東海道四谷怪談
数ある怪談映画の中でも最高傑作との呼び名の高い一本。 いやはや、とんでもない迫力でした。。。 お岩さんも怖いんですがね、天知茂演じる伊右衛門の狂いっぷりというのが圧巻で、表情の細かい動きとか、神経ヤラレてるって感じがよく出ておりました。 制作費も、撮影日数も限られた中で撮られた作品らしいですが、そんな裏事情を全く感じさせないクオリティの高さでした。 正直、後半は恐怖描写の釣瓶撃ちにクドさを感じる場面もあったのですが、力の入り方というのが、今では考えられないレベルなんだなあと痛感しました。 それと、この『四谷怪談』って幽霊や怪異が一切、直接手を下してないんですよね。 全て精神を病んだ伊右衛門の見た幻覚という解釈も出来るというのが、何より面白いなあと思いました。 怪談映画の名匠・中川信夫監督の偉大さも、本作からメチャクチャ伝わりましたね。 76分間に、今のJホラーでは味わえない創意工夫と執念のようなものが詰まっています。 もっと監督作を観たいです。
コンテイジョン
このレビューにはネタバレが含まれています
名探偵コナン 業火の向日葵
コナン映画としては久々に見ごたえのある内容ではなかったかなと思った。でもまぁいろいろとズッコケるところはあるにはあるのだが。 しかし脚本の段階で3時間あまりの長尺を1時間も削って作っているので、かなりストーリー的には無理なしわ寄せがきているのは致し方がないように思えるが、それでも日本では超メジャーなアニメ映画なのでプロ根性だけは見せて欲しいところであった。 よーく見てみると今回コナン君は自らの力で事件を推理していないんじゃないかと邪推してしまう。って言うかほとんどがキッドから伝えられた情報をコナン流に解釈して事件を解決に導いているとしか思えない。 しかも最初の飛行機事故?でのシーンも、あれ普通命がありませんよ。あれはあれで面白いシーンではあったが、何とも言えない感じですかね。 次郎吉も飛行機を壊され、美術館を壊され、結局念願の美術展が中止となって一体いくらの損害を出したのだろう?いくらセレブであっても酷くないですかね?ひまわりの落札あたりから、観ながらお金の算出をしていたら、途中から何だかなーって感じになってきました。 だがそうはいっても馬鹿げているアクションは影を潜めているので、そういうコナンシリーズと比較するとエンタメとして楽しくは見れました。
ランボー ラスト・ブラッド
シリーズ5作目にして最終作となる本作。老いたランボーが人身売買カルテルに対し、1人で戦います。戦い方は敵を自分の家や掘ったトンネルに罠を仕掛けて倒していきます。その罠もかなりえげつないものばかりです。落とし穴の中に針穴が設置されていたり、壁穴から先端を尖らせた鉄パイプで突き刺す、天井に設置した熊手みたいなものを敵の胸元に落としたり等、容赦ないです。それに加え、あえて急所を外すようにしており、トドメはランボー自身がさすという徹底ぶりです。 先ほどの戦いは本作の大きな見所ですが、同時に平和に過ごしたいけれど、未だに戦場に囚われPTSDに苦しむランボーの悲哀と葛藤が感じられました。何とか苦しみを紛らわすために薬を服用しており、災害ボランティアにも参加しています。ボランティアに関しては彼の善性からきていると思いますが、何とか普通の人になりたいという切なる願いからきている様にも見えました。それほどまでに彼にとってベトナム戦争は重いものだと改めて思いました。
ザ・ハント
映画 刀剣乱舞-継承-
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
アベンジャーズ/エンドゲーム
007 スペクター
007シリーズでは永遠の仇、スペクター。 本当に長くつづいているシリーズだ。 現在では、アベンジャーズなど、特殊能力系のヒーローものが多い中、生身の人間での限界を描いている。 高級車に、美人の女性、美しい街に、いい音楽。そして最高にかっこいい男。このシリーズは唯一無二の作品だと思う。 今回のこのスペクターでは、永遠の敵、スペクターが相手。 Mが殺害され、ジェームズにビデオメッセージを残す。 ジェームズは、MI6の命令にさからい、自分ひとりで真相をあばく為に動く。 過去のシリーズにでてきた敵もスペクターの仲間だとわかる。 本当に長い間をかけて作品の1つ1つがつながっている事を示す作品になっている。 それと、出てくる街が本当にきれいだ。 古い街並みも映えている。アメリカ作品では出せない魅力の1つだろう。 今回のボンドガールもまた豪華。 モニカベルッチに、レア・セドゥ タイプは違うが魅力的だ! この作品には、デイブバウティスタも出ているのを今回観て再確認した。彼は、ドウェインジョンソンの後継者的な存在かな。 次回作も公開間近、楽しみです!
ブラック・ウィドウ
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
インターステラー
ミスト
荒野のコトブキ飛行隊 完全版
可愛い&セクシー&愉快な女の子とオッサン達が異世界で空戦しまくる娯楽アクション。 すみませんが本作のみでのストーリーの把握はかなり難しいと思いますので、割り切って観て頂くか、あるいは事前にTVシリーズをご覧になることをお勧めします(戦闘機アクションだけでも面白いですが)。 監督はあの『ガルパン』の水島努、シリーズ構成、脚本は『SHIROBAKO』でもタッグを組んだ横手美智子という超手練れのスタッフなのでクオリティは折り紙つき。 第2次大戦の日本の戦闘機縛りでのドンパチをする(しかも女の子がパイロット)、ある意味マニア垂涎の超設定なはずなのですが、TVシリーズ放映時から一貫して不人気という、なぜだか恵まれないタイトル。 でもでも、空戦機動のリアルさはプロパイロットも唸らせるほどですし、何より、コトブキ飛行隊の女の子たちのキャラ立ちしまくりの魅力(お世辞にもおしとやかとは言えませんが)がサイコーなのです。オッサン達も(総じて情けない奴ら)なかなかどうして憎めない面々で、無い勇気を振り絞る姿に感涙?させられます( 藤原啓治のダサダサ男役も堪能できますし)。
ライブリポート
タイムリミットが決められた誘拐事件を、警官の主人公が単身捜査してゆきますが、ニュースを配信するサイトの素人レポーターがそれをネットで実況するという映画です。 とにかくアーロン・エッカートさん扮する制服警官の主人公が全編にわたり走り回ります。誘拐犯達ですが、米国なので軍用の自動小銃を使うため、警察でもなかなか対抗できないというのは、米国では実際にあることなのでしょう。 子供の誘拐事件ということなので、見知らぬ通行人でも何かと協力するというのは、開放的な社会の米国なら、実際あるのだろうかと思いました。 それほど凝った作りの映画ではありませんが、現代社会を上手く描いていると思いました。 どこの国も何かと大変なので、なにかと社会の役に立つのは、見知らぬ相手にも出来る範囲で親切にすることなのだろうかと思う内容でした。 中年の白人警官とネット世代の若い素人レポーターのバディ物の映画ですが、全体的に見やすく作られていました。
導火線 FLASH POINT
ハンニバル・ライジング
天才的な精神科医であり連続殺人鬼であるハンニバル・レクター博士が、なぜそのような人物になったのかについて、その生い立ちから描いています。 本作の上映時には、ハンニバル役のギャスパー・ウリエルさんが話題になっていました。 レクター博士の出身地となっているリトアニアはドイツとロシアの間にあるので、両者から侵攻され併合されてきたという歴史があります。 本作ではその事が少年だったレクター博士に決定的な影響を与え、長じて殺人鬼になるところが描かれてゆきます。 戦争中の残虐行為や困難な生活が、その後にどれだけの影響を与えるのかについて考えさせる内容になっています。 レクター博士の場合、基礎的な能力が高かったこともあり、その影響が独特な形で表出していることが解る映画です。 精神科の臨床家として高名な中井久夫氏はその著書の中で、何かと近現代史を取り上げていますが、人と深く関わると、歴史の影響の大きさが見えてくるからでしょう。 戦後、孤児となったレクター博士は、フランスの親族のもとに身を寄せ、そこで封建時代の日本の影響を受け、日本刀の使い方も身に付けてゆきます。 ハリウッド映画では何かとよく出てくる日本刀ですが、欧米人にとっては独特の魅力があるようです。
ゆきゆきて、神軍
平和と豊かな暮らしを満喫していた1980年代の日本人に向けて、数々の挑発的な言動を繰り返した奥崎謙三の生きざまが壮絶。戦後のことなかれ主義、21世紀にまで先送りにされてしまった靖国問題についても考えさせられました。 全国紙を発行する新聞社の社長、日本列島改造を叫び続けた首相。大手メディアや権力者をターゲットにした、過激なパフォーマンスには圧倒されます。遂には日本人なら誰でも知っている「あのお方」を、パチンコ玉で狙い撃ちしようとしたという逸話にはビックリですね。裁判での破天荒な振る舞い、実刑判決を受けて出所してからもその暴走ぶりは止まることはありません。 いく先々でトラブルを巻き起こしていく奥崎を見て、数少ない支援者たちも徐々に距離を置いていく様子が印象的です。映画やテレビを通して見ているだけならば害はありませんが、いざ自分の身に降りかかってくるのかと思えば関わりたくないのが大衆の心理なのでしょう。ただひとりだけ彼の側を離れなかった、妻・シズミの胸のうちにも思いを巡らせてみてください。
ノッティングヒルの恋人
惡の華
原作読者です。 押見修造は名作が多いですが、本作はその中でも読んでた当時には結構衝撃を受けたものでした。 映画化は個人的には待望で、楽しみにしてました。 結果、いや、まあ・・・悪くはないんですが、どうしても薄味でしたね。 そりゃ全11巻を127分でやろうっていうんだから仕方がないとは思うんですが。。。 せめて、中学生編だけに絞って映画化するとかした方が良かったのではないでしょうか? コレだと高校入ってからが浅過ぎて3人目のヒロインの扱いがぞんざい過ぎます。 で、キャストなんですが揃いも揃ってデカ過ぎます。 全員どう控え目に見てもギリの高校生です。 特に伊藤健太郎は背が179センチですからね。内気な文学少年役にしては大人過ぎますわ。個人的には仲村役の玉城ティナがイチバン嵌ってましたね。これからも病んだ役が回って来そうです(笑) 監督がアノ井口昇と聞いて、もっと変態色の強いものを期待してしたのですが、ソコは思ったよりもフツウでした。
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