陪審員2番
陪審員に選ばれた主人公が、自身が事件に関わっている可能性に気づき、葛藤しながら真実を追求していく姿を描いた法廷劇です。 劇場公開にふさわしい作品だと思いますが、前作のクライ・マッチョが興行的に失敗したため、このような限られた公開になったそうです。日本で見られるのはU-NEXTだけなので、これを機にU-NEXTに加入し、同じくU-NEXT限定公開の「シックス・フィート・アンダー」等も楽しんでいます。 クリント・イーストウッド監督らしいテンポのよい展開で最後まで楽しめました。 アメリカの陪審員制度ってこんなんなんだ〜と学びになりましたし、陪審員制度の光と影を描き人を裁くことの難しさを問いかけています。 現代社会における司法制度について、正義について、深く考えさせられる作品です。
雪山の絆
1972年に実際に起きた飛行機墜落事故の実話をもとに描かれた映画。 乗客45名のうち生存者は29名で、雪山に取り残され約2ヵ月近くを生き延びた。 アンデスの雄大な雪山の風景と、飛行機事故の衝撃、そして極寒の過酷な環境がリアルに描写され圧倒的な映像美と臨場感を味わえる。 食料も希望も失われた状況下で、生存者たちが生きるために究極の選択を迫られる姿は、人間の尊厳や倫理観について深く考えさせられました。 映画として楽しめたかと言われると、そういう類の映画ではないのだと思う。
フォールガイ
これ面白いでしょ?という演出が全く自分には刺さらず、すっごくつまらなくて見続けるのがつらかった。 コメディなので現実味がない都合のいい展開でも問題ないのかもしれませんが、自分にはコメディ部分がまったく刺さらなかったので、おかしい話の展開にもついていけず、せっかくライアン・ゴズリングなのに〜もったいない〜という気持ちのまま見続けました。 最後の派手な展開は少し楽しめたので、頑張って最後まで見てよかった。
聖衣
本作品は、テクニカラーシネマスコープのキャメラで撮影した映画。(→シネマスコープ映画、とは、撮影のときには左右を圧縮して撮影、映写機で映写のときにエキスパンドして映写する映画作品のこと) この映画は、ローマで、キリスト教の贖罪の儀式を、実際に行なったところ、どのような状況になったかを、描いていて、宗教嫌いの人たちでも一見の価値があります。 ヘンリー・コスター監督の演出は、儀式前のシーンから、手堅く、特に、 ラストシーンの、ローマ皇帝、の演出には、リアリティーがあり感心しました。 音楽も、そのシーンの音楽は、素晴らしい。 これは、ゴールデングローブ賞の作品賞を受賞した映画です。
リップスティック
現代音楽なのか、環境音楽なのか、単なる効果音楽なのか、判然としない音楽をコンピューターとシンセサイザーで作る作曲家(楽譜を作らない作曲方法の作曲家)、が、変態男で、ガールフレンドの顔に💄口紅を塗りたくる趣味があり、それで、上流階級の美女(一流のモデル)に報復されて、人生が終わってしまう、までを、描く、天才的映画作品。 この映画は、フィルムの発色が、高級な油絵的で、すぐれています。 次に、その判然としない音楽(頭がおかしくなるようなシンセサイザー音楽)、を、全編に使っているのは、体制批判的です。 これは、1970年代の社会情勢を反映した、映画作品、として、お薦めです。
トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦
1980年代の香港を舞台に、九龍城砦という巨大なスラム街で生きる男たちの壮絶な戦いを描いたアクション作品。 この映画の最大の見どころは何と言っても九龍城砦の圧倒的な存在感。バラックが積み重なった迷宮のような構造や、壁面を這う無数の電線など、その独特な雰囲気が映像全体を覆っています。 九龍城砦、観光してみたかったな〜欲を満たす素晴らしいセット、迷路のようなカオス感がしっかり伝わってきてワクワクしました。 九龍城砦を舞台にした戦闘シーン、複雑な地形を生かした迫力満点の映像で圧倒されました。 アクションシーンに興味がない自分でも、これはすごいやつだ!と思いながら集中して鑑賞できた。 現在のサモ・ハン・キンポーもかっこよいおじさまになっていてとてもよかった。
最初から最後まで、もうここでは書ききれないくらいの量の印象に残る男同士のたまらないシーンの連発だった。(女性との色恋が一切ないのも好感。) アクションシーン含め、観終わって本当にお腹いっぱいになった。 親分との絆や、仲間との友情のエピソードを描くのが本当にうまい。 ベタな展開だとしても、描き方がさり気ないので必然的に思える。 それぞれのキャラクター造形(ルックスや性格など)も素晴らしい。 良い意味でマンガ的で楽しい。 そして、言わずもがな九龍城砦の圧倒的なビジュアルとディテール! 九龍城内の生活臭がたまらん。 観た人みんながここへ行ってみたいって思ったはず。 個人的にはあそこに1週間ほど滞在して、チャーシュー丼食って、住民といっしょにテレビ見て、覆面医師くんの部屋のビデオを物色して、顔見知りになって、ロン親分にヒゲを剃ってもらいたい。(あ、カラオケもしたい。) やっぱり映画ってディテールが大事だなぁと改めて思った。 九龍城の素晴らしいディテールと、そこにいる住民の実在感、そして登場キャラの魅力、世界観さえしっかり構築できていれば、ちょいベタ展開でも、ファンタジー過ぎるアクションの連発でも、全く違和感なく受け入れることができて、こんなにも気分が上がるんだなと。 もちろん、九龍城を縦横無尽に使ったアクションシーンはバラエティに富んでてスゴイの一言。 あと、世代的にサモ・ハンの元気な姿を見れたのは嬉しかったけど、やっぱりラスボスのあいつ、たまんねーな。 見た目も、ヒャッハーな性格も、反則的な気功使うの含め最高! そして、ロン親分かっけー! あれは惚れてまう。 ロン親分の右腕のイケメンくん、覆面格闘医師くん、タイガーの舎弟くん、そして泥臭くてひたむきな主人公・坊主くん、全員良かった。 とにかくもう、みんなたまらん!!
ロボット・ドリームズ
ストーリーはわかりやすいので、老若男女誰でも感情移入できて楽しめると思う。 セリフは一切ないのに、表情や仕草で主人公の犬とロボットの感情がすごく伝わってくる。 自分からは男同士の友情を超えた恋愛に見えたけど、犬とロボットの関係は見る人によって男女の恋愛だったり、ペットとの友情と受け取る人もいると思う。 登場人物の見た目が全員動物で、セリフがないぶん、いろいろな受け取り方ができて、そこも素晴らしい。 犬とロボットのルックスもすごくシンプルだけど、物語が進むうち、どんどん愛くるしく見えてくる。 また、ニューヨークの町並みや人々(動物たち)の絵のタッチもなんだか可愛らしくて見ていて楽しい。 画面に映る情報量もすごく多くて、見返すたびに新たな発見がありそう。 もちろん、劇中かかる曲やタイミングも良くて、音楽を存分に楽しむ映画でもあった。 そして、なによりあのラストシーンの素晴らしさ! あんなにも心を動かされる「セプテンバー」は聴いたことがない。 やさしくて、せつなくて、それでいて高揚感溢れるあの一連のシークエンスは見事すぎる。 ラストで一気に心を持ってかれました。
あんのこと
2022年に公開された入江悠監督の作品で実際に起きた事件をモチーフにした作品。 壮絶な人生を歩んだ女性、あんの姿を描いた作品です。 とにかく胸糞。特に赤羽の現在は取り壊されたと思われる築年数の古いアパートのシーン。 あんの実家の中はゴミ屋敷で、おばあちゃんと母親が暮らしている。 母親の本当に胸糞具合が凄まじく、母親が登場するたびにものすごく嫌な気持ちになりました。 観る人によっては精神的な負担を感じるかもしれません。 嫌な気持ちになりつつも、目を背けてはいけない現実を描いていて社会の暗部や弱者に対する支援のあり方について考えさせられました。 杏を演じた河合優実さんの演技も素晴らしかった。 1つひっかかったのは、佐藤二朗が演じた刑事の犯した罪について。史実より映画のストーリーの方がよりひどい設定にしていて、本当に救いがない。。現実はもっと救いがあっていて欲しいと思いました。
黄色い戦場
古今東西戦争映画は無数にあるも… 本作戦場シーンはマジにトラウマなるよ。 因みに音楽はモリコーネ。 ストーリーは薄っぺらいスパイ物だけど戦場シーンだけで記憶に刻まれる作品
イマン
ステファニー・アタラが良い
非常宣言
ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、イム・シワンだけでも豪華キャストなのに キル・ボクスンの主演チョン・ドヨンや、お医者さん役の白髪のおばあさん役のムン・スクは、マスクガールで見たぞ・・。 豪華過ぎるキャスト、コロナが始まったばかりの時の大型客船ダイヤモンド・プリンセス号を彷彿とさせるあらすじ、期待して見ましたが、中盤以降の展開が長い長い。。学びも自分には何も感じられなかった。 燃料が足りないんじゃなかったの? 乗客を外に出さない条件で韓国に引き返し着陸だけでもすればいいんじゃないの? など、現実的ではなさすぎる展開が頻発し徐々に見る気を失っていきました。 韓国映画としての期待に答える展開が皆無で、どんでん返しもなく、なるほどこういう事かみたいな展開もなく、ただただつまらない展開を監督の「これオシャレだろ!?」という声が聞こえてきそうな演出で見せられるだけの映画でした。
霧の波止場
マルセル・カルネ監督の作品。その的確なカソリック宗教的の演出は、ギャング団のリーダーを演じる俳優の演技、etc. 、に感じられます。 次に、外せないのが、最高の撮影技術。 三番目に、主人公のポリシー・スタンス、を表現する映画音楽。 画家になるのを拒否して、港町(ル・アーブル)に残る主人公に、小さなピストルの銃弾が5発、当たり、路上に倒れます、仲のいい女(ガールフレンド)が、歩みより、抱き抱える、と、もう直ぐ出港する船舶(大型貨物船)等、数隻が、一斉に汽笛を鳴らす、ラストシーンは、映画芸術。 これは、文句無く、世界一の映画、に、違いありません。
ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ
このレビューにはネタバレが含まれています
ジョーカーを見たかったか、アーサーを見たかったかで評価が大きく分かれる作品。 RottenTomato33点。。全米で大不評!というのを知って見たせいか、自分はすごく楽しめました。 ジャンプスケアではないので怖かったりびっくりするシーンもなくほっとしましたが、そのあたりが物足りない人もいたのかも。 前作のジョーカーも劇場で鑑賞しましたが、結構忘れていたのでフォリ・ア・ドゥ鑑賞前に前作ジョーカー を流し見していきました。これが正解だった、サブキャラ的な登場人物を忘れていたので、私と同じく忘れている人は流し見でもいいので前作を頭に入れてから見た方が楽しめると思います。 ミュージカルにする必要があったのか?とも思いますが、このどんよりムードにはレディガガの美声が必須だったのだと思います。ホアキン・フェニックスもレディガガも最高でした。
禁断の惑星
2200年の未来の地球、を描くSF映画。科学者たちは、開発した円盤で、未知の惑星に行き、調査することになります。 しかし、その惑星には。電気の塊のような宇宙動物がいて、その調査を妨害します。 宇宙飛行士たちは大丈夫なのか。 これは、テクニカラー映画ならではの発色の特撮シーン、が見事な、MGM映画。 他に、原題のフォービドゥンの意味は禁断よりも、隠蔽する、という意味、のようです。
シビル・ウォー アメリカ最後の日
シビル・ウォー アメリカ最後の日というタイトル。予告の雰囲気と全米2週間連続No.1大ヒットとの事で、アメリカの内戦を描いた映画かと思い鑑賞。 実際は戦争カメラマンのロードムービーで、「あれ?思ってたのと違う」という印象で映画に入り込めなかった。 鑑賞後にレビューを見漁ると同じように感じていた人が多く、そういった人の評価は低かったのがうなずけた。映画として面白いのに、予告を盛った作りにしたせいでがっかりした人は多いと思う。 「もし今、アメリカが2つに分断され、内戦が起きたら」というあらすじですが、内戦を直接的にではなく、戦争カメラマンが内戦状態の中で長距離ドライブの旅に出るという間接的な形で物語が進みます。 どの立番の人も入り込めるようにという意図で、故意に内戦が起きた具体的なストーリーを描いていないようですが何も知らずに鑑賞すると、なんでこうなったの?という疑問が頭に残りノイズになりました。 パソコンやインターネット環境の話題は登場するもののスマホを見かけなかったので、どの時代を描いてるんだろう?と思ってしまったのもノイズに。水を求めて大勢が押し寄せるシーンなど、現代の想定なら誰かしらスマホをかかげている姿が自然なのでは。 アレックス・ガーランド監督の「MEN 同じ顔の男たち」も自分には苦手な映画だったので、自分とは相性が合わなかっただけなのかも、MENのよりはシビル・ウォーの方が断然見れますが。 ジャンプスケアというのでしょうか、銃の音などで結構びっくりさせられるので苦手な人は注意です。
侍タイムスリッパー
大阪物語
米問屋の社長にまで出世する男の方法論を、天才的な演出で表現する、映画芸術。3人でやっと運べるその問屋の金庫、が、盗まれた後に、予想外に、店に返還されて、これで給料が支払える、というラストシーンは、不条理的空間のシーン。これは、傑作です。
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