シンデレラ
このレビューにはネタバレが含まれています
ニーゼと光のアトリエ
医師による電気ショックやロボトミー手術、暴力を振るう看護師、身体拘束を受けて人権を軽視される入院患者たち… 今でこそ「クリニック」や「メンタルヘルス」といった柔らかな看板が街中でも掲げられていますが、1944年南米ブラジルでの精神医療の現場は悲惨です。 社会から隔絶されたかのような閉鎖的な病棟へ、たったひとりで乗り込んでいくニーゼ・ダ・シルヴェイラはまさにひと筋の光ですね。孤軍奮闘する彼女の姿に触発されるかのように、流れ作業のごとく仕事をしていた同僚たちも少しずつ心変わりをしていることが伝わってきます。 シュールなタッチを得意とするフェルナンド、東洋の文化への理解が深く仏教画のような作風のカルロス。世間からは「変わり者」の烙印を押された彼らたちが描く絵は、深い知性と優しさに満ち溢れていました。作業療法とは名ばかりの強制労働が、ひとりひとりの個性と才能を引き出す画期的な治療法へと生まれ変わる瞬間は見逃せません。
マスカレード・ホテル
キムタクはキムタク。とても、新田とは思えず最初は臭い演技が気になって仕方ありませんが、10分もしたら慣れます。いろんなドラマで30年キムタク観てるんだから当然といえば当然です。 東野圭吾の原作も読んでましたが、読んだのが5年以上も前だったため、思い出しながら楽しめました。長澤まさみは美しくて見てて飽きないし、ホテルの雰囲気が良いです。 ホテルという場所は不思議な空間ですよね、いろんな人が、色んな目的で滞在していて、色んなドラマがある。それを良く表現した作品だと思います。 推理が得意な人ならすぐに犯人が予測出来てしまいますが、私はどっぷり浸かりながら、なんとなく予想して観てたい派なので、原作を忘れかけていたこともあり楽しめました。 続編が公開されてますが、キムタクがとかなんとか言いながらそれもきっと観てしまうでしょう。
ランナウェイズ
「チェチェチェチェチェチェ、チェリーボーム!」 例えランナウェイズがどんなバンドかは知らなくても、代表曲『チェリーボム』のサビくらいは聴いたことがあるのではないか? 実際、ボクの認識もそのようなものだったし。 さて、本作の感想としてまず浮かぶのは「ま、そうなるだろうねえ」ってこと。 ハッキリ言ってこの映画で描かれるのは(それが例えリアルだとしても)おそらく星の数ほどある一発屋ロックバンドの栄光と挫折であり、取り分けドラマチックな展開や結末が用意されているワケでもない(実話だしね)。 それでもコノ手の映画はハズレない。何でだか分からないけど、退屈もしないし、迫真のライブパフォーマンスに思わずノッてしまう。 主演のダコタ・ファニングにはあの名子役の面影は、ない。 一人前のセクシー・レディに脱皮していた。 クリスティン・スチュワートも中性的な魅力が良く出ていてハマり役だったと思う。 そんな本作でイチバン印象に残っているのは、日本でのファンの狂気じみた熱狂と、やっぱりあの曲だ! 「チェリーボーム!」
雪の峰
ナショナル・ギャラリー 英国の至宝
いかにして世界中から来場者を集めるかに四苦八苦する、学芸員の気持ちに寄り添ってしまいました。希少な作品を次の世代に遺すために腕を揮う寡黙な修復師や、資金繰りや補助金集めに奔走する運営者の存在も欠かせません。芸術を愛する人たちが、それぞれの役割りをしっかりとこなしていることが伝わってきます。 有名なアーティストだけでなく、美術館巡りにふらりとやって来た一般の人がスケッチブック片手にデッサンをしている光景にはビックリです。日本のお堅い美術館であれば、館内での撮影・模写は厳禁でしょう。自分の目で名画を観るだけでなく、手を動かして体感することこそがアートの醍醐味なのかもしれません。 この映画のメガホンを取ったのは「アメリカン・バレエ・シアターの世界」などでお馴染みのフレデリック・ワイズマン、ロンドンといえば英国ロイヤル・バレエ団。190年の歴史を誇るギャラリーが、コンテンポラリーダンスとピアノ演奏のステージに早変わりする瞬間に期待してください。
インターステラー
公開時に観なかった事を、後悔するくらい素晴らしい映画でした。クリストファーノーラン監督作品(インセプションとか)が好きなら是非とも観るべきです。あの世界観たまりません。もちろん、科学的な専門的な視点から見ればツッコミどころもいくつかあるようですが、普通の映画好きなら気になりません。 個人的には、エンディングに余白を残して、残りは鑑賞者で考えてみたいな映画は好きではないので、最後まで責任を持って描き切るところも好きな要因の一つです。 簡単に冒頭部分を言うと、食料難に陥り、作物も取れず砂漠化した場所が多くある数十年後の近未来に、元宇宙飛行士の主人公が、生活出来る環境を探すため宇宙に旅立つというところから。 宇宙では時空が異なる箇所があり、時間の経過も地球の数十倍だったり、その中を主人公を含めた乗組員がどう乗り越えて行くのか。宇宙という、未知と戦う儚さもあり、ロマンもあり、途中いくつかある伏線もしっかり回収します。 まだ観たことのない方は、しっかり腰を据えて是非観ていただきたい。
科捜研の女 -劇場版-
友達に誘われて観に行きました。テレビでやっていることは知っていたのですがあまり興味がなくて今までに観たことがありませんでした。だけどとても楽しめました。もちろんテレビでの話を知らないので、誰がどういう関係なのかわからなかったですが映画が進んでいくうちになんとなくわかってきました。最初、マリコはおとなしい人なのかと思っていましたが大胆で思い切ったことをする人なんだとわかりました。話の流れで途中、この設定はなんだ?ありえない!と思って観てましたがだんだん引き込まれてしまいました。科捜研の人たちは明るくておちゃめなんですね。血の流れる場面があるかと思いきやクスッと笑わせてくれたり、全然退屈しませんでした。ホラー映画を見てビクッとしたりしますが、同じようにビクッとなって恥ずかしかったです。色んな要素を含んでいて楽しませてもらえました。とてもおすすめです。テレビシリーズも見てみようかなと思いました。
シャン・チー/テン・リングスの伝説
カリフォルニア・ダウン
カリフォルニアで大地震が発生したという設定のパニック映画で、ドウェイン・ジョンソンが主人公のレイモンド・ゲインズ(レイ)を演じています。 大地震による被害の描写は圧巻の一言で、高層ビルが倒壊し、橋も崩落するような直接的な被害はもちろん、地震に直面しパニックに陥る人々や、火災やショッピングモールでの略奪といった間接的な被害も描かれ方が丁寧です。 更に、津波(英語でも「Tsunami」です)による水害もストーリー上で大きく描写され、都市全体が水没してしまう様子は恐ろしいの一言です。 そして、こうした状況の中で、主人公のレイ一家が離れ離れになりながらも生き抜こうとする姿は胸を打ちますし、レイが自動車やヘリコプター、セスナ機、モーターボートまで駆使して家族を救助する様子は非常に頼もしいです。 ロサンゼルスからサンフランシスコまでの移動等、現地に行ったことがないとピンと来ない点や、教育や学習より娯楽面に特化している点は少し気になりますが、終わり方も暗くなり過ぎず悪くない作品です。
電人ザボーガー
1974年~75年に放映された特撮作品をリブートした映画ですが、昭和の特撮作品へのオマージュを多数盛り込みつつ、現代的なアレンジも加えたヒーロー映画になっていました。 この映画は、主人公の大門豊が22歳のときの第1部、47歳のときの第2部に分かれており、それぞれで作風に違いがあります。 第1部は昭和の特撮作品の影響が色濃く、各種演出やエフェクトも古いものを使うというこだわりようで、大門の性格も真面目な熱血漢というオーソドックスな展開です。 一方、第2部では第1部の設定を引き継ぎつつも、大門が仕事をクビになったり、シュークリームの食べ過ぎで糖尿病になっていたりと雰囲気が大きく異なりますが、徐々に大門が再起していく流れはとても熱いです。 また、全編を通してギャグシーンが所々にあるのですが、普通に笑えるものもあれば、何を見せられているのか…と頭を抱えたくなるものもあり、好みが別れそうなところです。 しかし、ヒーロー映画として見た場合、第1部と第2部で雰囲気に違いはあっても「弱い者を守るために強大な悪と戦う」というテーマは一貫しており、十分に良作と言えます。 流石に盛り込まれた内容の割に尺が短かったのか、全体的に駆け足気味な展開で、説明不足だったりシリアスなシーンとギャグシーンの切り替えが急だったりと気になる点もありますが、同時に制作者の熱量が大いに感じられる作品です。
12か月の未来図
第9地区
竜とそばかすの姫
グリーンブック
素晴らしかった。実話に基づいた話ということで、先の展開はある程度予想出来る映画ではあるが、当時のアメリカの人種差別に対する考えを見てとても考えさせられる内容であった。 トイレやレストランの場面ではとても腹立たしく、それがさも当たり前かのように振る舞う姿に、人を人と思っていない悲しさがあった。 現在のアメリカでは南部でも改善されているのだろうか、そうであって欲しいと強く思いました。 また、主役の2人の役者さんが素晴らしく、トニーの真っ直ぐなところや家族思いの優しい部分と、大胆さとがとても良いバランスで、ドクの品があるところや芯の強さと時折見せる弱さが切なくも2人ともとても感情移入出来る役者さんでした。 特に1番印象に残っているセリフはドクが感情を爆発させて、トニーへ隠してた本当の気持ちをぶづけるところです。想像を絶する孤独をかかえながら普段は人に優しく出来る強さが彼を支えているのだと思いました。 考えさせれる内容ではありますが、重くなくエンディングまで気持ち良く観られる映画です。オススメです。
散歩する侵略者
俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル
「90分程度の程よい尺」「良い意味で雑かつ分かりやすいストーリー展開」「終始明かるく軽いノリ」と見事に三拍子揃ったB級コメディ映画でした。 「一芸にのみ秀でた主人公が未経験のスポーツの世界に飛び込み活躍する」というスポーツものの定番を踏襲していますが、リアリティやゴルフのルール等は彼方へ放り投げてしまったようで、ツッコミどころ満載なシーンが終始目白押しです。 そして、これはゲラゲラ笑ってツッコミながら観るのにぴったりな内容でもあります。 登場人物も分かりやすく、粗雑でお調子者だけど祖母を大事にし、何だかんだで優しい主人公のギル、ゴルファーとして一応の実力はあるものの、小物感が全開なライバルのマクギャビンはこの映画でも特に魅力的な人物です。 ストーリー展開も困難や問題は起こるものの、ギルの性格や努力もあって雰囲気は最後まで明るく、終わり方もハッピーエンドなので安心して観られます。 心に響くメッセージや問題提起、重厚な展開や複雑な伏線等の要素は一切ない映画ですが、その分、ジュースやお菓子を片手に気軽に笑って楽しめる良質なコメディ映画です。
ステキな金縛り
空母いぶき
これは日本の専守防衛という形からくる戦いなので、どうしても受け身の感じがしてしまいます。ストーリーとしてはいきなり攻撃を加えられている感じですね。よくわからない国とそれまでに何かあったのか、いきさつもよくわからず領土を侵犯されてしまう。アメリカのように戦争に慣れていないので、政府の決定までに躊躇が見られる所は逆にリアリティが感じられて怖かったですね。戦いが地味に感じてしまうのは相手側が攻撃してくるのを待つからですが、これは違った意味で緊迫感がありますがなんかまどろっこしいという気持ちもありモヤモヤは残ります。本当に攻撃を受けたらそんな悠長な時間があるのか、専守防衛は国の利益にかなっているのか難しい判断がこの攻撃にあるように感じました。潜水艦が空母を捨身で守るのはよく訓練されているからこそできる行為でしょうし、空中戦も迫力があってすごかったです。ただやるかやられるかというギリギリの所で躊躇している軍隊は、本当に大丈夫なのかと思ってしまう。領土侵犯している時点で脅威なのだから、すぐに攻撃できるようにしないと日本は大丈夫かなと心配になる問題提起になる作品ですね。
弱虫ペダル
ジャンルとしてはコメディの分野にもなるらしいですが、シリアスな現代風のスポ根と言ってもいいです。汗水たらしてライバル意識がすごくてという感じではないですが、一年生の部員が互いに意識し合って相手よりも早くなろうという気持ちが心の葛藤の中で十分に出ています。ただ坂道の早くなりたい理由に相手を嫌にさせる要素がないので、みんなが自分の早くなりたい意味を考えてチームワークがアップしていっています。先輩もそれぞれが特徴をよくあらわしていて、一年生の成長を支える所は暖かい雰囲気になります。ロードレースは総合力を試されるのではなくて、いかに仲間のために犠牲になれるのかという事だとは思いませんでした。エースと言われる選手がいますが、彼が一人で走っても無理なんですね。どんな選手もエースになるために入部してきていますが、自分の立ち位置を知ってそこを全うできるかというほかのスポーツや社会生活にも通じるものがあります。無駄な人間なんていないんだという事を教わる事ができる、ライトなんだけどシリアスな映画ですね。
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