飛び込みにかける少年たちの青春の様子が、爽やかに描かれていました。
しかしそのストーリーには、練習と恋愛に悩み失恋を経験したり、スポーツ一家の中でがんじがらめになり苦しむ様子や、ライバルとのあつれき等、見どころ満載で飽きることなく観れました。
さらに、故障で仲間が離れて行ったり、失恋でやる気が全く起こらなくなったりと苦しむシーンもあり、そんな中、コーチ役の瀬戸朝香さんは常に凛とした態度で、良いアドバイスをして行くのも素敵でした。彼女の言う「あなたは"ダイヤモンドの瞳"を持っている」という言葉が、主人公の知季に勇気を与えるシーンが印象に残っています。ダイビングには動体視力も要求されるなんて思ってもみなかったので、それを聞いて少し驚きました。
ただ、監督と生徒という間柄でもある富士谷親子の関係は、父役の光石研さんの演技は優しそうで、敬介が父に対してその距離感を悩むほどとは見えず少しモヤモヤが残りました。
あのダイビングは全て?それとも一部?ご本人たちのものなのかどうか知らないのですが、猛特訓をしたとの事なので、全部自身で飛んでいるのならもう「凄い!」としか言いようがありません。