「90分程度の程よい尺」「良い意味で雑かつ分かりやすいストーリー展開」「終始明かるく軽いノリ」と見事に三拍子揃ったB級コメディ映画でした。
「一芸にのみ秀でた主人公が未経験のスポーツの世界に飛び込み活躍する」というスポーツものの定番を踏襲していますが、リアリティやゴルフのルール等は彼方へ放り投げてしまったようで、ツッコミどころ満載なシーンが終始目白押しです。
そして、これはゲラゲラ笑ってツッコミながら観るのにぴったりな内容でもあります。
登場人物も分かりやすく、粗雑でお調子者だけど祖母を大事にし、何だかんだで優しい主人公のギル、ゴルファーとして一応の実力はあるものの、小物感が全開なライバルのマクギャビンはこの映画でも特に魅力的な人物です。
ストーリー展開も困難や問題は起こるものの、ギルの性格や努力もあって雰囲気は最後まで明るく、終わり方もハッピーエンドなので安心して観られます。
心に響くメッセージや問題提起、重厚な展開や複雑な伏線等の要素は一切ない映画ですが、その分、ジュースやお菓子を片手に気軽に笑って楽しめる良質なコメディ映画です。