怒り
吉田修一作品はやはり人間味あふれていて素晴らしいです。 原作と映画監督のファンなのでみました。 過去に起きた一つの未解決事件をめぐり、それぞれが自分のそばにいる人を疑い始める物語ですが、みんなどのような環境に置かれようと、どんなに不安でも、やはり愛情は捨てきれないのだなと。どうすればいいのかわからない状況下でいろいろ悩みながらも、ずっと相手のことを想っている、とてつもない人たちだと思いました。深い「愛」の話でした。 また問題提起も多く盛り込まれています。私たちが普段生活する中であまり深く考えていないようなことについて、目をそらさずにまっすぐ向き合わなければならない、と強制的に直視させられるような。それに対する私たちの感覚はこの映画の冒頭までの広瀬すずさんくらいのノリだったと思います。 名優ぞろいな点も素晴らしい。疑われるサイドの松山ケンイチさん、綾野剛さん、森山未來さん、軸となる渡辺謙さんに宮崎あおいさん、妻夫木聡さんはもちろんのこと、この映画を観るまでは存じ上げなかった佐久本宝さんは最も存在感のある役者さんだと思いました。なんでもこの映画への出演はオーディションで決まったのだとか。初出演でこの演技、すごすぎます。
LIFE!
このレビューにはネタバレが含まれています
映画ドラえもん のび太の新恐竜
運び屋
15ミニッツ・ウォー
すばらしき映画音楽たち
まさに「素晴らしき映画音楽たち」です。 本作に登場する映画はどれも有名なものばかりなので、まずどんな層が観ても楽しめるのではないでしょうか。音楽好き・映画好きは観ている間興奮が冷めやらない状態になると思います。 映画音楽の作曲家たちは特殊ですし、ありえないほどの才能に溢れています。感受性が豊かというのでしょうか、場面を観て脳内に湧き出てくる音を多くの楽器を用いて表したり、ピアノ一台で表現したり。 今作ではそんな彼らのエピソードやインタビューと映画のワンシーンを重ねあわせ、名作と名音楽がいかに素晴らしいかをプロの視点からも観ていく、映画音楽の素晴らしさをひたすら語る映画になっています。 スティーブン・スピルバーグがジョン・ウィリアムズの弾くピアノに寄り添って立ち、名作『E.T.』のかの有名なワンフレーズを導き出した話など、聞いていて、みていてとてもぞくぞくしました。 普段映画を観るときにあまり切り離して考えることのない音楽と映画ですが、逆に言えば切り離すことのできないものでもあります。その魅力をさらに深めることのできる一本です。
アーティスト
一言で表すならば「ハイセンス」です。 まず今この映画を撮ろうと思った心意気が素晴らしい。多くの人がカラー・デジタル・音声有の映画に親しんでいる中で、モノクロ・無声に挑戦した意欲作です。 結果としてサイレント映画の素晴らしさを体現した作品になっていると思います。 名作『雨に唄えば』を観た方ならサイレントからトーキーへの移行期に映画業界がどれだけ揺れていたか、それぞれの葛藤など、思い浮かぶことでしょう。本作もそこに焦点を当てて作っているのですが、現代に作っているにもかかわらずまったく違和感のない作りで、やはり映画作りの本質は変わっていないのだなと実感しました。 古典的技法も存分に盛り込まれています。サイレント映画にとって象徴的なモチーフはいろいろな場面で登場し、ああそうだ、あれだ、これだと納得しながら観ることができます。サイレント映画に挑戦したいという方はもはやこれから挑戦してみてもいいのでは?映画初心者でも味わい深く楽しむことができました! ちなみに助演男優(女優?)賞は間違いなくわんちゃんです。最高の演技でした。
パージ
年に一度、人々の怒りやストレス発散のために制定された殺人、暴力、何でもありの法律、パージ。主人公たちの家族は、パージには参加せず、シャッターを閉めて家で静かに過ごそうとしていたが、ホームレスを助けてしまい、自分たちも標的に…。果たして、一夜限りの殺戮ショーから逃れることはできるのか・・!?って話です。 2013年公開と少し古いんですが、とても面白かったです。364日の犯罪率や治安をよくするために1日だけ何でもOKな日を作るって発想がすごいなと思いました。 映画の時間が1時30分で短くてテンポよかったのもよかったです。パージについての具体的な背景とかはさらっとで、ほぼずっと家の中でのシーンだったんだけど、発想が天才だから、家の中だけでも成立してしまうのがすごかったです。 現実にありえるのか?って言われたらちょっとさすがに非現実かなとは思うけど、結構生々しくてぞっとしました。 殺人とまでいくと大げさだけど、現実で考えるとパチンコとかがこれにあたるんかなとか思ったりしました。本来は違法だけど、それも禁止しちゃったら経済的にも人々の娯楽的な意味でもデメリットが多いから、容認しているって感じかなと…。そんな感じで、あまりに非現実…とまではいかないけど、現代の考えに基づいている系の発想で飽きずに見ることができました。
A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー
まずジャケットをみてホラーだと勘違いし敬遠した方、今年一番の過ちだったと思ってください。 この作品は終始不思議な時間が流れています。そもそも画角が多くの映画と異なり、それだけでも不思議な感覚。それだけでなく、主人公的な存在がシーツをかぶったゴーストであること、その実体がやけにはっきりしているのに、絶対に見えないこと、それがまたこの作品に奇妙さを与えていると思います。 古くから幽霊をあらわすときは青白い顔だったり、おどろおどろしい見た目をしていたり、半透明だったりと様々な手法が用いられますが、そうではない。 亡くなった人の存在を近くで感じるのに、それが恐ろしいわけが、半透明なわけがないのです。この作品を作った方々はおそらくこの点をしっかり理解しているのだと感じました。 そんな彼らの意識がこの作品にさらなる深みを与えているのだと思います。 大切な人が亡くなったとき、『残された側』を描く作品は多いですが、『行ってしまった側』を描く作品は少ないのではないでしょうか。 切なく、もどかしく、ほろりとさせられる1本です。
ヴィジット
ションベン・ライダー
相米慎二監督らしさ抜群の一作。初めて見る人、映画に不慣れな人は一回見ても「え、ナニコレ?」としか思わないかも。何もかもがめちゃくちゃなのにとてつもなく面白い、破天荒な作品です。 冒頭の長回しでもうこれは相米監督だ…!という感動に包まれます。ほかにも監督の特徴的なシーンは多く、これが相米慎二かぁと納得できます。 内容も奇抜で斬新な設定やシーンばかりなのに、なぜか妙に胸に迫るリアルさ。監督の作品には死に近い人が必ずと言っていいほど登場するけれど、今回の藤竜也と伊武雅刀は最強。恐怖と穏やかさと速さと、なんと言い表せばいいのかわからないが、とにかく観てほしい!また永瀬正敏の初映画作としても有名な今作ですが、彼自身過去のインタビューで強烈な印象を持っている、学んだことがたくさんあると明かしていた本作。彼の光り出した才能を観ることができ、感無量です。 挿入歌が来生たかおなのも素晴らしい。80年代の日本に憧れを持つ身として、こんなに愛おしい映画はありません。
トランスポーター2
脚本がリュック・ベッソンなので、TAXiシリーズと同じ匂いがするのはご愛敬。 主人公プロの運び屋フランクを演じるのはジェイソン・ステイサム。 命の危険が迫っても、女性に言い寄られても表情の変わらない男です。 笑顔もセクシーですが、真顔のカッコよさのほうが個人的には好きなので、 常に完璧超人的な人間であるフランクには適役だと思います。 敵は細菌兵器を持ったテロリスト、 若干使い古された設定ではありますが、 とにかくよく動くので飽きることはないと思います。 見どころとしてはカーアクションですね、 運び屋だけあって車の扱いはお手の物という感じで、 車輪のあるものならどんなものでも運転できるプロの鑑です。 普段の愛車アウディA8からランボルギーニまで華麗に使いこなします。 格闘シーンもなかなかの見ごたえです。 それを平然とこなすジェイソンの肉体は流石といったところでしょう。 小難しい設定はないので、頭を使わずに鑑賞できる作品だと思います。
オーシャンズ8
主役たちだけでなく登場人物、全てが美しいですがそれだけではない!クールに盗みをこなしてしまいます。 盗みの専門分野だけでなく登場人物もファッションもそれぞれ個性的でスタイリッシュです。 舞台がニューヨークのMETガラなのでゲストのセレブだけではなく、登場人物達のドレスもうっとりするような美しさ。出てくる人、物全てが本当にゴージャスでリッチ!大人の魅力がちりばめられています。 派手なアクションはありませんし、登場人物達の平均年齢は高めなのでアクションよりも頭脳と技術を駆使しているといった感じです。爆発やバトルなどもなくしっとりクールでファッショナブルに物語が進んでいきます。 ストーリーはベテラン俳優たちなので安心してハラハラ、すっきりするストーリーです。 後から回収される伏線もあり、なるほどー!とさらにすっきり! ちらちら現れるカメオ出演のセレブもお楽しみです。ぜひとも続編が見たい、目の保養にもなるすっきりかっこいい映画です!
武士の家計簿
島々清しゃ
沖縄の離島・慶良間諸島を舞台に「音」を描いた作品です。 主人公の少女・うみは音への感受性が強すぎるために普段からイヤーマフを付けているほど。 吹奏楽部の生徒たちが奏でる不協和音に強い違和感を抱き、怒鳴り込んだりするため学校では浮いています。 そんな彼女の物語なのですが、冒頭30分に「音への感受性」を盛り込みすぎたかな、と感じました。 もう少し減らして、残りの部分に挿入してもいいように思います。 音、そして音楽がテーマなだけあって音楽は非常にいいです。 作中で描かれるセッションシーンはなかなかに素敵。 クラシックで使う楽器、沖縄の三線、現代音楽のギターが混じり合い見事にハーモニーを描いています。 うみが拒絶する「合わない音」。 それは異文化セッションを通して少しずつ受け入れられるものになっていったのかもしれません。 吹奏楽部でオーボエがいるのに、トランペットがチューニング担当をやっているのは少し謎かな。 三線の演奏は素敵だけれど、演技が……と思っていたら地元の一般の方を起用しているようですね。 「合わない演技」ですが、それもまた含めて、この作品のテーマなのかもしれません。
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ
「世界侵略」とは物騒なタイトルですが、各国の文化や風習を直接その地に足を運んで学ぼうという姿勢は実に謙虚ですね。 アメリカ国内で過労死が問題になる中で、マイケル・ムーアはヨーロッパでの働き方改革にいち早く着目しています。昼休みが3時間以上あるスペインやギリシャ、最低でも年間8週間の有給休暇取得を義務付けるイタリア、休日に上司が部下に電話をかけることを禁止するドイツ。それぞれのお国柄の違いあれども、多くの人たちが仕事とプライベートを両立させて幸せそうでした。 共和党政権下で銃規制が一向に進まない中で、ムーア監督が訪れたのは銃乱射によって77人が亡くなったノルウェーのウトヤ島です。この国では死刑も無期懲役も無し、殺人事件の被告に課せられる最高刑は禁固21年。 事件で息子を失った父親に、ムーア監督はかなりどぎつい質問を投げ掛けていますよ。法改正による厳罰化を望まないのか、自らの手で復讐をしたくないのか。愛する我が子を奪われた父がカメラの前で涙ながらに語った決意は、世界平和の実現のために聞き逃す訳にはいきません。
名探偵コナン 天国へのカウントダウン
魔女見習いをさがして
るろうに剣心 最終章 The Final
マスカレード・ナイト
公開時に劇場で鑑賞しました。木村拓哉さんの大ファンなので彼が刑事、またホテルマンとして潜入するというのは2つの彼の職業人としての顔を観ることができると期待していたのですが、その期待を裏切らない、木村拓哉さんらしさ全開の作品でした。 キャスト陣が豪華!なうえに木村拓哉さんの作品でよくお見掛けする顔がたくさん。安心してみることができます。特に渡部篤郎さん演じる先輩デカ、はたまた小日向さん演じるよき協力者なのかどうなのかわからない魅力あるデカ、さまざまな刑事の登場は観ていて本当にワクワクさせられました。 また松たか子さんの怪演ぶりには脱帽です。もともと声の綺麗な方だとは思っていましたが、声でここまで演じることができるとは。中盤から一気に彼女に惹きこまれます。 ホテルのロビーは東宝のスタジオにセッティングされたそうですが、小説のイメージ通りのホテルロビーがそこにありました。芸が細かい、美しい。 やはり木村拓哉さんと鈴木雅之監督の相性は素晴らしい!次作も楽しみにしております。
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