自虐の詩
このレビューにはネタバレが含まれています
64 ロクヨン 後編
前編と合わせてどうしていつも評価が低いのかと思ってしまうくらいには良作だと考えている。 そもそも監督の瀬々敬久氏を個人的にリスペクトしているという点でひいき目が入っているのかもしれないが、それを抜きにしても映画としてもっと評価してほしい一作だ。 人間の善と悪などは紙一重であり、いつそちら側、あちら側に落ちてしまうかなどわからない。その危うさというものを瀬々監督自身いつかのインタビューでおっしゃっていたが、映画の中でもストレートに理解することができる。 さらにその心の揺れを繊細かつ大胆に洗練された俳優たちが体現するのだ。観ていて興奮しかしない。 主演の佐藤浩市はもちろんそのうちの一人であるが、特に娘を失った父親を演じた永瀬正敏が涙を流すシーンなどは一瞬が永遠に感じられるほど、画面から伝わる彼らの熱量が尋常ではなかった。また娘を失いかけ、自身は過去にある闇を持つ緒方直人の演技も素晴らしい。 前編・後編と合わせて4時間越えになる作品だが、一気に観ることがまったく苦ではなかった。休みの日など、時間があるときにぜひ一気見してほしい作品である。
ラヂオの時間
ずっと気になっていた本作をアマゾンプライムにて視聴。 三谷幸喜さん監督作ということもあり、とにかく明るい気分になりたくて鑑賞しました。 鑑賞後、明るい気分になれたことはもちろん、まず三谷幸喜イズムがすごい。面白いことを言うぞ、とか、変におどけるとか、そういうわけではないのに、癖の強い人たちの会話の中で自然と面白い会話が生まれてくるイメージ。だから観ているだけで笑いがこみあげてきます。圧倒的に茶番で、カオスで、ひたすらにくだらないのに、視聴後の充足感がたまりません。これぞジャパニーズ・エンターテイメント! チャップリンの『人生は近くでみると悲劇、遠くから見ると喜劇』という言葉を思い出しました。 役者さんも大御所ばかりで、個人的に興奮したのは渡辺謙さんと桃井かおりさん。桃井かおりさんに至っては古畑任三郎ファンにはたまらない登場の仕方ではないでしょうか? 三谷幸喜さんが作られた作品はまだドラマとこちらしか観ていないのですが、たとえ似たコンテンツだとしてもほかの作品も全部観たいと思わせられるような作品でした。
100,000年後の安全
クリーンエネルギーや環境保護のイメージが強い北欧のフィンランドでも、膨れ上がる核廃棄物に悩まされているようですね。完全な廃炉まで40年はかかるという福島第一原子力発電所と重ね合わせてしまいましたが、海に汚染水を流し続けている日本とは発想がひと味違いました。 前衛芸術家としても創作活動を続けているマイケル・マドセン監督が、カメラ片手に建設中の施設内に潜入しています。地下を幾層にも掘り進めていく工事の様子は、巨大な地底王国を建設しているかのようでその迫力はSF映画並み。 絶対的な安全性と耐久年10万年という桁外れの数値を盛んにアピールしてはいますが、我々の文明がそこまで存続する保証はどこにもありません。たとえいつの日にか全人類が滅亡したとしても、この処分場だけは静かに動き続けているかのようでゾクリとしてしまいました。10万年後に地球上の支配者となった生物が遺跡発掘気分で施設内に侵入してきたら… などと心配してしまうのは取り越し苦労なのでしょうか。
フィールド・オブ・ドリームス
先日(2021年8月)本作の舞台でもあるアイオワ州にて初のMLB公式戦が行われたことでも話題になりましたが、それくらいアメリカ人にとっては象徴的な映画なのだろうなと思います。 あらすじをまとめれば「農家が野球場を作る話」なのですが、一言でいうとノスタルジック!とにかくノスタルジック、そしてロマンティックなのになぜか現実的で、ラストは本当に泣けます。野球やらキリスト教やらトウモロコシ畑やら、これぞアメリカという要素がふんだんに詰まっていて、アメリカへの憧れが強くなる人も多いのではないでしょうか。 主演のケヴィン・コスナーはやっぱり名優です。『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』など、野球と関りの多い役の多い俳優さんですが、やはりケヴィン・コスナーと野球といえば本作。 夢と文化と郷愁と、とにかく胸がいっぱいになる、個人的に生涯ナンバーワンの映画です。 この映画を観た後に先日の野球試合のハイライトをみるとこれもまた胸が熱くなること間違いなし!野球好き、アメリカ好き、そして映画を好きになり始めた人にもぜひおすすめしたい一本です。
劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE キングダム
トランスフォーマー/最後の騎士王
フリー・ガイ
ブラック・ウィドウ
リズと青い鳥
響けユーフォニアムの登場人物でもあるキャラクターが主人公の物語です。京都アニメーションさんの綺麗な作画が素晴らしくて、思わず綺麗…と声が出てしまいました。 女の子同士の友情、恋愛?ともとれるような心の描写が細かく描かれていて見入ってしまいました。物語の起承転結はあまりなく、一定な感じで進んでいくので途中で少し飽きてしまうシーンもありました。 私自身、響けユーフォニアムのアニメは視聴したことがないのですが、そちらを見ていなくてもちゃんと楽しめる内容になっています。 進路をどうするか、友達と離れるのが辛いなど、学生ならではの悩みが出てくるので、ちょうど今そういった悩みを抱えている学生さんも共感できそうな内容だと思います。 主人公達は友情関係で共依存ともとれるような関係性で、仲のいい同性の友達同士でもこうなりがちだなと思いました。 私も女子校出身なので、女の子達の距離感など共感できる部分が多かったです。 お話の中に出てくる、リズと青い鳥の絵本の絵柄や登場人物もとても可愛くて、実際にあれば絶対に買っているな、商品化して欲しいなと思いました。
トランスフォーマー/ロストエイジ
ワイルド・スピード/ジェットブレイク
物語る私たち
カナダのアトム・エゴヤンからスペインのイザベル・コイシェまで、サラ・ポーリーと言えば世界中の映画作家から重宝される名優ですね。アリス・マンローの短編小説を映像化した「アウェイ・フロム・ハー」ではアカデミー賞にノミネートされるなど、自らメガホンを取った時にも才能を発揮しています。そんな順風満帆な人生を送っているはずの彼女の、プライベートでの秘密が赤裸々に明かされていきドキドキです。 このドキュメンタリーの中でサラは女優ではなく、監督やプロデューサーとして明確な意志を持って行動している訳でもありません。しいて言うなら家族のプライベートを探る、好奇心旺盛でちょっぴりおせっかいな「探偵」のような立ち位置でしょうか。 スクリーンの中で数多くの波乱万丈なヒロインを演じてきたサラの生い立ちが、映画よりもドラマチックだったというのは皮肉ですね。若くしてこの世を去り今でも多くの人たちの心を惑わし続けている、サラの母親・ダイアンこそが本当の意味での主人公だったのかもしれません。
竜とそばかすの姫
シン・エヴァンゲリオン劇場版
ベスト・キッド
劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン
特撮ヒーローがクロスオーバーする映画には、ヒーローの人数をたくさん出して華やかに盛り上げるお祭り系と、人数をある程度絞ってその分キャラを立てるドラマ系があると思いますが、本作は両方の良いところを備えたバランス型の映画だと思います。 個人的には、ニュージェネ映画の中で一番好きです。 ドラマでキャラが立つのは、ひたすらに主人公であるXと大地。ドラマのメッセージを反映させる象徴的な存在となるのは、日本に駆けつける2人のウルトラマン。画面に華を添えてくれるのは、世界各地で戦ってくれるウルトラマン達。たくさんのヒーローを登場させながらも、中心と周りの役割がしっかりと分けられており、非常にバランスがとれている映画だと思いました。 初代とティガのBGMの用い方も絶妙です。また、次回作「ウルトラマンオーブ」の軸でもある、「二人のウルトラマンの力を借りる」「Web放送で活動する人間がゲスト」といった要素が先取りされており、橋渡しのようにも見える点も興味深いです。
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
このシリーズは、タイムマシンを題材にしながらも3作ともにそれぞれ異なったタイプの「危機」が設定されており、カラーの異なった時代風景とシチュエーションに彩られた、三者三様の面白さを達成できている傑作です。その中でもこの「PART2」は特に、悪役とのスリリングな戦いが中心になっており、壮大な危機を乗り越えていく物語が痛快です。 1作目ではタイムスリップで行った「過去」から自分のホームとしての「現在」=「未来」に帰還できるかがポイントでしたが、2作目は、「現在」から見た「未来」も含めた、3つの時代をめぐる冒険です。歴史改変によってホームとしての「現在」が脅かされる物語になっており、危機のスケールがぐっと上がっています。 また、1作目で起きてしまった出来事に決着を付けるという意味でも、納得できる作品です。悪役ビフの堂に入った悪党ぶりはむしろ清々しいくらいで、相変わらず最低な言動で笑わせてくれます。キャラが立っていました。 1作目の繰り返しにならないように、乗り越えるべき問題を差異化&スケールアップしつつも、1作目のある種のツッコミどころであるような問題にも、きちんと応答しているという、続編のお手本のような作品になっています。
劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―
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