北野監督のアウトレイジ・シリーズで、任侠映画もすっかりインテリになったんだな、と思ったら、まだまだ義理人情な任侠が作られて嬉しい限り。
ビジュアルで勝手に役所広司はヤクザだと思ってたので、良い肩透かし。
そして、仁義なき戦い・シリーズ好きならこの作品も好きだろうと思うのが、ナレーション。ドキュメンタリー風な声が入っているのが耳に入ると、それだけでゾクゾクと鳥肌が立った。
松坂桃李演じる日岡が、ガミさんと呼ばれる役所広司と、組の抗争に揉まれていく演技を観て、松坂桃李が好きになった。
特に、後半の本当の上司である滝藤賢一演じる嵯峨とのシーン。
鳥肌が立った。
広島に来た時とラストでは顔つきが、全く違う。目の中に静かな怒りが見えるというのだろうか…誰かさんが憑依したようになっている。
キャストが豪華。
江口洋介、竹野内豊、中村倫也(血気盛んなチンピラで、声聞くまで誰か分からなかった)真木ようこ、めぐみ(全裸監督2最高でした)
観た方は、原作者の柚月裕子さんを検索して写真を見て欲しい。
天は二物も三物も与えていらっしゃる。