最後の決闘裁判の町山智浩さんの解説レビュー
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』(https://www.tbsradio.jp/tama954/)で、『最後の決闘裁判』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。
町山さん『最後の決闘裁判』解説レビューの概要
①10月は見るべき作品がいっぱい!
②『最後の決闘裁判』は、決闘裁判という物が実際にあった
③14世紀の物語で実際にあった話が元になっている
④○○○○大統領の暴徒事件の元になっている決闘裁判
⑤三者三様、3つの視点から描く
⑥○○○との共通点
※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。
10月は見るべき作品がいっぱい!
(町山智浩)
で、今日話す話はですね、10月15日から日本で公開される映画を紹介しようと思ったら、見るべき映画がいっぱいあって!
(山里亮太)
いや嬉しいですね〜!
(町山智浩)
大変な・・これ溜まってたんですね、コロナでね。何故か15日にね一斉に公開なんで大変なんですけど。もうドンドンいきます。
(赤江珠緒)
はい!
『最後の決闘裁判』は、決闘裁判という物が実際にあった
(町山智浩)
まずね、『最後の決闘裁判』という映画です。決闘裁判ていうのは中世ヨーロッパであってですね、つまり裁判で決着がつけられなかった場合に、その裁判で訴える者と訴えられた者同士が剣を持って決闘で決着をつけるっていう事が実際にあったんですよ。
(赤江珠緒)
ええええ。最後武力勝負?うん。
14世紀の物語で実際にあった話が元になっている
(町山智浩)
そうそうそうそう。これ14世紀の物語で実際にあった話が元になってるんですけど、これね。トランプ大統領がその議会に突っ込め!って言った時に・・その暴徒達に対してトランプ大統領の弁護士だったジュリアーニさんが、「決闘で決着をつけろ!」って言ったんですよ。
(赤江珠緒)
はぁ〜。
(町山智浩)
要するに、議会に突入して暴力でもって大統領を奪い取れって事を言ったんですけど、それの元になってるのがこの決闘裁判っていう事なんですよ。
(山里亮太)
へぇ〜!
トランプ大統領の暴徒事件の元になっている決闘裁判
(町山智浩)
本当にやってたんですね、はい。で、この『最後の決闘裁判』って言うのは、マット・デイモンが主演でですね、彼が扮する騎士が、戦争に行ってる間に家に置いといた奥さんが、アダム・ドライバー扮する騎士にですね、寝取られたと。まぁレイプされたんじゃないかと。て言う事で訴えるんですが、認めないんですね、アダム・ドライバーの方が。
(赤江珠緒)
ふん。
(町山智浩)
で、どっちの言い分が正しいかもわからないから、決闘で決着をつけろっていう事があったんですよ。
(山里亮太)
おぉっ・・!実在・・!
三者三様、3つの視点から描く
(町山智浩)
ていう話なんですよ、はい。で、ただですね、それ裁判記録があるらしいですけど、それでその男同士の記録しか残ってないんですが、この『最後の決闘裁判』って映画では、取り合いになっているこの奥さんの立場からも描いていて。
(赤江珠緒)
へぇ・・!
(町山智浩)
つまり三者三様の3つの視点から、1つの物語を描くという形式になってる訳です。はい。これね、黒澤明監督の名作の『羅生門』がそうなんですよ。
(山里亮太)
へぇ〜。
羅生門との共通点
(町山智浩)
『羅生門』もまたレイプ事件なんですね。それを、3人の立場から描いていて、それぞれ食い違っているという映画だったんですが、はい。これはね、14世紀の話ではあるんですが、今も続いてる事ですよね、こういう事。
(赤江珠緒)
う〜ん。
(町山智浩)
この、レイプであるとかね、そういった事は。はい。だから今見るべき映画なんですよ。で、監督はですね、リドリー・スコットという人で、まぁこの人は巨匠ですけども、80歳過ぎて頑張ってる人ですが、会ったらすげぇ元気なオヤジだったんですけど。(笑)『ブレードランナー』の監督です。
※書き起こし終わり
○○に入る言葉のこたえ
④トランプ大統領の暴徒事件の元になっている決闘裁判
⑥羅生門との共通点