シャン・チー/テン・リングスの伝説
このレビューにはネタバレが含まれています
カリフォルニア・ダウン
カリフォルニアで大地震が発生したという設定のパニック映画で、ドウェイン・ジョンソンが主人公のレイモンド・ゲインズ(レイ)を演じています。 大地震による被害の描写は圧巻の一言で、高層ビルが倒壊し、橋も崩落するような直接的な被害はもちろん、地震に直面しパニックに陥る人々や、火災やショッピングモールでの略奪といった間接的な被害も描かれ方が丁寧です。 更に、津波(英語でも「Tsunami」です)による水害もストーリー上で大きく描写され、都市全体が水没してしまう様子は恐ろしいの一言です。 そして、こうした状況の中で、主人公のレイ一家が離れ離れになりながらも生き抜こうとする姿は胸を打ちますし、レイが自動車やヘリコプター、セスナ機、モーターボートまで駆使して家族を救助する様子は非常に頼もしいです。 ロサンゼルスからサンフランシスコまでの移動等、現地に行ったことがないとピンと来ない点や、教育や学習より娯楽面に特化している点は少し気になりますが、終わり方も暗くなり過ぎず悪くない作品です。
電人ザボーガー
1974年~75年に放映された特撮作品をリブートした映画ですが、昭和の特撮作品へのオマージュを多数盛り込みつつ、現代的なアレンジも加えたヒーロー映画になっていました。 この映画は、主人公の大門豊が22歳のときの第1部、47歳のときの第2部に分かれており、それぞれで作風に違いがあります。 第1部は昭和の特撮作品の影響が色濃く、各種演出やエフェクトも古いものを使うというこだわりようで、大門の性格も真面目な熱血漢というオーソドックスな展開です。 一方、第2部では第1部の設定を引き継ぎつつも、大門が仕事をクビになったり、シュークリームの食べ過ぎで糖尿病になっていたりと雰囲気が大きく異なりますが、徐々に大門が再起していく流れはとても熱いです。 また、全編を通してギャグシーンが所々にあるのですが、普通に笑えるものもあれば、何を見せられているのか…と頭を抱えたくなるものもあり、好みが別れそうなところです。 しかし、ヒーロー映画として見た場合、第1部と第2部で雰囲気に違いはあっても「弱い者を守るために強大な悪と戦う」というテーマは一貫しており、十分に良作と言えます。 流石に盛り込まれた内容の割に尺が短かったのか、全体的に駆け足気味な展開で、説明不足だったりシリアスなシーンとギャグシーンの切り替えが急だったりと気になる点もありますが、同時に制作者の熱量が大いに感じられる作品です。
12か月の未来図
第9地区
竜とそばかすの姫
グリーンブック
素晴らしかった。実話に基づいた話ということで、先の展開はある程度予想出来る映画ではあるが、当時のアメリカの人種差別に対する考えを見てとても考えさせられる内容であった。 トイレやレストランの場面ではとても腹立たしく、それがさも当たり前かのように振る舞う姿に、人を人と思っていない悲しさがあった。 現在のアメリカでは南部でも改善されているのだろうか、そうであって欲しいと強く思いました。 また、主役の2人の役者さんが素晴らしく、トニーの真っ直ぐなところや家族思いの優しい部分と、大胆さとがとても良いバランスで、ドクの品があるところや芯の強さと時折見せる弱さが切なくも2人ともとても感情移入出来る役者さんでした。 特に1番印象に残っているセリフはドクが感情を爆発させて、トニーへ隠してた本当の気持ちをぶづけるところです。想像を絶する孤独をかかえながら普段は人に優しく出来る強さが彼を支えているのだと思いました。 考えさせれる内容ではありますが、重くなくエンディングまで気持ち良く観られる映画です。オススメです。
散歩する侵略者
俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル
「90分程度の程よい尺」「良い意味で雑かつ分かりやすいストーリー展開」「終始明かるく軽いノリ」と見事に三拍子揃ったB級コメディ映画でした。 「一芸にのみ秀でた主人公が未経験のスポーツの世界に飛び込み活躍する」というスポーツものの定番を踏襲していますが、リアリティやゴルフのルール等は彼方へ放り投げてしまったようで、ツッコミどころ満載なシーンが終始目白押しです。 そして、これはゲラゲラ笑ってツッコミながら観るのにぴったりな内容でもあります。 登場人物も分かりやすく、粗雑でお調子者だけど祖母を大事にし、何だかんだで優しい主人公のギル、ゴルファーとして一応の実力はあるものの、小物感が全開なライバルのマクギャビンはこの映画でも特に魅力的な人物です。 ストーリー展開も困難や問題は起こるものの、ギルの性格や努力もあって雰囲気は最後まで明るく、終わり方もハッピーエンドなので安心して観られます。 心に響くメッセージや問題提起、重厚な展開や複雑な伏線等の要素は一切ない映画ですが、その分、ジュースやお菓子を片手に気軽に笑って楽しめる良質なコメディ映画です。
ステキな金縛り
空母いぶき
これは日本の専守防衛という形からくる戦いなので、どうしても受け身の感じがしてしまいます。ストーリーとしてはいきなり攻撃を加えられている感じですね。よくわからない国とそれまでに何かあったのか、いきさつもよくわからず領土を侵犯されてしまう。アメリカのように戦争に慣れていないので、政府の決定までに躊躇が見られる所は逆にリアリティが感じられて怖かったですね。戦いが地味に感じてしまうのは相手側が攻撃してくるのを待つからですが、これは違った意味で緊迫感がありますがなんかまどろっこしいという気持ちもありモヤモヤは残ります。本当に攻撃を受けたらそんな悠長な時間があるのか、専守防衛は国の利益にかなっているのか難しい判断がこの攻撃にあるように感じました。潜水艦が空母を捨身で守るのはよく訓練されているからこそできる行為でしょうし、空中戦も迫力があってすごかったです。ただやるかやられるかというギリギリの所で躊躇している軍隊は、本当に大丈夫なのかと思ってしまう。領土侵犯している時点で脅威なのだから、すぐに攻撃できるようにしないと日本は大丈夫かなと心配になる問題提起になる作品ですね。
弱虫ペダル
ジャンルとしてはコメディの分野にもなるらしいですが、シリアスな現代風のスポ根と言ってもいいです。汗水たらしてライバル意識がすごくてという感じではないですが、一年生の部員が互いに意識し合って相手よりも早くなろうという気持ちが心の葛藤の中で十分に出ています。ただ坂道の早くなりたい理由に相手を嫌にさせる要素がないので、みんなが自分の早くなりたい意味を考えてチームワークがアップしていっています。先輩もそれぞれが特徴をよくあらわしていて、一年生の成長を支える所は暖かい雰囲気になります。ロードレースは総合力を試されるのではなくて、いかに仲間のために犠牲になれるのかという事だとは思いませんでした。エースと言われる選手がいますが、彼が一人で走っても無理なんですね。どんな選手もエースになるために入部してきていますが、自分の立ち位置を知ってそこを全うできるかというほかのスポーツや社会生活にも通じるものがあります。無駄な人間なんていないんだという事を教わる事ができる、ライトなんだけどシリアスな映画ですね。
マイ・インターン
「マイ・インターン」は私の心から大好きな映画の1つです!! 「プラダを着た悪魔」でおなじみのアン・ハサウェイが主演を演じており、2つの映画は全く別モノなのですが、個人的にはどこか『"プラダを着た悪魔"の続編="マイ・インターン"』のような、そんな雰囲気を感じます。 物語はファッション通販サイトを経営する主人公ジュールズ(アン・ハサウェイ)のもとにシニアインターンのベン(ロバート・デ・ニーロ)がやってくるところから始まります。 はじめは「70歳のおじいちゃんに何が出来るの?」と言った具合で邪険にしていたジュールズも、ベンがその経験豊富な知識から様々なトラブルを解決して行く様子を見て、次第に心を開いて行きます。 この映画には『仕事とは何なのか?お客様とは何なのか?家族とは?人生とは?』といった多くの社会人が疑問に感じることの答えが全部詰まっているように思います。 仕事で息が詰まりそうなとき、人生を進むことに立ち止まってしまいそうなとき、 そんなときにこの映画を見て何かヒントを掴んでもらえたら嬉しいなと思います。
サベージ・キラー
あらすじを読んで、フムフム『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』みたいなレイプリベンジスリラーやな!と独り合点して見始めるとビックリ! なんと本作は復讐バイオレンスの皮を被ったオカルト映画だったのだ! ヒロインを犯して捨てた鬼畜共は先住民族を殺しまくって名を上げた名士の末裔で、今でもインディアン狩りを正義と信じるイカレヤロー共。 瀕死のヒロインはインディアンの血を引く呪術師の手によって助けられるが、その時、彼女の魂と共にヤツラの祖先に大きな恨みを持つ、アパッチ族の大酋長の怨念も彼女の肉体に封じ込めてしまった。 かくして文字通り復讐の鬼と化したゾーイはヤツらを一人残さず血祭りにあげていくのだった・・・・。この設定で分かるように、このヒロインは不死身である。 なので、早い段階でモンスタームービーと化してしまいます。 正直、思ってたのとは違いますが、これはこれで楽しめました。 ゴア描写も気合い入ってるし、妙に切ないラストも良い。 奇声を上げて戦うゾーイに新しい『ホラーヒーロー』誕生の瞬間を見た!
ファーストラヴ
何らかの理由で父親を包丁で刺し殺した女子大学生を、健康的な芳根京子さんが演じていますが、その事もあり、それほど暗い感じを受けない見やすい映画になっていました。 本作の中で扱うようなことは、多くの方にあることのようです。 何かと過去のトラウマというと、特別に大変な体験をした人のことが取り上げられがちですが、本作では、周囲にとってはそれほど気にしていなかった事がその後にずっと影響し続けて、結果的に大きな影響を与えるというものになっています。 大人にとってはちょっとしたことでも、子供がずっとその影響を受け続け、後の様々なことに繋がるというのは、周囲からは見えにくいことのようです。 北川景子さん演ずる心理士が、容疑者に面会を重ね、彼女のことを調べているうちに、自分の過去のことも思い出していくという展開です。 様々な子役タレントや子供モデルなどを、仕事や将来のためにという保護者や関係者から、いかに守ればいいのかを考えさせる内容でもありました。
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