ゴーストバスターズ
このレビューにはネタバレが含まれています
アマデウス
宮廷で人気と富を自由に得るモーツァルト。しかしそのせいで、それまで宮廷音楽師として活躍していたサリエリは、宮廷を追われ惨めな思いをします。それを知らないモーツァルトは、サリエリのことを莫迦にした音楽等を披露し、サリエリをさらに追い詰めていくのです。そしてついに、サリエリはモーツァルトに毒を盛り、彼の命を亡きものにしようとするのでした。 もともとは演劇で有名なタイトルでしたが、本作で見事銀幕デビューとなりました。焦点となるのは、ずばり「サリエリの嫉妬」です。天才音楽家であるモーツァルトには、いくら嫉妬してもサリエリは及びません。ゆえに最終的には彼の死を願います。ところが、サリエリは普通の人間であるがゆえに、その罪の意識から逃れることが出来ないのです。その罪の告白から、物語はスタートします。 演劇やオペラなどでモチーフにされてきたストーリーですが、天才に及ばない人間の嫉妬を罪深く、なおかつ細かく描いているところが素晴らしい点と言えます。衆人が集う場所であえて「サリエリの真似を」とモーツァルトに強要するところなどは、見ていて痛ましいほどです。 モーツァルトはあえて純真に描かれており、最後までサリエリの企みに気づかず、むしろ「親友」はサリエリだと信じてこの世を去ります。 実はその相手こそ、自分が最も憎く、死ね!と念じた相手だとしたら? 果たして正気でいられるのか、どうか。それに立ち向かった作品が本作です。 「嫉妬」という業の深い感情を抱く者であれば、絶対に共感できる作品となっています。
トッツィー
売れない俳優が思いついたのは、性別を変えてデビューすること!男性だった俳優が女優「トッツィー」となってデビュー。そのはっきりとした物言いと性格で人気になります。 ところがちょうど彼は、男性として愛する女性が存在し、その女性の父が、トッツィーの大ファンだったことから、騒ぎが大きくなってしまうのです! 名優・ダスティン・ホフマンが男優と「女優」を演じるコメディで、いつ正体がバレるかヒヤヒヤしながらも楽しく映画を進めることが出来ます。好きな相手の「言ってほしい口説き言葉」を真に受けて、そのまま口説こうとするあたりはとても笑えるシーンです。 もちろん注目すべきは、ダスティン・ホフマンの演じる「女優」トッツィーでしょう。彼女は陽気で歯に衣着せぬトークで人気を得ます。しかしその実体は、売れない俳優でしかありません。実体とかけ離れて人気が出てしまったトッツィーに、ダスティン・ホフマンは手を焼くようになります。しかも、自分の恋愛相手の父親に求婚される始末! ここまでこんがらがってどうするんでしょうね? どうにかなるまでが映画でつづられており、気づけばダスティン・ホフマンの演じる「トッツィー」の魅力に引き込まれています。 こういう細かい映画が近年では見られなくなってきたので、おすすめです。
ミザリー
キスから始まるものがたり
ゴッドファーザー
高校時代にDVD買って初鑑賞した時は、字幕と吹替どっちで観ても話が掴めなかったたしそんなに名作かなあという印象だったけれど、随分経ってから野沢那智版を鑑賞したら、死ぬほど面白かった。自分が成長したせいもあるだろうけど、野沢那智、森川公也、穂積隆信など名俳優の蝶々発止のやりとりと、べらんめい口調のテンポの良さと情報量と雰囲気を重視した木原たけしの名翻訳などが本当に素晴らしくて擦り切れるほど再生した。情報量に制約がある字幕や別撮りや直訳傾向にあるソフト版吹替では感じられなかった生の会話劇が本来吹替の魅力のひとつだと思う。勿論ゴッドファーザーは字幕だろう!と言う意見も理解するけど、吹替を観るとひとつの映画で色んな楽しみ方ができるし、情報量が格段に増えるし、映像に集中できるし、良いところも沢山あるんですよ。だから好きな映画は字幕と吹替どっちも観ましょうよ、と友達にいつも言ってる。勿論クソゴミファッキン吹替もあるけど。ご存知の通りゴッドファーザーのソフト版吹替(山路和弘)版と前述のテレ朝(野沢那智)版吹替の比較動画がニコ動にあるので、今では貴重な野沢那智の吹替是非観て下さい。多くの吹替観てきたけど日本一だと思います。
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ファイト・クラブ
華麗なる激情
ミケランジェロの伝記映画。冒頭、ナレーターが16歳の処女作から建設から400年経つサン・ピエトロ大聖堂をゆったりとしたカメラワークで映し出し解説する。映像でも分かる彫刻のきめの細かさには息を呑むばかり。そしてあのダビデ像。10分間の感動的なOPだ。タイトルバックの後は、やたらハイテンションな音楽をバックに大規模な合戦が始まる。20分間はとりあえず映像を観ろ!という感じでセリフは一切なし。 主義に反する仕事をやらされるミケランジェロの苦悩とそれに向き合う姿勢を描く壮大なスペクタクル映像。芸術家とパトロンの関係が分かるし、やりたくない仕事を押し付けられてイライラしてしまうのも大いに共感できるんだが、それ以上のドラマは一切なし。壮大な映像や美術や衣装も見所だが、2時間20分もあれば飽きてしまう。
ボウリング・フォー・コロンバイン
インターンシップ
ラブソングができるまで
ゼロ・ダーク・サーティ
ジャッキー・コーガン
ラスト・ウィッチ・ハンター
ヒトラーの忘れもの
ランボー
世界一キライなあなたに
アバウト・タイム 愛おしい時間について
ワンダー 君は太陽
主人公のオギーは生まれつきの疾患により顔が変形している。 幼い頃から手術や入退院を繰り返していたが、容体が落ち着き学校へ通い始める。 しかし、周りの生徒とは明らかに違う容姿が原因で周囲から虐められてしまう。 ショックを受けて落ち込むオギー。そんな彼をいつも家族が温かく支えてくれたおかげで、彼は何とか学校へ通い続けることができた。 次第に彼に関心を示し始める生徒が一人、二人と増えていき、彼は明るい学校生活を送れるようになる。 あらすじはこんな感じです。 この映画の見どころは、人と人との交流を丁寧に描いているところだと私は思いました。 基本的にオギーを中心に話が進められいくのだけれども、オギーの姉や、姉の友人、オギーの友人等、主人公以外の脇役にもスポットを当て、それぞれの視点でストーリーを追う展開となっているので、作品に深みが出る。 このような障害者が主人公の作品って、どうしても主人公の辛さや大変さが前面に出てしまっていて、他の登場人物達の心情は置いてけぼりになりがちだけど、上記の演出によってそれを回避しているのが巧いなと思います。 障害者に限らず病人等もそうかもしれないけれど、一番辛いのは本人だと頭では分かっていても、その身近にいる人だって辛い思いをすることはある。だけど表立って弱音を吐けない独特の苦しさも背負っているんですよね。 また、主人公の姉とその友人が年ごろになりギクシャクした関係になってしまうのだけど、そんな「障害」という点とは無関係なシーンも、この作品にリアルさを与えていて良かったです。 オギーの母が彼に対して言った「顔は過去を示す地図、心は未来を示す地図」という言葉が心に残りました。 他にもさり気ない名言がこの映画には散りばめられています。
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