名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)
前作漆黒の追跡者からなんでもありありのご都合主義大作化してしまったコナンなのでほとんど期待はできないと思っていました。 ところが期待を良い意味で裏切ってくれました。 もちろんありえないアクションシーンも満載です。空へ放り出されたコナンをキッドが追いかけて助けるところがまさにそうですが、こういったご都合主義なら違和感なく見れるので大いにご都合主義結構じゃないか!と思ってしまいます。 しかしウィルスの拡散をテーマにしているあたりは現在の世界の姿を予言しているかのようでなかなか興味深いです。まさかの陰謀論も飛び出しそうな勢いです。 ウィルスは目に見ないが故に恐怖が増大するのはコナンの世界でも変わりませんね。 しかし仏像を巡る攻防戦だとはまったく予想もしていません。 コナンとキッドが淡路島で一息ついてなごんでいるシーンが微笑ましくて良い場面だと思いませんか? それにしても犯人は奇想天外なことを企んでいますね。まさか最後はああいう展開になるだなんて。しかも中々狡猾でコナンも少し手を焼きますね。最後のジリジリとした攻防戦。どっちが勝つかわかっていても見ごたえあります。
八つ墓村
落ち武者伝説の残る田舎の寒村を舞台に主人公が自身の出生の謎を探るというストーリーにぴったりの不気味かつおどろおどろしい雰囲気で、さらに次々と謎めいた殺人事件も起こるのでホラー色の強いサスペンス映画といった作品です。 特に、28年前の多治見要蔵による村民殺害シーンや、濃茶の尼が「祟りじゃー!」と叫びながら向かってくるシーンはインパクトが抜群です。 後半では鍾乳洞でのシーンもありますが、ここは恐ろしいながらも神秘的な雰囲気があり、ひたすら暗い前半とは対照的です。 また、今作では渥美清が金田一耕助を演じていますが、「男はつらいよ」シリーズとは違うコメディ色がない役にも関わらず、少し飄々とした部分は残しつつもどっしりと落ち着いた雰囲気で演じており、近年のイケメン・イケオジな金田一耕助とは違う印象を受けます。 ただ、長く複雑な原作小説を分かりやすく編集したとはいえまだ複雑な部分はあり、少し展開が駆け足にも見えるので、そうした粗が気になるのは少し残念です。
BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage
これぞバンドリ!のライブの真髄!。 前作「FILM LIVE」も大変素晴らしい出来でしたが、本作は想像以上の進化を遂げており、全くの別物。 前作はあくまでも、「アニメ、ゲーム」のバンドリ!世界の延長線上に展開されたものでありましたが、この2nd Stageは、現実世界の声優陣らによるリアルライブと二次元世界のバンドリ!を超融合合体させてしまうというとんでもない試みがなされているのです。 「そんなことしてキャラのイメージが崩れないの?」とお思いの貴方!、それがどういう魔法を使ったのかわかりませんが、全く心配要りません。 それどころかもう、本当にバンドリ世界のキャラクター達が現実世界に来て、本物のアリーナコンサートを開催しているんですよ!。 新顔のモルフォニカが加わり、更に幅が広がったバンドリ!のガールズバンド達の、アリーナの大空間を余すところなく有効活用した舞台演出や選曲の妙や、笑いたっぷりのMCを目一杯、心ゆくまで楽しんでください。
42〜世界を変えた男〜
主演のチャドウィック・ボーズマンの出演作を観てみたくて視聴しましたが、伝記映画のお手本のようなストーリーは良かった一方、主人公のジャッキー・ロビンソンへの差別の激しさに背筋が寒くなりました。 最初に当時の球界を巡る時代背景が説明されるので分かりやすく、複雑な展開等もないため、基本的には非常に見やすい映画でした。 ただ、ジャッキーに繰り返される差別は想像以上で、直接的な暴力こそないものの、暴言や提供するサービスの拒否、試合中の判定を不利にされる等の陰湿なものが多いです。 中でも、幼い子供までもが大人の真似をしてジャッキーに罵声を浴びせるシーンは見ていて辛いものでした。 そうした差別に対してじっと耐えるジャッキーの姿も見ていて胃が痛くなりますが、ベンチ裏で一人怒りを爆発させるシーンはボーズマンの演技力が光っています。 また、ジャッキーの入団を決めたゼネラルマネージャーのブランチ・リッキーはハリソン・フォードが演じており、彼の聖書の言葉を引用した台詞にも胸を打たれました。
ヘレディタリー/継承
このレビューにはネタバレが含まれています
ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲
この映画は「イギリス的なシュールなお笑いが好き」とか「ミスター・ビーンが好き」といった方にはオススメの作品です。 物語は世界中のコンピューターがサイバー攻撃を受けハッキングされてしまうところから始まります。 イギリス政府はこの事態に対し、秘密スパイ組織"MI7"のエージェントに解決を依頼しますが、サイバー攻撃により現役エージェントの全情報が敵に漏れてしまっており、対応出来るエージェントがいないことが判明します。 そこで引退したエージェントであるジョニー・イングリッシュがその対応に呼ばれます。 しかしそのイングリッシュはちょっとおバカでアナログで、様々なトラブルを起こしてしまい…(笑) といったあらすじです。 全体的に物語が単調で盛り上がりにかけるような印象もありますが、別な言い方をすれば全編このシュールな笑いのムードで進んでいると言いますか、 このおバカ感が好きな方にはとても楽しんでいただける作品だと思います。 冒頭でも述べましたがミスター・ビーンが好きな方にはオススメ出来る映画なので、是非見て頂けたら嬉しいです。
ランボー ラスト・ブラッド
ターミネーター
本作を映画館での封切公開で鑑賞したことを覚えている。 1985年の作品なので、はや35年以上経過していることになる。 年数は経ったが、最初に見たときのインパクトはよく覚えている。 それだけ強い印象を与えた作品だといえよう。 主演のアーノルド・シュワルツネッガーは未来から送り込まれたT-800 型ターミネーターを怪演している。 長いセリフはなく、感情がないロボットの役を上手に演じている。 本作に出演するにあたり、シュワルツネッガーは本格的な銃器の取扱い訓練を受けたという。 その成果もあって、自動小銃UZI を片手で撃ちまくる姿などが、決まっている。 映画全編を通して、ターミネーターを演じるシュワルツネッガーの存在感が半端ない。 ボディビルで鍛えあげられた肉体も見ものであるが、感情など人間味を徹底的に排除した冷徹な演技がハマり役だった。 本作以降に出演する映画では、コメディなど温かい人間味あふれる役も上手にこなしているので、演技の才能があったので人気俳優の道を歩んだのと思う。
タクシードライバー
映画の名作は何度、見返しても味わい深い魅力を備えている。 私にとって本作は 何回見ても新たな感慨を覚える奥深い作品である。 ニューヨークの街でタクシーの運転手を職としている主人公トラヴィスは、ベ トナム戦争の帰還兵であるが、社会から疎外され孤独感を感じている。 トラヴィスの心情は、程度に差はあれ、現代の若い世代が抱える疎外感、孤独感を表していると思う。 トラヴィスは、偏った正義感から暴力的衝動を露わにしていく道を歩んでいく。 こういう極端なパターンをたどることはないと思うが、主人公の内面に共感を覚える人も多いのではないだろうか。 本作は1976年の作品であり、1970年代の猥雑なニューヨークの夜の街並みが舞台となっている。 この映画を見ているとその当時に、タクシーに乗って街を眺めているような感じを受ける。 また、本作が遺作となったバーナード・ハーマンによる音楽も素晴らしい。 フィルムによる少しレトロな感じの映像と、哀愁を感じさせる音楽がマッチしており何度見ても味わい深い作品にしているのだと感じる。
エンゼル・ハート
主人公の私立探偵ハリー・エンゼルをミッキー・ロークが演じている。 彼はロバ ート・デ・ニーロが演じる謎めいた依頼人より、行方不明になったジョニー・フェイバリットという歌手を探すよう依頼される。 ハリーは、人探しとして、ジョニーが関わった人物をいろいろ訪ねて歩いていく。その都度、思いがけないトラブルに巻き込まれることになる。 果たして姿を消したジョニーは生きているのか。観ている側に謎かけしていくストーリー展開である。 アラン・パーカー監督は、謎めいたストーリーを光を上手に使った映像美で印象的にまとめていっている。 ミッキー・ロークもこの頃が全盛期だったのだと思う。謎を追いかける探偵の役を印象的に演じている。 物語は終盤にかけ、だんだんと謎が深まっていく。 最後まで見ると、物語の全体像がわかる仕掛けになっているので、ぜひ見通してほしい。 最近はこうした「最後まで溜める」タイプの映画が少なくなったなあと思う。やはり序盤からわかりやすいストーリーでの組み立てを要求される時代になってきたからかもしれない。
ダーティハリー
「アクション・ヒーロー型映画」の原型となった名作であり、また後のクリント・ イーストウッド自身の監督作品の原型ともなっていると思われる。 説明的な場面、セリフなど省略されておりシンプルな展開である。 主人公の行動を端的に描写することで、行動スタイルを表現しているが、説明がない分ダイレ クトに見る側に伝わってくる。 無駄を省いた構成で、主題である主人公の非情かつ大胆なキャラクターを浮かびあがらせている。 映画が開始されて早々に、銀行強盗の現場に居合わせたハリーを描く。 ハリーは、迷うことなく44マグナムの大きな拳銃をぶっ放す。 組織内のしきたり、ルールにとらわれることなく、自分の行動哲学に従うのだ。 相棒であるチコとの対比でもハリーの行動信条が表現される。チコはハリーに協力的であるが、捜査の中で負傷し、妻の頼みで警察を辞め、教師へと転職してしまう。 常識的な相棒を配することでハリーの規格外のキャラクターを浮きだたせている。 1971年の作品であり、1930年生まれのクリント・イーストウッドは40歳くらい。 ドン・シーゲル監督とタッグを組んでの制作であるが、後の監督作品にも影響を与えているだろう。 無駄がなく削ぎ落された武骨なストーリーの美学が見てとれる。
その男、凶暴につき
北野武監督・主演の第一作。 荒削りであるが、北野作品の魅力が凝縮され表現されているので、彼の作品に関心がある方にぜひおすすめしたい。 この作品には北野武の狂気、暴力性といったものが余計な説明抜きに盛り込まれている。 また、冗長な説明的な部分を削ぎ落した「省略の美学」といったものも伝わってくる。 監督本人が演じる主人公(演者名は「ビートたけし」となっている)我妻は、捜査過程でためらいなく暴力を使う狂気を帯びた存在である。 冒頭からの彼の日常を描いたシーンから、我妻がどれだけ危険な人物かが端的に表現される。 その吾妻刑事と敵対するのが、麻薬密売組織の用心棒である清弘。白竜が演じているが、こちらも狂気の漂い方が半端ない。 毒をもって毒を制すともいうが、我妻刑事と殺し屋清弘の凄惨な対決劇がストーリーの中心となっていく。 暴力シーンも多いのだが、必然性があり過剰さを感じない。 スピード感あふれる 展開、配役やロケ地の適確さ、短いが効果的なセリフの数々。どれをとっても北野映画の魅力を十分に味わえる。
シンデレラ
ニーゼと光のアトリエ
医師による電気ショックやロボトミー手術、暴力を振るう看護師、身体拘束を受けて人権を軽視される入院患者たち… 今でこそ「クリニック」や「メンタルヘルス」といった柔らかな看板が街中でも掲げられていますが、1944年南米ブラジルでの精神医療の現場は悲惨です。 社会から隔絶されたかのような閉鎖的な病棟へ、たったひとりで乗り込んでいくニーゼ・ダ・シルヴェイラはまさにひと筋の光ですね。孤軍奮闘する彼女の姿に触発されるかのように、流れ作業のごとく仕事をしていた同僚たちも少しずつ心変わりをしていることが伝わってきます。 シュールなタッチを得意とするフェルナンド、東洋の文化への理解が深く仏教画のような作風のカルロス。世間からは「変わり者」の烙印を押された彼らたちが描く絵は、深い知性と優しさに満ち溢れていました。作業療法とは名ばかりの強制労働が、ひとりひとりの個性と才能を引き出す画期的な治療法へと生まれ変わる瞬間は見逃せません。
マスカレード・ホテル
キムタクはキムタク。とても、新田とは思えず最初は臭い演技が気になって仕方ありませんが、10分もしたら慣れます。いろんなドラマで30年キムタク観てるんだから当然といえば当然です。 東野圭吾の原作も読んでましたが、読んだのが5年以上も前だったため、思い出しながら楽しめました。長澤まさみは美しくて見てて飽きないし、ホテルの雰囲気が良いです。 ホテルという場所は不思議な空間ですよね、いろんな人が、色んな目的で滞在していて、色んなドラマがある。それを良く表現した作品だと思います。 推理が得意な人ならすぐに犯人が予測出来てしまいますが、私はどっぷり浸かりながら、なんとなく予想して観てたい派なので、原作を忘れかけていたこともあり楽しめました。 続編が公開されてますが、キムタクがとかなんとか言いながらそれもきっと観てしまうでしょう。
ランナウェイズ
「チェチェチェチェチェチェ、チェリーボーム!」 例えランナウェイズがどんなバンドかは知らなくても、代表曲『チェリーボム』のサビくらいは聴いたことがあるのではないか? 実際、ボクの認識もそのようなものだったし。 さて、本作の感想としてまず浮かぶのは「ま、そうなるだろうねえ」ってこと。 ハッキリ言ってこの映画で描かれるのは(それが例えリアルだとしても)おそらく星の数ほどある一発屋ロックバンドの栄光と挫折であり、取り分けドラマチックな展開や結末が用意されているワケでもない(実話だしね)。 それでもコノ手の映画はハズレない。何でだか分からないけど、退屈もしないし、迫真のライブパフォーマンスに思わずノッてしまう。 主演のダコタ・ファニングにはあの名子役の面影は、ない。 一人前のセクシー・レディに脱皮していた。 クリスティン・スチュワートも中性的な魅力が良く出ていてハマり役だったと思う。 そんな本作でイチバン印象に残っているのは、日本でのファンの狂気じみた熱狂と、やっぱりあの曲だ! 「チェリーボーム!」
雪の峰
ナショナル・ギャラリー 英国の至宝
いかにして世界中から来場者を集めるかに四苦八苦する、学芸員の気持ちに寄り添ってしまいました。希少な作品を次の世代に遺すために腕を揮う寡黙な修復師や、資金繰りや補助金集めに奔走する運営者の存在も欠かせません。芸術を愛する人たちが、それぞれの役割りをしっかりとこなしていることが伝わってきます。 有名なアーティストだけでなく、美術館巡りにふらりとやって来た一般の人がスケッチブック片手にデッサンをしている光景にはビックリです。日本のお堅い美術館であれば、館内での撮影・模写は厳禁でしょう。自分の目で名画を観るだけでなく、手を動かして体感することこそがアートの醍醐味なのかもしれません。 この映画のメガホンを取ったのは「アメリカン・バレエ・シアターの世界」などでお馴染みのフレデリック・ワイズマン、ロンドンといえば英国ロイヤル・バレエ団。190年の歴史を誇るギャラリーが、コンテンポラリーダンスとピアノ演奏のステージに早変わりする瞬間に期待してください。
インターステラー
公開時に観なかった事を、後悔するくらい素晴らしい映画でした。クリストファーノーラン監督作品(インセプションとか)が好きなら是非とも観るべきです。あの世界観たまりません。もちろん、科学的な専門的な視点から見ればツッコミどころもいくつかあるようですが、普通の映画好きなら気になりません。 個人的には、エンディングに余白を残して、残りは鑑賞者で考えてみたいな映画は好きではないので、最後まで責任を持って描き切るところも好きな要因の一つです。 簡単に冒頭部分を言うと、食料難に陥り、作物も取れず砂漠化した場所が多くある数十年後の近未来に、元宇宙飛行士の主人公が、生活出来る環境を探すため宇宙に旅立つというところから。 宇宙では時空が異なる箇所があり、時間の経過も地球の数十倍だったり、その中を主人公を含めた乗組員がどう乗り越えて行くのか。宇宙という、未知と戦う儚さもあり、ロマンもあり、途中いくつかある伏線もしっかり回収します。 まだ観たことのない方は、しっかり腰を据えて是非観ていただきたい。
科捜研の女 -劇場版-
友達に誘われて観に行きました。テレビでやっていることは知っていたのですがあまり興味がなくて今までに観たことがありませんでした。だけどとても楽しめました。もちろんテレビでの話を知らないので、誰がどういう関係なのかわからなかったですが映画が進んでいくうちになんとなくわかってきました。最初、マリコはおとなしい人なのかと思っていましたが大胆で思い切ったことをする人なんだとわかりました。話の流れで途中、この設定はなんだ?ありえない!と思って観てましたがだんだん引き込まれてしまいました。科捜研の人たちは明るくておちゃめなんですね。血の流れる場面があるかと思いきやクスッと笑わせてくれたり、全然退屈しませんでした。ホラー映画を見てビクッとしたりしますが、同じようにビクッとなって恥ずかしかったです。色んな要素を含んでいて楽しませてもらえました。とてもおすすめです。テレビシリーズも見てみようかなと思いました。
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