ飛んだ展開の連続です。 序盤はまだオーソドックスなバットマンらしいシーンもありますが、後半はスタッフの暴走とさえ思える衝撃的(笑劇的?)なシーンが立て続けに流れ、トレーラーでも観られる「五城合体!」はその最たるものです。 各キャラクターは声優の熱演が素晴らしく、落ち着いた物腰のバットマン、常にハイテンションで暗躍するジョーカーはその中でも見事な存在感を見せています。 本編の尺は85分とアニメ映画としても短い部類にも関わらず、そのカッ飛んだ作風と美麗なアニメによりオンリーワンの魅力を持つ作品に仕上がっています。 ただ、一方で気になる点もあり、キャラクターが非常に多いためか各キャラクターが活躍する場面は短く、どんなキャラクターかの説明も希薄なため、ある程度の予備知識がないと主要キャラ以外の魅力が感じにくいのは残念です。 本作の作風もハマる人にはとことんハマる一方、従来のバットマン映画の作風や雰囲気と乖離があるため、こちらも好き嫌いが分かれそうなところです。 総じてオンリーワンの強烈な個性を持つ勢いのある作品である一方、合わない人には合わないという面もあるため、一度トレーラーを観てみると良いかもしれません。
gifted/ギフテッド
クリスエヴァンスが好きで見た作品でしたが、クリスエヴァンスも良かったけど俳優で見た映画の中では涙なしでは見れない作品でした。 初めはどんな感じの映画なのかな〜、眠くなったらやめよう。と思っていたのですがどんどん引き込まれていくのと心が苦しくなったりほっとしたり・・・この類の映画はあまり見る方ではないのですが家族って。と思い直させてくれる話も組み込まれていたりしました。 話のテンポも良く、サクサク見れるけれどきちんと内容があってじっくり見れる、尚且つ少女の気持ちや叔父の気持ち各々の心情がよく感じ取れるもので、もし私が死んでしまって兄弟に我が子を託すことになったら、子供はどんな気持ちで叔父や叔母と生活をしていくのか、考えただけで悲しくなってきます。 しかしこの映画はその境界線をも超えて血の繋がり云々ではなく気持ちで繋がる家族とはと教えてくれました。 この映画では自分勝手な祖母に振り回されてかわいそうな思いをするけれど、うちのこは・・・と全て自分に照らし合わせてしまいました。 この映画は家族や恋人と一緒に見ていただくことをお勧めします。
デビルズ・ソナタ
パラサイト 半地下の家族
韓国の経済格差をコメディ要素も交え描かれたポン・ジュノ監督作品。 カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞 アカデミー賞作品賞受賞作 半地下に住むキム一家は宅配ピザの箱をガサツに作りながら下水臭い家の中でフリーWi-Fiを探しながらスマホを使い生活する毎日。 友人からの紹介で金持ちの家庭の子供の家庭教師になるところから家族の計画が始まる。 兄も妹もそれなりの学力があるのに、金持ちの家に家族全員で寄生する為の綿密な計画、金持ち夫婦の信頼を掴む為の話術、そこまで上手くできるこの兄妹ならちゃんとした仕事につけるんじゃない? と思ってしまうが、それができないのが今の韓国の経済状況なのでしょう。 序盤のソン・ガンホ演じる父親の情け無く滑稽に笑いを誘う演技には引き込まれると同時に心苦しくなる。 父親の「無計画が人生をうまくまわす」というセリフはノーテンキでいい加減なようで本来、人生とはそんなものなのかもしれないと思わされました。 観た後も色々と考えさせられる良い映画でした。
グローリー 消えた腕時計
search/サーチ
レミニセンス
マスカレード・ナイト
ザ・ピーナッツバター・ファルコン
ダウン症の少年を演じたザック・ゴッツァーゲンは本人もダウン症だそう。 まあ、そうなのかなあとは思ってたけど、にしても演技が上手かった。自然体だったということかなあ。本作がデビューだそうです。今後も活躍して欲しい。 作中で重要なプロレスとか水泳も、本人の趣味だとか。 いろんな意味でザックくんありきの作品だったんでしょうね。 本作はロードムービーとしても、ヒューマンドラマとしても良く出来ています。 ザック少年はモチロン素晴らしかったのですが、シャイア・ラブーフ演じる荒くれな海の男、タイラーが何とも個人的には刺さる存在でした。 そもそもシャイア・ラブーフにこういうイメージがなかったので、髭面の漁師役がこんなに似合うとは驚きでしたね。 クライマックスのプロレスシーンは、プロレスファンの目線で見るとちょっと物申したいけれど、ストーリーとか直接カンケーないので突っ込まないでおきましょう。 心温まる良い作品でした。
名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)
名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)
顔のないヒトラーたち
若くてエネルギッシュな検察官ヨハン・ラドマンの目線から物語は進行していきますが、決して超人的なヒーローとして描かれている訳ではありません。1日の終わりには事務作業とルーティンワークで疲れ果てていて、ことなかれ主義な同僚との関係に思い悩み、上層部から思わぬ横やりが入って挫折したり躓いたりしてしまうことも。 そんなヨハンを慈父のような目線で見守る、検事総長フリッツ・バウアーの存在が頼もしいです。さらにはホロコーストを生き延びたシモン・キュルシュとのあいだに、人種の壁を越えた共闘関係が芽生えていく展開に胸が熱くなります。 ナチスドイツを率いてヨーロッパ諸国に侵攻したヒトラー、ユダヤ人のジェノサイドを巻き起こしたアイヒマン、アウシュヴィッツで非道な人体実験を繰り返したメンゲレ。この映画には数多くの悪名が登場するものの、本当に恐ろしいのは名前を持たない大衆なのでしょう。単純な善悪の二元論では裁けない、誰もが虐殺者となりうる危険性を痛感しました。
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