とにかく煉獄杏寿郎というキャラクターが良い。
アニメシリーズで少し登場しただけのいわば「新キャラ」にも関わらず、
柱としての圧倒的な強さと、それを支える彼自身の精神的強さ・優しさに、あっという間に虜になってしまった。
そして、本作をヒット作たらしめた大きな理由の一つは、その圧倒的な映像美だろう。
キャラクターの動きが精緻でド迫力であるのは勿論、呼吸や剣術のエフェクトが素晴らしく、息もつかせぬ怒涛のバトルシーンが繰り広げられるのだ。
漫画では描き切れない各キャラクターの動きに、ただただ感動させられる。
また、派手なシーン以外での構成や演出も素晴らしい。炭治郎が夢の中で愛する家族と分かれるシーンなどでは、この主人公の真っすぐさに改めて心を打たれるし、それゆえに「がんばれ!」と素直に応援する気持ちを駆り立てられるのだ。
夜明けまでの死闘を描く怒涛の展開に、魅力あふれるキャラクター、そして圧倒的な映像美と各声優の素晴らしい演技。どれ一つ欠けても、ここまで人々の心を揺さぶらなかっただろう。今後のアニメや映画が楽しみで仕方がない。