事件を目撃した主人公マークの、11才でありながらするどい観察力や洞察力を持っていて、それはシングルマザーの家庭で育ったという環境や、母親の苦労を感じて育った事も関係しているのかもと思いました。その大人びた感性と、実際の少年であるが故の無鉄砲さと非力さが混ざりあった所がもどかしさを感じつつ、どんどんストーリーが展開して行きます。小さな少年とたかをくくって接する検察官らはいやな大人の象徴のように見え、たまたまマークに弁護の依頼を頼まれ、たった1ドルで引き受ける弁護士のレジ―が頼もしい大人の象徴の様に感じられました。彼女の知力を得られたマークでしたが、マークの隠された事件の情報を知りたい検察官との闘いと並行して、犯罪の証人として出廷する予定だった男性と接触して話を聞いたであろうマークを狙うマフィア達との攻防、レジ―と共にその犯罪の証拠を探し出そうとするマーク。もう盛りだくさんの内容で、最後までいっきに見てしまいました。マークに降りかかった事件の解明と共に、マーク家族らと彼らに関わる大人達との人間関係にも沢山の見どころがあり楽しめました。