日本の熱い日々 謀殺・下山事件
このレビューにはネタバレが含まれています
ロブスター
エスター ファースト・キル
大人になったイザベル・ファーマンがエスターを再演。 やはり前作より顔つきはけっこう大人だが、CG技術を使わずに体格含め子供に見えるよう、メイクや遠近法などいろいろなアナログ的工夫をしていて、そこはスゴイと感心した。 ただ肝心の話はツッコミどころ満載で、そこがいちいち気になってしまう。 もっと話の細部を詰めて、ストーリーに納得感を出してほしかった。 後半のビックリ展開は好き嫌いが分かれると思う。 個人的には「そっちに行っちゃうかー」と、望まない展開だった。 やっぱりエスターには1作目のように1番恐ろしい狂人でいてほしいのに、なんか横槍が入ってエスターの狂人ぶりが霞んで見えてしまった…。 やはりエスターは最恐で最狂で最凶であってほしい! そんな3作目なら見たい!!
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
インディの最後の冒険だからなのか、陸・海・空でアクション満載だった。 アクションシーンはまぁそれなりに楽しめるんだけど、ひとつひとつが冗長で、そのせいで上映時間が長い…。 そして、なんかいろいろ詰め込みすぎて、ストーリーもアクションもとっ散らかってて、世界観に統一感もないし、終始ガチャガチャしてる印象で、いまいち入りこめなかった…。 過去作へのオマージュシーンなどもちょこちょこ見受けられるが、取ってつけたような感じで、もう少しうまい演出で見たかった。 たくさんあるアクションシーンも、オマージュシーンも、ストーリー上の必然性を感じれば面白く思えるけど、そこまでの必要性を感じる前に勝手にアクションが始まって、それを長々とずーっと見せられる感じ。 アクションを見たいなら「ミッション・インポッシブル/デッドレコニング」を観に行けば良いわけだし、個人的にはやっぱりもっとインディの秘境での冒険が観たかったな。 まぁ過去作との違いを出すのは大変だとは思うけど、もう少しコンパクトにまとめて、世界観も何かひとつに統一した方が見やすかったと思う。 登場人物もなんか中途半端…。 今回のヒロイン・ヘレナも行動や目的がよくわからないので、ぜんぜん魅力的に感じないし、ショート・ラウンド的な少年テディもそこまで熱い友情シーンとかもないから、最後まで中途半端な関係でしかない。 新たな登場人物との気分がぶち上がるシーンがほしい。 唯一、マッツ・ミケルセンはやっぱり存在感があった。(最終的な目的がなんだったのか、よくわからなかったけど。) 終盤のトンデモ展開はまぁアリだとは思うけど、今までインディがアルキメデスの時代を追っかけてるイメージがあまりないので、なんだかなぁ…と。 まぁいろいろと文句はあるけど、それでも劇場でインディ・ジョーンズを観る喜び(テーマ曲含め)はあった。
スパイ・コード:CICADA 3301
怪物
おもしろかった!あとから考えさせられるストーリーでもあり、余韻にも浸れる作品。ただ、余韻に浸っていたら気付いてしまった、なんで面白いと感じたんだろうと。脚本がうまい訳でもなく、微妙にしっくり来ない物語でもあったりで。それでも面白いと満足したのは豪華な役者陣の演技が素晴らしいからに尽きると思う。 是枝監督作品は 1 万引き家族 2 怪物 3 ベイビーブローカー の順で好きです。 前半の安藤サクラVS学校のシーンは子持ちの母親にはかなりメンタルに来る仕上がりになっていると思うので閲覧注意です。子供のいない自分でもイライラしました。
M3GAN/ミーガン
日本公開が遅かったので待ちに待った公開、鑑賞を楽しみにしていました。 続編の「M3GAN 2.0」の公開も2025年1月にアメリカ公開予定で高まる期待。 でしたが、子育てを任せられたロボットが暴走し問題を起こす。それ以上の盛り上がりがなく、都合の良い展開に感じ自分はあまり楽しめませんでした。
TAR/ター
長いセリフまわしが序盤は続きます。ノーカットのシーン等すごいんですが、英語がわからない私は字幕を追うので精一杯。 ちょっと疲れる前半でしたが、飽きないで集中して見られたのは自分でもびっくりでした。 わかりやすい映画ではないので、解説やいろんな人の意見を聞くのが楽しい映画です。 ケイト・ブランシェットがとにかく圧巻。 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスも映画館で鑑賞しましたが、個人的にはアカデミー賞主演女優賞は圧倒的にケイト・ブランシェットだったと思う。 見る前の評判と比べて残念に感じたのは、 「最後にいきなり幕が上がり、場内が明るくなる。びっくりな結末。 そのために映画がエンドクレジットから始まる。」 という点。確かに序盤にエンドロールは流れますが、映画が終わった後にも結構長めなエンドロールが入ったんです。日本上映だからなのかな。最後の展開も特に驚くような感じではなかったし、その点はちょっと前評判を意識しすぎてしまいました。
ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-
けっこう難解だったが、最後まで興味深く観れた。 ただでさえクラシックに疎いのに、意味が読み取れないシーンも多数あり、ラストシーン含め解説が必要だった。 なので単純明快な娯楽作品が観たい人にはおすすめできない。 冒頭から長々と専門的な講釈を垂れるシーンを観て、正直最初は寝落ちを覚悟したが、徐々にケイト・ブランシェット演じる天才指揮者のカリスマ性を含んだ暴君ぶりに圧倒されていく。 天才ゆえの傍若無人(思いやり全くなし)な振る舞いに、知らず知らずのうちに周りに敵を増やして、自らを苦しめていく。 その段々と追い詰められていくシーンがホラー的演出(説明不足なシーン多し)で、とても不気味で引き込まれる。 「あのシーンは一体どういう意味なんだろう??」と自分でいろいろ想像して、後で解説見ながら答え合わせして楽しむ映画だと思う。 言わずもがな、ケイト・ブランシェットの演技は圧巻だった!
チャイルド・プレイ
個人的にはリブート大成功だと思った。 ただ、「チャイルド・プレイ」1作目の雰囲気を求める人には合わないと思う。 ていうかリブート作品なので、オリジナル感を求めるのはお門違い。 物語が現代なのでオリジナルと違い、AIの暴走がテーマになっている。 チャッキーがあらゆるAI機器を乗っ取って、それを駆使して全方向から襲ってくる感じが恐ろしい。 チャッキーの顔も全く違うデザインなので、「こんなのチャッキーじゃない!」っていうレビューをたくさん見たけど、いやいや、この顔(めちゃくちゃ不快なデザイン)だから良いんじゃんって思った。 とにかく映画の最初から最後まで、チャッキーの顔芸炸裂しまくりで笑わせてくれる。 なのでこの絶妙な顔の気持ち悪さが、今回のリブート作のキモだと思う。 この不気味な顔の人形(バディ)がなぜか大ヒットで、人々がこぞって買い求めるのも含め笑ってしまう。 その他、スプラッター要素もちゃんと楽しめるし、子供たちの友情協力プレイでチャッキーと対決するのも気分上がるし、大満足だった。
ブレット・トレイン
たぶん見たほとんどの人が感じると思うけど、「タランティーノっぽいなぁ」と…。 演出、登場人物、会話のやりとりとか… すでに実績のあるデヴィッド・リーチ監督もこんなの撮りたかったんだ⁉と思ってしまった。 …なので、演出とか諸々が二番煎じ感はあるし、クドく感じるところも正直あった。 でもやっぱりタランティーノ好きとしては、トータルで見れば充分面白かった。 登場人物のレディバグ(ブラピ)や、タンジェリン&レモンのキャラは良かったし、やりとりは見てて楽しかった。 あと、チャニング・テイタムの使い方には笑った。 真田広之もカッコよかったけど、もう少し笑わせてほしかったな。
泥の河
場所的には市電が走っていたのだが、そこまでの再現は無理だったのだろう。
フェイブルマンズ
スピルバーグが映画の道に進む決意をするまでの物語。 前半の幼少期のエピソードまではあまり面白みを感じなくて、正直退屈だった。 でも後半、高校生になり転校して学校でひどいいじめを受けるあたりから、サミー(スピルバーグ)に感情移入して見入ってしまった。 母親の不倫、ユダヤ人差別、学校でのいじめ(サミーは身体がとても小さい)、そして恋愛などで悩み、葛藤しながら成長していく。 サミーの成長を小さいころから見せられているので、やっぱり自然とサミーに気持ちが入って応援してしまう。 学校でのイケメンのいじめっ子との一連のエピソードは、とても印象的で良かった。 最終的に映画としてとても満足したのだが、それはこれが「スピルバーグの自伝」と知って見ているから興味深く見れたのであって、もしこの映画がただの創作した物語だとしたら、ちゃんと面白く思えたかは疑問ではある。 スピルバーグの生い立ちには全く興味ない人が見たら、どう感じるのだろう…。
ベネデッタ
バビロン
いちおうそれなりに予習してから鑑賞したけど、3時間は集中力続かず… 冒頭の豪華絢爛酒池肉林の宴シーンはすごいし、当時の映画製作のシーンも興味深かったけど、浮世離れし過ぎて登場人物たちにあまり感情移入できず、その後のストーリーに面白みを感じなかった。 個人的にもう少し話をコンパクトに、2時間くらいでまとめてくれれば見やすかったのに…と思った。
デイミアン・チャゼル監督のセッション、ラ・ラ・ランドは面白かった!ので、今作バビロンも期待して鑑賞しに行きましたが、こちらは自分には合わない作品でした。 セッション>ラ・ラ・ランド>ファースト・マン>バビロン の順で、最新になればなるほど自分には合わなくなっていく。。セッションは最後の怒涛の名シーン。ラ・ラ・ランドは踊りを混ぜた色鮮やかなシーンが見ていて楽しかったし面白かったのですが、ファースト・マンは特に記憶に残っているシーンがなくバビロンは冒頭の乱痴気騒ぎシーンが印象には残りますが面白さはそこまでないし。。 乱痴気騒ぎのシーンは大量の人を使ってすごいなとは思いました。ただ、全体的に暗くてよく見えずもったいないとも感じました。アジア人の目の見え方の違いなのかもしれませんが、もっと鮮明に見たかったです。 ストーリー性が薄いのか、次の展開が全く気にならない、キャラクターに共感もできない、3月になり映画館の中は半袖になっても暑い、そのせいか非常に長い3時間で集中もできませんでした。
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
正直、ぜんぜん乗れなかった… 並行宇宙(マルチバース)…⁉ エヴリンが想像すればするだけ、その並行宇宙が生まれて、その世界に行き来できてしまうので、もうずーっとなんでもありの世界だから、エヴリンがどれだけ窮地に陥っても、見ててぜんぜん危機感を感じないし、ハラハラドキドキもしなかった。 それでその並行世界の行ったり来たりの繰り返しを、永遠と同じテンポで見せられる。 結果感想として、長い… テンポ早くて話追うの疲れる… 同じようなシーン、パターンを何度も見せられて飽きてくる… と、自分には全く響かなかった… でも、ハマる人にはハマる映画だとは思う。 笑えるところもあったし(ここもハマる人はハマりそう)。 個人的には、キー・ホイ・クァンが久しぶりに見れて嬉しかった。
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