ドリームキャッチャー
このレビューにはネタバレが含まれています
グリーンマイル
メン・イン・ブラック
もともとアメコミなどでネタになる、米国の都市伝説をもとに作られた映画です。普段の日常の景色の中で、コミカルだったりグロイ宇宙人やハイテクのグッズが出てくるところが何かと笑えます。トミー・リー・ジョーンズは終始仏頂面で演じていて、ウィル・スミスは何かと大げさに驚く対比が面白いです。物語のベースはよくあるバディ物なので、見ていて単純に楽しめる映画です。何かとアメリカのサブカルチャーで取り上げられる宇宙人やそれを隠そうとする政府の秘密組織ですが、本作ではそのようなネタを大掛かりなセットやCGを使って映画化しています。政府組織が秘密に色々な事をする設定は、アメリカ人の連邦政府への不信が昔からあるからなのでしょう。最近はたくさんのアメコミがCGを使って映画化されていますが、当時の技術でここまで作れたのはすごいと思います。
ギャングース
サイケ(高杉真宙)、カズキ(加藤諒)、タケオ(渡辺大知)の三人は、少年院を出たのち、3人で詐欺の事務所の金庫の強奪を始めます。少年院出身で、資格も住居もないので、普通に働くこともできないため、オレオレ詐欺グループのお金を奪い、自分たちで何かを始めることを夢見て強奪を続けているのでした。しかし、少年院が同じだった半グレのグループに目を付けられ、すべて奪い取られたため、詐欺グループの上にいる金主の資金を奪うことを計画します。 いかに格差と貧困が子供に大きな影響を与えるかがよく解る映画です。現代日本の格差の最底辺にいる少年たちのサバイバル青春犯罪映画となっています。詐欺グループの描写に関しても、リアルな描写になっていました。一つの映画の中に、様々なテーマが詰め込まれています。ダークな素材を軽快に描いた力作です。福祉、療育関係者にはお勧めです。
1917 命をかけた伝令
存在の耐えられない軽さ
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
殺人の追憶
1980年代に発生した「華城連続殺人事件」を題材にした映画だと知って見ました。 事件は10人が殺害されたという衝撃的なもので時効成立後に犯人が判明しています。 そういった事件を、どのように描くのかに興味を感じました。 ソン・ガンホが演じる主人公のパク刑事が印象に強く残っています。 ラスト近くで明かされる事実にも衝撃を受けました。 実際の事件を扱った映画は、やはりリアルな雰囲気があります。 重いものの見ごたえがある映画の1つです。 おすすめシーンは「グァンホの自供」です。 注意深く見てみると発見があるはずです。 個人的には今まで見た韓国映画の中で1番面白いと感じています。 高い評価を受けたというのも納得です。 この作品を見る前は、普段あまり韓国映画を見ないほうでした。 しかしこれを機に、いろいろ見るようになりました。 そんなきっかけとなった作品でもあります。 サスペンスや、実話を題材にした映画が好きなかたには楽しめる1本です!
戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦
大好きなコワすぎシリーズの1作目。 この作品でモキュメンタリー形式の作品の面白さに気づきました。 なんといってもディレクターの工藤がいい味を出しています。 乱暴者で口も悪い。 口裂け女をテーマにした作品で「口裂け女を捕獲します」というセリフから始まる作品なんて観たことないです。 捕まえてどうしようというのか。 監督は白石晃士氏で、カメラマンの田代という人物として作品内に登場します。 白石監督の作品はかなり独特で、基本的にクトゥルフ神話がベースになっています。 クトゥルフについては全く知らなくても、この物語、そしてのちに続く作品で大体把握していけるかと思います。 この後、シリーズが出ていますが、全て物語は繋がっています。 劇場版もでており、それもDVDシリーズからの展開なので、まずはこの1作目から観て押さえておきたいところ。 この作品に出てくるモチーフがかなり重要なキーになっています。 コワすぎシリーズは某動画配信サービスで毎年夏に恒例で無料配信されていますが、ファンが大変多いです。 カルト的人気を誇る作品です。
長ぐつをはいたネコ
「シュレック」のスピンオフ作品です。 私は「シュレック」は観ていないのですが、それでも楽しめたので観ていなくても大丈夫です。 「シュレック2」の脇役だった「長ぐつをはいた猫」ことプスの冒険譚。 プスがとにかくかっこいいです。 しかし、酒場に入るとき入口に背が届いていなかったり、頼むものがミルクだったりするという、いわゆるギャップ萌えがいい感じ。 プスはあくまでハードボイルドなキャラクターなのですが、いざという時は「猫のかわいさ」を使って相手を篭絡させるところなどが面白いです。 物語は「ジャックと豆の木」を下地にして進んでいきます。 2つの童話が融合した形になっており、そこを不自然にしていない点もよいです。 プスは二本足で立ってはいますが、物語全体的にきちんと「猫の動き」を再現している点は非常にうまいと感じました。 ハラハラドキドキ、そして笑える。 3Dの映像も美しく、物語のテンポもいいので退屈せずに見ることができるかと思います。
藁の楯
「藁の楯」、大沢たかおや松嶋菜々子の演技も良いです。 しかし見どころは何といっても命を狙われる設定の藤原竜也です。 清丸国秀役が藤原竜也以上に似合う俳優など存在しないのではと思うほどです。 これ以上にない配役です。 映画だと分かって見ているはずなのに腹立たしくなります。 最初から最後まで、良い意味で清丸には共感できないままです。 そんな有り得ない極悪非道な気味の悪い人物を藤原竜也が好演しています。 こういう役をやらせたら右に出る役者はいないとすら感じます。 とんでもない設定なので、当然全体的にはつっこみどころもあります。 そもそも出だしが「犯人を殺害したら懸賞金10億」なのです。 有り得ないシチュエーションも含めて楽しむのが面白いと感じます。 「誰を信用したらいいか分からない」という緊迫感は強めです。 結末も個人的には嫌いではありません。 最後の最後まで清丸のクズっぷりが楽しめて清々しいほどです。 とても楽しめました。
ゴーストバスターズ
1980年代初頭のアメリカ映画のハチャメチャ感がたっぷり堪能できる作品。 難しいことなど考えず、ただただ飲み物片手に気楽に観ることができます。 この頃は「ポリスアカデミー」も人気がありました。 こういった言ってみればくだらない、しかし面白い作品を作り上げるアメリカ文化に大らかさを感じたのを覚えています。 今、改めて観てみるとCGなどは荒いですが、当時としては頑張っています。 物語冒頭でのゴーストバスターズのホテルの幽霊退治シーンも面白いですね。 ちっぽけな、いてもいなくても問題なさそうな幽霊を退治するために、シャンデリアなどを壊しちゃう。 その上で高額な料金を請求するなどめちゃくちゃで「これ、放っておいたほうが安上がりだったんじゃ……」という面白さがいいです。 子どもの頃は掃除機を使って「ゴーストバスターズごっこ」やったなぁ。 当時子どもだった人は経験があるのではないでしょうか。 そしてなんといってもタイトルロールの音楽がいいですね。 「幽霊なんて怖くないさ!」と軽やかに歌いあげるノリが映画全体を象徴しています。 今改めて観ても、やはり名作です。
エリン・ブロコビッチ
くちづけ
相模原の事件の後に、どのような内容の映画かは知らずに鑑賞しました。 知的障碍者のグループホームを舞台にした映画ですが、時々街なかで見かける知的障碍を持つ子供が大人になった後にどのように過ごしているかを知らなかったので、大人になってから本人や親族、周囲の人がいかに大変かが解りました。 実際に知的な障碍があると日常的にどのような困難やトラブルがあるのかがユーモアを交えてわかりやすく描かれていました。 竹中直人と貫地谷しほり演じる親子を中心にストーリーは進みますが、何かとコミカルに軽妙に描かれていますが、内容はとても重く、考えさせるものです。 成人した障碍者の生活に関しては、これまでは主に親が世話することが多かったそうですが、高齢者介護がビジネスとして広まったように、障碍者介助もさまざまなグループホームなどができて広まっているようです。
がっこうぐらし!
ゾンビ的なものが大量発生し、学校で暮らすことになった少女たちのお話。 元々がいわゆる「萌え漫画」ですので、登場人物の造形や仕草に若干の無理を感じます。 二次元なら見れても、三次元にすると「痛い」表現になるというのはあるものだなぁというのが正直な感想。 物語全体にも無理がありますし、なにより主役の少女たちの演技がいまひとつです。 ―と、悪い点ばかり挙げましたが、なぜかこの映画、癖になるんですよね。 もう5回くらい観ています。 毎回「演技下手だなぁ」と思いはするのですが、主役の子たちが懸命に「演技頑張ろう」というところがみえて、なんとなく好感が持てるんですよね。 原作を読んでいる人から見ると「駄作」になるかもしれません。 実際のところ映画作品としては失敗はしています。 しかし、監督の主人公たちのいいところを伸ばそうという努力も垣間見え、たまにはこういう作品もあってもいいかと思います。 ジャンルとしては結果的にアイドル物になっています。 その事前情報を踏まえてみて、鑑賞しました。 結果「二度は観ないな」と思ったわけですが、なぜか癖になっているという謎の作品。 たまにこういう怪作(?)があるので映画って面白いものだなぁとつくづく感じました。
硫黄島からの手紙
公開当初にこの映画を見た時は戦争の悲惨さだけに目が行って辛かったです。上官の命令とはいえ「なぜ自決するんだよ」「なんてバカなことを」と。そしてちっぽけな島を守るためになぜ大勢の兵士を動員する必要があるんだ?日本の司令部は何を考えているんだ?と、怒りが沸き上がりました。 その後、硫黄島が落ちたら日本全土が米軍の容赦ない空襲に晒されることを知り、どういう想いで兵士の方々が戦ったのか目に焼き付けるため改めて鑑賞しました。 押し寄せる米軍を撃退できると考えていた兵士は現場にはいなかったでしょう。自分達が1日でも耐え抜けば愛する家族だけでなく大勢の国民が疎開できると戦い抜いたんだと思います。 アメリカで作られる映画ではアメリカに敵対する国や組織はとんでもない悪者に描かれることが少なくありませんが、この映画では日本側の栗林中将やその部下である兵士達からの目線で描かれており、この映画には「悪者」はいません。(少しだけ「こいつクズだな」と思える兵士もいましたが) 敗戦色が濃厚になってきた時代に、武器弾薬だけでなく食料や水さえも足りない中、米軍の想定をはるかに超える驚異的な粘りで戦い、犠牲となった兵士の方々に我々は感謝しなければなりません。あの方々の犠牲がなければ我々は生まれていなかったのかもしれないのだから。 日米のいずれかに偏ることなくフラットに描いてくれ、戦争の悲惨さだけでなく、それぞれの人の想い、そしてあの兵士の方々から頂いたであろう自分の命の大切さ、それらに気付かせてくれた監督にも感謝です。
マイ・ボディガード
誘拐事件が多発するメキシコで少女のボディガードになったデンゼル・ワシントン演じるクリーシーは生きる希望を失っていたが、ダコタ・ファニングが演じる9歳の少女ルピタとの交流の中で人間性を取戻し、生きる希望を見つける。 初めはルピタに対して冷たく接していたクリーシーは、無垢であどけないルピタから良い意味で「遠慮のない接近」を繰り返されたことにより次第に打ち解けていきます。特にルピタの水泳大会では抱き合って喜ぶ姿は見ていてほっこりさせられます。 誘拐犯グループがルピタを連れ去りクリーシーは重傷を負いますが、ルピタを取り戻すために「炎の男」になり、「あれだけの怪我したのに嘘だろ」と野暮なこと見る側に思わせながらも犯人グループを追い詰めて行きます。その追い詰め方がエグい。怒りが頂点に達すると身体の痛みも苦しみも情けまでも消えちゃうんでしょうね。 ネタばれを避けるため結末は書きませんが、最後まで全く退屈することはありませんでした。 この映画を見てデンゼル・ワシントンのファンになりましたが、久々に見たクリストファー・ウォーケンがまた渋くてカッコいい!それから完全な脇役でしたがミッキー・ロークも無難に役をこなしていました。
ヘレディタリー/継承
かなり評判が高い本作、実際に見て「確かに面白い」と感じました。 びっくり系の怖さともジャパニーズホラーとも違う独特の雰囲気です。 主人公のアニーは精神疾患が原因で父母や兄を亡くしています。 さらに自分も夢遊病で苦しんでいます。 それが子供たちに遺伝することを怖れています。 映画だと嘘をついてグループ・カウンセリングに行くほどです。 しかし、話はそれだけではなく予想外の方向に進んでいくのです。 夫からも子供からも理解されずに追い詰められていくアニーの姿が非常に印象的。 子供を守ろうとするのに、それも理解されないのです。 でも、娘の遺体をあんな形で見つけたら、誰だって取り乱すのではないでしょうか。 前半から不気味ですが、後半になると超常現象的要素も登場します。 すべてが明らかになるわけでもありませんが、ストーリー自体には納得です。 リアルで、薄気味悪く、見終わった後も後味は悪めです。 すっきりするオチではありません。 まだ1回しか見ていないので改めて見返してみようと考えています。
ラストミッション
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