70年代、トーマス・ピンチョン、P.T.A.監督、探偵もの。
どれか1つでもピンと来たら、観て欲しい。
一体、何を伝えたかったのか、サッパリ分からない。
原作読んでも、ナレーションとほぼ同じこと言ってるし、大体トーマス・ピンチョン、有名な作家らしいけど、知らない。
一体何を?
でも、それでいいのだ、この映画は。
グルーヴィーで何が悪い。
主人公ドクはヒッピーで、私立探偵。
この時点で、胡散臭い。
事務所が、歯医者の1番奥の部屋というのも、更に胡散臭さが増す。
突然居なくなった元カノ、シャスタが、小綺麗になって「助けて、ドク」と現れる。
不動産王ミッキー・Z・ウルフマンの愛人になっていて、彼が失踪。どうやら、彼の妻スローンと彼女のインストラクターで愛人が共謀しているらしい、と話す。
誰やねんミッキー・ウルフマンて、ドクは、親戚のオバサンにダイヤル電話で、弁護士ソンチョにパフェを食べながら、彼女の地方検事ペニーに、彼のことを聞く。
「絶対に、関わらない方がいい」
皆んなが、口を揃えて言う。
調べ始めたら、もう頭を誰かに殴られて、目が覚めたら、隣に死体。
そして、登場、ビッグフット警部補。
何かにつけて現れる、目障りな彼。
角刈り頭のジョッシュ・ブローリンが、怖いけど笑える。
妻は恐妻家でドクとの電話に怒られる。アフロのカツラでCMに出てる。パンケーキを日本のレストランで頼む。
全てただの1例。
登場人物が多いけど、「えーと誰だったっけ?」にならないのが凄いし、皆んなクセが強い。ビッグフット警部補が1番かも?
めちゃくちゃな夢でも見ていたような雰囲気で、理解しようとする人を、置いてけぼりにする映画。
最高にグルーヴィー。