ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
ストーリーは少し複雑で分かりづらい部分もあるが、深く考えずカギの取り合いとして見れば十分。 あとは還暦越えたトム・クルーズのがんばりを応援しながら楽しむだけだった。 走力も健在!! 同時期公開の「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」でも列車上のアクションやカーチェイスがあったが、やはりトムのアクションの方が一枚も二枚も上手だった。 アクションシーンのレベルは抜けていると思う。 やっていることも凄いし、ちゃんと笑いもあって、見ていて楽しい。 次回作も楽しみだが、命がけのアクションが毎回エスカレートしているので、トムが少し心配だ…。
ロブスター
このレビューにはネタバレが含まれています
エスター ファースト・キル
大人になったイザベル・ファーマンがエスターを再演。 やはり前作より顔つきはけっこう大人だが、CG技術を使わずに体格含め子供に見えるよう、メイクや遠近法などいろいろなアナログ的工夫をしていて、そこはスゴイと感心した。 ただ肝心の話はツッコミどころ満載で、そこがいちいち気になってしまう。 もっと話の細部を詰めて、ストーリーに納得感を出してほしかった。 後半のビックリ展開は好き嫌いが分かれると思う。 個人的には「そっちに行っちゃうかー」と、望まない展開だった。 やっぱりエスターには1作目のように1番恐ろしい狂人でいてほしいのに、なんか横槍が入ってエスターの狂人ぶりが霞んで見えてしまった…。 やはりエスターは最恐で最狂で最凶であってほしい! そんな3作目なら見たい!!
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
インディの最後の冒険だからなのか、陸・海・空でアクション満載だった。 アクションシーンはまぁそれなりに楽しめるんだけど、ひとつひとつが冗長で、そのせいで上映時間が長い…。 そして、なんかいろいろ詰め込みすぎて、ストーリーもアクションもとっ散らかってて、世界観に統一感もないし、終始ガチャガチャしてる印象で、いまいち入りこめなかった…。 過去作へのオマージュシーンなどもちょこちょこ見受けられるが、取ってつけたような感じで、もう少しうまい演出で見たかった。 たくさんあるアクションシーンも、オマージュシーンも、ストーリー上の必然性を感じれば面白く思えるけど、そこまでの必要性を感じる前に勝手にアクションが始まって、それを長々とずーっと見せられる感じ。 アクションを見たいなら「ミッション・インポッシブル/デッドレコニング」を観に行けば良いわけだし、個人的にはやっぱりもっとインディの秘境での冒険が観たかったな。 まぁ過去作との違いを出すのは大変だとは思うけど、もう少しコンパクトにまとめて、世界観も何かひとつに統一した方が見やすかったと思う。 登場人物もなんか中途半端…。 今回のヒロイン・ヘレナも行動や目的がよくわからないので、ぜんぜん魅力的に感じないし、ショート・ラウンド的な少年テディもそこまで熱い友情シーンとかもないから、最後まで中途半端な関係でしかない。 新たな登場人物との気分がぶち上がるシーンがほしい。 唯一、マッツ・ミケルセンはやっぱり存在感があった。(最終的な目的がなんだったのか、よくわからなかったけど。) 終盤のトンデモ展開はまぁアリだとは思うけど、今までインディがアルキメデスの時代を追っかけてるイメージがあまりないので、なんだかなぁ…と。 まぁいろいろと文句はあるけど、それでも劇場でインディ・ジョーンズを観る喜び(テーマ曲含め)はあった。
怪物
M3GAN/ミーガン
TAR/ター
けっこう難解だったが、最後まで興味深く観れた。 ただでさえクラシックに疎いのに、意味が読み取れないシーンも多数あり、ラストシーン含め解説が必要だった。 なので単純明快な娯楽作品が観たい人にはおすすめできない。 冒頭から長々と専門的な講釈を垂れるシーンを観て、正直最初は寝落ちを覚悟したが、徐々にケイト・ブランシェット演じる天才指揮者のカリスマ性を含んだ暴君ぶりに圧倒されていく。 天才ゆえの傍若無人(思いやり全くなし)な振る舞いに、知らず知らずのうちに周りに敵を増やして、自らを苦しめていく。 その段々と追い詰められていくシーンがホラー的演出(説明不足なシーン多し)で、とても不気味で引き込まれる。 「あのシーンは一体どういう意味なんだろう??」と自分でいろいろ想像して、後で解説見ながら答え合わせして楽しむ映画だと思う。 言わずもがな、ケイト・ブランシェットの演技は圧巻だった!
チャイルド・プレイ
個人的にはリブート大成功だと思った。 ただ、「チャイルド・プレイ」1作目の雰囲気を求める人には合わないと思う。 ていうかリブート作品なので、オリジナル感を求めるのはお門違い。 物語が現代なのでオリジナルと違い、AIの暴走がテーマになっている。 チャッキーがあらゆるAI機器を乗っ取って、それを駆使して全方向から襲ってくる感じが恐ろしい。 チャッキーの顔も全く違うデザインなので、「こんなのチャッキーじゃない!」っていうレビューをたくさん見たけど、いやいや、この顔(めちゃくちゃ不快なデザイン)だから良いんじゃんって思った。 とにかく映画の最初から最後まで、チャッキーの顔芸炸裂しまくりで笑わせてくれる。 なのでこの絶妙な顔の気持ち悪さが、今回のリブート作のキモだと思う。 この不気味な顔の人形(バディ)がなぜか大ヒットで、人々がこぞって買い求めるのも含め笑ってしまう。 その他、スプラッター要素もちゃんと楽しめるし、子供たちの友情協力プレイでチャッキーと対決するのも気分上がるし、大満足だった。
ブレット・トレイン
たぶん見たほとんどの人が感じると思うけど、「タランティーノっぽいなぁ」と…。 演出、登場人物、会話のやりとりとか… すでに実績のあるデヴィッド・リーチ監督もこんなの撮りたかったんだ⁉と思ってしまった。 …なので、演出とか諸々が二番煎じ感はあるし、クドく感じるところも正直あった。 でもやっぱりタランティーノ好きとしては、トータルで見れば充分面白かった。 登場人物のレディバグ(ブラピ)や、タンジェリン&レモンのキャラは良かったし、やりとりは見てて楽しかった。 あと、チャニング・テイタムの使い方には笑った。 真田広之もカッコよかったけど、もう少し笑わせてほしかったな。
フェイブルマンズ
スピルバーグが映画の道に進む決意をするまでの物語。 前半の幼少期のエピソードまではあまり面白みを感じなくて、正直退屈だった。 でも後半、高校生になり転校して学校でひどいいじめを受けるあたりから、サミー(スピルバーグ)に感情移入して見入ってしまった。 母親の不倫、ユダヤ人差別、学校でのいじめ(サミーは身体がとても小さい)、そして恋愛などで悩み、葛藤しながら成長していく。 サミーの成長を小さいころから見せられているので、やっぱり自然とサミーに気持ちが入って応援してしまう。 学校でのイケメンのいじめっ子との一連のエピソードは、とても印象的で良かった。 最終的に映画としてとても満足したのだが、それはこれが「スピルバーグの自伝」と知って見ているから興味深く見れたのであって、もしこの映画がただの創作した物語だとしたら、ちゃんと面白く思えたかは疑問ではある。 スピルバーグの生い立ちには全く興味ない人が見たら、どう感じるのだろう…。
ベネデッタ
バビロン
いちおうそれなりに予習してから鑑賞したけど、3時間は集中力続かず… 冒頭の豪華絢爛酒池肉林の宴シーンはすごいし、当時の映画製作のシーンも興味深かったけど、浮世離れし過ぎて登場人物たちにあまり感情移入できず、その後のストーリーに面白みを感じなかった。 個人的にもう少し話をコンパクトに、2時間くらいでまとめてくれれば見やすかったのに…と思った。
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
正直、ぜんぜん乗れなかった… 並行宇宙(マルチバース)…⁉ エヴリンが想像すればするだけ、その並行宇宙が生まれて、その世界に行き来できてしまうので、もうずーっとなんでもありの世界だから、エヴリンがどれだけ窮地に陥っても、見ててぜんぜん危機感を感じないし、ハラハラドキドキもしなかった。 それでその並行世界の行ったり来たりの繰り返しを、永遠と同じテンポで見せられる。 結果感想として、長い… テンポ早くて話追うの疲れる… 同じようなシーン、パターンを何度も見せられて飽きてくる… と、自分には全く響かなかった… でも、ハマる人にはハマる映画だとは思う。 笑えるところもあったし(ここもハマる人はハマりそう)。 個人的には、キー・ホイ・クァンが久しぶりに見れて嬉しかった。
LAMB/ラム
羊から生まれてきたアダのビジュアルが絶妙でキモカワ。 家族で食卓を囲むシーンがシュールで笑ってしまった。 結末の意味は、人それぞれいろいろと想像を巡らすことができる。 自業自得、因果応報みたいな、そんな単純な教訓だけではないと個人的には思った。 アイスランドの雄大なロケーションが本当に美しい。 白夜のこととか、国技がハンドボールとか、いろいろ調べてしまった。 景色の美しさに対して、映画は終始不気味だし陰鬱な雰囲気で面白い。 こういうジャンルにしては、わりとテンポはゆっくりでじれったく感じる部分もあったけど、それなりに最後まで楽しめた。
イニシェリン島の精霊
「おまえとは金輪際絶交だ」みたいな小中学生のようなケンカから、最終的に取り返しのつかないとんでもない展開になり、物語に最後まで引き込まれた。 このケンカがアイルランド内戦のメタファーなのはわかったが、それを抜きにしてもパードリックとコルムのどちらの言い分も理解でき、どっちにも感情移入できて面白かった。 また、小さなコミュニティの中の閉じた陰湿な村社会的な話は個人的に好みだった。 終始八の字眉毛で退屈な良い人を演じたコリン・ファレル(パードリック)、狂気とたまに見せる優しさが絶妙なブレンダン・グリーソン(コルム)、強さと知性を持ち合わせるも時代によってその才能を抑制するしかなかった女性ケリー・コンドン(妹)、変わり者で村のみんなから蔑まれるクセの強い役なら間違いないバリー・コーガン(ドミニク)、俳優陣が素晴らしくて見てて飽きない。 イニシェリン島のロケーションも美しく、映画館で観るべき映画だと思う。
マッドゴッド
ほとんど同じ世界観でほぼ同時期の「ジャンク・ヘッド」と比べると、映像のすごさやカオス度、グロ度は勝ってると思うが、ストーリーは圧倒的にジャンクヘッドの方が楽しかったな。 ジャンクヘッドがポップでわかりやすいのに対して、マッドゴッドはダークで少しわかりにくい感じ。
MEN 同じ顔の男たち
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督なので鑑賞。 DVその他…男性に対するトラウマをかかえる女性の物語。 心を癒やすための旅で、出会う男性の顔が全て同じ(に見えている?)で気持ち悪い。 というか、終始「男」は気持ち悪く描かれるし、嫌なヤツばかり。 自分は男性なので、女性から男はそんなふうに見えてるのかと心配になった… 「SNS 少女たちの10日間」での男のキモさや、「最後の決闘裁判」での男の傲慢さとか、最近は男性嫌悪的な要素の映画が増えたと思う。 そういった映画を見ると、女性に対しての行いを反省したり襟を正されるとともに、自分が男性であることがなんか申し訳なくなってくる… そして男ってほんとダメだなぁ…キモいなぁ…と男でありながら男が嫌いになってきました… あとはグリーンマンとかの神話や、終盤のトラウマ描写の意味など、自分にはわからない部分が多かったので解説が必要。 ていうか全部理解できる人いるのかな… でも主演のジェシー・バックリーも良かったし、映像も美しいし、キモい描写グロい描写も笑えるし、全体的にはとても楽しめた。
ミッドサマー
奇祭映画!こういうの大好物です! 見ながら、これカルト映画「ウィッカーマン(1973)」だなぁ…と。 でもウィッカーマンよりパンチはかなり重め。 こういうへんぴな村のカルトコミュニティで、最終的に全く話が通じない不条理な展開に巻き込まれちゃうの最高‼ 猟奇的・変態的な奇祭イベントの数々に賛否両論なのはわかるけど、個人的にすべての宗教にはカルト性が含まれてると思うし、こんなのあっても不思議じゃない気はする。 いやまぁ、あったら国際的大問題だけど… でもゴア&変態描写を見せたいだけの陳腐な映画なんかではないことを断言したい! いや…私はゴアも変態性も大好物で、そういうの見たくて見たくてたまらないタイプですが…。
バーバリアン
予想外の展開で最後まで楽しめた。 ツッコミどころはあるけど、ジャンル映画としては充分な出来なんじゃないかと。 ちゃんとドキドキさせてくれるし。 紳士的男と女性軽視男だったり、金持ちとホームレスとか、うまく対比されててわりと社会派なのかも… とりあえず「イット・フォローズ」「ドント・ブリーズ」「バーバリアン」で、デトロイト廃墟ホラー三部作に認定!
犯罪都市 THE ROUNDUP
個人的には悪役含め1作目の方が好きだけど、犯罪都市2作目も充分楽しめた。 それにしても「犯罪都市」も「悪人伝」も「無双の鉄拳」も、見て一週間後にはストーリーが思い出せない。 結局マ・ドンソクのビンタとパンチしか覚えてない。 でもそれで良いんです!マ・ドンソクだから! あと相変わらず悪役陣はいい顔してる。 そして日本版主題歌は必要なし。
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