タイトル、日本だけかと思って、久し振りに素晴らしい邦題だな、と思ったら原題そのままで驚き、ジャケのインパクトに驚き、それ以外の情報無しで観た。
ぜひ、前情報無しで観て欲しい。
言葉を失う、とはこのことかとエンドロールを観ながら嗚咽した。
気の強そうな画家のマリアンヌ。荒ぶる海を渡って行った先は、豪邸。その家の次女エロイーズの肖像画を描く為に呼ばれた。
この情報だけで、もう充分。
私はこの情報すら掴まないで観たけど、圧巻だった。人生ベストに入る傑作だった。
知らなかった女優たちの演技力然り、演出然り、映像力、そして音楽然り、
どれがなくなっても、この映画は成り立たない。
胸掴まれたのが、エロイーズ。
彼女が持つ、脆さと強さに引き込まれて惹きつけられた。
籠の中の鳥が知識と叡智を得ると、籠を壊すほどの鳥になるのか、と。
こんな表現しが出来ないのが、歯痒い。
個人的に、よほど観たいと思う作品は予告や前情報を避けるけど、それが良い方に転がった。
本当、予告観ないで良かった。
コルセットで作ってるとはいえ、姿勢の良さだけでも、曲げない意思が見える。
圧巻、衝撃、最高傑作でした。