名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)
のっけから高木君と佐藤さんのカーチェイスで幕開けするワクワク感ある始まりです。そこで男がいうジョリーロジャーという謎の言葉。あれ?この展開どこかで…そう七夕・きょう のダイイングメッセージを残した漆黒のチェイサーでも同じ手法が取り入れられてますね。シリーズで見返している人の中には既視感があったかもしれません。 舞台は離島ということでなんか小学生の夏休みを思い出したりして牧歌的でまったり進んでいきます。少年探偵団がスタンプラリーに挑戦したりしてるのを見ていると、子供って素直でいろんなことを楽しめて羨ましいと思うと同時にそんな心を忘れている自分に気づいたりします。 サメの被害事件、ダイビングショップのお姉さんの不審な動き、トレジャーハンターの登場、展示品の盗難事件など矢継ぎ早に事件がおこり気が緩む暇がありません。 これらはいつものことですが小五郎が美人女将のいる飲み屋(笑)で勘定を踏み倒して(故意ではなく)自転車で二人乗りして酔っぱらって事件現場に行って目暮警部に突っ込まれるシーンがいいですね。あと駐在所の人があたふたしているのがいいスパイスです。 ラストはコナンの独断場ですが、いつものようにもっている知識がはんぱじゃないのでギリギリのところで窮地から脱っします。この辺りはさすがコナン君ってかんじです。 哀ちゃんのいつもの「気をつけるのね」っていうクールな励ましや小五郎が蘭を思って嵐の中船を出そうと警部と言い合うところなんか各所にキャラ立ちがあって見どころ満載な作品です。 泣き砂を踏みに夜中に皆で海岸を散歩しにいくシーンがとても印象的でした。
名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)
個人的に言ってみたい国のシンガポールが舞台となっていてマリーナベイサンズやあのライオンもでたり、街のチープな食堂のシーンも出てきてよかったですが、ストーリー的にはお粗末です。 まず色黒の?コナンのことを蘭が見破れない訳がない。あそこからもうシラーっとなりました。声もそうだし、どこからどうみてもコナンでしょ!ふーん現地の子なんだ~じゃないよ!それにスーツケースって…それに飛行機のタイヤに捕まってとかって一体高度何フィート上空飛んでいると思ってるんだ。普通に死にますからね。コナンともあろうお方が知識が無い訳はないでしょ!将来これを真似しない子がでてくるといいんですが、海外では実際に子供が貧困のために車輪格納庫で海外に逃げる事案があるだけに制作陣営も少し気を遣って欲しいところです。 それにやたら字幕が出まくるんですが、あれチビッ子はついていけるんでしょうかね?それにお話がなんかシンジゲート的な存在が絡んでくるから余計実感がわかないんじゃないんでしょうか? よくわからないけど悪い人なんだ。くらいの認識かと思いますが。 園子と京極さんの恋愛部分も中途半端な感は否めない。まぁキッドのアクションシーンが唯一の見せ場に感じました。それに薄い内容を最後まで引っ張り過ぎるのでラストに行く頃には中だるみしてしまいました。 園子が初めて髪をおろすんですが、おろした方が全然良いです。
名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)
皆が言っているように一応メインは平次と一葉になっていますが普段中々スポットが当たらない二人を据えた抜擢は斬新とも言えます。最初はノンビリとした展開で始まるので肩肘張らずに見れるのがいいですね。 京都の通りの名前なんかが随所に出てくるので関東在住の私は、へぇーなどと感心しながら見ていました。面白い名称のが京都にはいろいろあるんですねぇ。ケアゲインクライン?なんてどんな漢字なのか想像もできませんでした。 ストーリーは義経記を基に展開していく純日本風ミステリーで普段のコナン色とはちょっと違います。それにやまくらというのも初めて知り、勉強できる部分が結構あります。 途中平次とコナンがバイクで追跡するシーンなんかはCGとの融合が試みられているのかなぁ?という場面があり、アニメーションが少し違う風に感じます。 月明りから新一が出てくる演出や屋根の上で戦闘するシーンも迫力がありますが、個人的には平次が謎のバイク男に奇襲を受けて戦うシーンが好きですね。 だが最後犯人の動機が少し弱いと感じたのでそこだけピリっとしないですが全体としてはよく作られている作品です。
空白
このレビューにはネタバレが含まれています
来る
完全に好き嫌いが分かれる異色のJホラー。 ボクは好きでしたけどね。一緒に観ていた家族には不評でした(苦笑) 途中までは正統派ながらかな~り怖い部類に入る心霊ホラー。 正直、中島哲也監督とホラーの相性が良いとは思えなかったので、この化学反応は嬉しい誤算でした。 しかし、後半は一気に中島ワールド前回の天外魔境へ――。 大掛かりな『祓い』の準備が始まった辺りから、ワクワクと不安が交錯しておりました。 物語としては正直消化不良だしダメなんだけど、独特の酩酊感というかトリップしたような感覚がたまりませんでした。 キャストもビックリするくらい豪華でしたが、個人的には小松菜奈演じるメンヘラ霊感少女と、柴田理恵演じる霊能者が、身体を張って想像を絶する活躍を見せてくれたのが印象的。 あんまり映画は繰り返し観るタイプではないのですが、本作はまた見返してもいいかなあと思っています。 人を選ぶ異色作ですが、Jホラーの歴史にしっかりと足跡を残した作品です。
私の少女/扉の少女
ジャズと青春を謳歌する女子高校生の役から、突如として命の宿ったラブドールまで。変幻自在の演技で日本でも人気のペ・ドゥナがヒロインのイ・ヨンナムに扮して、細身のスタイルに似合わず華麗な護身術を披露していました。若くして警視の階級を持つキャリア組の彼女が、なぜ片田舎の警察署に赴任してきたのかも気になりますよね。 そんなヨンナムが救いの手を差し伸べるのが、血の繋がらない父親から暴力を振るわれている女子中学生のソン・ドヒ。無力感が漂う職場にも閉鎖的な慣習が支配するこの地にも馴染めないヨンナムとは、不思議な縁を感じます。孤独なふたりが惹かれ合うかのように、ひと夏限定の共同生活を送る様子が微笑ましかったです。 事実無根のデマや誹謗中傷、性的マイノリティへの偏見によってふたりが引き裂かれていく後半の展開は痛々しくて見てられません。理不尽な虐待に耐え続けていたドヒの驚くべき反撃、過去に縛られていたヨンナムの解放に期待してください。
ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男
雑踏の中に埋もれて靴磨きをしているのは、のちにジェームス・ブラウンとして大成することになるリトル・ジュニア。住んでいるのは森の中の掘っ立て小屋、父親は徴兵されて母親は家出と若干6歳にして過酷すぎます。一方では近所の教会から聞こえてくる微かな歌声に、ドン底を這いず回る少年を救いだす福音のような響きがありました。 ベトナム戦争やキング牧師暗殺といった激動の1960年、薬物依存性から女性問題までとスキャンダル。アメリカ社会と自分自身が抱える闇が背景に浮かび上がっているために、単純なサクセスストーリーでは終わりません。その類いまれな才能だけでなく、人間的な弱さにも感情移入できるでしょう。 JB役は戯曲の執筆やシナリオライターとしても活躍していた、チャドウィック・ボーズマン。生き写しのような表情やヘアスタイルはもちろん、ステージ上で披露する華麗なステップは必見です。この映画が完成した6年後、わずか43歳の若さでこの世を去ってしまったことが惜しまれますね。
セッション
ただひたすらジャズドラムの練習に打ち込んで、華やかさとは無縁なキャンパスライフを送るアンドリュー・ニーマン。せっかく映画館で知り合っていい感じなった女子大生のニコルとも、疎遠になってしまうのが残念ですね。そんなニーマンを「楽しんで演奏しろ」のひと言で自身のバンドにスカウトするのがテレンス・フレッチャーですが、その笑顔に騙されてはいけません。 痛烈な罵声や容赦ない叱責はもちろん、時には人種差別的な発言や手が飛んでくることも。日本であればパワハラ指導者として即追放されそうなフレッチャーが、なぜ名門シェイファー音楽院で指揮を執り続けているのか理解に苦しみます。「ネイビーシールズ」など戦争映画のイメージが強いJ・K・シモンズが演じているので、教師というよりも鬼軍曹のように見えてしまうでしょう。 一度は師弟関係を解消したふたりが、場末のバーでお酒を飲みながら語り合うシーンが心に残りました。そこまで完璧なレッスンにこだわる本当の理由、さらには冷徹なフレッチャーが一瞬だけ素顔をさらけ出してしまうので見逃さないでください。
スピード
冒頭からスピード感と緊張感にあふれたアクション映画で、公開されたのが1994年とは思えないほどの衝撃的な完成度でした。 まず、冒頭からロクな説明もなしにいきなりエレベーターの乗客救出作戦が展開され、否応なしに物語に引き込まれます。 バスの爆弾が発覚してからはまさに息つく暇もない展開で、バスの速度を落とさず車内でのトラブルにも対応するという展開は緊張の連続です。 それを乗客間の協力や外部の警察との連携で乗り切り、更にその上から犯人が罠を張るという頭脳戦の要素もありますし、爆発等の派手なシーンもあるため最後まで飽きずに観られます。 登場人物も良い人物が揃っており、主人公の警官のジャックは正義感と行動力がある好漢ですし、外部からジャックを支援するマック隊長とハリーも頼りがいがあります。 そして、犯人のハワードも非常に良い悪役で、ジャックや警察を常に翻弄する恐ろしいまでの狡猾さや冷酷さを持つ一方、犯行の動機が警察への逆恨みという微妙に小物っぽいのも面白いところです。
空の青さを知る人よ
東京は遠くもないけど近くもない、絶妙な「田舎町」の男女の絶望と希望みたいなファンタジックかつセンチメンタルなお話。 冒頭の川の上に掛かる長い歩道橋で、夕暮れ時、迎えを待つ主人公の高校生「相生 あおい(凄い変な名前!)」が手持ち無沙汰にベースギターでかき鳴らす、とある古い有名曲の旋律のシーンで、もう既にノックアウトされてしまうセンスの素晴らしさ。 この曲はある意味本作の裏の主題歌と言ってもよく(オモテはあいみょん)、何度も劇中に登場しますし、一説によると、この曲がエンディングに使用されたTVドラマが物語のモチーフになっているのではないか?というふしがあり、確かにファンタジックさや、夢の別天地をめざしたり、井の中の蛙大海を知らず(タイトルの元ネタでもある)、といった共通点が見受けられる。 あおいの姉「あかね」と、夢を追って東京に行ってしまった元カレ「金室 慎之介」との切な過ぎる関係は、とうに青春の時期を過ぎてしまった年齢層にとてもぶっ刺さること請け合い。 意外なあのお方の、声優としての才能の発見があったりしますし、かなり大人向けのアニメ映画ですね。
許されざる者
1992年に公開された同名の西部劇映画が原作ですが、今作では舞台を明治初頭の北海道に置き換え、登場人物もそれに合わせて変えられています。 基本的には、主人公の釜田十兵衛が賞金稼ぎとして娼婦を傷つけた男を追うロードムービーですが、幕末期の新政府軍との戦いを期に刀を置いた旧幕府軍残党の兵士が再び刀を持ち血生臭い戦いの世界に舞い戻る話でもあります。 未開拓で雪も残る北海道を舞台にしているためか全体的に暗く重い雰囲気が続き、やや残虐な描写もあるため見ていると少し気が重くなります。 しかし、渡辺謙、柄本明、柳楽優弥といった俳優陣の演技は素晴らしく、特に渡辺謙はその渋さとイケオジ振りを遺憾なく発揮しています。 また、この映画ではアイヌ民族の要素が多く組み込まれており、柳楽優弥が演じる沢田五郎はアイヌと和人(日本人)のハーフですし、道中でもアイヌコタン(集落)の描写があります。 アイヌ以外でも舞台となる場所に大都市等は少なく、寒村や小さな町が多いため当時の風景や習俗が見られるのは面白いところです。 ただ、和人によるアイヌ民族差別の描写も多く、前述の暗く重い雰囲気もあり、全体的に人を選びそうな映画ではあります。
シャトーブリアンからの手紙
監督はニュー・ジャーマンシネマの旗手でありながらフランスを第2の母国とするフォルカー・シュレンドルフ、構想から完成まで13年の紆余曲折、独仏合作でベルリン映画祭に出典。歴史上幾多の衝突を繰り返し現在でも外交問題を抱えるふたつの国が、1本の作品によって和解を目指すかのようです。 フランスの高等学校では教科書で教材として取り上げられるほど有名で、パリ市内を走る地下鉄の駅名にもなっているというギィ・モケが主人公。レジスタンス運動のヒーローとして過剰に美化するのではなく、恋にも友情にも悩むごく普通のティーンエイジャーとして描かれていて好感が持てました。 戦争という非常事態において、多くの国民が我が身の安全のために権力に従ってしまうことを痛感します。その一方では自らの信念を貫いて行動する、モケのような若い世代に僅かな希望がありますね。魂の自由のために肉体の死を受け入れられるかという、究極的な二者択一を迫られる終盤戦が圧巻ですよ。
ザスーラ
パルプ・フィクション
映画のセリフというのは脚本家が長い時間をかけて練り上げてソフィスティケートし、ここぞという場面で印象的なセリフを放り込む…というのが優れた映画脚本である。 と、かつては考えられていた。 1994年に「パルプ・フィクション」がカンヌのパルムドールを獲るまでは。 冒頭のファミレスにおけるチンピラカップルの会話。 タイトルの後、車内の殺し屋二人の「パリのマクドナルド」についての会話。 ストーリーの流れが明らかにおかしくなる程のボリュームで、映画に無駄話が入り込んでくる。 この無駄話の続く時間が、例えるならステーキの脂身の部分なのだが、しかし脂身こそが美味しいのだ。 タランティーノの生まれつきの感覚なのだろう、このセリフの洪水は1994年当時に誰も見た事が無かった「映画の新しい快楽」だった。 その後「パルプ・フィクション風」を狙ったような裏社会の住人達が喋りまくる犯罪映画が多数出現したが、まぁ元祖を超えるのは無理だろう。 タランティーノほどの熱量で「洗練された無駄話」を生成できる人物など、他にいる筈も無いのだ。
ナイトクローラー
科捜研の女 -劇場版-
プライベート・ライアン
スピルバーグとルーカスは若かりし日に黒澤明作品から大きなインスピレーションを受け、後に「夢」や「影武者」の製作にまで参加するようになった事は良く知られている。 「プライベート・ライアン」は1944年のフランスが舞台の戦争映画だが、黒澤明のDNAが作品全体に刻印されたような映画だ。 序盤、トム・ハンクス演じる隊長が困難なミッションに参加するメンバーを一人ずつ集めていく。ややコミカルに描かれるこの場面は「七人の侍方式」とも呼ばれる映画的なシークエンスだ。気性の荒い兵士、無口なクリスチャンの狙撃兵、戦闘経験の無い童顔の事務係など、個性豊かなメンバー達に三船敏郎や加東大介や木村功の面影が見えるようだ。 クライマックス。土砂降りの中で繰り広げられる泥まみれの戦闘場面は、カメラアングルや人物たちの縦横無尽な動きなど、まるで黒澤監督が指示を出して演出しているかのような印象さえ受ける。 黒澤作品の「骨太のヒューマニズム」と「男臭いアクション」に魅了されたスピルバーグの快心の一本だろう。
羊たちの沈黙
ショーシャンクの空に 4Kデジタルリマスター版
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
良くできたサスペンスです。見事にくせの強いキャラだらけで、これは面白くなりそう…と期待が高まります。 そして物語が進むにつれ、この人が怪しいと思ってもそれが次々に覆されていく面白さがあります。なので最後まで入り込んで観ることができて、あっという間に時間が過ぎました。 ただ鑑賞中ずっと何かがもやもやしていて、観終わった後に思ったのはダニエル・クレイグが合ってないな、と。この人の映画をたくさん見てきたわけではないのですが、とにかく雰囲気が合ってないと感じました。たいして存在感もなかった。 もっと適役がいただろうと思います。 訳ありげな一家で起こる殺人事件、犯人は家族の中に?って洋画でも多々ある設定ですが、その雰囲気はやはりワクワクして楽しいです。でもこの作品はハリウッド映画とあって派手さでごまかされている感も否めないとも感じました。トリックなどはわりとツッコミどころもいっぱいあります。 でも犯人は読めなかったし、謎解きドラマとしては十分楽しめる作品だと思います。
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