さがすの町山智浩さんの解説レビュー
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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』（https://www.tbsradio.jp/tama954/）で、『さがす』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。
町山さん『さがす』解説レビューの概要
①『さがす』町山さんの評価は今年ベストワン！（暫定）
②連続殺人犯を見つけた父、佐藤二朗が行方不明に
③すーごい内容の映画になってる
④心の準備してない人は、ダメージが大きすぎる映画
⑤人の心の○○に入っていく映画
※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。
『さがす』町山さんの評価は今年ベストワン！（暫定）
（町山智浩）今日はですね、ちょっと『ドリームプラン』というアメリカ映画を紹介しようと思ったんですけども、ちょと日本映画ですごいのが出ちゃったんでその話だけします。
（赤江珠緒）えっ？うん。
（町山智浩）はい。『さがす』っていう映画なんですよ。
（山里亮太）さがす・・？
（町山智浩）1月21日に公開されたんですけども。これがすごい映画でですね。
（赤江珠緒）うんうん。
（町山智浩）佐藤二朗さんが扮するですね、大阪の西成に住んでる、ちょっとダメなお父さんがいまして。無職のね、まぁ日雇いとかやっているお父さんがいまして。そのお父さんが、指名手配中の連続殺人犯をたまたま見かけたと。娘に言うですね。娘と二人暮らしなんですけど、娘ちゃんはですね、伊東蒼ちゃんが演じてるんですが。はい。それで賞金が300万円だから、捕まえて・・まぁお金がないからね。賞金を得ようって言って、そのまま佐藤二朗さんは行方不明になっちゃうんですよ。
（赤江珠緒）うんうん。
連続殺人犯を見つけた父、佐藤二朗が行方不明に
（町山智浩）で、その通天閣の下でですね、お父さんを探して伊東蒼ちゃんが駆けずり回るというね、最初の方はね、本当に『じゃりン子チエ 探偵編』っていう感じなんですよ。
（赤江珠緒）ほんとですね。
（町山智浩）関西弁でね。ところが、段々すごい世界に入っていって、後半が。
（山里亮太）えっ。
（町山智浩）もう全く予想のつかない展開になってくんですよ。で、しかも時間軸がですね、こうプレッツェルみたいにこう、なんて言うかねじくれて繋がっていて。まぁすーごい内容の映画になってるんですよ。
すーごい内容の映画になってる
（赤江珠緒）面白い。なんか、ひらがなで『さがす』ってすごくシンプルなタイトルですけどね。
（町山智浩）さがす、お父ちゃんを探すんですけども。ちょっと最初のほのぼのした『じゃりン子チエ』的世界から、見ちゃいけない物・・とか見たくない物の世界に入っていって。
（赤江珠緒）あら。
（町山智浩）まぁ・・ちょっと心の準備してない人は、ダメージが大きすぎる映画なんですよ。
（山里亮太）なんか佐藤二朗さんっていつもねぇ、フザけた感じの・・コメディ的なイメージが強いですけども。
（赤江珠緒）ねぇ。1回来ていただきましたよ。パートナーに。うん。
（町山智浩）いや、もうこれはすごいですよ。人の心の地獄に入っていく映画なんですよ。
（赤江珠緒）ええっ？
人の心の地獄に入っていく映画
（町山智浩）ものすごい内容ですこれ。片山慎三監督の、なんと商業映画第一作なんですけどね。
（赤江珠緒）えーー。
（町山智浩）これは僕はね、今年、今年って入ってからまだ1ヶ月しか経ってないですが。とりあえず暫定ベストワンですね。
（山里亮太）えーーーー！！
（赤江珠緒）おーー！来ましたね！町山さん！
（町山智浩）はい。これ僕ね、『ドライブ・マイ・カー』より好きですね。
（山里亮太）えーーーー！！
（町山智浩）ただものすごく毒が多い映画なんで。ものすごい心の準備して・・た方がいいと思います。
（赤江珠緒）心して見るようにと言う。
（山里亮太）えっ見たい！
（赤江珠緒）ね。これは気になるな。『さがす』。
（町山智浩）すさまじい映画です。今公開中です。是非ご覧下さいって言えないような内容ですが。
（山里亮太）えーーーー！！
（赤江珠緒）ほうほうほうほう。
（町山智浩）心の強い方だけ、ご覧ください。
（赤江珠緒）そうですか・・！
心の強い方だけ、ご覧ください。
（山里亮太）ちょっと一杯ひっかけてから行こうかな。。
（赤江珠緒）はははははは！そうだね。ちょっと我々、そういうのは弱かったりするからね。意外とね。
（町山智浩）だから弱い人は見ない方がいいと思います。
（山里亮太）そんなにですか！？
（町山智浩）はい。すさまじい作品です。『さがす』。是非じゃなくて、心の強い方だけご覧下さい。
（山里亮太）佐藤二朗さんが、よく朝の情報番組とかで映画の宣伝をする時に、ものすごい力が入ってらっしゃる。本当に見てほしいんだなみたいな感じになってたから。
（赤江珠緒）あー！そっか！
（町山智浩）すごいですよ、本当に。佐藤さんも、この女の子の演技もね。伊東蒼さんの演技もすごいんで。あんまり言うとネタバレになるので言いませんが。これね、宣伝しにくい映画なんですよ。これ後半の展開っていうかね、前半の3分の1を超えてからが全く予測のつかない展開になってくんで、宣伝も出来ないんですよこれたぶん。だからものすごく宣伝会社、苦労してると思いますのでここでサポートしたいと思います。
（山里亮太）いやー、今のだけでも十分に見たくなりました！
（赤江珠緒）いいよね。
（町山智浩）という事で『さがす』の次はですね、今日話す予定だった『ドリームプラン』という映画を紹介します。
※書き起こし終わり
○○に入る言葉のこたえ
⑤人の心の地獄に入っていく映画なんですよ。
