史実に基づいたストーリーが好きで、この作品も主人公のチューリングをベネディクト・カンバーバッチが見事に演じていて、リアル感を持って観られたのが良かったです。
チューリング自身に焦点を当てているので、戦争ものが苦手な人にも観やすくなっていると思いました。
彼の生きた時代は、同性愛が認められず罪にまで問われてしまう事で、彼を追い詰めてしまうのが悲しい部分でもありました。
そんな彼を認め仲間として行動を共にする女性を、キーラ・ナイトレイがパイレーツオブカリビアンの時とは全く違う雰囲気で演じているのも興味深かったです。
脚本家のグレアム・ムーアも語るように、自身も変わった人間だと悩み10歳代で自殺未遂を経験していますが、チューリングと違うのは、生きた時代背景・チョイスした職業・はたまた周りの人間関係なのか、その時々で自分の選んだ小さな分岐点がその後の人生を大きく変えていくのかと、作品を観ながら人生について色々な思いを巡らせていきました。