コンスタンティン
このレビューにはネタバレが含まれています
ヘアスプレー
圧倒的に明るいミュージカル! 『ハイスクール・ミュージカル』シリーズや『グレイテスト・ショーマン』でも大活躍だったザック・エフロンが、歌うま俳優としての魅力を存分に発揮しています。 ちなみに、ザック・エフロンは『グレイテスト・ショーマン』でウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンと共演していますが、この『ヘアスプレー』ではウルヴァリンの恋のライバル役であるサイクロプスを演じていたジェームズ・マースデンと共演しています。 それに気づいたとき、正直ちょっとクスっと来ました。 60年代のアメリカ、まだ公民権運動の火が付き始めたころのお話です。 そう書いてしまうと難しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に明るいラブコメです。ただ、もっとこのBLM問題に深く切り込んで欲しい、という方には向かないかもしれません。 オリジナルの楽曲はすべて明るくポップで、画面を見ながら踊りだしたくなること間違いなし! 明るい気分になりたいときにお勧めの1本です。
亜人
トレインスポッティング
どうにもこうにも情けなくて、陽気で絶望的な青春映画です。監督を勤めたダニー・ボイルと、主演を勤めたユアン・マクレガーの出世作でもあります。スタイリッシュな映像とクラブミュージックを使った事もあり、当時日本でも大ヒットしました。 ドラッグに溺れた5人の若者の青春群像劇といった感じで、物語はスピーディーに展開されていきます。ともすると暗く重くなりがちなストーリーですが、そこかしこにユーモアもあり、ダラダラとしていないのでサラっと見れます。また、登場人物達もそれほど悲壮感を漂わせていないので、その辺もヒットした所以でしょう。 もう一つ。この映画で取り上げられている音楽ですが、プライマル・スクリームやブラーといった当時のイギリスの音楽シーンの中では、ややマニアックな選曲にセンスを感じます。中でもアンダーワールドの「ボーン・スリッピー」はこの映画のヒットもあって有名になりました。 色々ありますが、90年代を代表する映画として欠かせない作品だと思います。
ダークナイト
新旧数あるバットマン映画で、この作品をベストに上げる方も多いのではないでしょうか。それくらいこの「ダークナイト」は完成度が高いです。80年代から90年代にかけて作られたバットマンシリーズは、良くも悪くもハリウッド的でしたが、クリストファー・ノーラン監督のいわゆる「ダークナイト・トリロジー(ダークナイト三部作)」は、全体的に暗く、重く、シリアスな内容でした。その中でも一番優れた作品がこれだと思います。その理由もいくつかありますが、やはりジョーカー役を演じたヒース・レジャーの鬼気迫る演技が強く印象に残ります。それまでのマンガ等の実写映画は、いかに原作に忠実かが評価されていましたが、ここでのヒース・レジャーは完全に振り切っています。80年代のジョーカー役だったジャック・ニコルソンや、近年大ヒットした映画「ジョーカー」のホアキン・フェニックスもそれぞれ良かったです。しかし狂気の果てみたいなジョーカーだったら、この「ダークナイト」のジョーカーです。
トゥームレイダー
ALWAYS 三丁目の夕日’64
ALWAYS続・三丁目の夕日
前作から4ヶ月後の世界を描いていて、1959年のお話です。東京タワーが完成しましたね。 2007年公開ですので、実際には2年経過しており、淳之介役の須賀健太さんがちょうど成長期で13歳中学1年生になっていて、小学校6年生の役には大きすぎるような印象もありますが、「そういう子もいたよね」と思える程度でした。 女の子が父親の仕事の関係で鈴木オートに預けられますが、どんどん家族になっていく姿が良いですね。堀北真希さん演じる六ちゃんももう立派な家族です。血の繋がりはなくても一緒にご飯食べて寝起きしているということは家族になれるんですね。 芥川賞受賞できるのか、3人一緒に暮らせるのかが気になるところですが、最後まで観ないと分からないようになっていて、ちょっと引っ張るなぁという印象でした。 小日向文世さん演じる川渕康成は淳之介の父親と思われる人で、愛情がないよな感じですが、結局子供を養うのにはお金がいるわけで、吉岡秀隆さん演じる茶川竜之介とどちらと暮らすのが幸せなのかは分からないんじゃないかなと思います。ただ、淳之介が竜之介が良いと言ってるんだから、川渕はお金を出してやったらいいんじゃないかなとずっと気にかかっていました。 幸せって何かなと考えさせられる映画でした。
ALWAYS 三丁目の夕日
今から62年前、1958年昭和33年のお話です。1945年終戦ですから終戦後13年焼け野原だった東京がようやく復興してきた頃です。 今のおばあちゃん、おじいちゃん世代が子供の頃の話ですね。この年の12月に完成する東京タワーはまだ建築中です。スカイツリーが建築中だった時を知ってるのよって孫に話す日が来るのかなと、自分が歳をとった時のことを考えてしまう映画でした。自分は生まれていませんが、どこか懐かしい感じがします。 芸能界を引退した堀北真希さんが六子役で新人俳優賞を受賞されていますね。本当に方言が可愛らしいです。 茶川竜之介役の吉岡秀隆さんの演技が本当に凄いと思います。情けない感じが本当によく出てて、背中だけ、歩く姿だけ、仕草だけで感情を出していて、声が抜群なところで裏返るのもすごいです。最優秀主演男優賞受賞されていますね。 何と言っても淳之介役の須賀健太さんこの時11歳ですが、本当に可愛らしくて、演技力も高く、母親に逃げられたという設定がとても切なくなりました。 先日が努力して立て直してくれた日本の上に今自分は立っているのだから、泣き言言わずに頑張らないといけないなと励まされました。
グランド・ジャーニー
キスから始まるものがたり2
未来のミライ
サマーウォーズの世界観にハマり、見てみました。子供がいたり子育てをしたことがある方には共感できるところもいくつかあるかもしれない。私も子育て中だが、こういうところで機嫌悪くして泣く、こういう行動をするというのもわかるし、旦那が他の奥様によく見せようとする言動も見ていてわかるわーと。 しかしながらくんちゃんと両親たち。なにげになんか目に見えない冷たさを感じて、くんちゃんは特に性格ひん曲がってしまうのではないかと心配さも感じられるところもあった。でも少なからず子供よりも自分たちの生活が大事な親もいるわけで。リアルさを感じますね。誰しもが子供にべったり、大事にしてるというわけでもないところが。 声優陣は……もう少し工夫できなかったかと。星野源さんは星野源さんのまま。ファンにはいいかもしれないがファンである私でも少し違和感を感じた。声は特徴的なのでいいのですがとなりのトトロの父親役の糸井重里さんを超えられなかった。惜しいです。 意外にこの方はすごいと思ったのは福山雅治さんでした。知ったら確かに声は彼なのですが言われるまで気づかなかったしキャラクターに増してかっこよく感じました。 ストーリーは少し複雑で子供が見るよりかは大人が見る映画かと。
悪のクロニクル
最高の人生の見つけ方
人生とは何か、今自分の人生このままでいいのかを考えさせられる映画でした。もとになった映画は見ていません。 普通の主婦と大金持ちの社長、どっちの人生がよかったのか?それはわからない。でも前を向いてこれから残された時間で悔いのないように生きていきたい、と押してくれます。 前川清さんが夫役でなぜ?と思うのですが全く何もしない不器用な夫を演じて、わかるわかる!全くこんな感じ、と年代は違うものの共感できました。キーパーソンはムロツヨシさんかと。真面目に社長に尽くす、任務を遂行するかと思えばオタ芸をしたり牧師役をしたり、盛り上げたり。そんな優秀な人材はないですね。とても頼もしい存在でした。 吉永小百合さんの映画は正直今まで見たことがなかったのですが本当にすぐそこにいる奥さん、という感じが出ていたし、娘役の満島ひかりさんも素敵だった。 ストーリーもシンプルでバランスの良い展開。ありえないかもしれませんがこの二人が出会えた奇跡は素晴らしい。 親子、夫婦、家族、友人同士でほっとしてみることができる映画です。
パラサイト 半地下の家族
面白かったのですが、正直見る前から、評価に期待しすぎました。 ネタバレや評価に目を通さずに鑑賞することをおすすめします。 韓国映画を何作か見たことがあったのですが、 今までの韓国映画はラストが雑に出来上がっている印象でした。 しかしパラサイトは、伏線の回収や帳尻合わせが今までのように雑ではなかったです。 起承転結もしっかりしていて、巧妙に作りこまれていたように感じます。 この映画がきっかけで、韓国映画を好きになってくれる人が増えたらうれしいです。 本作は社会性、貧富の格差がしっかりと描かれていました。 簡潔にいうと、超貧乏一家が超お金持ちも家庭の使用人になりすまして寄生(パラサイト)するストーリーです。 ハラハラしつつもテンポよく進んでいくストーリーに目を離せませんでした。 途中で飽きずに楽しめるかと思います。 複数出てくる登場人物に、感情移入をして鑑賞できる方はとても楽しめる作品だと思います。私は他人事のように見てしまったのでそうもいきませんでしたが、、、。 しかし私の中の知ってる韓国映画の中ではNO1です。
勝手にふるえてろ
とにかく痛い女の子。24歳彼氏なし、昔好きだった男性と最近告白?された男性に揺れる主人公ヨシカをリアルに演じる松岡茉優ちゃん。妄想が暴走、しまいには歌い出す。彼女の恋は自分だけでなくて周りも巻き込んで最後はどうなるのか目が離せない。どうしてここまで暴走してしまうのだろうか。痛い恋を経験したことのある女性は共感だらけであろう。途中の歌のシーンは本当に上手でヨシカの心情を苦しく切なく歌い上げるところは何度見ても泣けてきます。CD化されていないのが残念な気もするがなんとここを繰り返しみてしまう。ところどころ笑えるところもあり、上司がクイーンのボーカルに似てることを同僚と私語をしてクスクス笑っているシーンは微笑ましく、休憩時間に更衣室で同僚達と寝るという場面がリアルである。タイトルの意味は最後にわかるのか、わからないのか……私がとてつもなく好きな恋愛映画の一つです。個人的に渡辺大知くんの方が好みです。ぼさっとしてる男子を演じるのがうまい。
よこがお
殿、利息でござる!
人のために何かをするというのは今も難しいですが、侍に切り捨てごめんと言われて殺される時代に、昔はもっと大変で思いつく人もいなかっただろうと思います。寄付やボランティアなど、自己犠牲の精神について考えさせられました。 初めて貯金を始めた山崎努さん演じる浅野屋甚内がお金を貯め始めたのは、村の困窮状態を長年感じており、さらに、論語などを学んで感銘を受けていためです。字が読めない人がほとんどの時代に本当にすごいなと思いました。さらに、これが実話だということに驚きました。 家族や仲間ことも疑ってかかればいくらでも疑う事できますが、卑屈にならず相手と自分を信じることから大願成就の道は始まるんだなと思いました。 江戸時代の封建制は徹底しているんだということがよく分かりました。農民の中でも大肝煎、肝煎、旦那衆など分かれており、武士もたくさんの階級と役職に分かれています。何か一つ決めるだけでも相当の時間がかかります。大肝煎は傘を使えるけど他は使えないなど、厳しい決め事もあります。 60年で6000両国から利息として支払わせたことから、1両13万円で作中計算していたので、7億8千万円です。それを全て町民に還元したわけですから本当にすごいと思います。自分だけじゃなく他人が幸せであることが自分の幸せにつながることを知っていたわけですね。
ボーダーライン
この作品の最初の7分。たったの7分で、圧倒される。 そんじょそこらの圧倒感と較べないでほしい。驚きの連続、リアリティをもって迫って来る。たったの7分間で。 既に、7分の中に目をそむけたくなるシーンも出てくる。それが、この映画「ボーダーライン」覚悟して観るか、停止を押して引き返すかのどちらかを、監督に突きつけられているような気さえする。それは、7分過ぎても、容赦なく続く。 FBI捜査官のメイサーとレジーは、その冒頭でどえらい目に遭う。 「どこのおっさん?偉い人なの?」という風貌のジョッシュ・ブローリン演じるマットが、メイサーを簡単な質問だけでスカウトする。 マットが追っているのは、誘拐事件を手下に指示している麻薬王だった。その捜査に参加させられたメイサー。付いてくるレジー。 そして、マットが「アレハンドロ」と、名前だけ紹介した謎の人物が加わる。ベネチオ・デル・トロが演じる、アレハンドロ。とにかくオーラから行動から、何から何まで凄い。個人的に、メイサーの知らぬところで行われる、未開封のウォーターサーバーを、担いでいく後ろ姿、後半にメイサーにあるものを強要するシーンは、恐怖でゾクゾクする。 そんなものは序の口で、警察をも信じられないメキシコ、ファレスでの、緊張感バリバリの高速渋滞シーン。真面目ゆえにマットのチーム行動をかき乱してしまうメイサー。「花火が見えるよ」とメイサーを誘ったチームの一員が屋上で見せたファレスの銃撃戦。アレハンドロが加わった本当の目的。 重いテーマ、ストーリーを緻密に脚本にした、俳優、監督でもあるテイラー・シェリダン、ブルっと身を震わせるTHE BEASTという名曲を作った音楽担当の故ヨハン・ヨハンソン、(「ジョーカー」の音楽担当をしたヒドゥル・グドナドッティルは、彼の弟子)、撮影監督には、俳優のファンも多い、ロジャー・ディーキンス。そして、監督は、ドゥニ・ヴィルヌーヴ。 キャスト、スタッフ、誰か一人掛けたら、この映画は出来なかったと思う。 文句のつけようがない。
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