のっけから高木君と佐藤さんのカーチェイスで幕開けするワクワク感ある始まりです。そこで男がいうジョリーロジャーという謎の言葉。あれ?この展開どこかで…そう七夕・きょう のダイイングメッセージを残した漆黒のチェイサーでも同じ手法が取り入れられてますね。シリーズで見返している人の中には既視感があったかもしれません。
舞台は離島ということでなんか小学生の夏休みを思い出したりして牧歌的でまったり進んでいきます。少年探偵団がスタンプラリーに挑戦したりしてるのを見ていると、子供って素直でいろんなことを楽しめて羨ましいと思うと同時にそんな心を忘れている自分に気づいたりします。
サメの被害事件、ダイビングショップのお姉さんの不審な動き、トレジャーハンターの登場、展示品の盗難事件など矢継ぎ早に事件がおこり気が緩む暇がありません。
これらはいつものことですが小五郎が美人女将のいる飲み屋(笑)で勘定を踏み倒して(故意ではなく)自転車で二人乗りして酔っぱらって事件現場に行って目暮警部に突っ込まれるシーンがいいですね。あと駐在所の人があたふたしているのがいいスパイスです。
ラストはコナンの独断場ですが、いつものようにもっている知識がはんぱじゃないのでギリギリのところで窮地から脱っします。この辺りはさすがコナン君ってかんじです。
哀ちゃんのいつもの「気をつけるのね」っていうクールな励ましや小五郎が蘭を思って嵐の中船を出そうと警部と言い合うところなんか各所にキャラ立ちがあって見どころ満載な作品です。
泣き砂を踏みに夜中に皆で海岸を散歩しにいくシーンがとても印象的でした。