前田建設ファンタジー営業部
オープニングでは40代後半かと思われる浅川が1970年代に流行った「マジンガーZ」について熱弁を振るっていますが、若手社員の土井航や江本から軽くスルーされてしまうのは仕方ありませんね。アニメの中に登場する建造物を現実の世界で造るにはどれだけ予算がかかるのか、工期と費用を計算して綿密な見積まで出してしまう浅川のこだわりにはビックリです。 一見すると無駄にも思える試みに大真面目に取り組んでいくその姿からは、楽しんで仕事をするコツを学べました。 技術研究所まで出向いて掘削について勉強しているうちに、少しずつやる気を出していく江本が頼もしく見えてきます。ダム建設に関する資料を集めることを命じられた土井としても、同期として負ける訳にはいきません。 何かにつけて冷めた様子の今時の若者・土井役に高杉真宙、熱すぎるプロジェクトリーダーの浅川役には小木博明。映画の序盤では正反対だったふたりの熱量が、少しずつ引き合っていく様子にも注目してください。
空飛ぶタイヤ
勧善懲悪タイプの水戸黄門型映画だから、気持ちの上では最後はスッキリするんだろうなという感じで見られる作品ですね。でも最後の方向性がわかるからこそ、前半から途中にかけてはドキドキさせてくれないと面白みが半減してしまいます。それが空飛ぶタイヤではよくできているんです。整備不良を疑われて事故を起こしたのではと世間に思われて、ここから小さな会社が無実を証明するのはかなり難しい事です。でも長瀬君が経営する運送会社は、決まった点検をしっかりやる模範的な会社でした。やっていなければ構造的欠陥だったとしても、そこまで調査はすすまなかったでしょう。後は何かおかしいと思って行動してくれる仲間がいた事ですね。全員が赤松自動車を守ろうと団結したわけではなくて、会社を守るために動いたら赤松自動車のためになったという感じでしょうか。財閥系の会社は末端の社員が動いたところで何か変わるわけではありませんが、それぞれの執念が勝ったというところでしょう。最後に事故で家族を失った男性が赤松社長を許してくれたのは、この映画の憎たらしい出演者を全て忘れさせてくれるいいシーンでした。
悪の教典
サイコパス男は怖いなというのが第一印象ですね。人を殺したいというほどの気持ちになる事がないとはいえないけど、それを躊躇なく実行するのはなかなかできない事です。人は見た目が良くて性格もよく明るい人間は、そんなに悪い人だと想う事はまずありません。だから平気で人を殺していく人間に恐怖をより感じてしまうのです。よく国によっては邪魔者を全て抹殺する所がありますが、あれも命の尊さを全くわかっていないんですね。主人公のハスミンは、自分が気分良く社会生活を送れれば多分殺さないのかもしれない。ただそう都合よくいくわけがないので、居心地よくするために抹殺していく。ここがゲームのような感覚で恐怖というよりあいつも殺されるなとなんとなく期待して観ている自分が非常に怖くなります。素性がばれそうになる度に消されていく人たちは、単なる障害物扱いなところが衝撃的です。最後はヘタレみたいな感じになっていて、この犯人の人格はまさにおかしいと確信するようなシーンですね。生徒の反応がまたどうしていいのかわからないという感じで印象的です。
シン・エヴァンゲリオン劇場版
映画作品としては、4作目でこれで終演。 正直、エヴァンゲリオンは意味が今一わからない。というのが自分の感想です。 ですが、意味を理解したく、何回も観てしまうし、なんか好きなシリーズなんです。ほんと好きなんです! 今回は、映画館で観れなかったので、アマゾンプライムで観ましたが、映画館での公開中、最後の最後まで満席に近い状況でしたね。 そんな映画はめったになりと思うので、エヴァのすごさがわかりますね。 キャストも綾波レイも、アスカも、マリもでているし、とうじやケンケンもでている。 みんな成長しているが、シンジと綾波レイだけが昔のまま。それがまた良いのかもしれないですね。 ミサトのシンジとの関わり方が1-2作目と違う3作目。 そして、今回の4作目でもやはり、前のミサトは描かれていなかったけど、ラストに本当のミサトが見る事ができてよかったです。 でも明るい元気なミサトが1番いいですよね。 アスかはケンケンと? シンジはマリと?綾波レイではなく? 疑問を残して終わってしまいましたが、そこもまたいいのかもしれないですね。 25年以上つづいたエヴァも終わってしましましたが、今作を観たあとに、過去の3作を観ましたが、やはり理解はしきれなかった。 これからも観るんだろうなと思います。 そしてラストシーンでのシンジとマリ。 いいラストシーンだったと思います。
ワイルド・スピード/ジェットブレイク
このレビューにはネタバレが含まれています
マイノリティ・リポート
ばるぼら
「何千万人という人間を呑み込んでは消化していく大都会」という、オープニングで流れる主人公・美倉洋介のナレーションが印象的です。表面的には知的なムードを漂わせながら内面の性欲を持て余す彼の苦悩を、稲垣吾郎が見事に体現していました。 年齢を重ねるごとに演技力と妖艶さを増していく二階堂ふみが、ある日突然に美倉の日常に転がり込む異色のヒロイン・ばるぼらに挑んでいます。新宿のガード下で酔い潰れて寝転んでいる姿にも嫌悪感は一向に湧いてこない上に、愛おしささえ感じてしまうでしょう。 大手出版社から原稿を依頼されて数々の文学賞にノミネート、婚約者は有力な政治家を父親に持つ美しき女性。一見すると欲しいものを全て手に入れた勝ち組のようにも思える美倉と、最低辺のばるぼらの立ち位置が逆転していく中盤以降の展開がスリリングですよ。迷路のような世界でふたりだけの居場所を追い求めた美倉とばるぼらがたどり着いた、驚くべき終着駅を見届けてあげてください。
劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ
ビューティフル・マインド
記憶屋 あなたを忘れない
今日、恋をはじめます
花束みたいな恋をした
ボヘミアン・ラプソディ
となりのトトロ
お元気ですか?
激突!
1971年、若き日のスピルバーグ監督が手掛けた不条理サスペンス 原作・脚本は「ヘルハウス」のリチャード・マシスン。 もともとはTVの2時間ドラマだが、あまりの出来の良さから劇場公開され、アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭第1回のグランプリに輝いた。 アメリカの片田舎の荒涼とした砂漠に現れた、赤い小さな乗用車とこげ茶色のモンスタートラック。 些細ないざこざから悪夢のような追跡劇が始まる。 全編ほぼセリフ無し、砂漠の一本道で車2台がひたすらチェイスするだけという低予算自主映画のような世界なのだが、「追う/追われる」という映画の原始的な面白さに満ちていて、グイグイとスクリーンに引き込まれる。 疾走する2台を追いかけるカメラワーク、編集、音楽の使い方。緊張と緩和のタイミングが絶妙だ。 後年の「ジョーズ」「ジュラシック・パーク」にも通ずる「巨大な何かに追われる恐怖」を鮮烈に描写する、25歳のスピルバーグの才能の煌めき! 何度繰り返し観ても面白い、サスペンスの原液のような傑作である。
世界でいちばん長い写真
良さ気なのに、良くなかった残念作。 パノラマカメラと高校生写真部員という取り合わせもメチャクチャ良いのね。。。 雰囲気も○。しかしストーリーの引きが余りにも弱い。 これだと102分引っ張るのには厳しいモノがありました。 もっと恋愛にせよトラブルにせよ、ナニカ事が起こって欲しかった。 キャストも悪くないのになあ。 男前で、健康的にエロい主人公のイトコの姉ちゃん。『ハイキックガール』で空手アクションをキメまくってた武田梨奈がまさかこんな役を・・・。彼女も役者として成長しているということなのでしょう。 クライマックスで長いなが~いパノラマ写真を、学園祭のシメに撮るんですが、一応作品のハイライトだと思うのですが個人的には全然盛がらなかったです。。。 始めの方の向日葵畑撮ってる時がイチバン良かったかな。 やっぱパノラマカメラなら人より風景を撮って欲しかった。 あと、誰と誰とは書かんけど突然すぎるプロポーズには、一緒に観ていた家族一同ドン引きでした。アレはナイわ。。。
一度も撃ってません
50年間で刊行したのはたった2冊という長らく休業状態の作家・市川進に、石橋蓮司が哀愁たっぷりに扮していました。ハードボイルドの世界への憧れが強すぎるあまりに、フィリップ・マーロウ気取りのトレンチコートとつば広帽子を身にまとってネオン街をさ迷い歩く姿には笑わされます。ろくに仕事もしていないのに夜な夜な出掛けていく市川に、学校教員として家計を支えている妻の弥生が浮気を疑ってしまうのも致し方ありませんね。 市川の担当編集者・児玉役には懐かしのモーレツ世代を体現する佐藤浩市が、児玉の部下でいかにも今どきのゆとり世代な五木役には寛一郎が。さりげない親子俳優の共演にも、ジェネレーションギャップが反映されていて面白いです。 定年退職した検事から過去の栄光にすがり付くミュージカル女優までと、市川が入り浸るバー「Y」の常連客が誰も彼も胡散臭いです。小説顔負けのピンチが迫りくる中でも、はったりと見かけ倒しだけで切り抜けてしまう市川に脱帽してください。
もののけ姫
猫の恩返し
ストーリーとしては、平凡なファンタジーものかなという印象です。そもそも本作は『耳をすませば』のスピンオフで、そのヒロイン・月島雫が書いた小説という設定になっています。そのため、何かメッセージ性の強い作品というわけではなく、純粋に登場人物のキャラクター性を楽しむ作品だと言えます。 キャラクターといえば、ヒロインの吉岡ハルですが、おっちょこちょいで可愛らしい女子高生です。最初は猫の国に行きたくないということでストーリーは展開していくのですが、行ったら行ったで楽しんでいるし、猫の世界も悪くないんじゃないかと、かなり軸がぶれているヒロインではあったのですが、その点も逆に愛らしいと感じます。 あとは何と言ってもバロンの存在です。紳士的な振る舞いと言葉遣いで、男性が観ても憧れる存在です。この映画は、バロンがいかにかっこいいかを伝える映画と言っても過言ではないでしょう。それくらい彼には魅力があります。 音楽も非常に素敵です。『猫の恩返し』といえば、つじあやの「風になる」ですね。つい口ずさんでしまうメロディーで、今聞いても楽しい気持ちになります!
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