窮鼠はチーズの夢を見る
自分を好きになってくれる相手としか心を開かない完全受け身な大伴恭一に大倉忠義、一途なほど恭一にアプローチを繰り返す肉食系の今ヶ瀬渉役には成田凌。今をときめくふたりのイケメン俳優が、異色のBLものに大胆にチャレンジしていて驚かされるでしょう。 ふたりの間に割り込んで波風を立てる夏生役のさとうほなみが、これまでの爽やかなイメージを脱ぎ捨てて見事に汚れ役に徹していました。恭一のことを「ハーメルンの笛吹き男についていくネズミ」と一刀両断するシーンは、現実の世界ではミュージシャンとして活躍する彼女ならではですね。 性的マイノリティーに対して偏見がないと自負していたはずの恭一が、いざ我が身に降りかかった途端に困惑してしまうのがほろ苦いです。恋愛のときめきや素晴らしさだけではなく、誰しもが肉体的な性別にとらわれてしまう難しさについても考えさせられます。前途多難な恭一と渉の行く末が、ピュアな関係へと変わるのか見届けてあげてください。
おんなのこきらい
このレビューにはネタバレが含まれています
きみと、波にのれたら
朝が来る
生きてるだけで、愛。
砕け散るところを見せてあげる
ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結
サマーフィルムにのって
妖怪大戦争 ガーディアンズ
東京リベンジャーズ
プラダを着た悪魔
私の人生で1番好きな作品です。 仕事で失敗して落ち込んだ時などに観ると「ああ、また明日から頑張ろう」と前をむかせてくれる映画です。 最初はまったく仕事の出来なかったアンドレアは、自分の力不足には目もくれず周りの愚痴ばかりを言っていたけど、周りの仕事へのプライドやプロ意識にだんだんと気づき、自分の成長とともにファッションに対しても尊敬を持って働くようになるシーンは惹かれるかっこよさを感じました。 鬼の編集長として恐れられているミランダも魅力的なキャラクターの1人でこの物語の第二の主人公だと思います。 冷血で鬼のような厳しさを持っているが、仕事に対して誰よりもハングリー精神があり、そして誰よりも重圧の中で仕事をこなす姿勢は同じ女性としてその強さに惹かれる部分がありました。 また、この映画の見どころは物語の他にも登場するブランドやコーディネートにもあります。 ファッションにまったく興味がなかった主人公アンドレアの、仕事に向き合う姿勢の変化とともに身にまとう洋服にも変化が出るところも魅力であり、最先端のブランドやコーディネートは見ている人をわくわくさせます。
ハウス・ジャック・ビルト
映画のレビューサイトの点数を参考にする方は多いと思うが、点数が低いからと言って面白くない映画とは限らないのである。 この映画に点数をつけることは出来ない。つけてはいけない気がするのである。本当なら星は0でも良かったと思っている。 圧倒的な醜悪と、映像美(ある絵画のようなシーン)!!流石に人の神経を逆なでするのが上手なラ―ス・フォン・トリア―監督作品なのである。 どうしても私の薄っぺらな道徳心が邪魔をして、どう評価していいのかわからないのである。 身勝手で残酷で潔癖なこの主人公が不快で不快でたまらないのに、なぜかひきこまれるのが恐ろしいのである。 人の持つ最も醜く残酷な一面をもってしても、この男の様にはなれない筈である。 アートの様に殺人にのめり込む男の12年間を5つのエピソードで明かされるのだが、不謹慎にも笑いそうなところがあったり、思わず美しいと思ってしまうシーンや音楽のカッコよさに、どこかで楽しんでみている自分にハッとさせられて、悔しい思いをする映画なのである。
パリ、テキサス 2K レストア版
ライ・クーダーのなんとも言えぬ穏やかで切ないメロディと、ノスタルジックな色味や風景にぐっとくる。物語自体は、幼い子供を弟のウォルトに預けたまま行方不明になった兄トラヴィスが、四年ぶりに見つかったことから物語は始まるのだが、久々に会った息子のハンターと父親であるトラヴィスの微妙な関係やハンターを我が子として育ててきた弟夫婦の不安、トラヴィスの最愛の妻ジェーンが男の元を去った理由など、どれもちょっぴり切なくほろ苦さがある。 子供を捨て、失踪したトラヴィスの身勝手さに、本来ならイライラしそうなのだが優しく包み込むような風景や、音楽に癒されてしまう不思議な作品である。 愛しすぎるが故に、思わず相手をがんじがらめに縛ってしまうトラヴィスが、見ていたものは、ジェーンではなく自分自身だった事がわかる比喩表現が秀逸なのである。 男女のどうしようもなさだけではなく、家族や血の繋がりのどうしようもなさが、描かれている。男女の終りと家族の始りの映画である。
ガール・イン・ザ・ミラー
内気ないじめられっ子の復讐を描いたリベンジ・スリラー。 イロイロな解釈が出来そうな作品で、興味深く観た。 僕は一応、サイコ・スリラーだと判断したけれど、オカルトと言われればそれでも通用すると思う。 全編漂うミステリアスな雰囲気が途中で色褪せず、最後までしっかり残っているのが良い。 主演のインディア・アイズリーは往年の名女優・オリヴィア・ハッセーの娘さん。 本当に「お人形さんみたい」を地で行く可愛らしさで、とにかく目を引く。 しかもこんな娘が自慰に絡みにフルヌードに・・・と、かなりカラダを張っており、眼福至極でございました。 内容はほぼ確実にキングの『キャリー』に影響を受けている。 プロムで覚醒したりする件は、オマージュを感じて思わず嬉しくなってしまいました。 全体的にパンチが弱く、決め手には欠ける作品ではあるのですが、個人的には嫌いになれない、思春期のモヤモヤした感情を切り取った青春残酷映画でした。 それと、主演のインディアは伊藤潤二の漫画にでも出て来そうな薄幸の美少女なので、彼女を主演に『富江』を海外リメイクしたらどうだろう! と、密かに妄想を膨らませておるのでした。。。
最強のふたり
オールド・ガード
新幹線大爆破
半世紀近く前の作品ですが今観てもすごく面白い。 ストーリーとキャスティングの相乗効果が見事で、特に宇津井健の「正義感」溢れるかっこよさと、犯人役の高倉健への、彼はきっと「仕事」をやり遂げるに違いないという妙な信頼感とがぶつかり合い、最後の最後まで緊張感が途切れない。 特殊撮影の技術面では現在と比べるべくもないのですが、とは言えあの『シン・ゴジラ』でオマージュされている程のクセのあるアングルが多用され、臨場感はなかなかのものがあり、さらに、事実をうず高く積み重ねたところに、上手に噓を紛れこませ、まんまとハラハラドキドキさせられてしまうテクニックが凄い。 先日亡くなった、青木運転士役の千葉真一氏の配役も、一見「何故アクション俳優の彼がこんな役を?」と感じるのだが、自由度の極めて低い新幹線運転士(青木は元蒸気機関車乗りだった)と、得意のアクションを生かせない千葉本人とが重なり、ひたすら耐える苦しみがとても伝わってきて、ある意味良いキャスティングだと思う。
フード・インク
花束みたいな恋をした
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