新聞記者
このレビューにはネタバレが含まれています
ローマの休日 4K レストア版
スクール・オブ・ロック
最初、主演の方のビジュアルと、だらしのない生活っぷりが受け入れられず、見ていてちょっとうんざりしましたが(きっと、この役をとても上手に演じられていたのだと…)まじめで、とてもかしこい子供たちと心を通わせ初めてから、面白くなっていって、最後は勉強だけじゃなく、一生懸命取り組めることや夢を持つことっていいことだな!と思えます。 主人公のクズッぷりもすごいのですが、子供たちも生意気で最初は全然かわいくないです。でも子供たちも子供たちなりに親の期待にこたえたいという気持ちと自分のやりたいことの狭間で思い悩んでる姿をみてるとだんだん感情移入してきて、応援したくなってきます。何より、教師と生徒の間の信頼関係が築きあげられていくところがいいです! 名門校で、こんな偽物の教師が生徒を指導することなんて本当にある…?と思ってしまいますが笑、きっと学校には勉強だけじゃなく、こうやって生きてく上で大事なことを教えてくれる先生の方が、その後の人生においてとても重要な人物なんだろうな、と思います。 ロック歌手やグループを知っている人なら、もっと楽しめると思いますが、残念ながら私は名前を聞いてもピンとくる人たちがいなかったため、伝説と言われても、そうなんだーくらいで、そこには共感することができませんでした。笑
誰も知らない
『万引き家族』で、さらに世界的な知名度を上げた是枝裕和監督作品。 主演の柳楽優弥が若干14歳、史上最年少でカンヌ国際映画賞男優賞を受賞したことでも大きな話題となりました。 この映画で特筆すべきは、なんと言っても出演者達の自然な演技。 それはもう「みんな素だよね?」と聞きたくなるような、もはや演技とも呼べないのではないかと思えるほどのナチュラルさ。まるで隠し撮りカメラで撮られたドキュメンタリー番組を見ているかのようなのです。 母親役のYOUに至っては普段の彼女そのままで、もし本当に演技しているのならこれが女優初挑戦とは到底思えないほどのハマり役でした。 この映画は1988年に発覚した『巣鴨子供置き去り事件』をベースに描かれているようですが、描写はあくまでもソフト。コンビニ店員や女子中学生など、脇役から多少なりとも思いやりや優しさが感じられ、それがわずかながら救いになっています。実際はもっと悲惨な状況だったようです。 この世に生を受けながら、学校に行けず、母親に見放され、満足な衣食住さえ保証されず、まるでこの世にはじめから存在しなかったように扱われる彼らの姿。『誰も知らない』というタイトルがまさに彼らの置かれた過酷過ぎる状況を端的に表しており、胸が締め付けられる思いでした。
ウエスト・サイド物語
あの子を探して
ズートピア
公開後、ファンアートも多く作られた作品です。 ちいさなウサギのジュディ。 彼女が子どもの頃から抱いていた夢は警察官になること。 しかし、現状はそれほど甘くはなく。 動物たちの世界は大きくて強いそれもたくさん。 当然ながら、警察官はそれらの動物たちが全てです。 そんな中で、その小さな体を活かして警察学校を卒業するさまは勇気づけられます。 夢がかなって警察官になったジュディですが、やはりそこにも現実が。 ジュディの奮闘記が描かれています。 個人的に気になったのは、作中で語られている「数%の肉食獣」の存在。 ディズニー作品なので、そこまで踏み込むのは難しかったのかと思いますが、彼らがどのようにして日々なにを食べているのかも描いてほしかったです。 「ズートピア」という動物たちの楽園。 しかし、どうしてもその楽園の中で「牙」を持つ肉食獣が存在するのは当然で。 彼らがもつ日々の困難さも描かないと中途半端な印象になってしまいます。 キャラクターはそれぞれ魅力たっぷり。 個人的には詐欺師のフィニックが好きです。 愛らしく小柄な体を活かして、赤ちゃんのふりをし、大きなアイスバーを買って転売しています。 しかし、じつはおっさん。仕事を終えると渋い声で「チャオ」と言って立ち去るのがギャップ萌えでいい感じです。 この「マイノリティ」としての生き方を描いているだけに、やはり肉食獣の生き方が描かれていないのが惜しいです。
ウルトラヴァイオレット
太陽を盗んだ男
かもめ食堂
総合評価を星4つにしようか迷い、結局3つ付けました。 この映画は、一部北欧・インテリアマニアには伝説的な存在。 映画のそこかしこで使われている家具、食器などがことごとくマニアの話題をさらったからです。自分も愛用している!、もしくは自宅にも取り入れたいと、ストーリーそのものでなく小道具に注目。通常の映画鑑賞とは全く別の熱い視線が送られていたのです。 そんな彼らの間で話題を通り越して伝説となっているのが、おにぎりが登場するシーン。ここで使われたアラビア社の“アベック24H”というブルーのお皿は、この映画の公開年にたまたま廃盤になったこともあり、その価格はうなぎ登り。ずっと入手困難な状態が続いていました。かく言うわが家も毎日のように愛用中。 ・・・と、つい映画の本筋から離れてしまいましたが、正直、ストーリー自体は淡々としており(一緒に観た家族によると、同じようなシーンの繰り返しだ・・・と)、北欧に興味が無かったら、私は絶対観ないタイプの作品でした。 それでも、フィンランドの日常生活、町並み、自然が美しく、映画全体に漂う独特の空気感が好きで、今回2度目の鑑賞に至りました。主演3人の女優さんも個性派のベテラン揃い。それぞれの役柄を好演しています。
メリー・ポピンズ
今見ると画像の粗さだったり…というところが気になるかもしれませんが、実写とアニメーションを組み合わせた映像は当日の技術としては、画期的だったのではないかと思います。事実、これらの技術を用いることで、よりメリーポピンズのファンタジックな世界を表現することができたと思うからです。まぁ、正直、この技術を見せつけるために少しストーリーが強引なところがあるのと、アニメーションのシーンが無駄に長いな、という印象はありますが…。 サウンド・オブ・ミュージックで主役を演じたジュリー・アンドリュースがメリーポピンズ役で出演されているため、歌は抜群にいいです。サウンド・オブ・ミュージックの優しいマリアの印象と、メリーポピンズのクールなところの差に最初は戸惑いますが。笑 この作品を見てから気づいたのですが、東京ディズニーランドの入口付近や舞浜駅では、メリーポピンズで登場する曲が結構流れています。今まで何の曲かも気になりませんでしたが、知ってから聞くと、ディズニーランドの楽しみもちょっとだけ増えたような気がします。笑 アニメーションの長さで前半は少しうんざりする時間がありますが、後半はメリーポピンズが赴任した先の家族の様々な問題がクリアになっていく中で、とても深いセリフがいくつもあり、のめり込めます。
サウンド・オブ・ミュージック
プリティ・プリンセス
サウンド・オブ・ミュージックのジュリーアンドリュースが一国の王女、プラダを来た悪魔のアン・ハサウェイが高校生役かつジュリーの孫という、何とも豪華な出演者たちです。イケてない高校生を演じるアンですが、投身が他の人と全然違うし、どんなにイケてない格好をしても美しさがにじみ出てしまっています。ひょんなことから、アンがプリンセスになるまでを描いた作品ですが、レッスンの内容は見ているこちらも参考になるようなものも多く、ちょっとした指南書のようです。人気ものになってしまったが故のトラブルにも巻き込まれてしまいますが、その過程も「まぁ、普通そうなるよね」と共感できる部分もたくさんあります。ストーリー自体は単調ですが、出演されている女優陣たちの力で、最後まで見ごたえのある作品になっています。ディズニーが絡んでいるということもあり、最後はハッピーエンドなので、大人でも子供でも安心して見られます。ジュリーの女王としての振る舞いは本当に美しい!
娼年
主演の松坂桃李さんが好きで、話題にもなっていたので拝見しましたが、正直みて後悔しました…話題性のために見るのはありだと思いますが、いろんな感情を押し殺してみることをお勧めします。松坂さんの肉体のあんなところまで見えてしまうというのはファンにとって嬉しいポイントではありますが、物語に深みはなく、娼婦をしている主人公を通して、世の中の色々な人が抱える心の闇や悩みを見ていく、ストーリー性のあるAVを見ている気分でした。それも決してキレイではなく、見るに堪えられないようなシーンもあります。それがリアルだ、と言われればそれまでなのですが…。何に対しても無気力な少年が(娼年)になっていった理由はこういうところもあるのね、というようなポイントも出てきますが、急にその話が出てきたり、と展開の無理矢理感を感じずにはいられませんでした。この作品を松坂さんでやらなければいけなかった理由が全く見当つきません。松坂さんの無駄遣いではないかと思ってしまいます…。
モアナと伝説の海
ディズニーは最近なぜこんなに自ら人生を切り開き、力強く生きていく女の子ばかりを描くのだろう…と、王道のかわいらしく、奥ゆかしくも、強い信念を持っていた昔のプリンセス作品を見てきた身としては、モアナのような主人公に少しばかり嫌気がさしてしまいますが。この作品の素晴らしいところは、海を始めとした水のCGが本当に精巧に描かれていて、それが作りものだとは思えないほどのクオリティーである点です。ストーリーは大方予想通りではあるものの、途中で登場するキャラクターたちも正直あまり魅力的ではないです。モアナと一緒に旅に出る動物たちも、アラジンのアブーやラプンツェルのパスカルのようなキャラクター性が薄く、この子たち、着いてくる必要あったかな?と思いました。最後はアニメーションの世界とは思いつつ「え?こんな展開あり?」という、何とも腑に落ちない展開です。アナ雪の次の作品として、見に行った方も多いと思いますが、ストーリーの面白さ含め、印象強さは雲泥の差ではないかと思います。
クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
クレヨンしんちゃんの映画作品の中で上位に入る名作なのではないでしょうか。タイトルの通り、物語はロボットになってしまったとーちゃんと、そこで巻き起こるドタバタを中心に展開されていきます。クレヨンしんちゃんならではのコミカルなところがこれでもか!というくらい描かれていますが、最後は涙なしでは見られません。本物のとーちゃんが復活した後は、ロボとーちゃんの心情を考えるととても辛いです。しんちゃんが「どっちも本物のとーちゃん」という言葉が、しんちゃんが言ったということもあり、心に刺さります。今の世の中、家族の形は色々あると思いますが「本物」とは一体何を言うんだろう…と考えさせられました。血のつながりや、長く一緒にいた、ということだけではなく、お互いを思い合う気持ちこそが「本物」の形であるといいな、と思わせてくれる1本です。ロボとーちゃんが製造された経緯も物語の中で展開されますが、自分の父親に対する態度を少し改めようかな…と思いました。笑
映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス
スタンド・バイ・ミー
4人の少年が死体を見に行くという話、というところまでは知っていたのですが、一体どこが名作と呼ばれるところなんだろう?と興味本位で見ましたが、本当に名作でした(笑)。4人の少年それぞれに悩みや苦悩があり、とても大人びているなぁと思いましたが、きっと自分もその年齢だった時は同じように悩み、もがいていた、あの年ならではの感情を忘れてしまっていたことを思い出すことができました。その反面、その感情を忘れてしまっていたことが少し残念な気持ちになったのと、結果、自分も大人になり同じように悩んでいる10代の子たちを「まだ子供なのに…」という目で見ていたことに気づかされました。自分はこうありたいと思う一方で、育ってきた環境や社会の枠組みから抜け出せないのではないか、という思いは、簡単には解決できない問題だなぁと思いました。一番背も高くイケメンだった少年を演じていた子は、大人になり若くして亡くなってしまったということを作品を見た後に知って、とても残念でした。彼が歳を重ねた作品を見たかった!
ジョーカー
ダーク・ナイトの時にヒース・レジャーが演じていたジョーカーがとても好きだったので、本作で少し年齢が上になったジョーカーに代わってしまうことに少しだけ不安がありましたが、ホアキンのジョーカーはこの作品にぴったりで、彼のジョーカーにもはまりました!ストーリーは全般的に華やかなシーンはほとんどなく、常に心が痛む出来事だらけですが、何よりも精神的な病を抱えつつも、仕事に就き、母親の面倒までみていた一人の男性がなぜ凶悪なジョーカーになってしまったのか、という点について、ちょっとしたボタンの掛け違いの連続がここまでのことを引き起こしてしまったのだと思うと、自分事化せずにはいられませんでした。自分や社会の大多数が正しいと思うこと、それは決してこの社会に存在するすべての人間にとって正しいことではなく、そのことに気づけないまま社会が進んでいると思うと、今もどっかで新しいジョーカーが生み出されているのでは…と思ってしまいます。ジョーカーになっていってしまうまでのホアキンの孤独や表情の細かな変化も見どころの1つです。
ドクムシ
壁や床一面がビニールシートで覆われた部屋の真ん中に調理台が一台。その上には一本の肉切り包丁。ホラーという以外は何の前知識もなく本作を見始めた私は、このシーンで、えっ!これスプラッターなの?!と身構えちゃいました。まぁスプラッターと言えばそうなのかも知れませんが、想像していた程の残酷さはなく、結果的には良い具合のグロさで楽しめました。 軟禁状態で男女7人が生き残りをかけて殺し合う、というありがちな設定ではあるんですが、何も考えずにサクッとスリルを楽しむには、こういうシチュエーションスリラーって重宝しますね。 決して幽霊ものではないんですけど、暗い校舎ってだけでそっちも警戒しちゃって、トイレのシーンとかちょっと怖かったです。演出的にはそういう狙いはないのかも知れませんけどね。 この映画、全体を通してそこまでハラハラしたり驚かされたりってことはないんですが、キャバ嬢アカネとおとなしめの女の子ユミがもみ合った時に起こったある出来事だけはかなり衝撃でしたね。一瞬みんながフリーズして「えっ?!」ってなる瞬間なんですが、こっちも一緒にフリーズしました(汗)。 7人が集められた理由のタネ明かしについては批判的な意見もあるようですが、私はとりあえず答えが分かってスッキリした~、って感じで気持ちよく見終えました。
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