アイム・ソー・エキサイテッド!
オープニングショットはマドリード空港でベテランのメカニック・レオンが機体のメンテナンスをしていますが、どこか心ここに在らずといった横顔。レオン役はスペイン映画のみならず世界で活躍するアントニオ・バンデラスで、このワンシーンのみの登場ですが存在感は流石ですね。整備不良のまま離陸した飛行機のシルエットが遠ざかるにつれて、不吉な予感はますます高まっていきます。 勤務時間中にも関わらずアルコール片手に歌って踊るキャビンアテンダント、コックピットの機長に浮上する浮気疑惑、「未来が見える」と豪語する乗客。機内のパニックぶりにも笑わされますが、地上で彼ら彼女たちの到着を待ちわびるパートナーたちにも感情移入してみると面白いですよ。 目的地・メキシコが近づくにつれて男女入り乱れて繰り広げられていく、ドロドロの乱痴気騒ぎにはいささかウンザリしてしまうかもしれません。肉体的な性別に捕らわれることのない、3人のCAの爽やかな活躍に期待してください。
ウィロー
このレビューにはネタバレが含まれています
ドリーム
帝一の國
生徒会長の座をかけて壮絶な戦いを繰り広げる学園ドラマです。 私は原作コミックを読んでいませんが、それでもすべての出演者がはまり役だと言い切れるほどキレッキレの演技をみせるので最高!豪華ですし! 特に、すでに若手俳優として頭一つ出ている感のある菅田将暉さんが素晴らしい。もともとあまり好きな俳優さんではなかったのですが、映画にドラマに引っ張りだこなのもほんとにうなずけます。志尊淳さんも中世的な雰囲気が役にぴったりでしたね。他のキャストもみんな役にぴったりです。 ストーリーも斬新で本当に楽しいです。生徒会長になるために必死で票集めに奔走するのがなんともコミカルで、権力者である親同士(こっちも犬猿の仲)まで巻き込んでけっこう壮大にやりあうのでなんとも痛快。全体的にクスッとした笑いが散らばっている印象で、すべってる感じもありません。 終始明るく楽しく観ることができるのでかなりおススメです!漫画も読んでみたくなりました~
ヴァレリアン 千の惑星の救世主
シンデレラ
バイロケーション
見たら即死というドッペルゲンガーとは一線を画した、「バイロケーション」の設定が上手く効果を発揮しています。もしも自分とまったく同じ姿形をした人間がいたら、面倒な事は全て引き受けてくれるかも… そんな夢のような物語かと思いきや恐るべき落とし穴が待ち受けていました。 もうひとりの自分との直接対決という超常現象をテーマにしながら、ヒロイン・桐村忍のごく普通の夫婦生活が平行して映し出されていくのが面白いですね。視力にハンディキャップがあるものの心優い夫の勝、ふたりが暮らしているマンションの508号室、忍がアトリエ代わりに使っている605号室。コンクールに応募するために忍が製作中の絵と、窓から見える風景との微妙なズレに騙さないように。 左遷させられた元エリート刑事から、難病の息子を抱える母親まで。忍の周りで少しずつ増えていく「バイロケ仲間」たちとの交流会や、運命共同体のような関係からも目が離せません。彼ら彼女たちが皆一様に口にする「絶対に渡したくないもの」を守り抜くことができるのか、終盤で忍に突き付けられる究極の二者択一は必見です。
負け犬の美学
ボクシング映画はハズレが少ない。 どうにもこうにも胸を激しく打つ秀作が多いジャンルなのである。 本作もそんな作品のひとつ。 オリジナルの原題は『SPARRING(スパーリング)』。 ウ~ン悪くはないけど、本作に限ってはこの邦題がスバラシイ! 邦題ってガックリきたり「なんでやねん!」ってツッコミを入れたくなってしまうものが多い中で『負け犬の美学』は作品の内容を的確に伝えた名タイトルだと思う。 主人公が45才のロートル・ボクサーだと聞いて、彼の再起を懸けたリベンジ・マッチを描くとか、そういうのを想像しがちだけど、そりゃ丸く収めて感動を安売りするハリウッド映画のオハナシ。 やるせないドラマ映画のメッカであるフランス産まれの本作は、49戦13勝33敗3分けという負け組中年ボクサーの現実を、イヤというほど叩きつける。 しかし、感動作であることに変わりはない。 特にラストの愛娘とのシーンは印象深く、ジーンと来た。 エンドロール間際に登場する、実際にアレな戦績を残したボクサーたちの実際の映像も何か良い。
ヴェノム
ジュリエットからの手紙
イタリア・ベローナでは、世界中から恋愛相談の手紙が届き、それに返事を書く団体が実在する。 ジュリエットの秘書と言うらしい。 その入りだけで、恋愛映画大好きな私は、これからどんなストーリーが繰り広げられるのか興奮した。 ストーリーは、婚約者がいるも何かすれ違いを感じている主人公の女性。 50年前に恋に落ちた男性がいるも、その彼とは結ばれず別の男性と結婚し、暮らしてきた老婆。 そして、どこか恋愛には冷めたところのある老婆の孫。 若からし頃の老婆が書いた恋に苦悩する手紙をきっかけに、この3人で旅をスタートする。過去に恋に落ちたその男性を探す旅である! 旅の中に出てくるイタリアンの景色がストーリーをより盛り上げており、見入ってしまった。 老婆は別の男性と結婚をし、一緒に旅ができる家族思いの孫もいる。それは、初恋の相手を選ばずとも幸せな50年を過ごしてこれた証拠だと思う。 しかし忘れられない男性がおり、その想いが蘇り、老婆になるも恋にドキドキ、ワクワク一喜一憂する姿がそこにはあり、とても感動をした。 そんな老婆を見て、主人公の女性、孫の関係性の変化にもとても共感をした。 どんな相手を選び、これから生活していくべきなのか、何が幸せなのか…思い悩んでる方にオススメの映画だ。 ベローナは、イタリアの他の街よりメジャーではないが、映画で映し出される景色は本当に素敵だった。 この映画を観た後、ベローナを訪れたが本当に映画で見るまんまの景色が広がっている街であった。 映画と共にベローナへの旅行もオススメだ。
INFINI/インフィニ
ディパーテッド
香港映画「インファナル・アフェア」が原作ですが、そちらを知らないと分からない点等はなく、まずはひと安心でした。 マフィア組織に潜入する警察官と警察に潜入するマフィア構成員というダブル主人公の映画で、最初は別々に展開していた物語が最後に一つに収束していく流れは見事の一言です。 雰囲気は最初から最後までハードボイルドで、犯罪や暴力描写も多いものの目を覆いたくなるほどのものは少ないですが、その分警察とマフィア組織の情報戦の描写は胃が痛くなるような緊張感でした。 そうした緊張感は物語が進む連れて高まり、徐々に各組織内にも疑心暗鬼に陥る者が出てくるのがリアルでもあり恐ろしく感じます。 そして、最後に迎える結末は無情さに溢れるもので、ハードボイルドな展開と相まってむなしさと悲しさを感じさせられます。 一方、各俳優陣の演技は素晴らしく、マフィア組織への潜入捜査を続けながらも様々なストレスとで段々と壊れそうになっていくレオナルド・ディカプリオの姿は圧巻です。
ぐらんぶる
端的に言えば、「大学サークルバカ映画。」なんですが、それだけで終わらすには勿体ない作品。 冒頭の導入部の「全裸無間地獄」のひたすらに下らない無意味シークエンスは、思わず吹き出さずにはいられない優秀?さですし、ぐらんぶるワールドにはまり込むためのいい肩慣らしにもなっていて、構成の手練れを感じさせます。 それから、見終えると必ず「Vamos!」と叫ばずにはいられなくなる呪いが掛かります。 ツンデレヒロイン役、乃木坂46の与田祐希のナチュラルボーンチェリー振りや、「グランブルー」店長役、髙嶋政宏の年甲斐もなく体を張り捲った渾身のギャグなど、やや頼りない主人公達を脇の面々が強力にバックアップし、底抜けのグダグダになりがちな題材のクオリティを下支えしています。 サークルの一見脳筋な先輩たちが、含蓄に富んだ人生訓を語ったり、悩める乙女のために一肌脱いだりするエピソードが意外な上、青春映画としての見応えを爆上げ。 ダイビングシーンの美しさや、可愛い娘が手取り足取りインストラクションするので、ダイビング入門映画としてもよく出来ていると思います。
キネマの神様
志村けんさんが初主演の映画、しかも菅田将暉さんとのダブル主演という事で制作が決定した時から、楽しみにしていた作品でした。 しかし、コロナで志村さんが急死。とてもショックでこの映画も制作されないのだろうか・・と思っていました。その後、沢田研二さんが代役で撮影が再開されたというニュースで正直、志村さんと沢田さん全くキャラクターが違うけど、どうなんだろううか?と自分の中ではあまりしっくりとはきていませんでした。 そんななか、いざ映画館で作品を観た時まさに作品の中にいた沢田研二さんは、志村けんさんでした。ちょっとしたたたずまいや所作、ふとした表情、見事に志村けんさんの代役を務めあげて頂いたのだと思いました。本当に胸が熱くなりました。 物語は、主人公ゴウの青年時代と現代とをうまくいったり来たりさせた、ちょっとファンタジーな面があったり、思わずほっこり笑ってしまうようなシーンがあったりと、さすが山田監督。見事な演出だと思わされました。今の時代、特にコロナ禍になってからは、やりたい事や好きな事に制限がかかってしまうそんな世の中になってしまいましたが、そんな中でも映画に対する情熱をたくさん感じる素晴らしい作品でした。
セブン
もっともあぶない刑事
柴田恭兵さん演じる独特の身軽さを交えた格好良さ大下刑事と、舘ひろしさん演じる渋みの入った格好良さを持つ鷹山刑事のコンビがとにかく格好良いです。いつものように課長の指示を無視して突っ走って捜査しますが、今回の敵は、単なるワルだけではなく、警察内部にもいました。一見余裕でクールに振舞っている2人ですが、自らの刑事生命を懸けてでも、真実を明らかにして、罪を被せられた人間を助けたいという強い気持ちが伝わってきます。また、カーアクションもすごいです。ボロいアメリカ車で、神奈川県傘下の全てのパトカーから派手かつ正確なドリフトなどを駆使して逃げ回るシーンや、検問で待ち構える警官の何十発の発砲を受け、最終的に横倒しにされながらも、港署の護送車で検問を何とか突破するシーンも迫力がありますし、BGMも渋い選曲がされており、印象深いです。また、ヤクザの殺し屋のリーダーを演じた刈谷俊介さん(舘さんと西部警察で共演)の無双ぶりも迫力があります。異常に強く、なかなか死にません。刑事コンビと殺し屋のリーダーとの死闘ぶりは、ハラハラさせられます。あぶ刑事シリーズの映画は数々ありましたが、私の中では、これが一番好きです。
竜とそばかすの姫
細田守監督の作品としては珍しくミュージカル映画のような印象を強く受けました。 ストーリーや世界観はもちろんのこと、挿入曲は情景に合わせた素晴らしい楽曲ばかりでこの映画の一番の見どころ...聴きどころといっても過言ではありません。 内藤鈴(すず)役の中村佳穂さんはミュージシャンながら声優としても素晴らしい演技でメインテーマの『U』は聴いていてとてもテンションが上がる曲なので映画も観ていない方にも是非聞いてみていただきたいです。きっと映画が気になると思います! すずの親友である別役弘香(ヒロちゃん)役の幾田りらさんは夜に駆けるで有名な音楽ユニットYOASOBIのボーカルなのですが、エンドロールで幾田りらさんの名前が出たときは本当に驚きました!何に驚いたかというとその演技力の高さです! 幾田りらさんは声優としての本格的な活動は初めてとのことなのですが、初めてとは思えないほど素晴らしい演技でこれからにも期待できると感じました! 物語の盛り上がりの部分に素晴らしい楽曲が相まって、飽きずに最後までワクワクしたり、ハラハラしたり、そしてロマンチックなシーンにウットリしたりととても楽しい映画だと思います!ぜひ劇場の大画面、音響で楽しんでいただきたい作品です!
銀魂 THE FINAL
シャン・チー/テン・リングスの伝説
劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
突然仕事を辞めた父。寡黙な彼と対話するために、息子がさり気なくオンラインゲームに誘い、身元を明かさず共にプレイする物語です。 コメディ要素が強いかと思って観たのですが、意外と後味の爽やかな作品でした。 ゲームは実際にあるFF14。ゲーム世界の魅力がしっかりと描かれています。 キャラクターたちは本来はチャットで話すのですが、映画上ではあえて実際に対話しているように描いています。(チャットシーンもあり) 父親がもつ意外な茶目っ気を知るシーンはちょっと笑ってしまいました。 父が初心者だったころのシーンなどは「あー、あるある」と少しくすっときました。 私はゲームが好きで、FF14のようなMMOもプレイしています。 住んでいる場所も年齢もバラバラな人たちが集まることができる、その世界はとても魅力的です。 私のようにMMOをプレイしたことのある方なら、恐らくぐっとくる作品かと思います。 ゲームと現実がリンクするシーンも見事。 私は元々ファイナルファンタジーが好きでしたので、終盤のほうのBGMに聞き覚えのあるメロディが流れたのが印象に残りました。
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