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引用:IMDb.com

ユニコーン・ウォーズの町山智浩さんの解説レビュー

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2024年05月30日更新
えっ?『シン・ゴジラ』じゃん!と思いましたけど。(笑)という事で、色々と『ユニコーン・ウォーズ』結構すごいですよ、はい。見ればわかります。(笑)(TBSラジオ「こねくと」より)

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『こねくと』(https://www.tbsradio.jp/cnt/)で、『ユニコーン・ウォーズ』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。

町山さん『ユニコーン・ウォーズ』解説レビューの概要

①スペインのアニメ
②アニメだけど子供向けではない!セックス、ドラッグ、バイオレンスです!
③クマがユニコーンと戦争する話
④『バンビ』とベトナム戦争映画を混ぜた
⑤差別的な形で教育し、人を殺せる人間にするための新兵訓練をする
⑥ユニコーンは○○のシンボル
⑦神父のクマもいて、スペインでは軍とカトリック教会が結びついている

※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。

『ユニコーン・ウォーズ』町山さんの評価とは

(町山智浩)『ユニコーン・ウォーズ』という映画を紹介します。

(石山蓮華)おっユニコーンだ。こっちのユニコーンですか?

(町山智浩)全然関係ないです!(笑)

(でか美ちゃん)あ、関係ないんだ。(笑)

(町山智浩)ユニコーンだからかけたかっただけです。(笑)奥田民生さんは出てません。

(でか美ちゃん)関係ない。(笑)

(町山智浩)『ユニコーン・ウォーズ』ってのはこれね、スペインのアニメなんですよ。

(石山蓮華)スペイン。はい。

引用:IMDb.com

スペインのアニメ

(町山智浩)はい。で、ポスターを見てもらえばわかるんですけれども、ピンクとかブルーのかわいいクマちゃんですね。テディベアとユニコーン。ユニコーンって一角獣。ツノが生えてる馬、お馬さんが戦争をするというアニメです。で、まぁかわいい絵なんですけれども、全く子供向けではありません。お子さん連れていかないでください。(笑)セックス、ドラッグ、バイオレンスです!はっきり言って。

(石山蓮華)子供向けじゃないですね。

(でか美ちゃん)イラストはめっちゃかわいいですよ。キャラデザインは。

(石山蓮華)おめめキュルキュルのまんまるのクマちゃんですね。

(町山智浩)そうなんです。あのね、これね監督が言ってるんですけど、ケアベアってわかります?

(でか美ちゃん)はい!もう蓮華・でか美世代はみんな1度はグッズ買いましたよ。ケアベア。超流行ったよね!

(町山智浩)ほんとに!?

(石山蓮華)流行ってた!雑貨屋さんとかにも色んなグッズありましたし。カラフルなクマちゃんですよね。

クマがユニコーンと戦争する話

(町山智浩)ね。虹色の、色んな色のクマちゃんがいてね。ケアベアなんで、子供達を見守ってくれるっていう話ですけど、そのアメリカ製のキャラクターグッズで。そのケアベアが、ユニコーンと戦争するっていう話なんですこれが。で、このアルベルト・バスケスさんっていうね、1980年生まれのスペイン人のアニメ監督が作った映画なんですけども、彼はね。ディズニーのアニメの『バンビ』ってありますよね。

映画「」のポスター

『バンビ』とベトナム戦争映画を混ぜたかったって言ってるんですよ。

(石山蓮華)へー!

(町山智浩)で、とにかくね戦闘シーンが凄まじくてですね。首がもげたり内臓が飛び散ったりするんですけど。もうね、『伝説巨神イデオン』のように人が死にます。

映画「」のポスター

(石山蓮華)えー。

(町山智浩)わかる人にわかるです。この表現。

(でか美ちゃん)なんか、めっっっちゃ死ぬって事ですよね?

(町山智浩)めっっっちゃ死ぬって事です。イデオンのように死ぬんですよ。でね、まずこれねクマちゃん達の新兵訓練から映画が始まるんですよ映画が。要するにまぁ徹底的に鍛えられる訳ですけど。鬼軍曹がいてね。お前らクズだ!って言いながらクマちゃん達を徹底的にしごくんですけど、ここはね、スタンリー・キューブリックの、ベトナム戦争映画『フルメタル・ジャケット』のパロディになってるんですよ。

映画「」のポスター

あれはね、ものすごい汚い言葉でベトナム戦争に行く前の兵隊達を徹底的に罵倒するんですよ。あれはね、実際に行われてる事です。

(石山蓮華)あ、そうなんですね。なんか・・。

(町山智浩)あれはね、ものすごく馬倒する事によって心に壁を作るようになるんですよ。傷つくから。で、それで『フルメタル・ジャケット』、つまり鋼鉄製の装甲を心にする事でベトナムに行って人が殺せるようになるっていう。

(石山蓮華)なぁるほど。

(でか美ちゃん)そっか、もうそこから始まってるんですね、人を殺せる人間にするための。

人を殺せる人間にするための新兵訓練

(町山智浩)そうなんですよ。柔らかい心のままだったら行ったら、ねぇ。心が壊れちゃうから、行く前にものすごい罵倒して、要するにお前なんか、お前のお父さんとお母さんがセックスした時に漏れた精液からできたゴミ人間なんだ!とか言うんですよ。ひどい事言うんですけど。

(でか美ちゃん)完全に否定するんだ。

(町山智浩)完全に否定するんです。

(石山蓮華)ほほえみデブ二等兵とかっていう言葉が出てきて、その『フルメタル・ジャケット』の悪口のバリエーションに結構びっくりした記憶があります。

(町山智浩)すごいんですよあれは。あれ本当に新兵訓練をやってる人がやったんですけど、リー・アーメイっていう人がね。ただあまりにもひどいから、だんだん感じないように心に壁を作るんですよ。兵隊さん達は。それによって戦争に行けるようになるっていうシステムなんですよねあれね。

(石山蓮華)そうだったのか。

(町山智浩)で、この『ユニコーン・ウォーズ』はここでですね、鬼軍曹から徹底的にその何を言われるかっていうと、お前ら男なんだと。へなちょこじゃないんだと。女じゃないんだ!っていう風に言われるんですよ。すごい差別的な形で教育されるんですけども、主人公のクマちゃんはですね。アズリンという名前の青いブルーのクマなんですね。で、このアズリンは、すごく自分は男だ!男らしい!って言ってるんですよ。で、実は弟がいて、弟も一緒に軍隊に入ってるんですけど、彼はゴールディと言うんですけどピンクのクマちゃんで。彼はすごく、なんていうか、フェミニンなんですね。心優しくて、大人しいんですよ。おっとりしてるんですけど。そうするともう徹底的にいじめられるんですよ。もうお前男なのかー!?とか言われて。で、このクマの部隊が、戦争に行く訳ですよ。で、森の中に入ってるんですね。森にユニコーンがいるという事になってて、で、そこでですね、その森の中に芋虫がいてですね。その芋虫を食べると、ラリラリにラリって。

(石山蓮華)はははははは。(笑)

(でか美ちゃん)なるほど。

芋虫を食べてトリップ

(町山智浩)もう超トリップしてっていう事になるんですが。その中でトリップしていくうちにですね、敵のユニコーンと出会って、でユニコーンってね。元々の設定はものすごく凶暴っていう設定になってるんですよ。神話の中に出てくるユニコーンってね。凶暴なんだけれども、汚れなき乙女に会うとおとなしくなってっていう伝説があるんですよ。だからユニコーンってそのなんて言うか汚れなき乙女の象徴ともされてるんですけどもね。ところがそのクマが攻めてくるもんだから、ユニコーン側も角がありますから、それで反撃してくる訳ですが。で、まぁ血みどろでぐちょぐちょで内臓が飛び散るわ、もうとんでもないんですけども。

(でか美ちゃん)うわぁ。なんか本当に絵柄から想像できないですね、そのシーンが。

(町山智浩)ね。でもこの絵柄だから見れるんですよ逆に。リアルだったら見れないよこれ。

(石山蓮華)実写だったらかなりきついですね。

(町山智浩)ねぇ。で、そのへんの戦闘とかはね。『地獄の黙示録』とか『プラトーン』っていうベトナム戦争映画をモデルにしてるんですが。

映画「」のポスター

ただね、これ『バンビ』をベトナム戦争映画と合体させたって監督は言ってるんですが、『バンビ』って実は結構凶悪な映画なんですよ。

(でか美ちゃん)ちゃんと見た事ないですね〜ディズニーの『バンビ』。

(町山智浩)あ、見た事ないですか?

(でか美ちゃん)はい。ちっちゃい時に見たかもだけど、覚えてないですね。

(町山智浩)あぁ本当に。

(石山蓮華)私は子供の時に見て、なんとなく火事のシーンがあったような、ないような。ふわっと。

(町山智浩)そうなんですよ。『バンビ』はねトラウマ映画の1つで、アメリカだと子供に見せる時に注意書きがあるんですよ。というのは森にね、人間達が入ってきて、バンビのお母さんを撃ち殺しちゃうんですよ。

(でか美ちゃん)そんな、結構ちゃんとか悲しいシーンが。

バンビは凶悪な映画

(町山智浩)悲しいシーンが。しかもバンビって最初、かわいいじゃないですか。ところがだんだん成長していくに従って、鹿ってね。男同士で戦って、勝ち残ったたった1人がその森を支配するんですよ。一夫多妻制でね。だからバンビはその後ね男同士で徹底的に戦って、敵を蹴散らして森の王になってくっていう、後半ね『刃牙』みたいな話ですよ。『バンビ』って。

(石山蓮華)地球最強のバンビに?

(町山智浩)あれお父さんがね、刃牙のお父さんが地球最強の男なんですけど、バンビもずっと父親が遠くで見張ってんですよ、バンビの事を。お前は虎になるのだ!とか言ってるんですけど。鹿なのにとか思うんですけど。(笑)

(でか美ちゃん)本当ですよね。(笑)どういう事?って。

(町山智浩)そう。戦わなきゃなんないですよ鹿って。

(でか美ちゃん)それ聞くとそっか、それと『バンビ』とっていうのは納得感がある。

(町山智浩)そうなんです。強烈な話なんで。で、クマちゃん達が、その芋虫を食べてラリってトリップするって言ったじゃないですか。

(石山蓮華)はい。

(町山智浩)あれもね、実は伝統的なアニメを継承してて、『ダンボ』なんですよね。

映画「」のポスター

(でか美ちゃん)あぁ。おっきい耳のゾウさんの。

(町山智浩)そうそうそう。『ダンボ』ってアメリカ映画史上最高のドラッグトリップシーンがある映画なんですよ。

(でか美ちゃん)へー!

(町山智浩)あのね、ダンボがお酒に酔っぱらって、すごいトリップするんですけど。その映像がすごいんです。すごいんで、一時期はLSDとかやる人はみんなダンボを見てたんですよ?

(でか美ちゃん)へ〜!

(石山蓮華)知らなかったなぁ!

(町山智浩)そういうものだったんですよ。

(石山蓮華)なんかその、黒い画面にピンクのゾウがふにゃふにゃふにゃってこう出てきたりするような映像ですよね。

(町山智浩)すごい悪夢的なね、『ダンボ』のトリップシーンはすごいんでね、本当に最高なんですけど。(笑)

(町山智浩)で、あとね監督はね。その他にも『もののけ姫』にすごく影響を受けてるって言ってるんですよ。『もののけ姫』って結構強烈な内容だったんですよあれ。

映画「」のポスター

(でか美ちゃん)結構私ちっちゃい時に見て、ショッキングでしたよ色んなシーンが。『もののけ姫』その印象はすごいあります。

(町山智浩)ねえ。タタリ神とかなんか体中からウジがわいているみたいな怪物が出てきて。

(石山蓮華)ウニョウニョウニョウニョってしてますよね。

(でか美ちゃん)生首みたいなシーンとかね。

(町山智浩)あと、アシタカがすごく強くて、アシタカの弓に射られた人は首がもげたり腕が飛んだりしたんですよ。

(石山蓮華)ポーン!って飛んでますよね。

(町山智浩)そう。あの感じなんですよこの『ユニコーン・ウォーズ』って。

(でか美ちゃん)なるほど、はいはい。

(町山智浩)結構きついんですよ。でも絵がかわいいからね。宮崎駿監督の作品も絵がかわいいけど、あれリアルにやったらとんでもない内容ですよあれ。三池崇史の映画とあんまり変わらないですよ。やってる事は。

(石山蓮華)あぁビシャビシャビシャ。

(でか美ちゃん)でもジブリも大人から人気がありますけど、たしかに子供向けじゃない話もありますもんね。『もののけ姫』とかもね。

(町山智浩)そうなんですよ結構。強烈なんですよ。でもそれはディズニーからずっと続いてる伝統なんでね。はい。でね、これねさらにねその奥に深いところがあって。さっきね、そのクマの軍隊はお前ら男か!とか男はどうした!とか言うんですけど。あ!チンチン出てきます!

(でか美ちゃん)へ〜。

(町山智浩)日本ではどうかわかんないけどクマの、テディベアのちんちんなんかカットしてないと思うんですけど。かわいいからね。ただね、それをなんで出すか、わざわざって事なんですよ。これね、ユニコーンっていうのは、実はゲイのシンボルなんです。どうしてそうなったかちょっとわかんないんですけど。こっちの方、僕が住んでるサンフランシスコの方でそのゲイパレードとかがあると、みんなユニコーンのマークとかつけてるんですよ。ゲイのシンボルになってて、だからその男だ!男だ!って言ってるテディベア軍隊がユニコーンと戦いに行くっていうのは、非常に象徴的なね、話なんですよ。で、さらにねこのティディベア軍の中には、軍隊の中に神父さんがいるんですよ。

(石山蓮華)神父さん。

ユニコーンっていうのは、実はゲイのシンボル

(町山智浩)カトリックのお坊さんがいて。

(でか美ちゃん)あ、でもいますね。メインビジュアルにも。なんかこう、聖書のようなものを持っているクマちゃんいます。

(町山智浩)そう。これはね、実はスペインではすごく軍とか国家主義とカトリック教会が結びついてるんですよ。結びついてるというかねまぁ癒着してて、もう中世ぐらいから軍隊には必ず神父が同行してたんです。で、中南米をねスペインは侵略しましたけど、あの時もカトリックの布教をするっていう名目で侵略してるし、でその1930年代にフランコ将軍という軍人がですねクーデターを起こして、スペインを軍事独裁政権にしたんですけども、その時もカトリック教会がすごく癒着して一緒にやってたんですよね。

(でか美ちゃん)ふ〜ん。

(町山智浩)で、その辺をね、ちゃんとスペイン映画なんで出してるんですけど。それで彼らは宗教があって、神父がついてくるのね。彼らの聖書の中では、過去に楽園があったんだけど、楽園にクマちゃんも住んでたんだけど、そこからユニコーンによって追い出された。楽園を追放されたから、その楽園を取り戻すために、ユニコーンを森から追い出そうとしてるんだっていう事で戦争してるんですよ。これはもちろん聖書のエデンの園の話ではあるんですけれども。これ今起こっているイスラエルがパレスチナを侵略してる状況もそうですよね。大昔に、私達はこの地の持ち主だったんだと。いう事で侵攻してる訳なんで。これスペインの話でもあるんですけど今現在起こってる事全て繋がってくる話で。だからこんな絵だからなめてかかっちゃうんですけど、この『ユニコーン・ウォーズ』っていうのは。すごくね、あちこちにね。アメリカも今現在ね宗教を盾にしてね、トランプを支持してる人達が暴れていますから。でもちろん日本もね、第2次大戦の時には、日本は神の国だっていう風に教育して、攻め込んでったんでね。宗教と戦争の合体っていうのは最悪の状況なんですよね。だからそれも全部描いてて。でね。ラストはなんとね。『シン・ゴジラ』でしたね。

(石山蓮華)えーー!て事は?

(町山智浩)えっ?『シン・ゴジラ』じゃん!と思いましたけど。(笑)

映画「」のポスター

(石山蓮華)どうなるんだろう。

(町山智浩)という事で、色々と『ユニコーン・ウォーズ』結構すごいですよ、はい。見ればわかります。(笑)

(でか美ちゃん)うわっちょっと見ないとですね。

(石山蓮華)そうですねぇ。ちょっとなんか、やっぱこう・・想像がつかないというかこの柔らかい絵柄と。うーん。

(でか美ちゃん)だってこんなの、映画館行ってポスター貼ってあったら子供たぶん見たいって言いますよ。ぐらいねめちゃめちゃポップでキャッチーなかわいらしい絵柄なんだけど。

(石山蓮華)なんかこう子供の時、私が小学生の時とか中学生の時って、そのかわいい絵柄でグロテスクなものっていうのが1番、なんかドクンとこう来る、自分のスイートスポットみたいな。

(でか美ちゃん)そういうのあったよね。

(石山蓮華)えっとね、森チャックさんっていう人が描いた、えっとね、クマ。血みどろのクマがいたんですよ。

(でか美ちゃん)ね。私もそれをねすごい思い出してたの。口から血ぃ流しているクマちゃんあったんだよね。

(石山蓮華)そういうの流行ってました。

(町山智浩)それにすごい近い。うん。あのドロドロとした感じとか近いですよ。うん。溶けてる感じ。

(でか美ちゃん)これはちょっと見たいですね。

(石山蓮華)そうですね。そして先ほど『ダンボ』のお話の時に、薬物の使用を肯定するものではもちろんありませんという事で。はい。

(町山智浩)そんなふうに思う人がいるのか。(笑)あぁ、俺が言うからだね。俺が悪いです。

(石山蓮華)あくまでもフィクションの話という事です。こちらこそ失礼いたしました。という事で今日は『ユニコーン・ウォーズ』というアニメ映画をご紹介いただきました。

(町山智浩)えっとこれは今週25日土曜日から渋谷のシアターイメージフォーラムで先行公開ですね。

(石山蓮華)はい。そして来週31日、土曜日からは順次全国で公開されます。町山さん今日もありがとうございました。

(でか美ちゃん)ありがとうございました。

(町山智浩)すいませんでしたっ!

(石山蓮華)こちらこそです。ありがとうございました。

■後日談

(石山蓮華)試写で、石山もでか美ちゃんも拝見しました。

(町山智浩)どうでした?

(石山蓮華)カラフルで、ギトギトで。なんかその・・描いている戦争の悲惨さそのものっていうのはかなり、えっとはっきりとこう描かれているなと思ったんですが。

(町山智浩)はい。グチャグチャでしたね。はい。血みどろで。

(石山蓮華)グチャグチャでした。心も体もぐちゃぐちゃだったんですけど、でもアニメでかわいらしい柄で表現されてるって事ですごくとっつきやすくもありました。

(でか美ちゃん)たしかに。

(町山智浩)あれ、実写でやったら見られないですよ。

(でか美ちゃん)いや見られないですね。

(石山蓮華)ちょっとつらいですね。

(町山智浩)クマだからよかったですね。

(でか美ちゃん)ね、こうわかりやすいメッセージっていうのをビシバシ感じる中で、アニメ映画としてめっちゃ面白いなーと思ったしテンポがすごく良くて。すごくテンポよく想像しうる最悪の事がどんどん起きていくという、でもなんかその嫌な映画。それこそ『ミッドサマー』とかそっち系好きな人にとっても受けがいいんじゃないかなってぐらい、想像しうる最悪な事が、テンポ良く、カラフルにかわいくどんどん起きていく。

映画「」のポスター

(町山智浩)かわいくね。

(でか美ちゃん)そう。ですけど、やっぱり見終わった後にこの作品が持つメッセージっていうものについてやっぱすごくこう考えましたし、それこそ実写でやったら、作品にはできないだろうなって思ったけど、現実は実写で起きているので。とかはすごく感じましたね。なんか主人クマというか、主人テディベアが。主テディベア公が元々はすごくこう繊細なクマちゃんだったのかな?っていうような、過去の描写とかもあって、その子がどんどん戦争というものに参加せざるを得なくて参加する事で、凶暴にというか、目も当てられないようなこう姿になっていくっていうのがね、なんか結構実際にこういう事があるんだよな戦争っていうのはっていうのをすごくこう感じましたね。

(町山智浩)はい。戦争・・反戦アニメでもあるんですけど、もう1つはものすごい女性憎悪がすごい内容になっていて、クマ達がね。テディベアがね。

(石山蓮華)あーーそうかも、そうですね。

(でか美ちゃん)女々しい者に対するまぁ女々しいという言葉がすごく飛び交っているような。

(町山智浩)そう。ちょっとでもなんか優しかったりすると、男らしくない!ってね。そのユニコーン自体が非常に女性的なものの象徴だったり、あのゲイの象徴なんですよねユニコーンってね。それこそ、お前はゲイだろ!とかなんかね、言うシーンもありましたね。そういうとこも含めてね、このアニメの力っていうのはやっぱすごく大きいなと思いましたね。これ生々しすぎるから、内容的には。

(石山蓮華)そうですね。

(でか美ちゃん)その今まで紹介していただいた『関心領域』とか『医学生 ガザへ行く』とかだと、ちょっと重いかもって思う方もいると思うんですけど、見てほしいなとは思いつつ。そういう方は、『ユニコーン・ウォーズ』はまず見れるとは思います。アニメとして。

(町山智浩)そうですね。

(でか美ちゃん)そういうとこから始めてもいいのではっというか。

(石山蓮華)『もののけ姫』とかが好きな人とかも。

(町山智浩)『もののけ姫』の影響はすごい強いですね。

(石山蓮華)すごい、至るところで感じました。

(町山智浩)もう怪物のグニュグニュグニュっていうのとかね。

(石山蓮華)乙事主みたいな。タタリ神か。

(町山智浩)そうそうそうそう、あと弓矢の使い方とかね。

(でか美ちゃん)そうですね。それはリスペクト感じましたね。

(町山智浩)でも今『関心領域』が見れるから。『関心領域』は残虐シーンってないですよ。

(石山蓮華)ないか〜そうですね。

(町山智浩)一切ないので。見せないんです。

(でか美ちゃん)その怖さみたいなものがね、あるとは思いますけど。

(石山蓮華)先行上映で私は『関心領域』を見たんですけど、描かれてないけどやっぱ音で、シーンで描かれるものすごい怖さを感じましたね。

(町山智浩)はい。アウシュビッツの虐殺収容所でね、ナチが経営してたんですけどポーランドで。所長さんがその虐殺収容所の壁を1つ隔てた隣に住んでいて。そこの奥さんが主人公ですね。で、お庭の事とか、そんな事しか考えてないんですね。でもちっちゃい声でギャー!という叫び声とか、聞こえたりね。あと映画はね匂いがしないんですけど。ね。

(石山蓮華)そうですねぇ。匂いに関するそのシーンというかやり取り、ありましたね。

(町山智浩)ものすごい数のユダヤ人を殺して、ねぇ煙が出てるんで絶対匂うはずなんでね。だから匂い自体もシャットアウトしてるんですね、この奥さんは。自分の『関心領域』から。とにかく壁の本当1枚向こうで大虐殺があるのに、知らないふりしている訳ですけど。でも最近、壁ってもうほとんどマスメディアが自分で壁作ってる状況ですよ。日本とか。

(でか美ちゃん)ちょっとね、それに近いような話を今日はオープニングでもね。ちょっとチラッとしてたんですけど。ニュースを得るタイミングみたいな話をしてたんですけど。

(石山蓮華)まさに『関心領域』の話ですね。

(でか美ちゃん)ねー、うん。『関心領域』っていうのが、なんだろうな、友達とかと映画見に行く時って、『関心領域』見に行こうって誘える友達もいたら、そういうのはちょっと誘えないなって友達も私はいて、種類があるというか。でも、その見ないタイプの子にも本当はそういうメッセージのあるものを見てほしいっていう思いが私はあるんで、そういう時は、そういう時にマジで『ユニコーン・ウォーズ』いいなって思ったんですよね。とっつきやすさで。

(町山智浩)あぁ〜、それはたしかに言えますね。

(石山蓮華)『関心領域』の扉になるというか。

(でか美ちゃん)そうそう。入口としてすごくいいと思います。

(町山智浩)アニメ見に行こうよ!って連れていけるからね。

(でか美ちゃん)そうそう、これかわいくない?とか、ちょっと騙してる気持ちにもなるかもだけど。嘘じゃないから。絵は本当にかわいいですから。

(町山智浩)嘘じゃないですからね。あぁそういう映画、今日、紹介する映画もちょっとそういう映画なんですけど。今日紹介するのはですね、『マッドマックス:フュリオサ』という映画なんです。

※書き起こし終わり

○○に入る言葉のこたえ

⑥ユニコーンはゲイのシンボル

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