今年ナンバー1のトンデモ映画
2025年6月17日 01時32分
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総合評価:
5.0
ルッキズムやエイジズムへの強烈な批判であることは間違いないし、それを無視してはいけないけど、そんなことを抜きにしても好きな人にはたまらない映画だった。
よく言われている通りクローネンバーグ映画のようなボディ・ホラーで、大ファンの自分にはドンピシャだったが、グロ耐性のない人にはけっこう厳しいかもしれない。
とくに終盤の展開は…笑
映画を観ながらいろいろ連想してしまう。
楳図かずおの世界観。
喪黒福造の出てこない「笑ゥせぇるすまん」。
そしてクライマックスは、「ザ・フライ」「遊星からの物体X」「バスケット・ケース」「ブレイン・デッド」などのホラー映画のごちゃ混ぜ大団円。
いやもう、さすがにあれは笑っていいでしょ!
老いを全面に出す主役を演じたデミ・ムーア凄すぎる!
グロシーンは多いけど、映像はシンメトリーでとてもキレイだし、冒頭の時代の移り変わりの見せ方もうまいし、サブスタンス(薬)をわざわざ何回も取りに行く描写(少ししか開かないシャッター含め)もいちいち面白いし、この新鋭の女性監督の演出スゴイ!
いや、女性差別はしてないですよ…汗