シン・エヴァンゲリオン劇場版
このレビューにはネタバレが含まれています
ムカデ人間
エントラップメント
風立ちぬ
ジブリ映画の中では評価の別れる作品の一つかもしれません。 私が子供の頃に初めて目にしていたとしたら、面白いとは思わずにつまらない映画だと思っていたと思います。 主人公の堀越二郎の、飛行機制作にかける思いが一つの映画として描かれています。この映画で特に話題になったのが、堀越二郎の声優にエヴァンゲリオンの監督でもある庵野秀明さんを起用した事です。 主人公のキャラクターと声が合っていないという評価が多かったですが、私は逆に堀越二郎というキャラクターの声に聞いていて馴染むというか違和感がなくなっていました。 どこか個性的な声が、主人公の性格や雰囲気に良く合っているように感じられました。子供が見て楽しめるジブリ作品とは違い、大人が考えさせられる作品だと思います。 見ていて印象に残ったシーンは、妻の菜穂子が結核にかかってしまった事を知って4人だけの結婚式を執り行う所です。病に侵されながらも、自分の綺麗な姿を見せていたいと思う菜穂子の姿に涙しました。
エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ
主人公のケイラはミドルスクール卒業間近の女の子。 YouTubeで活動しているものの視聴数も伸びない。最後の「グッチー」という キメポーズもどこか冴えない。というより少しイタイ感じだ。 学校では「最も無口な子」に選ばれてしまう~ ここまで見ていて恐れていたのが、よくある「イジメ」の話へと展開していくのか、 という問題だったが、この映画はするりと、軽やかにその横を通り抜けていく。 しかしプールでのシーンはヒヤヒヤした。 水着のセンスも悪ければ、体型も微妙に悪い。現実問題として考えた場合、 なかなか解決の糸口が見つからない「イジメ」の話へと舵を切ってしまうと、 結局後味の悪さだけが残ってしまう。 しかしそういう話には進んでいかないのがこの映画の良いところだ。 ケイラはどこか「イタイ」しセンスも悪いし無口だが、それは自己主張の仕方が下手、 というだけのことなのだ。 彼女は生きていながらおそらく自分でもよく分からない居心地の悪さを感じているのだろう。 もがき、足掻いて苦しんでいる。それは青春時代特有のものであるということに気付くのはまだまだ先のことなのだ。 映画の見始めはちょっとイタイと思えるケイラだが、最後には誰もが彼女のことを、 どこか愛おしく思えてくることだろう。
AI崩壊
映画の番宣の時に、主人公の桐生浩介役の大沢たかおさんが走るシーンが多いと聞いていましたが、こんなにも多いとは思いませんでした。公開当時52歳の大沢たかおさんがこんなに走れることが本当にすごいと思いました。 松嶋菜々子さんが奥さんの桐生望役で出演されていましたが、46歳にしてこの美貌に驚かされました。 AI「のぞみ」の当初の様子であれば、今の社会が求めている第四のライフラインそのもので、AIによって仕事を奪われた人たちがデモを起こしていること以外、 何が悪いのか想像がつきませんでしたが、その後の展開でこんなことになるとは思いもしませんでした。 AIがある世界は「人間らしい」生活ではないと言ってシンガポールで住んでいた桐生浩介が日本に来るところから物語は進んでいきます。 新しいサーバールームの丸い球体は宇宙人のようで、ウィル・スミスさん主演のアイ,ロボットのような、トム・クルーズさん主演のマイノリティ・リポートのような、ジョニー・デップさん主演のトランスセンデンスのようなAIが暴走する映画はありますが、日本でこのような内容の映画を作るとはすごいと思いました。是非多くの人に観てもらいたい映画だと思いました。
エイリアン
観終わった後にどっと疲れた。みんな何であんなに無防備に動き回るの~。好奇心旺盛すぎる。またエイリアン顔にがっつり覆いかぶさってるから。そんな状態で置いておけないでしょー。また猫ちゃんがかわいいのはわかるけども、無理あるよね。そして最後は何であんな所に挟まってたんですか!などなど、色々突っ込みどころ満載ですが、とにかくスリリングであることは間違いないです。 今でこそエイリアンは誰もが知る地球外生命体ですが、これを0から生み出したこの作品はすごいと思います。まだエイリアンというものの全体像は最後に少し出てくるぐらいで全貌が明らかになっていないため、見えない敵の恐さが感じられます。 映像でのグロテスクさと、背景には人間のグロテスクさが見え隠れ。結局人間が強欲だからこんな仕打ちを受けることになるのかもしれません。エイリアンはただそこに居ただけですからね。人間が勝手に踏み込んできて、持ち帰ろうなんて企みをしたわけですから。
メランコリック
ザ・レポート
9・11後における、テロ容疑者拘束の際にCIAが行ったとされる拷問の事実について、 それをまとめた(暴いた)レポート作成の話。実話に基づいているとのこと。 製作・監督・脚本のスコット・Z・バーンズはドキュメンタリー映画「不都合な真実」の 製作にも関わっている人物であり、この映画もある意味アメリカの「不都合な真実」なので、好きなテーマなのだろう。 内容は重厚かつ重層的で、非常に見ごたえのある作品に仕上がっている。 様々な人物間における相互利害が複雑に絡み合っており、常に緊張感に満ちてドラマが進んでいく。 ちょっと前に「ボーン・アイデンティティー」を見直したばかりだったので、 CIAというところは隠し事ばかりで悪い奴らの巣窟なのではないか、と思えてしまう。 この2本を続けてみるのはある意味おススメだ。 メイン・キャストは「スター・ウォーズ」カイロ・レン役で一躍有名となった アダム・ドライヴァーだが、脇役に、「マッド・メン」のジョン・ハム、 「デクスター」のマイケル・C・ホール、「ER」のモーラ・ティアニーなど、 アメリカTV界の有名人たちが揃っており、これらのドラマを観たことがある人であれば 彼ら彼女らを観られるだけでも楽しめるのではないだろうか。 「不都合な真実」を暴くことには勇気がいる。 それを描くことにも勇気がいる。 日本にも、その勇気が欲しい。
激突!
子供の頃に見た記憶があって最近DVDで見つけてすぐに見た映画です。 スティーブンスピルバーグ監督の無名時代の作品というのを後から知って、なるほどなっと納得させられました。 ストーリーは主人公のデービットという男性が車で急いでいると、大型のタンクローリーがゆっくりと前方を走っていたのでスピードを上げて追い越します。 ここまでは何て事ないのですが、そこからこの大型のタンクローリーによるしつこい煽り運転が始まります。 今の日本でも煽り運転が問題視されていますが、このタンクローリーの煽り運転は酷すぎます。執拗な煽り運転に殺されてしまうのではないかと恐怖を覚えたデービットはガソリンスタンドに寄り、タンクローリーが行き去るのを待とうとします。 ようやくこの恐怖から逃れられると思ったデービットですが、タンクローリーは居なくなるどころか待ち伏せをしている始末。 相手の運転手の姿が最後まで分からないようにしている演出が、さらにこの映画の恐怖を感じさせます。 古い映画ですが今見ても良い作品だと思いました。
マイティ・ソー
アベンジャーズファンとしては何度も繰り返し観たい作品の一つで、1番のお気に入りのシーンはナタリー・ポートマン演じるジェーンとの出会いのシーンです。最強の神であるソーは人間界のことを何も知らなくて、コーヒーが美味しいと言っておかわりを要求するのにコーヒーカップを割るシーンで、ジェーンが怒ると、すんなり謝って、これは悪いことなんだと叱られた子供のようにするソーが別れ際にきちんと挨拶をし、ジェーンには手の甲にキスまでするジェントルメンの振る舞いをしてさすが王族と思わせるところが好きです。 後はシールド・オブ・エージェントでもお馴染みのクラーク・グレッグさん演じるフィル・コールソンが若々しく登場するところも好きです。色々なお話に登場する方なので、他の映画やドラマとの繋がりを思って、また他の作品も観たくなります。 あとは日本人の浅野忠信さんが出ていることがこの映画が好きな理由の一つでもあります。 また何度も観たいです。
2分の1の魔法
シャザム!
スノーホワイト 氷の王国
マイティソーでお馴染みのクリス・ヘムズワースさんが主人公のエリック役でとてもかっこよくて、素敵でした。 ラヴェンナ役のシャーリーズ・セロンさんの美しさがハンコックのメアリーの時の健康的な感じから、神がかり的なまるでロボットのような人類を超越した美しさで美しすぎて、怖い感じがするほどでした。 フレイヤ役のエミリー・ブラントさんの役の幅の広さには本当に驚かされます。髪の毛の感じや衣装からゲーム・オブ・スローンズのデナーリスに似てるなと思いましたが、あちらはエミリア・クラークさんでした。 何でか話が分かりづらいと思っていたら、スノーホワイトという2012年公開の映画の続編でスノーホワイト氷の王国というお話だったようで、見終わった後に気付きました。これはこれで一つの話として完結しているようなので、そこまで疑問に思うこともなく、見られました。 CGなのか実際に作られたものなのかはわかりませんが、美術品がものすごく綺麗で芸術的でした。エンディングの映像に出てくる作品も素晴らしかったです。
アンダーウォーター
本作は、撮影技師としてのキャリアを有するウィリアム・ユーバンク監督の、本作が長編映画としては3作品目にあたる深海パニックホラー映画でサスペンス要素も入っています。主演は「トワイライト」シリーズで有名なクリステン・スチュワートです。他にも「ゲーム・オブ・スローンズ」のジェシカ・ヘンウィックや、「ブラック・スワン」のヴァンサン・カッセルも出演しています。 物語の舞台は、世界で一番深い海であるマリアナ海溝で、そこで繰り広げられるモンスターパニック的な内容になっています。 80年代から90年代かけてたて続けにでた、「アビス」、「ザ・デプス」、「リバイアサン」に世界観というか作風が似ています。ただ本作の特徴としては、よりサスペンス要素が強い感じなので、単なるモンスターパニックでは終わっていない感じの作品になっています。深海という閉ざされた空間で、正体不明の生物が襲ってきて、仲間が一人一人殺されていき、じわじわと恐怖感が伝わってきます。相手がどのような者なのか、なかなか分からないのが観ていてとても怖いです。また人間ドラマのシーンがほとんどないので、最初から最後までずっとパニックシーンを堪能できます。本作では、特撮とセットを混ぜて撮影されているので、CGとはまた違うリアリティを感じられました。モンスターパニック系の映画が好きな方なら絶対に楽しめる作品だと思います。
いぬやしき
正直、ずっと敬遠していました……。 原作もアニメ版もチェックしていたのですが、実写映画は地雷臭がキツくて……。 ところがどっこい、思い切って観てみたら大傑作だった!という嬉しい誤算。 大筋は原作と同じなのですが、犬屋敷サイドのエピソードがいくつか省かれ、獅子神シナリオをメインに組み立て直してありますね。 個人的には『ホームレス狩り撃退』や『ヤクザ一家壊滅』のエピソードが好きだったので、そこはちょっと残念でした。 しかし、独創性の高いSFアクションとして、その破天荒さも含めて実写で完全再現されていたのには驚きました。白熱の人間ドッグファイトとかね。 日本のCGレベルとか、今まで散々バカにしてきたんだけど、本作に限ってはハリウッドと肩を並べる――は言い過ぎにしても、充分勝負できるクオリティでしたよ。 もうね、犬屋敷をアベンジャーズに入れてもらってもいいレベル(笑) キャストもノリさんが意外なほど犬屋敷に嵌ってて、獅子神役の佐藤健の圧倒的安定感(あのナイフみたいな目つきを見よ!)といい、文句なしでしたね。
のだめカンタービレ 最終楽章 後編
フェイス/オフ
ステキな金縛り
三流弁護士のエミを演じるのが深津絵里さんで、この作品での瑞々しくも可愛らしい演技が、私の中では彼女の沢山の作品の中でも一番好きなキャラクターとなっています。 そのエミが弁護をするのが、妻の殺害の容疑をかけられた男性で、その時には金縛りにあっていたというアリバイをどう立証していくかがストーリーの中心となっているのですが、被告人に一晩中乗っていた落ち武者・更科六兵衛の幽霊にどうやって法廷で証言させるのかが肝となっています。 そもそもエミがどうして幽霊が見えるのか、また見える人と見えない人との違いは何かという事も含めて、そのストーリーの構成がしっかりしているので、余り違和感なく入り込め、沢山散りばめられたコメディ部分を楽しんだり、もちろんしんみりする部分もありで、気を張らず気楽に三谷劇場を楽しめました。 今の現実世界の事件に関わった人間たちとの謎解きに加え、霊界の者たちとも結びついた展開と、俳優陣たちの演技力に惹きつけられました。
スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち
最初に、映画の歴史と共に、スタントは存在し、そして、スタントをする女性たちが居たことを、改めて知らされた。 名作と呼ばれる昔の映画、有名なテレビシリーズに彼女たちは活躍していた、と気付かされた。 現在、スタントを職業とする彼女たち が、登場したシーンを観て、驚くこと必須。 「あのシーンの!」 何度思ったか。 乱闘、カーチェイス、バイクシーンなど得意なジャンルがあり、仕事の話を笑顔でする姿は、最高に美しい。 そして、大昔の大御所スタントウーマンたちの登場に、観る方が驚かされる。 彼女たちが、いかにこの仕事を愛しているか、女性には出来ない、肌の色が…などと難癖つけられた悔しい思い、そして愛すべき仲間の死。 彼女たちが居なかったら、今のスタントウーマンたちは居なかったことを、知る。 そして、何より胸を揺さぶられたのは、失礼ながら、お婆ちゃんになっている彼女たちがどれだけ、この仕事を愛しているかを知るシーン。 天職に巡り会えた人たちの苦悩でもあるのだな、と感じ入った。 観ていないアクション映画が、まだまだあることに嬉しさを感じた映画だった。 とにかく怪我をしないで欲しいと願うばかり。
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