ダークな内容の北欧ミステリーのハリウッド映画化ですが、全体的に冷え冷えとした映像が上手く作り込まれていました。
そのため、ストーリー内で展開される様々な虐待や事件が、それほど不自然さを感じさせないものになっています。
物語は基本的に結構これまでにあった富豪一族に関する謎解きの内容ですが、それをいろいろと現代的にしたことが、この映画の特色になっています。
主演のダニエル・クレイグですが、本作ではジェイムズ・ボンドのような活躍は見せず、ルーニー・マーラ演ずるハッカーで調査員のリスベットが何かと活躍を見せる映画になっています。。
かなり特異な出で立ちで出てくるリスベットですが、その外見と行動や性格の差を上手く使った内容になっていました。
冷徹なところから純真なところまで幅広く演じ分けているルーニー・マーラさん無しでは、上手く行かなかった映画でしょう。
158分と長めの映画ですが、長めの映画でないと表現できない内容を、しっかりと描いています。